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少年期
少年期第11話
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現在、俺は光が一切入って来ない森の奥地にいる。ワイバーンの居場所はその森の中にある円形に開けた場所。1時間ほど歩いた。ようやくお目当ての場所を見つけた。すでにワイバーンが2~3体いる。体長は5~7メートルほど。
まずは飛べないようにするために羽を落とす。これは『ウィンド』で一発だった。続けざまに『ファイヤーボール』を打ち込む。死に際に仲間を呼んだらしく10体追加でやって来る。『ファイヤーボール』を複数展開しいっせいに打ち込む、30分ぐらいで焼きワイバーンが出来た。
「よし、こんなものか。にしても焼いただけなのに美味しそうな匂いがするな。…少しくらい食べてもいいよな。」
一体のワイバーンの鱗を剥いで持ってきていたリュックに詰め込む。他のワイバーンはそのままもって帰る。もったいないでしょ。鱗を剥いだので美味しそうに焼けている部分にかじりつく、途端に肉のサッパリとした油が舌の上で踊り、続いて肉の特有の甘味、噛む度に肉汁が溢れる。そしてとても柔らかい。超うめぇ。しかも鱗が鉄板代わりになったようで外側がパリッとサクッとしてすごく香ばしい。まじ最高!
ワイバーンの肉を堪能し食べ過ぎたので寝っ転がっていた。突然寝ていたところの地面が崩れた。なんだろう懐かしい感じだな。あぁ、そうだ。書斎で本が崩れた時と同じ感覚だ。呑気にいろいろ考えていたら土に埋もれた。苦しながらも『ウィンド』を使い上に乗っていた土を吹き飛ばした。
「俺はどこまで落ちたんだ?。」
地上まではかなりある。30メートルは下に落ちたようだ。体力が多くて助かった。普通なら死ぬな絶対。
辺りをよく見てみると、なにやら遺跡のような空間だ。少し先には扉が見える。
「行ってみるか。」
扉の前までやって来た。扉は固く閉ざされている。そして暗号のようなものがある。テンション上がるわー!暗号はまさかの日本語!!
「嘘ぉ。すごく字が汚いけど日本語だ!!何て書いてあるんだ?えーと、『日本語読めるなら超簡単ドキドキアニメ謎解き!!』」
ふざけてるのかな?しかもアニメの謎解きとは、読めても知らなかったら答えられないだろ!!すごくツッコミたくなる。問題はというと。
『デュラハンとアンパンが見事に融合した超生物が出てくる人気アニメは何でしょう?
ヒント 超孤独』
「いや、これ。ア○パ○マ○じゃん。しかも地味にホラーチックだよ。超孤独って確かに愛と勇気だけが友達って言ってるけども。」
疲れた正直疲れた。目の前で扉がズゴゴゴゴって動いてるけどノーリアクションだよ。扉の先は埋もれるほどの本があり、フィギュアがあり、ネオアームストロング砲が置いてあった。
「行きたくねぇ、ここから先は別の意味でやばい気がする。でも行かなきゃだよな。」
恐る恐る中に入り詳しく見る。よく出来てるフィギュアである。しかも見たことあるやつだし、同類の匂いがムンムンするぜ。本は重要そうなやつ1冊、他ラノべ、漫画であった。何かないか探している途中であの天空の城に出てくる石にそっくりなものを見つけた。触ったら青い光が出て、人らしきものが映しだされた。
「僕は滝沢 カイト。皆からはタッキーって呼ばれてるよ!ここは僕が創った幻想郷。そしてここに来た君は日本人ということになる、たぶん。僕は知っての通り錬金術士だ。いい忘れたけど、これは撮影を投影してるだけだから会話はできないよ。それで、僕は錬金術士、それも創造錬金ができる。まぁいろいろと書いた本は重要そうな感じの1冊なんでそれ見てね!そして僕はここで創造錬金のスキルを使いラノべ、漫画、フィギュアあらゆるものを創りだした。まじで最高。ネオアームストロング砲は完全なるネタだけどね。それじゃ、僕の創った娘達がアーティファクトととして永遠に残り続けることを祈って、バイバーイ。」
