52 / 72
ジャック・ザ・リッパー
護衛一日目
しおりを挟む
子爵のところへと足を運び、着いたのは大きな門の前だった。あらかじめマッスルさんがおじいさんから預かった書類を門番の人に渡した。すると、子爵と詳しく話してどのように護衛するか決めるのでメイドについていってくれと言われた。
「マッスルさん、これ僕ら服装とかあらためるべきじゃ。」
「護衛するんだ、動きやすい服装の方がいいだろ。」
「相手は貴族ですよ。」
「子爵様はそんなこと気にしないって。」
ひそひそとメイドの後ろで話し合っていたら応接間らしきところへと案内された。
部屋の中には、着飾った男性が一人中央にある金や宝石で彩られたソファーに座っている。そして、部屋の隅に護衛と思わしき騎士たちがこちらを見ている。
「旦那様、冒険者の方々をお連れいたしました。」
「うむ、入れ。」
おおぅ、イケボだ。渋い男の声、気迫のこもった張りのある声量。と俺が聞き惚れていると
「冒険者ギルドより派遣されたAランク冒険者マッスル・リハインドです。失礼します。」
そう言いながら、マッスルさんは扉をくぐり部屋の中へと入っていく。俺はその後を追いかけた。
驚愕した。マッスルさんが敬語を使っているだと。似合わねぇ、驚くほど似合わねぇ。
「こちら、私の相方であります。」
「ディ、ディオン・フォーリナーです。」
急に振られたからビックリしたぜ。
「ま、座ってくれ。」
「ありがとうございます。」
「君が噂のマッスルか。学院の評判をよく聞くよ。」
「認知していただいていたとは、ありがたいです。評判も良いものだといいのですが。ハハッ。」
「もちろん、良い評判だとも。君の授業のお陰で死亡する生徒が減っている。」
やべぇ、マッスルさんがマッスルしてねぇ。すんげぇ違和感なんだけど。まぁ、教師だし、言葉使いはできるんだろうけど。
「マッスルよ、そなたの相方だといったそこの少年は何者かね?」
「はい、彼は私の生徒であり、弟子であり、私がより高みへと進むための目標でもあります。」
「そなたにそこまで言わせるとは、どれほどの腕前か楽しみだ。お主年は?」
「あ、10歳です。」
「マッスルの生徒と言ったな、つまり成人もしておらぬのに学院で励む程の知識、技量を身に付けているのか。なかなかの素質ではないか。これからが楽しみだ。アッハッハッ。」
「ありがとうございます。」
「そなた等の話ばかりしてしまったな、わしはボルドー・バリアンス。ボルドー子爵と呼んでくれてかまわない。」
それからは、どの範囲の護衛をするかや、時間帯、緊急の際どうするか等決めた。とりあえずは、夜に重点的に護衛することになった。
護衛一日目の夜
少し仮眠を取っておいたので、あまり睡魔はやってこない。今は廊下を巡回中である。特に怪しいものも見受けられず、ただ、時間だけが過ぎていった。そしてそのまま朝を迎えたが異常はなかった。他の場所でも殺人は起きなかったそうだ。
「マッスルさん、これ僕ら服装とかあらためるべきじゃ。」
「護衛するんだ、動きやすい服装の方がいいだろ。」
「相手は貴族ですよ。」
「子爵様はそんなこと気にしないって。」
ひそひそとメイドの後ろで話し合っていたら応接間らしきところへと案内された。
部屋の中には、着飾った男性が一人中央にある金や宝石で彩られたソファーに座っている。そして、部屋の隅に護衛と思わしき騎士たちがこちらを見ている。
「旦那様、冒険者の方々をお連れいたしました。」
「うむ、入れ。」
おおぅ、イケボだ。渋い男の声、気迫のこもった張りのある声量。と俺が聞き惚れていると
「冒険者ギルドより派遣されたAランク冒険者マッスル・リハインドです。失礼します。」
そう言いながら、マッスルさんは扉をくぐり部屋の中へと入っていく。俺はその後を追いかけた。
驚愕した。マッスルさんが敬語を使っているだと。似合わねぇ、驚くほど似合わねぇ。
「こちら、私の相方であります。」
「ディ、ディオン・フォーリナーです。」
急に振られたからビックリしたぜ。
「ま、座ってくれ。」
「ありがとうございます。」
「君が噂のマッスルか。学院の評判をよく聞くよ。」
「認知していただいていたとは、ありがたいです。評判も良いものだといいのですが。ハハッ。」
「もちろん、良い評判だとも。君の授業のお陰で死亡する生徒が減っている。」
やべぇ、マッスルさんがマッスルしてねぇ。すんげぇ違和感なんだけど。まぁ、教師だし、言葉使いはできるんだろうけど。
「マッスルよ、そなたの相方だといったそこの少年は何者かね?」
「はい、彼は私の生徒であり、弟子であり、私がより高みへと進むための目標でもあります。」
「そなたにそこまで言わせるとは、どれほどの腕前か楽しみだ。お主年は?」
「あ、10歳です。」
「マッスルの生徒と言ったな、つまり成人もしておらぬのに学院で励む程の知識、技量を身に付けているのか。なかなかの素質ではないか。これからが楽しみだ。アッハッハッ。」
「ありがとうございます。」
「そなた等の話ばかりしてしまったな、わしはボルドー・バリアンス。ボルドー子爵と呼んでくれてかまわない。」
それからは、どの範囲の護衛をするかや、時間帯、緊急の際どうするか等決めた。とりあえずは、夜に重点的に護衛することになった。
護衛一日目の夜
少し仮眠を取っておいたので、あまり睡魔はやってこない。今は廊下を巡回中である。特に怪しいものも見受けられず、ただ、時間だけが過ぎていった。そしてそのまま朝を迎えたが異常はなかった。他の場所でも殺人は起きなかったそうだ。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる