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排他的経済本家
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結局思い付いたのは、
「いやぁ、ちょっとどなたですかね?あ、ワタクシこういうものです。何かございましたら本社に在庫確認のほどをお問い合わせください」
と言って会社の名刺を配って即座に帰ってくる、しかまともなことが浮かばなかった。
あとは大抵、昔の連絡繋がらない仲間を呼び寄せてバイクで襲撃する、覆面を被って酒瓶を振り回しながら入る、一つ一つチェーンソーで庭木を伐っていくくらいだった。
どうなってるんだ俺の脳内。
パンクを越えて犯罪者だ。俺にこんな一面があったのかと、なんならケータイにメモした時点で気付いた、ヤバイと。
仕事でストレス貯まっていたのだろうか。それとも最近一緒に住んでるヤバイやつ(半ヒモクソバンド野郎)が可愛すぎて溜まっているのだろうか。俺ってなんだ、人としてこんなヤツだったか?
多分そうだ。内なる自分、今爆発じゃね?大体ほら今日朝勃ちだったじゃん?思い出しただけで今すぐ乗ってる新幹線の下に寝転んで人身って身を滅ぼしたいわ、あぁ、可愛かったなぁって死ねよ俺。入れてくれたコーヒー濃かったなぁ、言わなかったけど。あの子なんであんなバカなんだろ。
今朝の事情。
「あっ」
「どしたの真樹」
「…ねぇこれ多分間違っちゃったんだけどスバルくん、飲む?」
「ん?」
確かにカップの底3ミリくらいは埋まってた。インスタント。
しかし硬直しつつ小首を傾げてる真樹がえげつねぇなと思いました。朝勃ち股間を押さえてボクは渋々ベットから這い上がったのだった(小説調)。
「牛乳入れたら大丈夫かなぁ…?」
「…ありがとう真樹。スタ練の用意しておいで」
俺がそう言えば真樹は少し切なそうに「ごめんねスバルくん」と言うのでした(小説調) 。
「スタ練まであと何分?」
「わかんない15?」
「だから急ぎなさいって、まず連絡!」
凄く疑問で不可思議な顔をしていらっしゃった真樹様を残り15分で追い出した俺だった。
あれ100%間に合ってない。あいつそういうとこホントダメあまちゃん。
まぁ俺も悪いのですがね、今朝の件は。
なんせ押し倒してぐんもーにんだったからね。あれどうしたんだろ俺マジで。サイトウ氏のせいで飲みすぎて覚えてないんだが。
人のせいにしていない、絶対謝らない、誰にも。
俺は間に合いそうだぜ、太一。なんだかんだこのくだらねぇ5時間潰したぜ。あまちゃん観たり音楽聴いたり無駄なこと考えてな。
と思ってケータイをちらっとみた。
何ぃぃ。
着信が一件入っていた。
それもそのはず。
若干、俺、遅刻している。
あれ?
場所を確認しようにも新幹線だ。
あれ、さっきの駅なんだっけ殺伐脳内で聞いてなかったよどうしよう。
『まもなく 博多』
上の電工掲示板?みたいなやつに字が出てきた。
あぁよかったぁタイムリー。
すぐさまショートメールを太一に送った。実は電話番号しか知らないのだ。
一言、『りょーかい』ときた。よかったぁ。多分怒ってないな。
博多駅の改札を出て、その認識の甘さを知った。
まず、オールバックじみた革ジャンを着たちょっと東京にいないヤツが即座に走るようにきては、いきなり膝ゲリをかましてきたから思わず避けられなかった。
わりとガチめに鳩尾に喰らい、「おふっ、」となって火がついた。
「なんやぁぁぁごるぁぁぁ!てんめぇ、どこん誰やぁぁぁぁ!」
言ってる側から首をホールド。これまた「あがっ、」となってしまい、最早恐怖に変わった。
やべぇ、拐われるかも。
「ぎぃやぁぁ!助けてポリスメンんん!」
「待てぃ!俺ばい昴!」
「はぁ!?」
詐欺?俺ばい詐欺なの?
「太一!」
「えっ」
えぇぇ!
顔が見えないぃぃ!
そう思ったら離してくれた。見れば確かに、坊主じゃないけど面影あるような太一がいた。
「太一!」
「昴!」
抱き合う男二人。博多新幹線改札前。一人オールバック革ジャン、一人クソ眼鏡。多分今の構図凄く端から見たらヤバイ。
「久しぶりぃ。変わらんけんなぁ、すぐわかったっちゃ、昴ぅ!」
頭わしゃわしゃぐちゃぐちゃされる。眼鏡割れそう。俺犬扱いされてます。ムツゴ○ウ的なあれです。
「太一髪生えたなぁ…、わかんなかったよ怖いよ眼鏡っ、眼鏡ぇ!」
「あ、悪か悪か。
あれ?にしゃぁ、眼鏡やったっけ?」
太一、漸く離れて両肩がっつり掴み、俺の顔をマジマジと眺めて曇りない眼でそう言った。
「今更かいぃ!にしゃぁ、俺が昴やなかったらどげんする気やったったい!」
久しぶりに露骨なる博多弁、使ってみた。太一はそれを聞いてにやっと、子供の頃の笑顔で笑った。
「どーもこーもねぇ。謝る」
「普通すぎるっ!
まぁいい。てか遅れてごめん太一」
「ったく。まぁええ。
さて、飯は?」
「あー、食ったよ。新幹線で」
「そっか。じゃぁ茶ぁ付き合え」
「あいよ。作戦会議かな?」
それから俺たちは駅にあったマクドに入り、作戦会議を5分で行った。
5分で終わった理由は単純だった。二人とも、リメインダー・オブ・敏郎、RTサクセションだ。本家に行ってしょっぱな暴れよう。以上。だった。
しかし主張は、太一は敏郎の息子、俺に継がせたいなら継がせればいい。財産くれなきゃぶっ壊す。
元々二人とも溢れた者同士だ。ならば今更、ババアの面倒被り介護した俺たちがケツ拭いてやるからそれなりのもんを出せ、しかも血縁云々なら俺が強い?上等。
そして太一はババアの愛息子の息子だっつーの、という話だ。
だからこそ俺はこっそりちゃんと筋は通してやりたい。太一、お前ばかり泥は被るなと。
「格好、そいっぽいじゃろ?」
じゃねぇよ。ちゃんとお前には、俺の金としてお前にやるから。
捨て身に、ならないで欲しいと、全て終わったら、二人でちゃんと因縁を絶ち切ったら言ってやろうと思う。
「いやぁ、ちょっとどなたですかね?あ、ワタクシこういうものです。何かございましたら本社に在庫確認のほどをお問い合わせください」
と言って会社の名刺を配って即座に帰ってくる、しかまともなことが浮かばなかった。
あとは大抵、昔の連絡繋がらない仲間を呼び寄せてバイクで襲撃する、覆面を被って酒瓶を振り回しながら入る、一つ一つチェーンソーで庭木を伐っていくくらいだった。
どうなってるんだ俺の脳内。
パンクを越えて犯罪者だ。俺にこんな一面があったのかと、なんならケータイにメモした時点で気付いた、ヤバイと。
仕事でストレス貯まっていたのだろうか。それとも最近一緒に住んでるヤバイやつ(半ヒモクソバンド野郎)が可愛すぎて溜まっているのだろうか。俺ってなんだ、人としてこんなヤツだったか?
多分そうだ。内なる自分、今爆発じゃね?大体ほら今日朝勃ちだったじゃん?思い出しただけで今すぐ乗ってる新幹線の下に寝転んで人身って身を滅ぼしたいわ、あぁ、可愛かったなぁって死ねよ俺。入れてくれたコーヒー濃かったなぁ、言わなかったけど。あの子なんであんなバカなんだろ。
今朝の事情。
「あっ」
「どしたの真樹」
「…ねぇこれ多分間違っちゃったんだけどスバルくん、飲む?」
「ん?」
確かにカップの底3ミリくらいは埋まってた。インスタント。
しかし硬直しつつ小首を傾げてる真樹がえげつねぇなと思いました。朝勃ち股間を押さえてボクは渋々ベットから這い上がったのだった(小説調)。
「牛乳入れたら大丈夫かなぁ…?」
「…ありがとう真樹。スタ練の用意しておいで」
俺がそう言えば真樹は少し切なそうに「ごめんねスバルくん」と言うのでした(小説調) 。
「スタ練まであと何分?」
「わかんない15?」
「だから急ぎなさいって、まず連絡!」
凄く疑問で不可思議な顔をしていらっしゃった真樹様を残り15分で追い出した俺だった。
あれ100%間に合ってない。あいつそういうとこホントダメあまちゃん。
まぁ俺も悪いのですがね、今朝の件は。
なんせ押し倒してぐんもーにんだったからね。あれどうしたんだろ俺マジで。サイトウ氏のせいで飲みすぎて覚えてないんだが。
人のせいにしていない、絶対謝らない、誰にも。
俺は間に合いそうだぜ、太一。なんだかんだこのくだらねぇ5時間潰したぜ。あまちゃん観たり音楽聴いたり無駄なこと考えてな。
と思ってケータイをちらっとみた。
何ぃぃ。
着信が一件入っていた。
それもそのはず。
若干、俺、遅刻している。
あれ?
場所を確認しようにも新幹線だ。
あれ、さっきの駅なんだっけ殺伐脳内で聞いてなかったよどうしよう。
『まもなく 博多』
上の電工掲示板?みたいなやつに字が出てきた。
あぁよかったぁタイムリー。
すぐさまショートメールを太一に送った。実は電話番号しか知らないのだ。
一言、『りょーかい』ときた。よかったぁ。多分怒ってないな。
博多駅の改札を出て、その認識の甘さを知った。
まず、オールバックじみた革ジャンを着たちょっと東京にいないヤツが即座に走るようにきては、いきなり膝ゲリをかましてきたから思わず避けられなかった。
わりとガチめに鳩尾に喰らい、「おふっ、」となって火がついた。
「なんやぁぁぁごるぁぁぁ!てんめぇ、どこん誰やぁぁぁぁ!」
言ってる側から首をホールド。これまた「あがっ、」となってしまい、最早恐怖に変わった。
やべぇ、拐われるかも。
「ぎぃやぁぁ!助けてポリスメンんん!」
「待てぃ!俺ばい昴!」
「はぁ!?」
詐欺?俺ばい詐欺なの?
「太一!」
「えっ」
えぇぇ!
顔が見えないぃぃ!
そう思ったら離してくれた。見れば確かに、坊主じゃないけど面影あるような太一がいた。
「太一!」
「昴!」
抱き合う男二人。博多新幹線改札前。一人オールバック革ジャン、一人クソ眼鏡。多分今の構図凄く端から見たらヤバイ。
「久しぶりぃ。変わらんけんなぁ、すぐわかったっちゃ、昴ぅ!」
頭わしゃわしゃぐちゃぐちゃされる。眼鏡割れそう。俺犬扱いされてます。ムツゴ○ウ的なあれです。
「太一髪生えたなぁ…、わかんなかったよ怖いよ眼鏡っ、眼鏡ぇ!」
「あ、悪か悪か。
あれ?にしゃぁ、眼鏡やったっけ?」
太一、漸く離れて両肩がっつり掴み、俺の顔をマジマジと眺めて曇りない眼でそう言った。
「今更かいぃ!にしゃぁ、俺が昴やなかったらどげんする気やったったい!」
久しぶりに露骨なる博多弁、使ってみた。太一はそれを聞いてにやっと、子供の頃の笑顔で笑った。
「どーもこーもねぇ。謝る」
「普通すぎるっ!
まぁいい。てか遅れてごめん太一」
「ったく。まぁええ。
さて、飯は?」
「あー、食ったよ。新幹線で」
「そっか。じゃぁ茶ぁ付き合え」
「あいよ。作戦会議かな?」
それから俺たちは駅にあったマクドに入り、作戦会議を5分で行った。
5分で終わった理由は単純だった。二人とも、リメインダー・オブ・敏郎、RTサクセションだ。本家に行ってしょっぱな暴れよう。以上。だった。
しかし主張は、太一は敏郎の息子、俺に継がせたいなら継がせればいい。財産くれなきゃぶっ壊す。
元々二人とも溢れた者同士だ。ならば今更、ババアの面倒被り介護した俺たちがケツ拭いてやるからそれなりのもんを出せ、しかも血縁云々なら俺が強い?上等。
そして太一はババアの愛息子の息子だっつーの、という話だ。
だからこそ俺はこっそりちゃんと筋は通してやりたい。太一、お前ばかり泥は被るなと。
「格好、そいっぽいじゃろ?」
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