【完結】追放された地上最弱テイマー、魔獣と始める辺境領主ライフ

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第6章 村の発展とハーレムの始まり

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商人マーカスとの取引が始まってから三ヶ月が過ぎた。もふもふ村は急速に発展し、今や五十人以上の獣人が暮らす立派な集落となっていた。マーカスは約束通り月に一度訪れ、都市の品々と村の産物を交換していった。

アーレンとリーシャの関係も深まり、今や村中が認める恋人同士となっていた。

「アーレン、明日は村の収穫祭ですね」

朝食を準備しながら、リーシャが言った。彼女は今、アーレンの家で料理を担当している。正式に同居しているわけではないが、ほとんど毎日アーレンの家で過ごすようになっていた。

「そうだね」アーレンは微笑んだ。「初めての祭りだから、みんな楽しみにしているよ」

守護獣たちも朝食のテーブルに集まっていた。エリアはテーブルの上で跳ねるように喜んでいた。

「お祭りだー!私も踊りを披露します!」

「踊り?」アーレンは驚いた。「練習したの?」

「はい!セレナさんに教えてもらいました!」

セレナは静かに頷いた。「古い踊りです。かつて守護獣たちが祭りで踊っていたものを思い出しました」

「それは楽しみだ」アーレンは嬉しそうに言った。

朝食後、アーレンは村の準備状況を確認するため外に出た。広場では大勢の獣人たちが装飾を施し、屋台を設置していた。

「アーレン様、おはようございます!」

ミラが織物を手に駆け寄ってきた。彼女はもはや以前のような内気な様子はなく、自信に満ちた表情をしていた。

「おはよう、ミラ。その布は何に使うの?」

「祭りの装飾用です」ミラは誇らしげに布を広げた。「特別に織りました」

美しい布には、守護獣たちと森の風景が描かれていた。アーレンは感嘆した。

「素晴らしい!本当に腕が上がったね」

「ありがとうございます」ミラは頬を赤らめた。「アーレン様のおかげです」

その瞬間、アーレンは不思議な感覚を覚えた。ミラの視線には、単なる感謝以上のものが宿っていた。リーシャへの気持ちと似た感情を、ミラも彼に抱いているのではないか?

「あの、アーレン様」ミラは少し緊張した様子で言った。「祭りの夜、もし良ければ…少しお時間をいただけませんか?」

「もちろん」アーレンは微笑んだ。「どうしたの?」

「その時にお話します」ミラは小さく頷き、急いでその場を離れた。彼女の耳は興奮で小刻みに動いていた。

アーレンは複雑な心境になった。ミラの気持ちに気づいていなかったわけではない。しかし、すでにリーシャとの関係があるのに、どう対応すべきか悩ましかった。

「悩んでいるようですね」

振り返ると、ルークが立っていた。彼は今や村の警備隊長として、重要な役割を担っていた。

「ああ、ちょっとね」アーレンは正直に答えた。

「獣人の社会では、力ある者が複数のパートナーを持つことは珍しくありません」ルークは静かに言った。「特に、あなたのような尊敬される領主なら」

「え?」アーレンは驚いた。「でも、それは…」

「リーシャも理解するでしょう」ルークは続けた。「彼女自身、獣人の文化に育ってきましたから。むしろ、あなたの魅力が認められることを誇りに思うかもしれません」

アーレンは考え込んだ。前世の日本や、この世界の人間社会では一夫一婦制が一般的だった。しかし、獣人の習慣や文化は違うのかもしれない。

「考えておくよ、ありがとう」

ルークは頷き、警備の任務に戻っていった。

アーレンが家に戻ると、エリアが待ち構えていた。どうやら会話を聞いていたようだ。

「アーレン様!私、聞いちゃいました!」

「エリア…」アーレンはため息をついた。「盗み聞きはよくないよ」

「でも!」エリアは興奮して跳ねた。「ルークさんの言うとおりです!アーレン様は【もふもふテイマー】なんですから、たくさんの女性に愛されるのは当然です!」

「それとこれとは関係ないでしょ」アーレンは赤面した。

「関係あります!」エリアは真剣な顔で言った。「もふもふを愛する心を持つアーレン様は、女性にももふもふのように優しく接するから、皆惹かれるんです!」

その論理はどこか飛躍していたが、エリアなりの真剣な分析のようだった。

「それに」エリアはさらに続けた。「リーシャさんもミラさんも素敵な方です。どちらかを選ぶなんて悲しいじゃないですか」

アーレンは頭を抱えた。「そう簡単な問題じゃないよ…」

「でも、私たち守護獣も五匹いて、皆アーレン様を愛してますよね?それと同じです!」

エリアの単純明快な論理に、アーレンは言葉を失った。確かに彼は五匹の守護獣と契約し、全員を平等に愛している。しかし、それと恋愛関係は別物だろう。

「よく考えてみるよ」アーレンはようやく言った。「ただ、誰も傷つけたくないんだ」

「分かってます!」エリアは嬉しそうに言った。「だから私たちも応援します!」

その日の夕方、アーレンはリーシャと二人で散歩していた。夕暮れの森は魔法のように美しく、二人の間には穏やかな雰囲気が流れていた。

「リーシャ」アーレンは勇気を出して切り出した。「獣人の社会では、複数のパートナーを持つことはあるの?」

リーシャは少し驚いたが、すぐに穏やかな表情になった。

「ええ、特に力ある者や地位ある者は、複数の伴侶を持つことがあります」彼女は静かに答えた。「それは力の証であり、栄誉でもあるのです」

「そうなんだ」アーレンは考え込んだ。「人間の社会とは少し違うんだね」

「何か気になることがあるの?」リーシャはアーレンの表情を探るように見つめた。

アーレンは正直に話すことにした。「実はミラが…僕に特別な感情を持っているようなんだ。それで、どう対応すべきか悩んでいて」

リーシャは少し微笑み、アーレンの手を取った。

「私は気にしませんよ」彼女は優しく言った。「むしろ、アーレンがそんなに悩んでくれることが嬉しいです」

「え?」アーレンは驚いた。「本当に?」

「ええ」リーシャは頷いた。「ミラは素晴らしい女性です。彼女もこの村で新しい人生を始め、才能を開花させました。あなたが彼女の気持ちに応えたいなら、私は反対しません」

「でも…」

「獣人の女性たちにとって、あなたは救世主のような存在です」リーシャは真剣な表情で続けた。「私たちを差別から救い、安全な場所を与え、尊厳を取り戻させてくれた。多くの女性があなたに心を寄せるのは当然のことです」

アーレンは驚きながらも、リーシャの言葉に感動した。彼女の器の大きさと理解力に、ますます彼女への愛が深まる。

「リーシャ、ありがとう」アーレンは彼女を抱きしめた。「君がそう言ってくれるなら、ミラの気持ちにも誠実に向き合ってみるよ。でも、君が私の一番大切な人であることに変わりはない」

リーシャは嬉しそうに頬を赤らめた。「ありがとう、アーレン」

二人は星が出始める頃、手をつないで村に戻った。

---

翌日は待ちに待った収穫祭の日だった。朝から村は祭りの準備で賑わい、正午になると正式に祭りが始まった。

広場は色とりどりの布で飾られ、様々な屋台が立ち並んでいた。獣人たちは思い思いの衣装を着け、踊ったり歌ったりしていた。子供たちは元気に走り回り、お年寄りたちは木陰でくつろいでいた。

アーレンは守護獣たちと共に祭りを巡回していた。エリアは肩に乗り、セレナとミストは左右に寄り添い、フロートはゆっくりと後ろを歩き、ルミアは時々空から舞い降りては様子を伝えてきた。

「素晴らしい祭りになりましたね」セレナが穏やかに言った。

「うん、みんなが楽しそうで何より」アーレンは微笑んだ。

「アーレン様!」リーシャが手を振ってやってきた。彼女は特別な民族衣装を着ており、いつも以上に美しく見えた。「特別席が用意できました。こちらへどうぞ」

アーレンは広場の端に設けられた高台に案内された。そこからは祭り全体を見渡すことができた。高台には豪華な椅子と、守護獣たちのためのクッションが用意されていた。

「ここでショーを見るのです」リーシャは説明した。「まもなく始まります」

アーレンが席に着くと、太鼓の音が鳴り響いた。広場の中央が空けられ、獣人たちによる伝統的な踊りが始まった。力強くも優雅な動きは、野生と洗練さが融合したようだった。

踊りの後は、守護獣たちの番だった。エリアたちは広場の中央に出て行き、五匹が円を描くように並んだ。

すると驚くべきことが起こった。守護獣たちの体から光が放たれ、彼らは人型へと変化したのだ。

エリアは赤い長い髪と、狐の耳と尻尾を持つ少女の姿に。セレナは銀髪の気品ある女性に。ミストは黒髪の小柄な少女に。フロートは筋肉質な大柄の男性に。ルミアは淡い紫の髪を持つ少女に。

全員が獣の特徴を残した半獣人の姿で、それぞれの元素の力を宿した装いをしていた。

「これは…!」アーレンは驚きのあまり立ち上がった。

「守護獣の真の姿です」リーシャが説明した。「彼らは本来、このような姿になることができるのです」

守護獣たちは美しい舞いを披露し始めた。エリアの動きは情熱的で、炎のように躍動的。セレナは水の流れのように優雅で、ミストは風のように軽やか。フロートは大地のように力強く、ルミアは空のように自由だった。

彼らの踊りが進むにつれ、周囲の魔力が高まっていくのを感じた。やがて、彼らの周りに五色の光が渦巻き、美しい模様を描き出す。

踊りが終わると、村人たちから大きな拍手が湧き起こった。守護獣たちは笑顔でアーレンの元に戻ってきた。彼らは人型の姿のままだった。

「びっくりした?アーレン様!」エリアは跳ねるように言った。彼女の声は以前と同じだが、人の姿で話すと不思議な感覚だった。

「ええ、本当に驚いたよ」アーレンは心から言った。「どうして今まで教えてくれなかったの?」

「魔力が十分に回復するのを待っていたのです」セレナが優雅に説明した。「この形態は多くの魔力を必要とします」

「すごく素敵な踊りだったよ」アーレンは感動して言った。「皆に感謝したい」

「アーレン様が喜んでくれて嬉しいです」ルミアが恥ずかしそうに言った。

夕方になると、祭りはさらに盛り上がった。広場に大きな焚き火が焚かれ、音楽と踊りが続いた。食べ物と飲み物が振る舞われ、村人たちは思い思いに楽しんでいた。

アーレンもリーシャと踊り、村人たちと談笑し、守護獣たちと語らった。人型になった守護獣たちは村人たちの注目の的だったが、彼らもそれを楽しんでいるようだった。

夜になり、祭りが落ち着き始めた頃、ミラがアーレンに近づいてきた。

「アーレン様、少しお時間よろしいでしょうか」

彼女は特別な晴れ着を着ており、いつも以上に美しく見えた。

「もちろん」アーレンは微笑んだ。

彼らは村の端にある小さな丘に上った。そこからは祭りの灯りと、星空が美しく見えた。

「アーレン様」ミラは勇気を出して言った。「私の気持ちをお伝えしたくて…」

彼女は深呼吸し、続けた。

「私はアーレン様を愛しています。最初からずっと。私たちを救ってくださったその日から」

アーレンは優しく微笑んだ。「ミラ…」

「リーシャさんとの関係は知っています」ミラは急いで言った。「だから無理だとは分かっています。でも、せめて気持ちだけでも伝えたくて…」

「ミラ、実はリーシャと話したんだ」アーレンは静かに言った。「君の気持ちについて」

「え?」ミラは驚いた。

「リーシャは理解してくれたよ。獣人の習慣では、複数のパートナーを持つことがあると」

ミラの目が大きく開いた。「そ、それは…」

「もし君が望むなら」アーレンは優しく彼女の手を取った。「僕も君の気持ちに応えたい。君のことも大切に思っているから」

ミラの目に涙が浮かんだ。「本当ですか?」

「ええ」アーレンは頷いた。「だけど急ぐ必要はないよ。お互いの気持ちを確かめながら、ゆっくり関係を築いていきたい」

ミラは感極まって、アーレンに抱きついた。彼女の体は小刻みに震えていた。

「ありがとうございます、アーレン様」

アーレンも彼女を優しく抱きしめた。ミラの猫耳が喜びに震え、その感触が何とも愛らしかった。

ミラが落ち着くと、二人は手をつないで祭りに戻った。リーシャは二人の様子を見て、優しく微笑んだ。彼女はミラに近づき、彼女の手を取った。

「おめでとう、ミラ」

「リーシャさん…」ミラは涙を浮かべた。「本当にいいのですか?」

「もちろんよ」リーシャは頷いた。「私たちは家族になったのだから」

二人の女性が抱き合う姿を見て、アーレンの心は温かさで満たされた。

エリアが人型の姿でアーレンの横に来て、嬉しそうに言った。「やったね!アーレン様のハーレムの始まりです!」

「ち、違うよ!」アーレンは慌てて否定したが、エリアは意味ありげに笑うだけだった。

祭りの終わり頃、フロートがアーレンに近づいてきた。人型になったフロートは大柄で筋肉質、落ち着いた雰囲気の壮年男性だった。

「アーレン、話がある」

「どうしたの、フロート?」

「西の村から使者が来るという情報を得た」フロートは低い声で言った。「明日か明後日には到着するだろう」

「西の村?」アーレンは眉をひそめた。「リーシャたちが迫害されていた村か」

「そうだ」フロートは頷いた。「目的は不明だが、警戒した方がいい」

「分かった、ありがとう」アーレンは真剣な表情になった。「ルークにも伝えて、警備を強化しよう」

祭りは深夜まで続き、やがて静かに終わった。村人たちは満足そうに家路についた。

アーレンは家に戻り、守護獣たちと共に休んだ。彼らは人型の姿から獣の姿に戻っていた。

「人型の姿はどのくらい維持できるの?」アーレンが尋ねた。

「数時間から一日程度」セレナが答えた。「魔力の消費が激しいのです」

「そうか」アーレンは頷いた。「でも、必要な時には変身できるんだね」

「はい!」エリアが元気に言った。「アーレン様のためなら、いつでも変身します!」

アーレンは笑いながらエリアの頭を撫でた。「今日は本当にありがとう。最高の祭りだったよ」

守護獣たちも満足げに鳴き声を上げたり、頷いたりした。

しかし、フロートの伝えた情報が気になり、アーレンは少し不安な気持ちで眠りについた。西の村からの使者…何の目的で来るのだろうか。
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