「無駄話しかしてねぇよ。」
とりあえずフィギュアはもらってこう。あと重要そうな感じの1冊の本。ネタのやつはいらないや。さて帰るかな。もと来た道を戻り、土魔法で地面を上げて戻る。ちゃんと空いた穴も塞ぎました。ワイバーンも回収して家に帰ったらすでに夜。フェル先生は朝のときの姿勢のまま寝てる。
「フェル先生戻りました。あとワイバーン狩れました。弱かったです。そして美味しかったです。」
「はにゃ。ハッ、ディオン君!だから言ったでしょうドラゴンに変わりないって。」
フェル先生はまだ寝ぼけてるみたいだ。後ろを見て、後ろ。
「フェル先生、だからワイバーン狩れましたって。」
「へっ?狩っちゃった?もしかして後ろのやつ?」
「ワイバーンです。あと一体は食べてきました。」
「なるほどなるほど、夢なのかな。よし、夢ですね。」
「フェル先生現実見て。」
「なんで狩っちゃったんですかー、私でも単体では勝てない相手なのに。」
今聞きづてならないことを聞いたぞ。勝てない相手なのに?こいつ俺に合格させたくなかったのか。あれか自分めっちゃ苦労したのに早すぎるってか。
「フェル先生。言いたいことはそれだけですか?」
「いや、騙してた訳じゃないですよ。ただ悔しいかなーと思ったり。プライドだってありますし。」
この人必死だな。子供に負けるのってそんなに悔しいものなのか?負けず嫌いにも程がある。
「それに今日ディオン君が卒業試験に合格したことにより私はもう出て行かなきゃいけないんです。」
「フェル先生。」
「そう、もう味わえないフカフカベッド、豪華な食事。たくさんの思い出ですね。」
おいこら、フェル先生。俺との思い出はゼロか。
「もう私に教えられるものは何もないです。」
忘れてた。飛行魔法あるの。これは覚えたい。
「フェル先生。空って飛べますか?」
「えっ? ええ、特殊だけど、飛行魔法というのがあるわよ。私は覚えてるけど。あまり使えないのよ。」
「教えてください!」
その後3日間で俺は飛行魔法習得、鍛錬そして自由自在に動けるようになった。超楽しい!しばらくは飛行魔法で遊んでいた。そんな俺をフェル先生は優しく見守っていた。
「やっぱりまだまだ子供なのね。師匠もこんな感じだったのかな・・・。」
まずは飛べないようにするために羽を落とす。これは『ウィンド』で一発だった。続けざまに『ファイヤーボール』を打ち込む。死に際に仲間を呼んだらしく10体追加でやって来る。『ファイヤーボール』を複数展開しいっせいに打ち込む、30分ぐらいで焼きワイバーンが出来た。
「よし、こんなものか。にしても焼いただけなのに美味しそうな匂いがするな。…少しくらい食べてもいいよな。」
一体のワイバーンの鱗を剥いで持ってきていたリュックに詰め込む。他のワイバーンはそのままもって帰る。もったいないでしょ。鱗を剥いだので美味しそうに焼けている部分にかじりつく、途端に肉のサッパリとした油が舌の上で踊り、続いて肉の特有の甘味、噛む度に肉汁が溢れる。そしてとても柔らかい。超うめぇ。しかも鱗が鉄板代わりになったようで外側がパリッとサクッとしてすごく香ばしい。まじ最高!
ワイバーンの肉を堪能し食べ過ぎたので寝っ転がっていた。突然寝ていたところの地面が崩れた。なんだろう懐かしい感じだな。あぁ、そうだ。書斎で本が崩れた時と同じ感覚だ。呑気にいろいろ考えていたら土に埋もれた。苦しながらも『ウィンド』を使い上に乗っていた土を吹き飛ばした。
「俺はどこまで落ちたんだ?。」
地上まではかなりある。30メートルは下に落ちたようだ。体力が多くて助かった。普通なら死ぬな絶対。
辺りをよく見てみると、なにやら遺跡のような空間だ。少し先には扉が見える。
「行ってみるか。」
扉の前までやって来た。扉は固く閉ざされている。そして暗号のようなものがある。テンション上がるわー!暗号はまさかの日本語!!
