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王都編
ギルド
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かなり遅れてしまい申し訳ない。しかし、年末に近付くとやらなきゃいけないことなどんどんとー。なので、冬休みに入るまではゆっくりと書かせていただこう。いや、本当に申し訳ないです。ということで本編です。
~~~~~~~~~~~~~~~
やぁ、俺は今、宿で起きたところだ。しかしだ、誰一人として部屋にいないんだよぉ。いや、わかるよ。すぐさま遊びに行きたいのはわかる。でもさ、起こしてくれてもいいんじゃないかな。ディオン君悲しくて泣いちゃうぞ。
『マスター、この悲しみは分かち合いましょう。』
ハイル~。もう、信じられるのはお前だけだよ~。
『でも、マスター。自分の体に腕を回して抱きつくのは少々気持ち悪いです。』
うん、気持ち悪いね。やってて、思ったよ。さて、朝御飯でももらって、魔術師ギルドに行きますか。
魔術師ギルドは宿から案外近かった。持ち物はフェル先生からもらった紹介状、バッジ、お金。よし、忘れ物はない。いざ、突入。
ギルドの中は、何と言うか物静かであった。なんだか、想像していたギルドと違う。それよりも、受付に行かないと。
今、俺は試されている。目の前に迫る壁。俺の身長じゃ、受付に顔を出せないのだ。そうだ、身体強化魔法使ってよじ登ればいいんだ。俺、頭いい~。
身体強化魔法を発動させ受付のカウンターに顔を出し、呼び掛ける。
「はい、ん?どうしたの僕?」
「あ、すみません。登録したいんですけど。」
「ええっとね、ここはねちゃんとした魔法を使えるか、一級魔術師から紹介状とかがないと入れないんだよ。ごめんね。」
やっぱり、子供だと思われてるな。まぁ、実際子供だし。ここで、俺が紹介状出したらどんな反応するのかな。
「紹介状ならありますよ。はい。」
「えっ!あ、はい、お預かりします。」
紹介状に目を通していた受付のお姉さんが急に椅子から立ち上がった。俺、なんかしたかな。
「君、これ本当にこの人からもらったの!?」
「ええ、フェル先生からもらいました。」
「ちょっと待っててね、僕。」
お姉さんはそう言うと駆け足で奥に走り去ってしまった。俺がいったい何をしたと言うんだ。
暫くして、奥から一人の老人を連れてお姉さんが帰ってきた。
「お主がフェルの弟子かの。」
「はい、名前はディオンです。」
「して、ギルドに入りたいんじゃったな。」
「はい、そうです。」
「なら、試験を始めるから付いてきなさい。」
俺は老人に言われるがままに付いていった。連れてかれたのは演習場の様なとこ。ああ、おらワクワクすっぞ。ここで、すごい魔法でも使って、「お主みたいなのははじめてじゃ。」とか言われたりして、最強の魔術師とか言われたりしてね。
「それでは、試験を開始する。これは本当に一級魔術師としての技量を持つかどうか見るものだから、あの的を一つ得意な魔法で壊してみなさい。」
え、そんな簡単なのか。てっきり、今からこの人と戦うんだと思ってた。なるほど、得意な魔法一つか。やっぱ、派手なのがいいよね。
「いきますっ。『ファイヤーボール』」
これはファイヤーボールだが、ただのファイヤーボールではない。魔力を可能な限りつめ込み、圧縮。すると、炎の光は赤から白、そして青へと変貌した。それを、的めがけ、最高速度で発射。さながら、レーザービームのよう。
的に着弾と同時に炎が膨張した。とんでもない、火柱が立ちました。そして、的は欠片も残っていませんでした。地面もかなり抉れ、いや、マグマができました。はい、やり過ぎました。ああ、やっちゃったぜ。
「あのー、どうですか?」
「・・・」
返事がないただの屍のようだ。いや、本当に死んでる?動かない、おじいさんが動かなくなっちゃった。どうしよう。
「ハッ、いかん、気絶してもうた。」
あ、良かった、生きてる。おじいさん生きてた。まだ、死んでなかった。ふぅ、危ない危ない。
「ああ、ディオンと言ったかの。合格じゃが。話がある。」
「あの、抉れた、地面の修復は?」
「係りのものにやらせるから大丈夫じゃ。それより、ちょっと部屋に来い。」
おじいちゃんの部屋にやって来ました。怒られるようなことはないとは思いたいけども。どうなることやら。
「ああ、すまんね。ディオン君。どうぞ、座って。」
「ありがとうございます。」
「そういえば、自己紹介がまだだったの。わしはここのギルドマスターをしておる、エイミス・ガドフリーじゃ。」
「ディオンです。」
「うむ、お主がフェルの弟子と聞いたが本当だったのじゃな。ファイヤーボールであの威力。フェルの奴めとんでもないのを寄越して来たもんじゃ。」
「いやー、アハハハ。」
「フェルはな、今まで誰一人として弟子を取らなかった。奴はこのわしを越えるほどの者しか弟子をとらないと言っておっての。まさか、本当に現れるとは。さすがはあの人の弟子じゃ。」
おじいちゃんとかのお話ってなんだか長いことってあるよね。これは、世界は違えど同じなのかね。
「ところで、あの魔法は本当にファイヤーボールなのか?」
「ファイヤーボールです。」
「初級があそこまで高威力になるのかっ!?」
「いろいろと加えましたから。」
「そうか、そうそう、ここに来てもらったのはステータスを見るためじゃ。受付でそのまま見せたらエライことになると思うたのでな。ちと見せてくれんか?」
「はい、いいですよ。」
「それじゃ、この水晶に手を置いてくれ。」
水晶が光った。というか、明るいな、おいっ。LEDなんて比じゃない、うぉぉ、目がぁ、目がああぁぁ。
「もうよい、離してくれ。眩しすぎる。」
手を離すと水晶の輝きは消えて水晶の上にステータス画面が現れた。隠蔽は効いてないみたい。いや、創造錬金が消えている。それに創造錬金で創ったスキルも。後は、スキルレベルが偽装されている?つまり隠蔽ってこういうところでは偽装に変わるのかな。
「これは、」
ディオン・フォーリナー 一級魔術師(仮)Lv 48
体力 200,000/200,000
魔力 350,000/350,000
筋力 200,000/200,000
俊敏 250,000/250,000
魔攻 270,000/270,000
魔防 260,000/260,000
スキル
初級魔術Lv 52、中級魔術Lv 34、上級魔術Lv 11、身体強化魔法Lv 35、回復魔術Lv 15、、飛行魔法Ⅲ、詠唱破棄、硬化、リミッター、鍛冶錬金Lv12、薬錬金Lv 6、魔術錬金Lv 4、、鑑定Lv 20、料理Lv 3
「ディオン君、いったいどうやったらこうなるのかね。」
「頑張りました。」
「いや、でもな。これは」
「頑張りました。」
「むぅ、しかし、」
「死ぬほど頑張りました。」
「そうかい。そうしておこう、うん。そうじゃ、スキルの中に錬金術系統があったじゃろ。よかったら錬金ギルドにも行くといい。錬金術系統のスキルレベルも上がるじゃろうて。」
「わかりました、後で行ってみます。」
「もう、一級魔術師の証であるバッジと会員証はできておるでの、受付で貰ってくれ。久々に面白いものが見れてよかったわい。」
「ありがとございました。エイミスさん。」
「ハハハッ、主はまだまだ強くなれそうじゃな。頑張れ。わしも、まだまだ未熟だと気づかされたわい。」
そうして、魔術師ギルドのギルドマスターエイミスさんと別れた。錬金ギルドは魔術師ギルドから数十メートル離れた場所にあった。近いってことはもしかしたら、仲が良いのかもしれない。
ギルドの中に入るとさっきの魔術師ギルドとはうって代わり忙しそうだった。少々薬草の匂いがする。落ち着く匂いだ。ハーブか何かかな?
