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ホワイトチョコレート
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作業も終わり、いつも通り4人で夕飯を食おうと席につき、乾杯をした。
「最後のお客さん、すっごく美人だったね」
「俺びびったよ。いいね、あぁゆう落ち着いた感じ」
「そんな?俺も見ればよかったな」
「いやいやお前は光也で充分だよ」
「でもさぁ…。あの人多分訳ありだよね」
試しに違和感をぶつけてみることにした。
「だってこんな時間に女一人だよ?大して飲んでた訳じゃないし。近くの花屋とか言ってたけど結婚指輪?だってあったし」
「ありゃ?光也もしかして」
「それ、めちゃくちゃ気になってるんじゃね?」
「え?」
「お前あんま客の話しないじゃん」
言われてみればそうかもしれない。ちょっと今酔っぱらってるからかな。
「近くの花屋か…。仲良くなったら花でも買いに行くかな。この店名前のわりにそんなんねぇし。まぁ男3人で最初建てたからね。美的センスは小夜ちゃんとあの人に任せてさ」
「雪子さんね。確かにいいかもね。でもさ、たしか真里花粉症だよな」
「うん。でも杉だし」
ここ数年で突然、真里は花粉症になったのだ。
「てかちゃっかり名前まで教わったんだ。やっぱ光也向きの客だったね」
どうやらおっさんの中では俺向きの客、小夜向きの客、自分向きの客というのがあるらしい。雪子さんはどうやら俺向きだそうだ。俺には、あんまり向いてないかもなと思ったんだが。
「てかそう言えば小夜、好きな人の話どうよ?」
ふいに真里が小夜に話を振った。
なんだかんだでお前も少し気になってんじゃん。
てか忘れかけてたわ。酒飲もう。
「あれ、どこまで話した?」
「あんまなんも聞けてない。ヤンキーだってことくらい」
「あぁ、そうそう。
いや、ヤンキーではないんですよねぇ、多分。学年が違うからあんまりよく知らないんですけど…。
最初は図書室で会ったんです。私、図書委員なんですけど、貸し出しやってて。まぁ基本は私、本読んでるだけなんですけど…」
「お前もヤンキーってかサボってんな」
「そうかなぁ?待ってるだけで誰も来ないこともあるし、だったら読もうかなぁ…みたいな」
「まぁ…わからんでもないけど」
「てかそれってもしや」
俺の交換日記の相手じゃね?
「まぁまぁまぁ、まだ聞いて。
ある日、自習の時間に私図書室行ったんですよ」
「ダメじゃん」
「わりとみんな行くよ?たまに教室で遊んでる子達とかうるさいんだもん」
確かに男子高生からしたら自習なんて格好の昼休みだからな。
「俺もわりと図書室行ってサボってたからなぁ…」
「えぇ、ガリ勉が?」
「うっせぇな。ガリ勉だからだよ」
「あぁ、なるほど…」
「俺なんか校庭でサッカーしてたよ」
「うん、あんたは年がら年中サボってそう」
「そーゆー真里はどうなんだよ」
「寝てる」
「みんなろくな大人じゃない…」
「小夜はこうなんなよ」
「で、脱線しましたが話を戻します。
その人突然授業中の時間に入ってきて、何か本探してるんですよ。でもなんか見た目が…なんかネクタイもないし制服着崩してる感じだったから関わりたくなかったの。でもそのうち聞いてくるんですよ、本を。なんでもいいから本貸してって」
「なんだそりゃ」
「え、でもこれ恋の予感だね」
「だから、何か簡単そうな本、なんだっけな、エドガー・アラン・ポーだっけな」
「あぁ、確かに」
「で、江戸川乱歩がどうしたの」
「マリちゃん違う!エドガー・アラン・ポー!」
突っ込むところはそこなのか。小夜の思い人のあだ名が江戸川乱歩になったことについてはいいのか?
