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卯月と紅葉
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「でね、亀ちゃん」
「なによ」
「この前さぁ、亀ちゃんと行ったじゃん?渋谷のライブハウス」
「うん」
ビールを開けて飲む。
その話、確かに最近だ。
「あれでさぁ。
俺はもう感動してしまってあれからなんかぼーっとしちゃうわけよ」
「はぁ、うん」
「あんなにじーんとキテた、穂咲兄さんの語りになんかね、こう、ムラムラっとするものがなくなっちゃったわけよ」
「ん?」
「だから俺はバイセクシャルかもしれない」
「は?」
依田は一人うんうんと頷き、コンロに火を掛ける音がする。あたしが振り向いて信じられなそうな顔をしてるだろうに、やつはそれを気にしない。
「いや待って依田。全然わかんないんだけど」
「え?なんでわかんないの?」
「穂咲兄さんは男だよね?」
「兄さんだからね。いや、血の繋がりは」
「わかる、流石にそれは5回聞いたからわかる。兄弟子と言うかまぁ先輩だよな、」
「いやだからそれも違」
「うんごめん、うん、お前より先に文楽をやっていたお前の相方な。うんはい卯月覚えた賢い。
でぇ?なんでそれの語りにまずムラムラしてんだお前横で。三味線弾きながら仕事中」
「いや、おかしい亀ちゃん。俺別に仕事中、公演中ムラムラ多分してない場面によって。
いやそりゃ濡れ場はムラムラしなきゃなんかこういけないやん?」
あ出た急な関西弁。というか文楽弁。というか古典芸能弁。
「あそう興味ない。
いやでもね」
「だーかーらー!
兄さんはね、『艶の穂咲』言われる太夫なんっ。俺の『芸道の鬼』と一緒やねんなっ。
だから兄さんと組んどるわけなん、それがやな、
いや、兄さんはもー絶好調。あの声。
『アゝ嬉し』なんば言いよったらこちもはぁぁ、なるわいな、そいがないんよ、あれから、あのライブから!」
「半分くらいはわかったあたしも声フェチだ」
「いや、まぁうんもうええ、妥協。
そいがなんや考えた。俺も考えてはっと、気付いた、雀三にも言われた。
亀ちゃんのライブ行ったやんか。
亀ちゃんの後にやったバンド」
「あぁ、グラシア」
「そう!の、ボーカル!」
「のんちゃん」
「そう!あん人ぉ!」
いちいちニンジンで人を指差すように話すのは食べ物を粗末にしていないのか、依田よ。しかしやつはこちらがツッコむ隙を与えない。
「なんやろ最近の俺、酷くおかしい何にも感化されない、これはなんかおかしいのかもとか思ったわけで」
「EDなんじゃ」
「そう思ったんだよしかしだねぇ、はっ!
と気付いて。そういやぁのんちゃん?と打ち上げで飲んだ時、楽しかったなぁ、てかあの声、なんだろ可愛い声、それで年上とか俺はどうしたらいいのあの舌足らずさ。
んでこの前、君が仕事行ってるとき試しにYoutubeを観たの」
「嫌な予感してきたぞおい」
「こう、沸き上がってきたの俺の性的欲き」
「嫌な予感しかしないぞおい」
「でもう一人致してた気付いたら。彼のライブ映像で」
「聞きたくねぇよ!」
嬉しそうに語りやがってぇ!