「どうした坊主。何つっ立ってんだ?」
「あ、すみません、ギルドに入りたくて。」
「そうかそうか。んじゃ、ミリオラさんとこに案内してやるよ。このギルドに入れるかどうかはあの人が決めるからな。」
白衣を纏った、おじさんが案内してくれるみたい。以外と新人はウェルカムみたいだ。こんな子供でも丁寧に接してくれるしね。
「ミリオラさん、新人連れてきました~。」
部屋からドタバタと音が聞こえ勢いよくドアが開いた。その瞬間案内をしてくれた男の人が消えた。いや、男の人にドアが物凄い速さでぶつかりすっ飛んだみたいだ。
「新人は誰?」
若い人だ。一目見てきれいな人だと感じた。整った顔、金色に輝く長い髪、そして、エルフ耳。エルフだー、よっしゃ~キター。
「僕です!」
「君か、あれ、ブレッドの声が聞こえたと思ったんだけど。」
「ミリオラ…さん、ドアは、ゆっくり…開け…て…。(ガクッ)」
「おい、ブレッド何寝てるんだ。さっさとこの子に茶ぐらい出せ。」
鬼畜だ、この人鬼畜だ。あれ、エルフってこんなんだったけ?なんだか俺の知ってるエルフと違う気がする。きっとこの人だけおかしいんだ。そう、そうに違いない。
「ほら、さっさと入りなよそこの少年。」
「は、はい、失礼します。」
「んー、まぁ、あんたは合格かな。とりあえず名前とかいろいろと書いておいて~、そしたら三級錬金術師のバッジあげるから。」
いったいどういう基準で人を見ているのかわからない。でも、なんか合格したみたい。こんな、簡単でいいのか?
「あのー、すいません。どういう基準で人を見ているんですか?」
「んー、私の勘だね。」
なんてこった、勘だと。それって、入りたくても入れてもらえなかった人可哀想すぎじゃね。俺は入れたからいいけども。
「よし、書き終わったな。んじゃ、これバッジね。ブレッド後よろしく~。」
「はあ、んじゃあ、説明するぞ。よく聞いとけ。」
話を聞いたので要約すると
錬金術師には三級から一級までの階級がある。この階級に特に意味はないらしい。ただ依頼を受けていけば上がっていく仕組みなので、一級の錬金術師という肩書きは依頼をいくつも成功させてきたエキスパートという印象になるらしい。つまり、高い仕事がよく入ってくる感じみたい。あとは、一級になれば錬金ギルドの施設が使い放題になる。
こういうことだった。仕組みについて教えてもらっただけなので詳しいことはいまいちわかってないが、まぁ、慣れるだろう。俺はとりあえず錬金ギルドの中にある工房を借りた。何でかって、そりゃかわいい妹のためにアクセサリーを作るためさ。
部屋を借りたはいいが、どんなデザインにしようか。ペンダント、指輪、ネックレス、ブローチ、うーん、いまいちだな。アリス…。そうだ、髪が長いから髪止めにしよう。これなら落とす心配もないしな。うん、我ながら良いアイデア。早速錬金、錬金。
まずは創造錬金で、ヘアゴムを創る。アリスは金髪だからな、白色にしよう。やはり天使には白、純白の白に決まっているのだ。愛情をたっぷりと込めながら創造だ。
そして、追加で付与をしできあがったものがこちら。
『お兄ちゃんの愛の髪止め』
兄ディオンが気持ち悪いほどに愛を込め、アリスを思いながら創った至高の一品。髪だけでなく妹のすべてをお兄ちゃんの愛が包み込みます。
効果(アリス所持のみ発動)
お兄ちゃんの愛のバリア(毒、麻痺等の状態異常をすべてカット。その他、保湿効果や寒暖を調整します。また、悪いやからを寄せ付けにくくします。後、なんかキラキラのエフェクトが付く。)
魔力量増大(兄との親密度30以上)
体力増大(兄との親密度30以上)
自動回復(兄との親密度50以上)
