26 / 144
本編
~Girls side~第6話
しおりを挟む
あれから一週間。
とりあえず今回は勉強会を開催する。
大輝の学力も見たかったし、これからどの程度やっていけば良いか、という目安にもできる。
「この問題、去年出たみたい。多分やっといて無駄になることはないと思う」
「お、おう」
大輝は典型的な文系で、数学が特に苦手の様だった。
難しく考えてしまう癖があるらしく、一つ一つ理解出来ていない部分を説明して行くと、きちんと理解出来るだけの脳みそは持っている。
先週のデートの時に見せたパンフレットは最終目標の、都内トップと言われる高校のもので、大輝は半泣きの表情だった。
大まかな目標としては、都内トップ四を射程圏内に入れられるくらいの学力を身につけることだ。
理由としては、今のところ私が私の学校の学年トップということもあり、下手に志望校を下げると後々面倒そうだという、それだけのもの。
我が儘に付き合わせてしまうのは申し訳ないと思うが、大輝自身の為にもなると考えてそのまま通すことにした。
ただ、今から毎週末を勉強会に使ってしまうのも何となくもったいない気がして、どうにか出来ないかと考えていた時の事だった。
パパが仕事の連絡を携帯で受けていたのを見て、これだと思った。
「私も携帯ほしいな」
ボソッと呟くと、パパはこっちを見て
「じゃあ、買いに行く?今まだ時間あるし」
と言ってくれたのだ。
二つ返事で了承し、早速買いに行く。
最初は私のだけ、と思っていたのだが、
「大輝くんのもあった方が良くない?」
と言われて同じ機種を色違いで契約することにした。
パパは本当に気が利く。
その携帯は私の鞄に入っている。
「お前に渡すものがある……」
某霊光波動拳の使い手の声まねをして大輝の耳元で呟く。
大輝は可哀想な人でも見るかの様な顔で私を見た。
お気に召さなかったかしら。
さすがに霊光波動拳を伝承したりはしない。
出来ても大輝が内側から爆発したりしてスプラッタとかちょっと困っちゃうし。
「じゃじゃーん!!」
鞄から大輝の分の携帯を出す。
「携帯?どうしたんだよこれ」
「パパが買ってくれたの。ほら、お揃い」
私のも取り出し、並べて見せる。
一瞬手を伸ばし、興味深そうにしていた。
「おお、あざーっす!……って、受け取れないだろこんなん……」
やはりというべきか、大輝は遠慮してしまう。
まぁ、想定内だけど。
遠慮するなら、その原因を潰して行くまでだ。
「えー!?何でよ!?私とお揃い、嫌?」
必殺上目遣い!
ちょっとドギマギしているのがわかる。
「そうじゃないよ。見てくれに文句があるとかじゃない。いきなりくれるって言っても、タダでもらう様な値段のものじゃないだろ、これ……」
遠慮する理由はわかる。
確かにはいそうですか、って受け取れるもんじゃない。
会社から支給されてるわけでもないし。
「それにな、俺たち今はちゃんと付き合ってるけど、それだっていつまで続くか……」
何とこやつ、とんでもないことを言い出す。
少しわからせてやる必要があるのではなかろうか。
「へぇ……大輝、私と別れるかもしれない、とか思ってるんだ……」
どうしてくれよう。
下半身中心に責める?
それともちょっと痛い目見てもらう?
後者の場合はちょっとばかり心にも傷を残すことに……。
「待て待て待て落ち着け!!そうじゃないから!!別れるなんてあり得ないから!!」
かつてないほどの大慌てで私の言を訂正しようとする大輝。
全身の汗のかき方が半端ない。
「いつまで続くかわからない、ね……」
ゆっくりと、大輝の左頬に私の右手を添える。
神力を行使して、右手の温度はマイナスに近いほど温度を下げる。
……しょーもないことに使ってるなぁ。
おや?この気配は……。
「いや、続くに決まってるだろ!他に女とか考えられないし、俺は春海一筋だっ!!」
半泣きの表情で大輝は叫ぶ。
一応言っておくが、ここは別に世界の中心ではない。
されども、叫ぶ。
タイミングよく部屋のドアがノックされ、ママが入ってきた。
「春海から聞いてる通り、ラブラブなご様子ね」
ママが聞いてる中での絶叫告白。
こうかは ばつぐんだ!!