てかぁ、
「音楽をお前そんな目で見てんじゃねぇよ変態!」
「いや自分でもビックリだよ。でもね、何言ってるかわからないけどあの英語凄くこうどうやら俺の股間にダイレクトらしいの」
「凄くわかんないけど…」
ちょっとわかる。何せ私も声フェチだ。
そして件の“のんちゃん”は、オルタナティブのライブバンドのボーカルなのに、男の方なのに、なんなら35歳の依田、25歳のあたしなんかより1まわりも歳が離れているにも関わらず、声が高い、と言うかショタってるのだ。
しかし鋭いエレキをかますしライブパフォがなんか、非常に楽しそうで、なのに凄く女性的で情緒溢れる詩的な歌詞を書いちゃうしロマンチストだけど。
「ども!ぐらしぃありぃぶそにっでっ、(グラスアライブソニックです)今日は楽ちんでってねっ!」
とか言っちゃうギャップが確かに凄いクるのだ。
はい、あたしもちょっと好きなんですよ。だからあの日の対バンめちゃくちゃ嬉しかったわけですよ、終わって飲み行くくらいには。
そのなんか、あたしのなんか、純潔をこのクソ三味線はそんな不純な、AV見る感覚で見てるわけ?見たわけ?凄く許せなくなってきた。
「お前そんな不純さで曽根原さんを見たの、ねぇ!」
「いや音楽的にも認めますよ、かっけぇっすよ可愛いっすよ」
「ぶっ殺すぞマジで」
「いや待ってよおかしい。
待ってだから俺、おかしいのかなぁ、だってあれで3回抜ける背徳感とかなんでだろうとかさぁ、そもそも俺ノーマルやん?それをさぁ、え?どうしてだろうというかなんだろうこの、なんだか青春時代にあの、深雪ちゃんに告白する前の感覚に凄く似ているのは何故だと」
「待てよてめえ3回も、まずパソコンなんてあたしのしかこの家なくね?手ぇ洗ったかおい。誰だよミユキちゃんん!」
「大丈夫だよケータイだよ手は最後洗ったし連続3回とか猿かよムリだわ。深雪ちゃんは初代お初致した彼女だよ」
知らねぇよクソ野郎。
聞いておいてなんだけど。
「お前本気でキモチワルイ」
「うわぁスゴい見事な拒否。
えぇぇ、ちょっと亀ちゃんなら気持ちわかってくれるかなぁとか、思ってのその、摘発だったんだよ?」
「告白、カミングアウト!」
ツッコみを入れれば、「あぁ、それそれ」と笑顔で言いながら麻婆茄子を盛り付ける。お前何故くっくどぅーにそんなに時間が掛かったんだよ、理解が出来ない。
「なによ」
「この前さぁ、亀ちゃんと行ったじゃん?渋谷のライブハウス」
「うん」
ビールを開けて飲む。
その話、確かに最近だ。
「あれでさぁ。
俺はもう感動してしまってあれからなんかぼーっとしちゃうわけよ」
「はぁ、うん」
「あんなにじーんとキテた、穂咲兄さんの語りになんかね、こう、ムラムラっとするものがなくなっちゃったわけよ」
「ん?」
「だから俺はバイセクシャルかもしれない」
「は?」
依田は一人うんうんと頷き、コンロに火を掛ける音がする。あたしが振り向いて信じられなそうな顔をしてるだろうに、やつはそれを気にしない。
「いや待って依田。全然わかんないんだけど」
「え?なんでわかんないの?」
「穂咲兄さんは男だよね?」
「兄さんだからね。いや、血の繋がりは」
「わかる、流石にそれは5回聞いたからわかる。兄弟子と言うかまぁ先輩だよな、」
「いやだからそれも違」
「うんごめん、うん、お前より先に文楽をやっていたお前の相方な。うんはい卯月覚えた賢い。
でぇ?なんでそれの語りにまずムラムラしてんだお前横で。三味線弾きながら仕事中」
「いや、おかしい亀ちゃん。俺別に仕事中、公演中ムラムラ多分してない場面によって。
いやそりゃ濡れ場はムラムラしなきゃなんかこういけないやん?」
あ出た急な関西弁。というか文楽弁。というか古典芸能弁。
「あそう興味ない。
いやでもね」
「だーかーらー!
