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王都編
魔法学校へ
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やはり、魔法学校には人だかりができていた。今は1月半ばぐらいだったはず。この世界の学校は、地球とは違い2月が入学シーズンなのである。学校の前で手続きをしているので並ぶことにした。
「お兄ちゃん学校ってどんなのかな?」
「すまん。俺にもよくわからんが友達とかは出来るんじゃないかな。」
はっきり言わないのは俺の体験談がボッチだからである。いや、作ろうと思えば作れたよ。あえて作らなかっただけ。
「アリス様、友は一生の宝にもなりますから作っておいて損はないですよ。」
「いやー、俺も同年代の友達が欲しいな。」
「ディオン君だったらきっと、大人の人達としか友達になれないと思うけど。」
「カイト、それを言ったらお前は300歳は生きてる奴としか友達になれないだろ。」
「えぇー。僕は永遠の20歳だよ。」
「ご婦人達に叩かれそうだな。」
「次の方どうぞー。」
無駄話をしているうちに俺達の番が回ってきた。さて、行こうかなと思ったとき。
「どけ、平民。」
おやおや、教育のなっていない坊っちゃんが一人割り込んできましたねぇ。ふざけんな。
「おいおい、ちゃんと並べよ。」
「なに?貴様まさか、この僕に向かって言っているのい。」
「当たり前だろう。それとも、割り込んだ記憶が抜けちゃったのか?」
「貴様、僕が誰だか知っているのか?」
「知らんな。覚えるつもりもない。」
「何だと!僕はオルトス=ゲン=ベントリス。まさか、ベントリス家を知らないとは」
「知らん。」
「父上!こやつらを打ち首にしましょう。」
「そうあせるでない息子よ。」
「あんた、父親か、ちゃんとマナーくらい教えとけよ。」
「ハハハ、これだから平民は、貴族に逆らえるわけがないと教えられなかったのか?」
「そんな、くだらんことは存じ上げない。」
「そうか、息子よ。決闘でもして格の違いでも知らしめてやりなさい。」
「待って。」
「なんだ、怖じ気づいたか?」
「手続きしてからでいい?」
「構わんが。」
とりあえず、手続きをささっと済ます。だって迷惑だしね。しかし貴族か、めんどくさいな。
「あの。」
「はい、何でしょう?」
受付のお姉さんが話しかけてくる。心配?そんなのいらないよ。
「相手は5歳で魔法を覚えた。天才と言われているオルトス様です。あまり、戦わない方が身のためだと。」
「だから?」
「えっ?」
さて、天才ですって、奥さん。どうせ、負けなし、褒められで育ってきたんでしょうねぇ。ま、俺は魔法なんか使わずに倒してあげよう。殺しちゃいそうだから。
「闘技場を借りるぞ。」
「はいっ!」
お姉さん、そんなびびらなくてもいいのに。というか、俺がおかしいのかな。みんながめっちゃこっち見てるし。
「さて、行くぞ平民。容赦はせんからな。」
特別に学校の闘技場をお借りしました。それに、なんというか、観客が多い気がする。もしかして、このオルトスとかいう男って、そんなに期待の新人だったのだろうか?