うわっ、なんか気持ち悪いのができてしまった。しかし、効果が異常にハイスペック過ぎるだろ。これを渡すべきか否か。答えはもちろん渡すに決まってるではないか!これほど妹のために作った物はない。そう、たとえ気持ち悪がられようと俺は、妹のために、アリスのためにこれを贈ろう。
こうして俺は錬金ギルドを後にした。
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やぁ、俺は今、宿で起きたところだ。しかしだ、誰一人として部屋にいないんだよぉ。いや、わかるよ。すぐさま遊びに行きたいのはわかる。でもさ、起こしてくれてもいいんじゃないかな。ディオン君悲しくて泣いちゃうぞ。
『マスター、この悲しみは分かち合いましょう。』
ハイル~。もう、信じられるのはお前だけだよ~。
『でも、マスター。自分の体に腕を回して抱きつくのは少々気持ち悪いです。』
うん、気持ち悪いね。やってて、思ったよ。さて、朝御飯でももらって、魔術師ギルドに行きますか。
魔術師ギルドは宿から案外近かった。持ち物はフェル先生からもらった紹介状、バッジ、お金。よし、忘れ物はない。いざ、突入。
ギルドの中は、何と言うか物静かであった。なんだか、想像していたギルドと違う。それよりも、受付に行かないと。
今、俺は試されている。目の前に迫る壁。俺の身長じゃ、受付に顔を出せないのだ。そうだ、身体強化魔法使ってよじ登ればいいんだ。俺、頭いい~。
身体強化魔法を発動させ受付のカウンターに顔を出し、呼び掛ける。
「はい、ん?どうしたの僕?」
「あ、すみません。登録したいんですけど。」
「ええっとね、ここはねちゃんとした魔法を使えるか、一級魔術師から紹介状とかがないと入れないんだよ。ごめんね。」
やっぱり、子供だと思われてるな。まぁ、実際子供だし。ここで、俺が紹介状出したらどんな反応するのかな。
「紹介状ならありますよ。はい。」
「えっ!あ、はい、お預かりします。」
紹介状に目を通していた受付のお姉さんが急に椅子から立ち上がった。俺、なんかしたかな。
「君、これ本当にこの人からもらったの!?」
「ええ、フェル先生からもらいました。」
「ちょっと待っててね、僕。」
お姉さんはそう言うと駆け足で奥に走り去ってしまった。俺がいったい何をしたと言うんだ。
暫くして、奥から一人の老人を連れてお姉さんが帰ってきた。
「お主がフェルの弟子かの。」
「はい、名前はディオンです。」
「して、ギルドに入りたいんじゃったな。」
「はい、そうです。」
「なら、試験を始めるから付いてきなさい。」
俺は老人に言われるがままに付いていった。連れてかれたのは演習場の様なとこ。ああ、おらワクワクすっぞ。ここで、すごい魔法でも使って、「お主みたいなのははじめてじゃ。」とか言われたりして、最強の魔術師とか言われたりしてね。
「それでは、試験を開始する。これは本当に一級魔術師としての技量を持つかどうか見るものだから、あの的を一つ得意な魔法で壊してみなさい。」
え、そんな簡単なのか。てっきり、今からこの人と戦うんだと思ってた。なるほど、得意な魔法一つか。やっぱ、派手なのがいいよね。
「いきますっ。『ファイヤーボール』」
これはファイヤーボールだが、ただのファイヤーボールではない。魔力を可能な限りつめ込み、圧縮。すると、炎の光は赤から白、そして青へと変貌した。それを、的めがけ、最高速度で発射。さながら、レーザービームのよう。
的に着弾と同時に炎が膨張した。とんでもない、火柱が立ちました。そして、的は欠片も残っていませんでした。地面もかなり抉れ、いや、マグマができました。はい、やり過ぎました。ああ、やっちゃったぜ。
「あのー、どうですか?」
「・・・」
返事がないただの屍のようだ。いや、本当に死んでる?動かない、おじいさんが動かなくなっちゃった。どうしよう。
「ハッ、いかん、気絶してもうた。」
