特典付きの錬金術師は異世界で無双したい。

TEFt

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ジャック・ザ・リッパー

依頼

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「そこから先はわしが話そう。」

 そう言いながら一人の老人が部屋に入ってきた。体はそこまで大きくないが、とてつもなく鋭い眼光でこちらを睨んでいる。

「なんじゃ、このガキは。」
「あぁ、俺の連れだよ。」
「マッスルか。このガキはAランクか?」
「いや、Dだ、しかし俺より強い。」

 マッスルさんが誇らしそうに腕組みしながら俺を紹介する。すると

 『ドゴォ』と鈍い音をたてながらマッスルさんが地面にめり込んだ。もちろん、やったのはおじいさんだ。

「マッスル、てめぇの判断で勝手に人を巻き込むんじゃねぇ。ランクってのにも意味はある。戦闘力、知識、経験、細かい所はきりがねぇくらい考えて与えられてんだ。」
「おぉ、わ、わかっさいふが、ほいつははじべすげんだ、おべの相棒ってことで許ひてくれや。(おお、わかっちゃいるがそいつはすげぇんだ、俺の相棒ってことで許してくれや。)」
「んー、しょうがねぇ、今回だけだ。もともとペアを組ませる予定だったからな。人数的にもちょうどいい。だが、忘れるな。マッスルお前、そのガキ守りきれよ、守れなかったらお前のランクは降格処分だ。わかったな!」
「うす。」

 やべぇ、マッスルさんが言うこと聞いてるや。このじいさん、どれだけの実力者なんだろう? 

「まぁいい、本題に入るぞ。今回の依頼者は国だ、内容は言わずもがな最近起きた殺しについてだ。」
「貴族が消えたのよね。」
「あぁ、ビーナル男爵だ。王が信頼する部下の一人だ。最初はビーナル男爵のメイドによる犯行かと思われたが違った。残されていた毛髪や、凶器に使われたナイフに付いた手垢などは魔術液体であるダーブレンを使って調べたところメイドのものだった。しかし、メイドはその夜は友人と食事を楽しんでいたという、アリバイが証明された。」
「まどろっこしい、用件を言ってくれや!俺は何をすりゃ良いんだ?金は?」
「落ち着けグィン、俺たちが国から依頼されたのは2つ、護衛と捜索。捜索に関しては情報屋とBランク以下のやつらが連携する。AランクやSランクは護衛に回ってもらう。Aランクのお前らは子爵と公爵の護衛だ。近衛もいるだろうが自由に動ける冒険者も配置したいそうだ。報酬は、一人、金貨10枚だ。別途報酬で犯人をとらえた場合金貨50枚が渡される。」

Aランクとしては妥当なところだろう。マッスルさんも満足そうに頷いている。

「メニス、お前は俺と組むだろ?10年来の付き合いだ。」
「いいわよ、あんた私がいないと突っ走るから。」

 それじゃぁ、俺は予想した通りマッスルさんとか。でも、護衛ってどうするんだろう。てか、俺学院もあるんだけど。

「ねぇ、マッスルさん、俺学院の授業あるんだけど。」
「エレナから聞いたけど、お前優秀なんだろ。んで、結構先の単位まで取れてるらしいじゃねぇか。だから、多少休学しても問題ないだろ。手続きはしといてやっから。」
「本当に俺、巻添えじゃん。」

 まじか、エレナ先生に会えないのか。しばらくの辛抱かな。錬金術楽しいのに。

 「そんじゃ、すでに冒険者をよこす連絡はしてあるから。メニスとグィンは公爵のとこ、バカとガキは子爵のとこだいいな。」
「おう。」
「ええ。」
「バカってなんだよ!」
「わかりました。」

 なぜ、こうも巻き込まれるのだろう。なっちゃったもんは仕方ないし手伝うか。

 「ほら、マッスルさん行きますよ。子爵さんのとこ案内してください。」
「あぁ、行くか。」

そうして、子爵のところへと向かった。
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