「平民、自分がしたことを悔やむがいい。」
「あっ、俺魔法使わないんで。」
「何?」
審判はカイトがやってくれるらしい。
「始め!」
ええっと、オルトスは何してるんだろう。なんか唱えてる?あ、詠唱か。俺が詠唱しないから忘れてた。とりあえず、急接近して、拳骨。力はいつも以上に控えめでーす。
「ガッ。」
倒れた。いや、あっさり過ぎるだろう。せめて、肉体強化くらいしているかと思ったのだが。あ、起きた。
「おい、せめて詠唱ができるまで待てよ!」
「長いなら、もっと簡潔にするか無詠唱にしろよ。」
「もう一回だ!」
今度は待ってあげた。優しすぎるわー。わざわざ相手の攻撃を待ってあげるとか。ゲームかよ。
「~吹き荒れろ『ウィンド』」
あんだけ長ったらしい詠唱をしといて『ウィンド』かよ。せめて、中級くらい使ってこいよ。そよ風程度にしか感じないぞ。
「はぁ、はぁ。どうだ?」
「ごくろうさん。」
殴る、ただ殴る。拳で、それもとても手加減を加えて。
「ディオン君の勝ち~!」
「息子よっ!何をしている!」
「あぁ、父上、奴は強すぎる。化け物だ。」
「私が仇を取ってやる。」
「そこの平民!今度は私が相手だ!」
「わかりました。どうぞー。」
父親だもんね。貴族様ですもんね。そりゃ、とてつもない攻撃を仕掛けてくるに違いありませんよね。
「調子に乗りおって。」
「それじゃ、今度も魔法使わないんで。」
「始めー。」
また、これって待たないといけないかな。殺し合いなら絶対に死んでるだろう。
「~火種よ爆ぜよ『ファイヤーボム』」
これは、中級の炎魔法でも強い方のやつだな。でも、俺のからだが傷つかないんだが。
「なぜだ!当てたはずだぞ。なぜ無傷なんだ!?」
「あんたの力が足りてないだけだろ。」
楽だわー。魔法はくらっても体力が多すぎて全然減らないから実質殴るだけで無敵なんだよな。屈辱だろうねぇ!ああ、早くその顔が半泣きになるところを見てみたいなぁ。おっと、イライラが溜まりすぎてドS っぽくなってしまった。いや、そっちの趣味はないよ。相手はおっさんだし。
「くそっ!」
「それじゃ、いくよー。」
エイヤッと。顔面を殴ってしまった。身長差があるから、ついやってしまった。まぁ、突っかかってきたのはあちらですし。大丈夫だよね。
「ディオン君の勝ち~。」
なんだろう。俺の生きてきた環境がおかしいのか。彼らが弱すぎるのか。いや、まわりの反応を見たらよくわかった。なんせ、俺は生まれて間もない頃から修練してきたからな。それよりも、ヤバイ。なんか、偉く見える人たちが集まって話をしだしている。
「カイト、逃げるぞ。」
「えっ?」
カイトの手を掴んで走って逃げた。どうせ、逃げても構わんのだろう。入学式さえ出れば。奴等はきっと俺がこの学校に入学しに来たと思っているはず。だから、たぶん妹には迷惑はかからない?かな。まぁ、あいにく俺は学校には行かない。せいぜい探し続けな。
なんとか逃げ切った。途中でアリス達を回収して、近くの宿屋を取った。ふぅ、危ない一日だった。
「お兄ちゃん、どうやったら素手で倒せるの?」
「気合いと根性!だよね、ディオン君!」
「いや、普通に俺の成長が著しかっただけだけど。」
「いやー、うん、昔からディオン様が異常なのは知ってましたけど。まさか、貴族相手に無傷とは。しかし、報復とかに来ませんかね。」
これは、あれだ。俺だけがたぶんおかしいんだ。いいわけは何にしようかな。鍛えてますからでいいかな。しかし、今回はやり過ぎただろうか。いや、俺の知ってる異世界系は魔法でチュッドーンくらいやってたし。貴族だってプライドとかいっても、たぶん来ないよね、ね。
「ま、まぁ。それより入学手続きも済んだんだし。学校寮って入れないのかな。」
「入れるみたいですよ。しかも以外と広い。あと、従者可だそうです。」
「それは良かった。俺も安心だ。」
「でも、お金取られるんですよね。入学金と同じだけ。」
「いや、もう払ったんだし。大丈夫だって。」
「それじゃあ、数日、王都をまわろうよ。」
「私も行きたい。」
王都。たぶん、ギルドとかはあるはずだし。フェル先生から紹介状ももらったし、行こうかな。
「なぁ、カイト魔術師ギルドってどこにあるか知らない?」
「知ってるよー。ついでに冒険者ギルドもあるし、錬金ギルドもある。結構たくさんあるんだよ。言うなれば、協会とか、組合みたいな感じ。」
「そっか。俺は魔術師ギルドに行きたいんだけど。」
「なら、地図をあげるよ。さっき宿屋のおばちゃんに貰ってきた。」
「サンキュ。」
あれ、このままだと、俺、ボッチじゃね。あれ、なんかみんながもう、どこに行くとか話始めてる。これは、あれだ。修学旅行で班が決まらず孤立してる状態に似てる。みんなが話し合う前から一緒に行くやつ決めてるせいで孤立しちゃうやつだ。
『マスター、私がいますよ。』
この声はハイルちゃんっ!そうか、そうだよね、俺は一人じゃないよね。
