62 / 107
排他的経済本家
2
しおりを挟む
中野から東京駅へ向かう道すがら、テンション上げ上げで迎え撃ったろうとか思って上げすぎて東京駅でわりとげっそりしてしまった。
乗り換えた時点であと5時間あるんですけど。誰得だよ。
さぁどうやって耐えようと言うかどうせ終点だし寝てようかなとか思った自動再生が凄い。
GenG、恐らくげんちゃんの隠し撮り技術も感服だが、まぁ曲もハードだし、なにより面白いのが『休憩』と称しているくせにやる曲が容赦ない。
最近のが多いなぁ。なんだろ、ベンジータイムって。
可哀想にあまちゃん、「えぇぇ、嫌だよぅ!」声まだいける。やはり、
「声まだいけるねぇ、じゃぁSweet Days。俺がいま個人的に弾きたい聴きたい」
とふみとに言われたり、
「俺ちょっとさぁ、シャンデリアのカッティングやってみたーい」
げんちゃんにそう言われて「髪をぉ、」と唄った辺りで「やっぱ無理腱鞘炎になるよこれ」と高速手コキじみたカッティングをした後に断念されて
「ダルいからあんたなんかやって」と丸投げされ、自曲の緩いリフをひたすら練習していたり、突然の国木田の変調じみたドラムに合わせて曲を弾いたり唄ったりしていた、そんな動画。
でもなんだかんだ楽しそうにかわええ。なにより僕ぅ、君の八重歯好きぃ。
あとちょっとのアドレナリンでラリって疲れてる感も、練習風景ではいいのね、GenG最高、やっぱ良いヤツ。
「おま、えらぁ、死んじまえっ、バカたれぇぇ!」
これで動画終わってる。
ありがとう、死んでくるぜあまちゃん。と思って時計を見てもなんだよあと5時間以上だよどうすんだよデータ要領どうすんだよ、大人だから課金?課金してニコニコ2時間生ライブ再放送的なライブ観ちゃう?それって生じゃないのに課金?意味わかんねぇけどちゃりん。
そのライブ、どうやら三ヶ月くらい前のらしいライブだった。
ライブハウスはin 新木場。すげぇワンマン。やべぇワンマン。
じっくり見る時間あり。やべぇ。
もう照明とか音響とか国木田もふみともげんちゃんもはぃあぁ!
あまちゃんも前半だからかまぁ、CDよりかヤバいけどライブにしては声もギターも好調。てか基本は上手い。可愛い。眼鏡がずれちゃう。
これは家で観たい。いますぐ帰りたい。公共電波を公共じゃない一人空間で観たい。
てかやべぇな。なにこれケータイ滑ってるんですけど。俺いま多分興奮してるよ。これはこれでやべぇな。
『こんばんぁ、エレクトリック・レインボーれす、』
5曲くらいやった後に、彼は愛想もなく俯き加減に何かを言おうとしてやめ、ジーマを飲む。
ひやぁかわゆい。
しかしどうも不機嫌そうに見える。
メンバー見守るなか、突然手首を回し、ギター掴んでちゃらーんと鳴らす。
なんだろ雰囲気不穏。
喧嘩でもしたのだろうか。しかしそのちゃらーんから、げんちゃんのハードな演奏が始まる。
すげぇ、しかし圧巻だぜ。
笑えるくらいの安定感。
『きるぁあいな、もんだっ、』
あ、やっぱなんとなくこう歌い方とか視点がこうぱっちりしてんのとか、なんかあれだ、不機嫌だ。
『あぃへーい るぅあっきーすとるぅあい のぇむぃが
あぃ listen マルボロ の窓越し
You うぇる せぶすとぅぁー におけたぉ
夢じゃないから 歌っていたくねぇ
君の幻 火はぁもうねぇしぃ!』
へたくそっ!
ボロクソ英語ってぇか日本語すら危ういわ。なに言ってっかわかんねぇしこれ歌詞ないの?歌詞カード欲しい。真面目にわかんない。なんか唄もキレてるし多分!
間奏もなんかツンツンツンツンしちゃって、いつもならげんちゃんと楽しそうに向かい合って合わせるのになんか一人でだるそーにすげぇギター下の方に持っちゃって、てかよく弾けるなぁ、器用だよ逆に。なんの逆説かわかんねぇけど。
なのに安定。
げんちゃんが押されてる状態なのかちらちらあまちゃんの様子を伺いつつ、高速手コキみたいなカッティング。
なんだよわりかし出来てるじゃねぇか。
やっぱライブの緊張感ってこーゆーのも含め、なのかしら。
国木田さんも御光が差しつつ(照明の関係上)支えるようにバシバシ叩いたり静かに叩いたり、ふみとさんも底力ある抉るようなリズムベース。
改めて、このバンドすげぇな。
曲によって個々の主張がまた違う味を出しているからこそ、煩すぎることもない、バランスの取れ方。地味にこれはあまちゃんの凄さと言えよう、人柄だ。でなければここまで纏まらない。
クズさもあるが愛嬌あるあの性格がこれを成し遂げるのかぁ、と痛く納得した。
君、クリエイターとして俺は評価するぜ、何目線だこれ。
「月にえーえんと混ざるぅ、あぁ
そるぅぇを透明と叫ぶときにぃぃ
どうかーぁぁ
殺してくれぃぇぇ」
うぇぇい!
来たぁぁ、このラリった感。そしてこの歌俺知ってるー。歌詞変えてるー。これもライブのこいつの良さ。間違っちゃったんだか良くわかんない歌詞の変え方。
「陶酔 泥濘 深夜の微睡みに
置いて、かれた 子供の頃がぁ
流れていくぅあぁ」
あぁ、この掠れた無茶した裏声みたいな(CDでは裏声出てる)でも出なかった時のあまちゃん好き、そして今の俺に奇跡的タイムリーだぜ。
俺なんで電車の中でこんな3カ月前のでんにじ生中継再放送がアップされた動画の中継に共鳴して廻ってんだろ。まぁいっか。仕事休みだし。
即効北谷にURLをメールした。
ざまぁみろ北谷、てめぇ今頃俺の仕事で観れなかろーに。
…俺の、仕事でな。
バカ後輩め。
あぁクソ。
俺、なんでこんなくだらねぇ実家とか、よくわかんねぇ親戚の家向かってんだっけ、食いぶちをなんか凌いで有給を消化して。
乗り換えた時点であと5時間あるんですけど。誰得だよ。
さぁどうやって耐えようと言うかどうせ終点だし寝てようかなとか思った自動再生が凄い。
GenG、恐らくげんちゃんの隠し撮り技術も感服だが、まぁ曲もハードだし、なにより面白いのが『休憩』と称しているくせにやる曲が容赦ない。
最近のが多いなぁ。なんだろ、ベンジータイムって。
可哀想にあまちゃん、「えぇぇ、嫌だよぅ!」声まだいける。やはり、
「声まだいけるねぇ、じゃぁSweet Days。俺がいま個人的に弾きたい聴きたい」
とふみとに言われたり、
「俺ちょっとさぁ、シャンデリアのカッティングやってみたーい」
げんちゃんにそう言われて「髪をぉ、」と唄った辺りで「やっぱ無理腱鞘炎になるよこれ」と高速手コキじみたカッティングをした後に断念されて
「ダルいからあんたなんかやって」と丸投げされ、自曲の緩いリフをひたすら練習していたり、突然の国木田の変調じみたドラムに合わせて曲を弾いたり唄ったりしていた、そんな動画。
でもなんだかんだ楽しそうにかわええ。なにより僕ぅ、君の八重歯好きぃ。
あとちょっとのアドレナリンでラリって疲れてる感も、練習風景ではいいのね、GenG最高、やっぱ良いヤツ。
「おま、えらぁ、死んじまえっ、バカたれぇぇ!」
これで動画終わってる。
ありがとう、死んでくるぜあまちゃん。と思って時計を見てもなんだよあと5時間以上だよどうすんだよデータ要領どうすんだよ、大人だから課金?課金してニコニコ2時間生ライブ再放送的なライブ観ちゃう?それって生じゃないのに課金?意味わかんねぇけどちゃりん。
そのライブ、どうやら三ヶ月くらい前のらしいライブだった。
ライブハウスはin 新木場。すげぇワンマン。やべぇワンマン。
じっくり見る時間あり。やべぇ。
もう照明とか音響とか国木田もふみともげんちゃんもはぃあぁ!
あまちゃんも前半だからかまぁ、CDよりかヤバいけどライブにしては声もギターも好調。てか基本は上手い。可愛い。眼鏡がずれちゃう。
これは家で観たい。いますぐ帰りたい。公共電波を公共じゃない一人空間で観たい。
てかやべぇな。なにこれケータイ滑ってるんですけど。俺いま多分興奮してるよ。これはこれでやべぇな。
『こんばんぁ、エレクトリック・レインボーれす、』
5曲くらいやった後に、彼は愛想もなく俯き加減に何かを言おうとしてやめ、ジーマを飲む。
ひやぁかわゆい。
しかしどうも不機嫌そうに見える。
メンバー見守るなか、突然手首を回し、ギター掴んでちゃらーんと鳴らす。
なんだろ雰囲気不穏。
喧嘩でもしたのだろうか。しかしそのちゃらーんから、げんちゃんのハードな演奏が始まる。
すげぇ、しかし圧巻だぜ。
笑えるくらいの安定感。
『きるぁあいな、もんだっ、』
あ、やっぱなんとなくこう歌い方とか視点がこうぱっちりしてんのとか、なんかあれだ、不機嫌だ。
『あぃへーい るぅあっきーすとるぅあい のぇむぃが
あぃ listen マルボロ の窓越し
You うぇる せぶすとぅぁー におけたぉ
夢じゃないから 歌っていたくねぇ
君の幻 火はぁもうねぇしぃ!』
へたくそっ!
ボロクソ英語ってぇか日本語すら危ういわ。なに言ってっかわかんねぇしこれ歌詞ないの?歌詞カード欲しい。真面目にわかんない。なんか唄もキレてるし多分!
間奏もなんかツンツンツンツンしちゃって、いつもならげんちゃんと楽しそうに向かい合って合わせるのになんか一人でだるそーにすげぇギター下の方に持っちゃって、てかよく弾けるなぁ、器用だよ逆に。なんの逆説かわかんねぇけど。
なのに安定。
げんちゃんが押されてる状態なのかちらちらあまちゃんの様子を伺いつつ、高速手コキみたいなカッティング。
なんだよわりかし出来てるじゃねぇか。
やっぱライブの緊張感ってこーゆーのも含め、なのかしら。
国木田さんも御光が差しつつ(照明の関係上)支えるようにバシバシ叩いたり静かに叩いたり、ふみとさんも底力ある抉るようなリズムベース。
改めて、このバンドすげぇな。
曲によって個々の主張がまた違う味を出しているからこそ、煩すぎることもない、バランスの取れ方。地味にこれはあまちゃんの凄さと言えよう、人柄だ。でなければここまで纏まらない。
クズさもあるが愛嬌あるあの性格がこれを成し遂げるのかぁ、と痛く納得した。
君、クリエイターとして俺は評価するぜ、何目線だこれ。
「月にえーえんと混ざるぅ、あぁ
そるぅぇを透明と叫ぶときにぃぃ
どうかーぁぁ
殺してくれぃぇぇ」
うぇぇい!
来たぁぁ、このラリった感。そしてこの歌俺知ってるー。歌詞変えてるー。これもライブのこいつの良さ。間違っちゃったんだか良くわかんない歌詞の変え方。
「陶酔 泥濘 深夜の微睡みに
置いて、かれた 子供の頃がぁ
流れていくぅあぁ」
あぁ、この掠れた無茶した裏声みたいな(CDでは裏声出てる)でも出なかった時のあまちゃん好き、そして今の俺に奇跡的タイムリーだぜ。
俺なんで電車の中でこんな3カ月前のでんにじ生中継再放送がアップされた動画の中継に共鳴して廻ってんだろ。まぁいっか。仕事休みだし。
即効北谷にURLをメールした。
ざまぁみろ北谷、てめぇ今頃俺の仕事で観れなかろーに。
…俺の、仕事でな。
バカ後輩め。
あぁクソ。
俺、なんでこんなくだらねぇ実家とか、よくわかんねぇ親戚の家向かってんだっけ、食いぶちをなんか凌いで有給を消化して。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる