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The 21st episode
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厚労省トップ、入間義行の態度は至ってシンプルだった。
まず最初に「うぉあっ、」と驚愕顔をされ、次には「何故来たお前ら」と言われた。
「え、あんたが」
そして政宗が冷や汗をかきながら「あはは~どーも入間さん~」とへこへこする変わりに俺は潤の口を塞いだ。
「いへぇ、ぐる゛じ、」とか言う潤の耳元で「頼むから黙って~、」と泣き言じみて言ってみる。
しかし入間さんはガンとして
最早怯えていた。
「わかった、うん、捜査?もういいもういい、か、勝手、いや、好きに存分にやってくれ、早期解決第一!警視庁にもちゃぁんと言っといたから、要請していいから!」
「え、」
「なっ、」
「うるさいなぁ、お前らの上官がもう、昨日から鬼のように電話、メールともう、嫌なんだよ!はい、行ってよし!」
「マジか」
流石にポロっちまったが、物凄く嫌そうに入間さんは「マジだ。頼むからもう行って!怖い!」と言われた。
「はぁ、失礼します…」
なんだったんだ、名乗る間すらなかったが。呼びつけたの、あんたじゃなかったの?確かに高田はメール一つ「明日謝りに行け三人で」でそれから音信不通だったけどね。あの人つくづくなんなの?
「ラッキーじゃん、なんだよ~!」
とかはしゃぎ始めた潤に「Sit!声デカいんだよバカ」と制する。またこいつの人生ナメるステータスが上がったらしい。
「けっけっけ、ありゃぁきっと高田になんかぁ、玉でも握られてんなあの上官。お前のお父上最高。流石テロリスト飼い慣らすだけあんのな」
「待て待て、色々不謹慎だが」
「まぁ納得だな。お前ら二人がある意味握ったなキンタマ」
「止めてくださいなんかうぜぇ」
まぁ確かに。
ここまで来て俺たちの素性を知らない訳がないよな。今回の管轄内での出来事も含め、俺らはある意味でやはり捨てられ、しかし真相解明は求められる。これは高田との位置が微妙になってきたところか。
「なんかまぁ、
焦りは感じるな」
「…だがまぁいいと言われたし、なんなら俺、昔からあの人信用してねぇから。洗いざらい出してやったらいいんじゃないか?俺は喧嘩を吹っ掛けられた気分だけど」
「まぁな…」
多分潤の推測は外れていない。
「じゃ、フリーダム。
俺は最初から戻るよ。俺らが組んだ辺りから」
「…それってどっち」
「バカなの流星。大使館だよ」
「あそっちね。じゃ俺はその次、會澤サイドで行くか」
「やっぱ司法解剖は俺なんだな」
「当たり前でしょ俺無理だもん」
「胸を張るなよひよっこが」
さてさて、
「はい、解散。各々調べよ。なんかあったらきっとうーん、警視庁に今から行くからよろしく」
「あいー。俺も政宗もここだね」
「そだな。俺はまぁしばらく繋がらないかもな、大体あれって地下だし。じゃ、また。殺されんなよ」
俺は警視庁へ、潤は部署へ、政宗はマトリ部署へ向かう。
先行きはまだ見えないが、いくらか肩の張りは解れた。組んで以来、漸く打ち込むことが出来る。
正面切って、前より楽に警視庁へ立ち入り捜査が出来るとは、これまた新鮮だ。
いずれ3人
いや、皆同じ点には着くはずだ。組織は結局、今も昔もエレボスだ。
さて、進んだか進んでないか微妙な取り調べ、行ってきましょうかね。
あいつは、きっと俺を覚えている。拷問して殺す気で行かないと流れ弾を食らうかもしれない。
厚労省から出てすぐ、胡散臭い、安っぽいスーツの見覚えある男が、これまた安っぽくも挑戦的な笑みで近寄ってきた。
あれ、こいつはなんだったか。
「お久しぶりです。フリージャーナリストの」
思い出した。
露骨なるシカトをしよう。露骨に目を反らして車に向かえば、
「知ってるんですよ、FBIの壽美田流星さん」
叫ばれた。
思わず一瞬立ち止まってしまった。
「あんた、ゼウスの社長、追ってるでしょ」
「はぁ?」
なるほど。
そちらサイドだったのねお前。
「あ、やはり覚えがありますね」
ニタニタ笑って寄ってきた。
面倒だなこれ。
「まぁ、デカイ商社ですからね」
「あの人の情報、知りたくないですか」
確かにまぁ。
何故こいつ、
前回はテロについて聞かれた。それとゼウスの繋がりあるかないか、まだ不透明だと言うのに何故知っている。
「…あんたはなんなんだ。今から連行しても構わないが」
「フリージャーナリストですよ。個人的に色々嗅ぎ廻っている一般人です。
しかしまぁ、顔が広くなければ出来ない仕事ではあります」
まさかこいつ。
インサイダーの元手だったりして。
ふとそいつはポケットから一枚写真を取り出した。
ゼウスの鮫島と俺が車で話している場面だった。
「この人、株裏取引してるんじゃねぇかと追ってたんですが、あんたもあんたで色々嗅ぎ回ってるらしいね」
それから数枚出される。
會澤事務所から枝野と出て来る俺やら、なんなら自宅付近まであった。
なんなんだこいつ。ストーカーレベルじゃないか?一般人とか、ノーマークだ。
極めつけは伊緒と俺が自宅付近にいる様子。
やられた。なるほど行き着いたわけか。
まず最初に「うぉあっ、」と驚愕顔をされ、次には「何故来たお前ら」と言われた。
「え、あんたが」
そして政宗が冷や汗をかきながら「あはは~どーも入間さん~」とへこへこする変わりに俺は潤の口を塞いだ。
「いへぇ、ぐる゛じ、」とか言う潤の耳元で「頼むから黙って~、」と泣き言じみて言ってみる。
しかし入間さんはガンとして
最早怯えていた。
「わかった、うん、捜査?もういいもういい、か、勝手、いや、好きに存分にやってくれ、早期解決第一!警視庁にもちゃぁんと言っといたから、要請していいから!」
「え、」
「なっ、」
「うるさいなぁ、お前らの上官がもう、昨日から鬼のように電話、メールともう、嫌なんだよ!はい、行ってよし!」
「マジか」
流石にポロっちまったが、物凄く嫌そうに入間さんは「マジだ。頼むからもう行って!怖い!」と言われた。
「はぁ、失礼します…」
なんだったんだ、名乗る間すらなかったが。呼びつけたの、あんたじゃなかったの?確かに高田はメール一つ「明日謝りに行け三人で」でそれから音信不通だったけどね。あの人つくづくなんなの?