「へ?」
「まぁでも話繋げられたからいいや。
その人に本を貸したんだけど、そこで学年主任?の先生が入ってきて、めっちゃその人に怒鳴ってて。どうやらその人、謹慎中だったらしくて」
「完璧にヤンキーじゃん」
「まぁそこはいいんだけど。
次の日の昼休み、図書室行ったらすでに一人で机に向かってて、私を見ると、「ちょっと刺激たんなかったな。けど時代背景的に面白い方なんだろうね」って言ったの。驚いた。この人1日で本読めたんだって」
「それバカにしすぎじゃね?」
「でも何よりちょっと嬉しくなっちゃって。だから正直に、ちょっと読みやすそうなの選びましたって言ったら、だろうねって笑って許してくれたの。そこから江戸川乱歩の話になってさ」
「あぁ、なるほど」
「ちらっと見て、こっちの方が面白そうって言ったから、私はあんまり詳しくないんです、その本も読んでませんって言ったら、明日感想聞かせてやるよって」
「え、なに可愛い、甘酸っぱい」
「島崎藤村っぽいな」
何それ?とかおっさんと真里が聞いてくるけど取り敢えず無視。
「で、次の日ホントに私より先に来てて…感想を楽しそうに話してきたの。
あとで聞いたらずっと図書室で謹慎だったんだけど、それがなんかね、先生と喧嘩しちゃったんだってさ」
「それから気になってるわけだ」
「うーん、気になってるって言うか…考えちゃうんだよね。次に薦めたのはどうだったかなぁ、とか、謹慎とけたかなぁとか。
謹慎はね、なんか虐められてる子助けたら、お前が虐めたんだろって誤解されちゃったんだって」
「なんか…」
予想外に良い話じゃねぇか。
「なんか小夜ちゃんの話聞いてたら初恋思い出しちゃったよ。ちょっとにやけちゃうよ」
「おっさんいつよ?」
「俺は小学校だったなぁ…幼馴染みの子でさぁ。ずっと好きだったけど言えないまま引っ越したよ」
おっさんにもそんな時代があったのか。
「真里は?」
「俺は学校の先生。でもそんな甘い感じじゃないよ」
「あ、それ俺聞いたな」
ちょっと禁断だよなそこは。
「光也は?」
「俺はいつだったかなぁ…」
あんまり恋愛って、意識したことないな。
あぁ、けど多分…。
「俺は泥沼だったかもね」
「お前は苦労人だなぁ、ホント」
「小夜、」
「ん?」
「頑張れ」
そう言って頭を撫でると、「みっちゃんなんか変だね」と言いながらも嬉しそうで。
少し不安が取れた。
「最後のお客さん、すっごく美人だったね」
「俺びびったよ。いいね、あぁゆう落ち着いた感じ」
「そんな?俺も見ればよかったな」
「いやいやお前は光也で充分だよ」
「でもさぁ…。あの人多分訳ありだよね」
試しに違和感をぶつけてみることにした。
「だってこんな時間に女一人だよ?大して飲んでた訳じゃないし。近くの花屋とか言ってたけど結婚指輪?だってあったし」
「ありゃ?光也もしかして」
「それ、めちゃくちゃ気になってるんじゃね?」
「え?」
「お前あんま客の話しないじゃん」
言われてみればそうかもしれない。ちょっと今酔っぱらってるからかな。
「近くの花屋か…。仲良くなったら花でも買いに行くかな。この店名前のわりにそんなんねぇし。まぁ男3人で最初建てたからね。美的センスは小夜ちゃんとあの人に任せてさ」
「雪子さんね。確かにいいかもね。でもさ、たしか真里花粉症だよな」
「うん。でも杉だし」
ここ数年で突然、真里は花粉症になったのだ。
「てかちゃっかり名前まで教わったんだ。やっぱ光也向きの客だったね」
どうやらおっさんの中では俺向きの客、小夜向きの客、自分向きの客というのがあるらしい。雪子さんはどうやら俺向きだそうだ。俺には、あんまり向いてないかもなと思ったんだが。
「てかそう言えば小夜、好きな人の話どうよ?」
ふいに真里が小夜に話を振った。
なんだかんだでお前も少し気になってんじゃん。
てか忘れかけてたわ。酒飲もう。
「あれ、どこまで話した?」
「あんまなんも聞けてない。ヤンキーだってことくらい」
「あぁ、そうそう。
いや、ヤンキーではないんですよねぇ、多分。学年が違うからあんまりよく知らないんですけど…。
最初は図書室で会ったんです。私、図書委員なんですけど、貸し出しやってて。まぁ基本は私、本読んでるだけなんですけど…」
「お前もヤンキーってかサボってんな」
「そうかなぁ?待ってるだけで誰も来ないこともあるし、だったら読もうかなぁ…みたいな」
「まぁ…わからんでもないけど」
「てかそれってもしや」
俺の交換日記の相手じゃね?
