特典付きの錬金術師は異世界で無双したい。

TEFt

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長期休み

閑話 休暇の過ごし方

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 オーバーマジックフロウにより死にかけたが、パルミラさんのおかげで生き残ることができた。そして、学院に戻り休暇の手続きをしたあと、俺は王都エリスに向かった。マッスルさんはやることが溜まっているらしく学院にとどまっている。
 王都を出発してからそんなに月日は経っていないはずなのに懐かしく感じる。アリスは頑張っているだろうか、シアンは元気…だろうな、そう考えごとをしながら王都行きの馬車に揺られる。
 あ、なにかお土産を買っておくべきだったな。なにか買ってあげることにしよう。

 エーヴィディンを出発して2週間が過ぎ王都に着いた。アリスたちに会いに行くことはすでに手紙で知らせている。前回来た時のようにアリスのいる学校に行く。
 学校で寮に連絡を取ってもらい、久々に兄妹の再開を果たした。

「お兄ちゃん!」
「アリス!」

 あぁ、妹まじでかわいい。思えば、俺の周りはずっと筋肉、男、老人がついてた気がする。ハーレムとはいかなくてももう少し女の子がいてもよかったんじゃないか。

「お兄ちゃん、聞いて、私ね一番取ったの。」
「おぉ、凄いな!」
「アリス様、それでは何が何だかわかりませんよ。」
「えっと、成績が一番よかったの。」
「頑張ったな。それに、シアン、元気そうだな。」
「ディオン様もご活躍を聞きましたよ。新聞の一面に飾られていました。」
「もしかして、あの怪物倒したやつか?」
「はい、自らの身を犠牲にしてもなお救う様は英雄のごとし、と書かれていましたよ。」


 間違ってはいないが、なんだろう脚色されてそうだな。

「お兄ちゃん、私、冒険してみたい。」

 唐突にアリスがそんなことを言い出す。大丈夫か?まだ7歳だぞ、だけど知っておいて損はないか。おれが同伴すれば大丈夫か?

「アリス、どうして冒険してみたいんだ?」
「学校でいろんなことを知ったの、モンスターの知識、外の世界について、いっぱいわくわくすることがいっぱいだったの。それに、学校でも合宿で外に行くから、予習しておきたいの。」
「なるほどな、確かに冒険は楽しい。でも同時に危険もあるんだ。」
「でも、お兄ちゃんがいたら大丈夫だと思ったから。」
「私も、ディオン様が同伴すれば問題ないと思います。」
「わかった。行こうか、でもまずは冒険者ギルドだ。最初の講習については知っておいたほうがいい。試験は魔法を使えばいけるかな。」
「やったー!」

 うん、かわいい。語彙力が死んでる?誰が何と言おうが、うちのアリスはかわいい!見ろ、あの天使の笑顔。もう、なんでも許してあげたくなる。飛び跳ねる姿とかもう、MA・JI・DE最高なんだが!うん、少し成長して背が伸びたかな、髪も伸びて、あ、俺が上げた髪留め使ってくれてる。はぁー、尊い。もし、うちのアリスに危害を加えるやつがいたら、引き回し、つり上げ、ゆっくりとなぶり殺しにしてくれるわ。もちろん、アリスの目の届かないところでな。いや、でも、ほんとに、a__省略
 
 気づけば、冒険者ギルドについていた。何者かによる介入を」受けた気がするのだが。アリスの愛を語っている途中だったんだが、理不尽なんだが。

 ギルド内に入ると、どこでも変わらず騒がしい。俺はそのままアリスを連れて受付に向かう。

「すいません、妹に冒険者の試験を受けさせたいのですが。」
「あ、は、はい、少々お待ちください。」

 しばらく待っていると、声をかけられた。

「あ、あんた、もしかしてディオンさん!?」
「ええ、そうですけど。」
「新聞で見ましたよ、あ、握手してください!」

 新聞にはどうやら俺の顔なんかも公開されてたようだ。肖像権どこいった。そのままにするのもかわいそうなので握手に応じてあげた。表情からもわかる。とても喜んでくれたみたいだ。気が付くと、その男の後ろに列ができ即興握手会会場のようになった。

「お兄ちゃん、すごい人気だね。」
「男ばっかだけどな。」

 しかしいつの世も面倒なやつはいるようで、一人の男が俺の目の前に立ちふさがる。

「おい、お前、どうせマッスルさんの後についてただけの癖に偉そうにしてんじゃねぇ!」

 なんだこいつは、マッスルさんの教え子か何かか?

「誰ですか?」
「ギルだ、お前俺と勝負しろ!」
「マッスルさんとのかかわりは?」
「あ?昔に救ってもらったんだよ、あの時から俺はマッスルさんに憧れて、今やBランクだ。」
「あー、すごいですね。」
「おら、勝負しろ!」

 これは、スルーできなそうだな。面倒だなぁ、アリスと一緒に居たいのになぁ。

「お兄ちゃんの方が強いもん。ね、お兄ちゃん!」
「ディオン様の方がマッスルさんよりも強いと思いますが。」
「あ、マッスルさんが一番に決まってんだろ。このチビよりも強い!」
「お兄ちゃん、戦ってあげて!」

 やる気じゃなかったが、アリスのお願いだ、いっちょやるかぁ。
 ギルドの訓練施設を借りて対決することになった。まぁ、このぐらいの相手なら魔術のリハビリにはちょうどいいか。
 相手はマッスルさんへの憧れか大剣を構える。

「おい、チビいくぞ!おらぁ!」

 遅い、遅すぎる。今までの戦闘がレベルの高すぎるものだった。相手は二撃目につなぐ準備をしている。ある程度予測して戦っているみたいだが、予想外の行動にはどう対処するのか。
 試しに、ファイヤーボールを次に放つであろう場所に置く、ちょうど手が当たる位置だ。

「っ危なっ!」

 そのまま無理に避けようとして大剣に振り回されこけた。これでBってまじか。モンスターの中でも考えて攻撃をくらわして来るやつもいるはずだけどな。

「お前、魔術師かよ。こぶしで勝負しやがれ!」

 文句の多い奴だなぁ。どれくらい加減すべきだろうか。

「格闘なら勝てる!」

 馬鹿みたいに突っ込んできやがった、代わりに前蹴りをくらわせる。感触がとても軽く感じる。

「オブッ!」

 そのまま、相手は吹き飛び壁に突っ込む。死んでないよな、大丈夫だよな。
 相手は医務室送りになった。いったいどれだけ成長したんだろう。魔術を使ってもみたがあまり消費した感じはなかった。魔力操作のおかげだろうか。

「お兄ちゃん!やっぱすごい!」
「まぁ、だいぶ特訓したからな。」
「どうやったらいいの?」
「今度、一緒に特訓するか、新しく学んだこともあるしな。教えてあげるぞ。」
「やったー!お兄ちゃん大好き!」

 そういいながら抱きついてくるアリス。やっぱ、妹はかわいい。いろんなことを教えてあげたくなるな。

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