あ、良かった、生きてる。おじいさん生きてた。まだ、死んでなかった。ふぅ、危ない危ない。
「ああ、ディオンと言ったかの。合格じゃが。話がある。」
「あの、抉れた、地面の修復は?」
「係りのものにやらせるから大丈夫じゃ。それより、ちょっと部屋に来い。」
おじいちゃんの部屋にやって来ました。怒られるようなことはないとは思いたいけども。どうなることやら。
「ああ、すまんね。ディオン君。どうぞ、座って。」
「ありがとうございます。」
「そういえば、自己紹介がまだだったの。わしはここのギルドマスターをしておる、エイミス・ガドフリーじゃ。」
「ディオンです。」
「うむ、お主がフェルの弟子と聞いたが本当だったのじゃな。ファイヤーボールであの威力。フェルの奴めとんでもないのを寄越して来たもんじゃ。」
「いやー、アハハハ。」
「フェルはな、今まで誰一人として弟子を取らなかった。奴はこのわしを越えるほどの者しか弟子をとらないと言っておっての。まさか、本当に現れるとは。さすがはあの人の弟子じゃ。」
おじいちゃんとかのお話ってなんだか長いことってあるよね。これは、世界は違えど同じなのかね。
「ところで、あの魔法は本当にファイヤーボールなのか?」
「ファイヤーボールです。」
「初級があそこまで高威力になるのかっ!?」
「いろいろと加えましたから。」
「そうか、そうそう、ここに来てもらったのはステータスを見るためじゃ。受付でそのまま見せたらエライことになると思うたのでな。ちと見せてくれんか?」
「はい、いいですよ。」
「それじゃ、この水晶に手を置いてくれ。」
水晶が光った。というか、明るいな、おいっ。LEDなんて比じゃない、うぉぉ、目がぁ、目がああぁぁ。
「もうよい、離してくれ。眩しすぎる。」
手を離すと水晶の輝きは消えて水晶の上にステータス画面が現れた。隠蔽は効いてないみたい。いや、創造錬金が消えている。それに創造錬金で創ったスキルも。後は、スキルレベルが偽装されている?つまり隠蔽ってこういうところでは偽装に変わるのかな。
「これは、」
ディオン・フォーリナー 一級魔術師(仮)Lv 48
体力 200,000/200,000
魔力 350,000/350,000
筋力 200,000/200,000
俊敏 250,000/250,000
魔攻 270,000/270,000
魔防 260,000/260,000
スキル
初級魔術Lv 52、中級魔術Lv 34、上級魔術Lv 11、身体強化魔法Lv 35、回復魔術Lv 15、、飛行魔法Ⅲ、詠唱破棄、硬化、リミッター、鍛冶錬金Lv12、薬錬金Lv 6、魔術錬金Lv 4、、鑑定Lv 20、料理Lv 3
「ディオン君、いったいどうやったらこうなるのかね。」
「頑張りました。」
「いや、でもな。これは」
「頑張りました。」
「むぅ、しかし、」
「死ぬほど頑張りました。」
「そうかい。そうしておこう、うん。そうじゃ、スキルの中に錬金術系統があったじゃろ。よかったら錬金ギルドにも行くといい。錬金術系統のスキルレベルも上がるじゃろうて。」
「わかりました、後で行ってみます。」
「もう、一級魔術師の証であるバッジと会員証はできておるでの、受付で貰ってくれ。久々に面白いものが見れてよかったわい。」
「ありがとございました。エイミスさん。」
「ハハハッ、主はまだまだ強くなれそうじゃな。頑張れ。わしも、まだまだ未熟だと気づかされたわい。」
そうして、魔術師ギルドのギルドマスターエイミスさんと別れた。錬金ギルドは魔術師ギルドから数十メートル離れた場所にあった。近いってことはもしかしたら、仲が良いのかもしれない。
ギルドの中に入るとさっきの魔術師ギルドとはうって代わり忙しそうだった。少々薬草の匂いがする。落ち着く匂いだ。ハーブか何かかな?
「どうした坊主。何つっ立ってんだ?」
「あ、すみません、ギルドに入りたくて。」
「そうかそうか。んじゃ、ミリオラさんとこに案内してやるよ。このギルドに入れるかどうかはあの人が決めるからな。」
白衣を纏った、おじさんが案内してくれるみたい。以外と新人はウェルカムみたいだ。こんな子供でも丁寧に接してくれるしね。
「ミリオラさん、新人連れてきました~。」
部屋からドタバタと音が聞こえ勢いよくドアが開いた。その瞬間案内をしてくれた男の人が消えた。いや、男の人にドアが物凄い速さでぶつかりすっ飛んだみたいだ。
「新人は誰?」
若い人だ。一目見てきれいな人だと感じた。整った顔、金色に輝く長い髪、そして、エルフ耳。エルフだー、よっしゃ~キター。
「僕です!」
「君か、あれ、ブレッドの声が聞こえたと思ったんだけど。」
「ミリオラ…さん、ドアは、ゆっくり…開け…て…。(ガクッ)」
「おい、ブレッド何寝てるんだ。さっさとこの子に茶ぐらい出せ。」
鬼畜だ、この人鬼畜だ。あれ、エルフってこんなんだったけ?なんだか俺の知ってるエルフと違う気がする。きっとこの人だけおかしいんだ。そう、そうに違いない。
「ほら、さっさと入りなよそこの少年。」
「は、はい、失礼します。」
「んー、まぁ、あんたは合格かな。とりあえず名前とかいろいろと書いておいて~、そしたら三級錬金術師のバッジあげるから。」
いったいどういう基準で人を見ているのかわからない。でも、なんか合格したみたい。こんな、簡単でいいのか?
「あのー、すいません。どういう基準で人を見ているんですか?」
「んー、私の勘だね。」
なんてこった、勘だと。それって、入りたくても入れてもらえなかった人可哀想すぎじゃね。俺は入れたからいいけども。
「よし、書き終わったな。んじゃ、これバッジね。ブレッド後よろしく~。」
「はあ、んじゃあ、説明するぞ。よく聞いとけ。」
話を聞いたので要約すると
錬金術師には三級から一級までの階級がある。この階級に特に意味はないらしい。ただ依頼を受けていけば上がっていく仕組みなので、一級の錬金術師という肩書きは依頼をいくつも成功させてきたエキスパートという印象になるらしい。つまり、高い仕事がよく入ってくる感じみたい。あとは、一級になれば錬金ギルドの施設が使い放題になる。
こういうことだった。仕組みについて教えてもらっただけなので詳しいことはいまいちわかってないが、まぁ、慣れるだろう。俺はとりあえず錬金ギルドの中にある工房を借りた。何でかって、そりゃかわいい妹のためにアクセサリーを作るためさ。
部屋を借りたはいいが、どんなデザインにしようか。ペンダント、指輪、ネックレス、ブローチ、うーん、いまいちだな。アリス…。そうだ、髪が長いから髪止めにしよう。これなら落とす心配もないしな。うん、我ながら良いアイデア。早速錬金、錬金。
まずは創造錬金で、ヘアゴムを創る。アリスは金髪だからな、白色にしよう。やはり天使には白、純白の白に決まっているのだ。愛情をたっぷりと込めながら創造だ。
そして、追加で付与をしできあがったものがこちら。
『お兄ちゃんの愛の髪止め』
兄ディオンが気持ち悪いほどに愛を込め、アリスを思いながら創った至高の一品。髪だけでなく妹のすべてをお兄ちゃんの愛が包み込みます。
効果(アリス所持のみ発動)
お兄ちゃんの愛のバリア(毒、麻痺等の状態異常をすべてカット。その他、保湿効果や寒暖を調整します。また、悪いやからを寄せ付けにくくします。後、なんかキラキラのエフェクトが付く。)
魔力量増大(兄との親密度30以上)
体力増大(兄との親密度30以上)
自動回復(兄との親密度50以上)
うわっ、なんか気持ち悪いのができてしまった。しかし、効果が異常にハイスペック過ぎるだろ。これを渡すべきか否か。答えはもちろん渡すに決まってるではないか!これほど妹のために作った物はない。そう、たとえ気持ち悪がられようと俺は、妹のために、アリスのためにこれを贈ろう。
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