「まぁまぁまぁ、まだ聞いて。
ある日、自習の時間に私図書室行ったんですよ」
「ダメじゃん」
「わりとみんな行くよ?たまに教室で遊んでる子達とかうるさいんだもん」
確かに男子高生からしたら自習なんて格好の昼休みだからな。
「俺もわりと図書室行ってサボってたからなぁ…」
「えぇ、ガリ勉が?」
「うっせぇな。ガリ勉だからだよ」
「あぁ、なるほど…」
「俺なんか校庭でサッカーしてたよ」
「うん、あんたは年がら年中サボってそう」
「そーゆー真里はどうなんだよ」
「寝てる」
「みんなろくな大人じゃない…」
「小夜はこうなんなよ」
「で、脱線しましたが話を戻します。
その人突然授業中の時間に入ってきて、何か本探してるんですよ。でもなんか見た目が…なんかネクタイもないし制服着崩してる感じだったから関わりたくなかったの。でもそのうち聞いてくるんですよ、本を。なんでもいいから本貸してって」
「なんだそりゃ」
「え、でもこれ恋の予感だね」
「だから、何か簡単そうな本、なんだっけな、エドガー・アラン・ポーだっけな」
「あぁ、確かに」
「で、江戸川乱歩がどうしたの」
「マリちゃん違う!エドガー・アラン・ポー!」
突っ込むところはそこなのか。小夜の思い人のあだ名が江戸川乱歩になったことについてはいいのか?
「へ?」
「まぁでも話繋げられたからいいや。
その人に本を貸したんだけど、そこで学年主任?の先生が入ってきて、めっちゃその人に怒鳴ってて。どうやらその人、謹慎中だったらしくて」
「完璧にヤンキーじゃん」
「まぁそこはいいんだけど。
次の日の昼休み、図書室行ったらすでに一人で机に向かってて、私を見ると、「ちょっと刺激たんなかったな。けど時代背景的に面白い方なんだろうね」って言ったの。驚いた。この人1日で本読めたんだって」
「それバカにしすぎじゃね?」
「でも何よりちょっと嬉しくなっちゃって。だから正直に、ちょっと読みやすそうなの選びましたって言ったら、だろうねって笑って許してくれたの。そこから江戸川乱歩の話になってさ」
「あぁ、なるほど」
「ちらっと見て、こっちの方が面白そうって言ったから、私はあんまり詳しくないんです、その本も読んでませんって言ったら、明日感想聞かせてやるよって」
「え、なに可愛い、甘酸っぱい」
「島崎藤村っぽいな」
何それ?とかおっさんと真里が聞いてくるけど取り敢えず無視。
「で、次の日ホントに私より先に来てて…感想を楽しそうに話してきたの。
あとで聞いたらずっと図書室で謹慎だったんだけど、それがなんかね、先生と喧嘩しちゃったんだってさ」
「それから気になってるわけだ」
「うーん、気になってるって言うか…考えちゃうんだよね。次に薦めたのはどうだったかなぁ、とか、謹慎とけたかなぁとか。
謹慎はね、なんか虐められてる子助けたら、お前が虐めたんだろって誤解されちゃったんだって」
「なんか…」
予想外に良い話じゃねぇか。
「なんか小夜ちゃんの話聞いてたら初恋思い出しちゃったよ。ちょっとにやけちゃうよ」
「おっさんいつよ?」
「俺は小学校だったなぁ…幼馴染みの子でさぁ。ずっと好きだったけど言えないまま引っ越したよ」
おっさんにもそんな時代があったのか。
「真里は?」
「俺は学校の先生。でもそんな甘い感じじゃないよ」
「あ、それ俺聞いたな」
ちょっと禁断だよなそこは。
「光也は?」
「俺はいつだったかなぁ…」
あんまり恋愛って、意識したことないな。
あぁ、けど多分…。
「俺は泥沼だったかもね」
「お前は苦労人だなぁ、ホント」
「小夜、」
「ん?」
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少し不安が取れた。
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