「ラッキーじゃん、なんだよ~!」
とかはしゃぎ始めた潤に「Sit!声デカいんだよバカ」と制する。またこいつの人生ナメるステータスが上がったらしい。
「けっけっけ、ありゃぁきっと高田になんかぁ、玉でも握られてんなあの上官。お前のお父上最高。流石テロリスト飼い慣らすだけあんのな」
「待て待て、色々不謹慎だが」
「まぁ納得だな。お前ら二人がある意味握ったなキンタマ」
「止めてくださいなんかうぜぇ」
まぁ確かに。
ここまで来て俺たちの素性を知らない訳がないよな。今回の管轄内での出来事も含め、俺らはある意味でやはり捨てられ、しかし真相解明は求められる。これは高田との位置が微妙になってきたところか。
「なんかまぁ、
焦りは感じるな」
「…だがまぁいいと言われたし、なんなら俺、昔からあの人信用してねぇから。洗いざらい出してやったらいいんじゃないか?俺は喧嘩を吹っ掛けられた気分だけど」
「まぁな…」
多分潤の推測は外れていない。
「じゃ、フリーダム。
俺は最初から戻るよ。俺らが組んだ辺りから」
「…それってどっち」
「バカなの流星。大使館だよ」
「あそっちね。じゃ俺はその次、會澤サイドで行くか」
「やっぱ司法解剖は俺なんだな」
「当たり前でしょ俺無理だもん」
「胸を張るなよひよっこが」
さてさて、
「はい、解散。各々調べよ。なんかあったらきっとうーん、警視庁に今から行くからよろしく」
「あいー。俺も政宗もここだね」
「そだな。俺はまぁしばらく繋がらないかもな、大体あれって地下だし。じゃ、また。殺されんなよ」
俺は警視庁へ、潤は部署へ、政宗はマトリ部署へ向かう。
先行きはまだ見えないが、いくらか肩の張りは解れた。組んで以来、漸く打ち込むことが出来る。
正面切って、前より楽に警視庁へ立ち入り捜査が出来るとは、これまた新鮮だ。
いずれ3人
いや、皆同じ点には着くはずだ。組織は結局、今も昔もエレボスだ。
さて、進んだか進んでないか微妙な取り調べ、行ってきましょうかね。
あいつは、きっと俺を覚えている。拷問して殺す気で行かないと流れ弾を食らうかもしれない。
厚労省から出てすぐ、胡散臭い、安っぽいスーツの見覚えある男が、これまた安っぽくも挑戦的な笑みで近寄ってきた。
あれ、こいつはなんだったか。
「お久しぶりです。フリージャーナリストの」
思い出した。
露骨なるシカトをしよう。露骨に目を反らして車に向かえば、
「知ってるんですよ、FBIの壽美田流星さん」
叫ばれた。
思わず一瞬立ち止まってしまった。
「あんた、ゼウスの社長、追ってるでしょ」
「はぁ?」
なるほど。
そちらサイドだったのねお前。
「あ、やはり覚えがありますね」
ニタニタ笑って寄ってきた。
面倒だなこれ。
「まぁ、デカイ商社ですからね」
「あの人の情報、知りたくないですか」
確かにまぁ。
何故こいつ、
前回はテロについて聞かれた。それとゼウスの繋がりあるかないか、まだ不透明だと言うのに何故知っている。
「…あんたはなんなんだ。今から連行しても構わないが」
「フリージャーナリストですよ。個人的に色々嗅ぎ廻っている一般人です。
しかしまぁ、顔が広くなければ出来ない仕事ではあります」
まさかこいつ。
インサイダーの元手だったりして。
ふとそいつはポケットから一枚写真を取り出した。
ゼウスの鮫島と俺が車で話している場面だった。
「この人、株裏取引してるんじゃねぇかと追ってたんですが、あんたもあんたで色々嗅ぎ回ってるらしいね」
それから数枚出される。
會澤事務所から枝野と出て来る俺やら、なんなら自宅付近まであった。
なんなんだこいつ。ストーカーレベルじゃないか?一般人とか、ノーマークだ。
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