「ママ、私たちお似合いだと思う?」
手を離すことなく、ママに問う。
大輝のほっぺが霜焼けにならないか少し心配。
「ぱっと見、首でも刈り取りそうに見えなくもないけど、とってもお似合いだと思うわ」
まぁ、このまま刈り取っても違和感ないよね。
そうか、刈り取って永遠に私の物に……なんて猟奇的なことを一瞬考える。
某ハンターマンガのワンシーンを彷彿とさせる一コマ。
「だってさ、大輝」
別れるなんて有り得ないでしょ?と顔だけで伝える。
「でもね、ママ。大輝はパパからの贈り物なんて受け取れないって言うんだよぉ」
敢えてぐすん、などと口で言いながら泣き真似をする。
「あら、携帯電話好きじゃなかったのかしら」
そりゃ世の中には好きじゃない人もいるだろうけど……大輝、実は興味津々だからね。
「ち、違いますよ。タダでもらってしまうにはちょっと高いんじゃないかなって……通話料とかかかるだろうし……」
契約者がパパなんだから、家族割にしてるに決まってるのに。
それとも他に電話する相手でもいるっていうのかな?
体で払ってもらうって手も……。
「そうねぇ……なら、春海をこれからもよろしく、ってことで二人のためのプレゼントってことならどう?」
ママ、ナイスアシスト。
その一方で大輝は、重い、という顔をしている。
私、体重軽い方なんだけどな。
きっと大輝でも抱きかかえるの簡単だよ。
「おお、盛り上がってるみたいだね」
更にそこへパパ乱入。
ここからは全部私のターン!
とりあえず今回は勉強会を開催する。
大輝の学力も見たかったし、これからどの程度やっていけば良いか、という目安にもできる。
「この問題、去年出たみたい。多分やっといて無駄になることはないと思う」
「お、おう」
大輝は典型的な文系で、数学が特に苦手の様だった。
難しく考えてしまう癖があるらしく、一つ一つ理解出来ていない部分を説明して行くと、きちんと理解出来るだけの脳みそは持っている。
先週のデートの時に見せたパンフレットは最終目標の、都内トップと言われる高校のもので、大輝は半泣きの表情だった。
大まかな目標としては、都内トップ四を射程圏内に入れられるくらいの学力を身につけることだ。
理由としては、今のところ私が私の学校の学年トップということもあり、下手に志望校を下げると後々面倒そうだという、それだけのもの。
我が儘に付き合わせてしまうのは申し訳ないと思うが、大輝自身の為にもなると考えてそのまま通すことにした。
ただ、今から毎週末を勉強会に使ってしまうのも何となくもったいない気がして、どうにか出来ないかと考えていた時の事だった。
パパが仕事の連絡を携帯で受けていたのを見て、これだと思った。
「私も携帯ほしいな」
ボソッと呟くと、パパはこっちを見て
「じゃあ、買いに行く?今まだ時間あるし」
と言ってくれたのだ。
二つ返事で了承し、早速買いに行く。
最初は私のだけ、と思っていたのだが、
「大輝くんのもあった方が良くない?」
と言われて同じ機種を色違いで契約することにした。
パパは本当に気が利く。
その携帯は私の鞄に入っている。
「お前に渡すものがある……」
某霊光波動拳の使い手の声まねをして大輝の耳元で呟く。
大輝は可哀想な人でも見るかの様な顔で私を見た。
お気に召さなかったかしら。
さすがに霊光波動拳を伝承したりはしない。
出来ても大輝が内側から爆発したりしてスプラッタとかちょっと困っちゃうし。
「じゃじゃーん!!」
鞄から大輝の分の携帯を出す。
「携帯?どうしたんだよこれ」
「パパが買ってくれたの。ほら、お揃い」
私のも取り出し、並べて見せる。
一瞬手を伸ばし、興味深そうにしていた。
「おお、あざーっす!……って、受け取れないだろこんなん……」
やはりというべきか、大輝は遠慮してしまう。
まぁ、想定内だけど。
遠慮するなら、その原因を潰して行くまでだ。
「えー!?何でよ!?私とお揃い、嫌?」
必殺上目遣い!
ちょっとドギマギしているのがわかる。
「そうじゃないよ。見てくれに文句があるとかじゃない。いきなりくれるって言っても、タダでもらう様な値段のものじゃないだろ、これ……」
遠慮する理由はわかる。
確かにはいそうですか、って受け取れるもんじゃない。
会社から支給されてるわけでもないし。
「それにな、俺たち今はちゃんと付き合ってるけど、それだっていつまで続くか……」
何とこやつ、とんでもないことを言い出す。
少しわからせてやる必要があるのではなかろうか。
「へぇ……大輝、私と別れるかもしれない、とか思ってるんだ……」
どうしてくれよう。
下半身中心に責める?