「嘘ぉ。すごく字が汚いけど日本語だ!!何て書いてあるんだ?えーと、『日本語読めるなら超簡単ドキドキアニメ謎解き!!』」
ふざけてるのかな?しかもアニメの謎解きとは、読めても知らなかったら答えられないだろ!!すごくツッコミたくなる。問題はというと。
『デュラハンとアンパンが見事に融合した超生物が出てくる人気アニメは何でしょう?
ヒント 超孤独』
「いや、これ。ア○パ○マ○じゃん。しかも地味にホラーチックだよ。超孤独って確かに愛と勇気だけが友達って言ってるけども。」
疲れた正直疲れた。目の前で扉がズゴゴゴゴって動いてるけどノーリアクションだよ。扉の先は埋もれるほどの本があり、フィギュアがあり、ネオアームストロング砲が置いてあった。
「行きたくねぇ、ここから先は別の意味でやばい気がする。でも行かなきゃだよな。」
恐る恐る中に入り詳しく見る。よく出来てるフィギュアである。しかも見たことあるやつだし、同類の匂いがムンムンするぜ。本は重要そうなやつ1冊、他ラノべ、漫画であった。何かないか探している途中であの天空の城に出てくる石にそっくりなものを見つけた。触ったら青い光が出て、人らしきものが映しだされた。
「僕は滝沢 カイト。皆からはタッキーって呼ばれてるよ!ここは僕が創った幻想郷。そしてここに来た君は日本人ということになる、たぶん。僕は知っての通り錬金術士だ。いい忘れたけど、これは撮影を投影してるだけだから会話はできないよ。それで、僕は錬金術士、それも創造錬金ができる。まぁいろいろと書いた本は重要そうな感じの1冊なんでそれ見てね!そして僕はここで創造錬金のスキルを使いラノべ、漫画、フィギュアあらゆるものを創りだした。まじで最高。ネオアームストロング砲は完全なるネタだけどね。それじゃ、僕の創った娘達がアーティファクトととして永遠に残り続けることを祈って、バイバーイ。」
「無駄話しかしてねぇよ。」
とりあえずフィギュアはもらってこう。あと重要そうな感じの1冊の本。ネタのやつはいらないや。さて帰るかな。もと来た道を戻り、土魔法で地面を上げて戻る。ちゃんと空いた穴も塞ぎました。ワイバーンも回収して家に帰ったらすでに夜。フェル先生は朝のときの姿勢のまま寝てる。
「フェル先生戻りました。あとワイバーン狩れました。弱かったです。そして美味しかったです。」
「はにゃ。ハッ、ディオン君!だから言ったでしょうドラゴンに変わりないって。」
フェル先生はまだ寝ぼけてるみたいだ。後ろを見て、後ろ。
「フェル先生、だからワイバーン狩れましたって。」
「へっ?狩っちゃった?もしかして後ろのやつ?」
「ワイバーンです。あと一体は食べてきました。」
「なるほどなるほど、夢なのかな。よし、夢ですね。」
「フェル先生現実見て。」
「なんで狩っちゃったんですかー、私でも単体では勝てない相手なのに。」
今聞きづてならないことを聞いたぞ。勝てない相手なのに?こいつ俺に合格させたくなかったのか。あれか自分めっちゃ苦労したのに早すぎるってか。
「フェル先生。言いたいことはそれだけですか?」
「いや、騙してた訳じゃないですよ。ただ悔しいかなーと思ったり。プライドだってありますし。」
この人必死だな。子供に負けるのってそんなに悔しいものなのか?負けず嫌いにも程がある。
「それに今日ディオン君が卒業試験に合格したことにより私はもう出て行かなきゃいけないんです。」
「フェル先生。」
「そう、もう味わえないフカフカベッド、豪華な食事。たくさんの思い出ですね。」
おいこら、フェル先生。俺との思い出はゼロか。
「もう私に教えられるものは何もないです。」
忘れてた。飛行魔法あるの。これは覚えたい。
「フェル先生。空って飛べますか?」
「えっ? ええ、特殊だけど、飛行魔法というのがあるわよ。私は覚えてるけど。あまり使えないのよ。」
「教えてください!」
その後3日間で俺は飛行魔法習得、鍛錬そして自由自在に動けるようになった。超楽しい!しばらくは飛行魔法で遊んでいた。そんな俺をフェル先生は優しく見守っていた。
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