兄さんはね、『艶の穂咲』言われる太夫なんっ。俺の『芸道の鬼』と一緒やねんなっ。
だから兄さんと組んどるわけなん、それがやな、
いや、兄さんはもー絶好調。あの声。
『アゝ嬉し』なんば言いよったらこちもはぁぁ、なるわいな、そいがないんよ、あれから、あのライブから!」
「半分くらいはわかったあたしも声フェチだ」
「いや、まぁうんもうええ、妥協。
そいがなんや考えた。俺も考えてはっと、気付いた、雀三にも言われた。
亀ちゃんのライブ行ったやんか。
亀ちゃんの後にやったバンド」
「あぁ、グラシア」
「そう!の、ボーカル!」
「のんちゃん」
「そう!あん人ぉ!」
いちいちニンジンで人を指差すように話すのは食べ物を粗末にしていないのか、依田よ。しかしやつはこちらがツッコむ隙を与えない。
「なんやろ最近の俺、酷くおかしい何にも感化されない、これはなんかおかしいのかもとか思ったわけで」
「EDなんじゃ」
「そう思ったんだよしかしだねぇ、はっ!
と気付いて。そういやぁのんちゃん?と打ち上げで飲んだ時、楽しかったなぁ、てかあの声、なんだろ可愛い声、それで年上とか俺はどうしたらいいのあの舌足らずさ。
んでこの前、君が仕事行ってるとき試しにYoutubeを観たの」
「嫌な予感してきたぞおい」
「こう、沸き上がってきたの俺の性的欲き」
「嫌な予感しかしないぞおい」
「でもう一人致してた気付いたら。彼のライブ映像で」
「聞きたくねぇよ!」
嬉しそうに語りやがってぇ!
てかぁ、
「音楽をお前そんな目で見てんじゃねぇよ変態!」
「いや自分でもビックリだよ。でもね、何言ってるかわからないけどあの英語凄くこうどうやら俺の股間にダイレクトらしいの」
「凄くわかんないけど…」
ちょっとわかる。何せ私も声フェチだ。
そして件の“のんちゃん”は、オルタナティブのライブバンドのボーカルなのに、男の方なのに、なんなら35歳の依田、25歳のあたしなんかより1まわりも歳が離れているにも関わらず、声が高い、と言うかショタってるのだ。
しかし鋭いエレキをかますしライブパフォがなんか、非常に楽しそうで、なのに凄く女性的で情緒溢れる詩的な歌詞を書いちゃうしロマンチストだけど。
「ども!ぐらしぃありぃぶそにっでっ、(グラスアライブソニックです)今日は楽ちんでってねっ!」
とか言っちゃうギャップが確かに凄いクるのだ。
はい、あたしもちょっと好きなんですよ。だからあの日の対バンめちゃくちゃ嬉しかったわけですよ、終わって飲み行くくらいには。
そのなんか、あたしのなんか、純潔をこのクソ三味線はそんな不純な、AV見る感覚で見てるわけ?見たわけ?凄く許せなくなってきた。
「お前そんな不純さで曽根原さんを見たの、ねぇ!」
「いや音楽的にも認めますよ、かっけぇっすよ可愛いっすよ」
「ぶっ殺すぞマジで」
「いや待ってよおかしい。
待ってだから俺、おかしいのかなぁ、だってあれで3回抜ける背徳感とかなんでだろうとかさぁ、そもそも俺ノーマルやん?それをさぁ、え?どうしてだろうというかなんだろうこの、なんだか青春時代にあの、深雪ちゃんに告白する前の感覚に凄く似ているのは何故だと」
「待てよてめえ3回も、まずパソコンなんてあたしのしかこの家なくね?手ぇ洗ったかおい。誰だよミユキちゃんん!」
「大丈夫だよケータイだよ手は最後洗ったし連続3回とか猿かよムリだわ。深雪ちゃんは初代お初致した彼女だよ」
知らねぇよクソ野郎。
聞いておいてなんだけど。
「お前本気でキモチワルイ」
「うわぁスゴい見事な拒否。
えぇぇ、ちょっと亀ちゃんなら気持ちわかってくれるかなぁとか、思ってのその、摘発だったんだよ?」
「告白、カミングアウト!」
ツッコみを入れれば、「あぁ、それそれ」と笑顔で言いながら麻婆茄子を盛り付ける。お前何故くっくどぅーにそんなに時間が掛かったんだよ、理解が出来ない。
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