それともちょっと痛い目見てもらう?
後者の場合はちょっとばかり心にも傷を残すことに……。
「待て待て待て落ち着け!!そうじゃないから!!別れるなんてあり得ないから!!」
かつてないほどの大慌てで私の言を訂正しようとする大輝。
全身の汗のかき方が半端ない。
「いつまで続くかわからない、ね……」
ゆっくりと、大輝の左頬に私の右手を添える。
神力を行使して、右手の温度はマイナスに近いほど温度を下げる。
……しょーもないことに使ってるなぁ。
おや?この気配は……。
「いや、続くに決まってるだろ!他に女とか考えられないし、俺は春海一筋だっ!!」
半泣きの表情で大輝は叫ぶ。
一応言っておくが、ここは別に世界の中心ではない。
されども、叫ぶ。
タイミングよく部屋のドアがノックされ、ママが入ってきた。
「春海から聞いてる通り、ラブラブなご様子ね」
ママが聞いてる中での絶叫告白。
こうかは ばつぐんだ!!
「ママ、私たちお似合いだと思う?」
手を離すことなく、ママに問う。
大輝のほっぺが霜焼けにならないか少し心配。
「ぱっと見、首でも刈り取りそうに見えなくもないけど、とってもお似合いだと思うわ」
まぁ、このまま刈り取っても違和感ないよね。
そうか、刈り取って永遠に私の物に……なんて猟奇的なことを一瞬考える。
某ハンターマンガのワンシーンを彷彿とさせる一コマ。
「だってさ、大輝」
別れるなんて有り得ないでしょ?と顔だけで伝える。
「でもね、ママ。大輝はパパからの贈り物なんて受け取れないって言うんだよぉ」
敢えてぐすん、などと口で言いながら泣き真似をする。
「あら、携帯電話好きじゃなかったのかしら」
そりゃ世の中には好きじゃない人もいるだろうけど……大輝、実は興味津々だからね。
「ち、違いますよ。タダでもらってしまうにはちょっと高いんじゃないかなって……通話料とかかかるだろうし……」
契約者がパパなんだから、家族割にしてるに決まってるのに。
それとも他に電話する相手でもいるっていうのかな?
体で払ってもらうって手も……。
「そうねぇ……なら、春海をこれからもよろしく、ってことで二人のためのプレゼントってことならどう?」
ママ、ナイスアシスト。
その一方で大輝は、重い、という顔をしている。
私、体重軽い方なんだけどな。
きっと大輝でも抱きかかえるの簡単だよ。
「おお、盛り上がってるみたいだね」
更にそこへパパ乱入。
ここからは全部私のターン!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤクザのお嬢は25人の婚約者に迫られてるけど若頭が好き!
タタミ
恋愛
関東最大の極道組織・大蛇組組長の一人娘である大蛇姫子は、18歳の誕生日に父から「今年中に必ず結婚しろ」と命じられる。
姫子の抵抗虚しく、次から次へと夫候補の婚約者(仮)が現れては姫子と見合いをしていくことに。
しかし、姫子には子どもの頃からお目付け役として世話をしてくれている組員・望月大和に淡い恋心を抱き続けていて──?
全25人の婚約者から真実の愛を見つけることはできるのか!?今、抗争より熱い戦いの幕が上がる……!!
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
借りてきたカレ
しじましろ
恋愛
都合の良い存在であるはずのレンタル彼氏に振り回されて……
あらすじ
システムエンジニアの萩野みさをは、仕事中毒でゾンビのような見た目になるほど働いている。
人の良さにつけ込まれ、面倒な仕事を押しつけられたり、必要のない物を買わされたり、損ばかりしているが、本人は好きでやっていることとあまり気にしていない。
人並みに結婚願望はあるものの、三十歳過ぎても男性経験はゼロ。
しかし、レンタル彼氏・キキとの出会いが、そんな色の無いみさをの日常を大きく変えていく。
基本的にはカラッと明るいラブコメですが、生き馬の目を抜くIT企業のお仕事ものでもあるので、癖のあるサブキャラや意外な展開もお楽しみください!
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
昔好きだったお姉さんが不倫されたので落としに行ったら後輩からも好かれていた
九戸政景
恋愛
高校三年生の柴代大和は、小学校一年生の頃からの付き合いである秋田泰希の姉である夕希に恋心を抱いていたが、夕希の結婚をきっかけに恋心を諦めていた。
そして小学生の頃の夢を見た日、泰希から大和は夕希の離婚を伝えられ、それと同時にある頼みをされる。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる