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二色燕𠀋

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司馬遼太郎『燃えよ剣』

感想-2

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司馬遼太郎、実は土方歳三はそれほど好きじゃないらしいです。なんなら「チンピラだ」と批判的なようですが、なのにこんなに生臭くカッコ良く書けたの!?と
歴史に名を残す作家だろうな、と感じます。

上巻では伊東甲子太郎暗殺直前くらいまでなんですけれど。

何が未だにいいかって言ったら、やっぱ「燃えよ剣」は、土方上京前(当時は上京と言えば都、日本代表?とされた京都に昇るでしたが、取り敢えず江戸に昇る、に今はします)の、インチキ薬屋(家業)をやりながら近藤道場に通っていた→戊辰戦争最後、函館で終幕を迎える
までを「新選組」で、「土方歳三」として書いているところなんですよね。

わりと最近でなくてもなんですけど、華やかな「池田屋事変」だとか、その辺が取り上げられやすく、新撰組って美化されがちなんですが。池田屋で維新を遅らせたとかね、いう理論も見ますけれども。

なんてことない。歴史から見れば本当にただのチンピラです(笑)
だからあまり昔は研究取り沙汰されなかったんだろうな、もわかるんですよね。いや、正直燃えよ剣を読んでもそこは変わらず二色は思います。

司馬遼太郎が書きたかったのは、そして何故土方歳三なのかは多分、生き方だとか、
あの混沌とした歴史の中にあった無名に近い男の生涯だったのかなと思いますね。(いまや有名ですが、恐らくホントに最初は新撰組という単語すらマイナーだったかと思われます)

本編ではその努力が書かれている。
好感が持てる人物像なので、世に広まったのかなと思います。

いや、全てを司馬遼太郎が広めたわけではないだろうがそこそこな影響力を読んだのだという話ですがね。

龍馬がゆくを今回取り上げなかったのは、そこです。だって龍馬は誰が取り上げても凄いやつなの丸分かりでしょう。

まだ上巻の話に入れてないよ(笑)
取り敢えず本文抜粋。新潮文庫上巻p77

 沖田は、のぞきこんだ。実をいうと沖田ははらの中で感心している。敵がいかに多数とはいえ、たった二人で斬り込む仕事に、いちいち地図を作って作戦を考える歳三に感心したのである。
(この人は、単なる乱暴者ばらがきじゃねぇな)

わかりやすいっすよね、この人物描写。
いや他にもあったんだけどありすぎたんでなんとなくここ。
まだ江戸に上がる前のやつ。

冒頭もなかなか。

 新撰組局長近藤勇こんどういさみが、副長の土方歳三ひじかたとしぞうとふたりっきりの場所では、
「トシよ」
 と呼んだ、という。斬るか斬らぬかの相談ごとも二人きりのときは、
「あの野郎どうすべえ」
 と、つい、うまれ在所の武州多摩の地言葉じことばが出た。

ここから歳三、近藤、新撰組が世に出る前の話が始まるんですよ!(本文でわかって欲しいなーみたいな)

内容としては、金ない道場からいかに努力して新撰組へこじつけ、崩壊していくかというのが上巻。
活躍期の話もあり、八月十八日の政変がデビュー戦だった!とか、あとはやっぱり池田屋があったりします。

はい、下巻いかなきゃ(笑)
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