『はい、マスター。まわりから見れば一人で話す危険人物ですが問題ないですよ。』
あれ、なんか刺がある気がするなぁ。もしかして、忘れてたからかなー。ごめんなさい。マジですいませんでした。
「それじゃあ、お腹もすいたし夕食にしようかディオン君。」
「それじゃ、下に行くか。」
俺達は下の階に降りて適当な席に着く。すでに何人かのおっさん達が酒を片手に騒いでいる。これもまた風流かな。そして、その中になんか見覚えのある顔が。誰だったかな。向こうもこちらに気づいたようだ。
「おう、坊主。久しいな。」
それは筋肉もりもりのマッチョマン。あっ!マッスルなんとかさんだ。昔に町で会った。
「マッスルさん。お久しぶりです。」
「坊主でかくなったなあ。俺にはなあの年でまさか硬化まで使える子供がいたことが驚きでな。忘れられねぇんだよ。」
「ははは、まぁ、僕普通じゃないので。」
「そうだったな。で、坊主も学校に入学か?」
「いや、妹と従者だけです。僕は学院の方に行きたいので。」
「ほぉ。俺もなちょうど学院に行くところなんだよ。一緒に行かねぇか?稽古もつけてやれるぞ。」
「いいんですか?いやー、こいつだけとはなんか不安で。」
「えー、酷いなぁ。僕だって強かったでしょ。」
「兄ちゃんは信用されてねえのな。そうだ、坊主後で試合してくれねぇか。最近どうも動いてねぇからさ。」
「わかりました。後で空き地に来いよー。」
なかなかに、濃い人だった。マッスルさん、いい人そうなんだけどあの筋肉は見てるだけで重くなってくると言うか暑くなると言うか。服は着てるけどすごいピッチピチなんだよね。
「あの筋肉の人凄いねぇ。」
「ああ、前見たときなんか中級魔術をくらってもなんともないって感じだったからな。」
「ディオン君、それは多分人間ではないと思うよ。」
「いやいや、実際俺もそんなだし。」
「ディオン君は普通じゃないのは知ってるよ。」
いや、人間頑張ればそれくらいできるようになるって。実体験なんだから。
その後は皆でワイワイ夕食を囲み、途中でカイトが酔って店員にちょっかいかけて半殺しにされてたけど、楽しく過ごせた。
あ、マッスルさん忘れてた。まぁ、いいか。
「お兄ちゃん学校ってどんなのかな?」
「すまん。俺にもよくわからんが友達とかは出来るんじゃないかな。」
はっきり言わないのは俺の体験談がボッチだからである。いや、作ろうと思えば作れたよ。あえて作らなかっただけ。
「アリス様、友は一生の宝にもなりますから作っておいて損はないですよ。」
「いやー、俺も同年代の友達が欲しいな。」
「ディオン君だったらきっと、大人の人達としか友達になれないと思うけど。」
「カイト、それを言ったらお前は300歳は生きてる奴としか友達になれないだろ。」
「えぇー。僕は永遠の20歳だよ。」
「ご婦人達に叩かれそうだな。」
「次の方どうぞー。」
無駄話をしているうちに俺達の番が回ってきた。さて、行こうかなと思ったとき。
「どけ、平民。」
おやおや、教育のなっていない坊っちゃんが一人割り込んできましたねぇ。ふざけんな。
「おいおい、ちゃんと並べよ。」
「なに?貴様まさか、この僕に向かって言っているのい。」
「当たり前だろう。それとも、割り込んだ記憶が抜けちゃったのか?」
「貴様、僕が誰だか知っているのか?」
「知らんな。覚えるつもりもない。」
「何だと!僕はオルトス=ゲン=ベントリス。まさか、ベントリス家を知らないとは」
「知らん。」
「父上!こやつらを打ち首にしましょう。」
「そうあせるでない息子よ。」
「あんた、父親か、ちゃんとマナーくらい教えとけよ。」
「ハハハ、これだから平民は、貴族に逆らえるわけがないと教えられなかったのか?」
「そんな、くだらんことは存じ上げない。」
「そうか、息子よ。決闘でもして格の違いでも知らしめてやりなさい。」
「待って。」
「なんだ、怖じ気づいたか?」
「手続きしてからでいい?」
「構わんが。」
とりあえず、手続きをささっと済ます。だって迷惑だしね。しかし貴族か、めんどくさいな。
「あの。」
「はい、何でしょう?」
受付のお姉さんが話しかけてくる。心配?そんなのいらないよ。
「相手は5歳で魔法を覚えた。天才と言われているオルトス様です。あまり、戦わない方が身のためだと。」
「だから?」
「えっ?」
さて、天才ですって、奥さん。どうせ、負けなし、褒められで育ってきたんでしょうねぇ。ま、俺は魔法なんか使わずに倒してあげよう。殺しちゃいそうだから。
「闘技場を借りるぞ。」
「はいっ!」
お姉さん、そんなびびらなくてもいいのに。というか、俺がおかしいのかな。みんながめっちゃこっち見てるし。
「さて、行くぞ平民。容赦はせんからな。」
特別に学校の闘技場をお借りしました。それに、なんというか、観客が多い気がする。もしかして、このオルトスとかいう男って、そんなに期待の新人だったのだろうか?
「平民、自分がしたことを悔やむがいい。」
「あっ、俺魔法使わないんで。」
「何?」
審判はカイトがやってくれるらしい。
「始め!」
ええっと、オルトスは何してるんだろう。なんか唱えてる?あ、詠唱か。俺が詠唱しないから忘れてた。とりあえず、急接近して、拳骨。力はいつも以上に控えめでーす。
「ガッ。」
倒れた。いや、あっさり過ぎるだろう。せめて、肉体強化くらいしているかと思ったのだが。あ、起きた。
「おい、せめて詠唱ができるまで待てよ!」
「長いなら、もっと簡潔にするか無詠唱にしろよ。」
「もう一回だ!」
今度は待ってあげた。優しすぎるわー。わざわざ相手の攻撃を待ってあげるとか。ゲームかよ。
「~吹き荒れろ『ウィンド』」
あんだけ長ったらしい詠唱をしといて『ウィンド』かよ。せめて、中級くらい使ってこいよ。そよ風程度にしか感じないぞ。
「はぁ、はぁ。どうだ?」
「ごくろうさん。」
殴る、ただ殴る。拳で、それもとても手加減を加えて。
「ディオン君の勝ち~!」
「息子よっ!何をしている!」
「あぁ、父上、奴は強すぎる。化け物だ。」
「私が仇を取ってやる。」
「そこの平民!今度は私が相手だ!」
「わかりました。どうぞー。」
父親だもんね。貴族様ですもんね。そりゃ、とてつもない攻撃を仕掛けてくるに違いありませんよね。
「調子に乗りおって。」
「それじゃ、今度も魔法使わないんで。」
「始めー。」
また、これって待たないといけないかな。殺し合いなら絶対に死んでるだろう。
「~火種よ爆ぜよ『ファイヤーボム』」
これは、中級の炎魔法でも強い方のやつだな。でも、俺のからだが傷つかないんだが。
「なぜだ!当てたはずだぞ。なぜ無傷なんだ!?」
「あんたの力が足りてないだけだろ。」
楽だわー。魔法はくらっても体力が多すぎて全然減らないから実質殴るだけで無敵なんだよな。屈辱だろうねぇ!ああ、早くその顔が半泣きになるところを見てみたいなぁ。おっと、イライラが溜まりすぎてドS っぽくなってしまった。いや、そっちの趣味はないよ。相手はおっさんだし。
「くそっ!」
「それじゃ、いくよー。」
エイヤッと。顔面を殴ってしまった。身長差があるから、ついやってしまった。まぁ、突っかかってきたのはあちらですし。大丈夫だよね。
「ディオン君の勝ち~。」
なんだろう。俺の生きてきた環境がおかしいのか。彼らが弱すぎるのか。いや、まわりの反応を見たらよくわかった。なんせ、俺は生まれて間もない頃から修練してきたからな。それよりも、ヤバイ。なんか、偉く見える人たちが集まって話をしだしている。
「カイト、逃げるぞ。」
「えっ?」
カイトの手を掴んで走って逃げた。どうせ、逃げても構わんのだろう。入学式さえ出れば。奴等はきっと俺がこの学校に入学しに来たと思っているはず。だから、たぶん妹には迷惑はかからない?かな。まぁ、あいにく俺は学校には行かない。せいぜい探し続けな。
なんとか逃げ切った。途中でアリス達を回収して、近くの宿屋を取った。ふぅ、危ない一日だった。
「お兄ちゃん、どうやったら素手で倒せるの?」
「気合いと根性!だよね、ディオン君!」
「いや、普通に俺の成長が著しかっただけだけど。」
「いやー、うん、昔からディオン様が異常なのは知ってましたけど。まさか、貴族相手に無傷とは。しかし、報復とかに来ませんかね。」
これは、あれだ。俺だけがたぶんおかしいんだ。いいわけは何にしようかな。鍛えてますからでいいかな。しかし、今回はやり過ぎただろうか。いや、俺の知ってる異世界系は魔法でチュッドーンくらいやってたし。貴族だってプライドとかいっても、たぶん来ないよね、ね。
「ま、まぁ。それより入学手続きも済んだんだし。学校寮って入れないのかな。」
「入れるみたいですよ。しかも以外と広い。あと、従者可だそうです。」
「それは良かった。俺も安心だ。」
「でも、お金取られるんですよね。入学金と同じだけ。」
「いや、もう払ったんだし。大丈夫だって。」
「それじゃあ、数日、王都をまわろうよ。」
「私も行きたい。」
王都。たぶん、ギルドとかはあるはずだし。フェル先生から紹介状ももらったし、行こうかな。
「なぁ、カイト魔術師ギルドってどこにあるか知らない?」
「知ってるよー。ついでに冒険者ギルドもあるし、錬金ギルドもある。結構たくさんあるんだよ。言うなれば、協会とか、組合みたいな感じ。」
「そっか。俺は魔術師ギルドに行きたいんだけど。」
「なら、地図をあげるよ。さっき宿屋のおばちゃんに貰ってきた。」
「サンキュ。」
あれ、このままだと、俺、ボッチじゃね。あれ、なんかみんながもう、どこに行くとか話始めてる。これは、あれだ。修学旅行で班が決まらず孤立してる状態に似てる。みんなが話し合う前から一緒に行くやつ決めてるせいで孤立しちゃうやつだ。
『マスター、私がいますよ。』
この声はハイルちゃんっ!そうか、そうだよね、俺は一人じゃないよね。
『はい、マスター。まわりから見れば一人で話す危険人物ですが問題ないですよ。』
あれ、なんか刺がある気がするなぁ。もしかして、忘れてたからかなー。ごめんなさい。マジですいませんでした。
「それじゃあ、お腹もすいたし夕食にしようかディオン君。」
「それじゃ、下に行くか。」
俺達は下の階に降りて適当な席に着く。すでに何人かのおっさん達が酒を片手に騒いでいる。これもまた風流かな。そして、その中になんか見覚えのある顔が。誰だったかな。向こうもこちらに気づいたようだ。
「おう、坊主。久しいな。」
それは筋肉もりもりのマッチョマン。あっ!マッスルなんとかさんだ。昔に町で会った。
「マッスルさん。お久しぶりです。」
「坊主でかくなったなあ。俺にはなあの年でまさか硬化まで使える子供がいたことが驚きでな。忘れられねぇんだよ。」
「ははは、まぁ、僕普通じゃないので。」
「そうだったな。で、坊主も学校に入学か?」
「いや、妹と従者だけです。僕は学院の方に行きたいので。」
「ほぉ。俺もなちょうど学院に行くところなんだよ。一緒に行かねぇか?稽古もつけてやれるぞ。」
「いいんですか?いやー、こいつだけとはなんか不安で。」
「えー、酷いなぁ。僕だって強かったでしょ。」
「兄ちゃんは信用されてねえのな。そうだ、坊主後で試合してくれねぇか。最近どうも動いてねぇからさ。」
「わかりました。後で空き地に来いよー。」
なかなかに、濃い人だった。マッスルさん、いい人そうなんだけどあの筋肉は見てるだけで重くなってくると言うか暑くなると言うか。服は着てるけどすごいピッチピチなんだよね。
「あの筋肉の人凄いねぇ。」
「ああ、前見たときなんか中級魔術をくらってもなんともないって感じだったからな。」
「ディオン君、それは多分人間ではないと思うよ。」
「いやいや、実際俺もそんなだし。」
「ディオン君は普通じゃないのは知ってるよ。」
いや、人間頑張ればそれくらいできるようになるって。実体験なんだから。
その後は皆でワイワイ夕食を囲み、途中でカイトが酔って店員にちょっかいかけて半殺しにされてたけど、楽しく過ごせた。
あ、マッスルさん忘れてた。まぁ、いいか。
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