1 / 25
プロローグ
しおりを挟む
「ねぇ、和くん。どうしたのそんなに落ち込んじゃって~」
二丁目のゲイバーmomoのカウンターで、項垂れているセフレの和樹を宥める。
「うーん、涼くんオレ振られたんだー。ずっとずーっと、好きで居てくれるって言ってたのに、女作ってどっか行っちゃった~」
そう言いながら、和樹はウイスキーのロックを飲み干す。
この世界ではよくある話だろう。バイの男が女を選ぶことは、将来や社会的な事を考えて優先した結果だ。
選択肢のあるバイは俺たちにとっては、生半可な気持ちで近付いて来られると困る。
そんな思いを持ちつつ、俺は和樹に笑顔を向ける。
「あーあ、可愛いそうに和樹。俺が慰めてやろうか? 」
「うーん。流石に振られた次の日に、誰かとヤる程のメンタルは持ち合わせてないよ~」
と言いつつ俺に頭を撫でられている、和樹は相当落ち込んでいるようだった。
誰かを好きになって最後に振られるくらいなら、最初から誰も好きにならない、それが1番楽で苦しくない。
「そっか~。ざーんねん。じゃあ、可哀想な和樹には俺が奢ってやろう……! 」
「わー本当に……! ありがとう。」
◇◆◇◆◇
俺は、暁 涼太
ゲイ、タチ。セフレは結構いる。恋人は居ない。ガムがこの世で1番好き。
そして、サラリーマンをしている27歳。性格は企画リーダーとか任されるけど、断るタイプの人かな。
面倒臭い事は、出来るだけ背負いこまない。
「はぁ……」
そして、隣で落ち込んでいるコイツは会社の後輩。食事に誘われたかと思えば、ずっと落ち込んでいる。
「はぁ……」
「あ”あ”ぁぁ、鬱陶しいなもう!? なんだっ、どうした? 」
「鬱陶しいとか言わないでくださいよぉ、先輩!! それよりも、聞いてくださいよ、彼女がぁ! 」
後輩曰く、彼女が浮気して妊娠しちゃったらしい。
はぁ、本当に女って面倒臭いな。ちょと中に出しゃすぐに子供が出来る。それに比べ、男は楽で良い。
俺は昼食に頼んだ、パスタを巻き取りながら適当に言った。
「あー、まぁ。子供が自分の血を引いていようがいまいが、授かりものだろ? 彼女ごと愛してやれよ? 」
「ゔぅ、先輩……っ! 」
「って、何でそこで泣くかな? 」
とまぁこんな感じで、俺って結構適当に生きてるタイプの人間だと思ってる。
仕事が終わればmomoに向かい、セフレと会えば適当にヤって帰る。
「ん? 」
スマホを見ていたらLINEがきた。
噂をすればそのセフレからだ。昨日の和樹とは違って今回はセックスするより、酒を呑みに行く事の方が多い臣からだった。
【涼太。今日会える? ついでに明日休み?】
「ふん、コレは珍しくヤル気満々だねぇ」
【いいよ、明日も休み。】
そう返信する。すると既読がすぐについて、スタンプが帰ってきた。
「何してるんですか? 」
「うおぁ!! 」
不意に後ろから声を掛けられた拍子に俺はスマホを落としてしまった。
コイツは後輩の小林 隆弘、俺にはクール皮を被った生意気な奴。
「恋人ですか? 会社でやり取りなんて、随分暇ですね」
「うわ~、相変わらず冷たいね。何~? そんなに気になる? 」
「いえ、別に」
「まぁまぁ、そんな事言わずにさ~」
「結構です」
あらら、行っちゃった。
スマホを覗き見るほど、俺が気になるのか。
俺って以外とノンケにも需要あったりする?
ははっー、そんなわけないか。
まぁ、冗談は置いておき今日は一応用事が出来た訳だ、さっさと仕事を終わらせて1回家に帰ろう。
そんでシャワー浴びてっと、俺は急いで手元にある資料を作り始めた。
◇◆◇◆◇
「あん……っ! はあっ……待って……! 涼太っ! 」
「んー、何? 良くない……? 」
momoで会って早々に、ラブホに雪崩れ込み臣とはヤっている。
コイツも失恋したらしく、俺に慰められにきたらしい。最近、どいつもこいつも振られただの子供が出来ただの、傷付くのがわかっているくせに。
まあ、俺には関係ないけどね。
俺は気持ち良い事が好きなだけだし、今はタチやってるけど俺って意外とゲイ受けする顔してるし?
よくネコと間違えられて、声を掛けられたりする。タチが圧倒的に少ないこの世界じゃ、俺は結構モテる。
セフレとして、だけど。
「はっ……ん"! ま、待ってッ……出ちゃ……う、からっ……! 」
「ははっ、いーよ?何回目だっけ? 俺に教えて……? 」
俺は口角が上がっているのがわかる程に今、意地の悪い顔をしているのだろう。
臣もそれを見てさらに興奮したのか締め付けが強くなった。
「さん……っ! あっ……ん…さんかぃ……! 3回目っ! ダメっ……出るっ……!」
「っ! くっ……! はぁ」
たまに、自分がネコ側だったのを思い出す。
今考えると、こっちの方が向いていたんだなと感じる。
こんな風に、可愛いセフレを虐める事の方が好きだったりするからかな。
「相変わらず意地悪だね涼太は。」
気だるげな色気を漂わせながら臣が俺の腕枕に頭を預けてきた。
「そうかな? 臣が煽ったんでしょ? 」
「よく言うよ」
臣は呆れた顔をしながら俺と目線を合わせた。
「まあまあ。ほらおいで甘やかして欲しいんでしょー? 」
「はぁ。お前に惚れる男達の事がよく分かる」
「なになに? 惚れちゃった……? 」
「俺にはセフレで充分」
「そりゃ、残念」
臣は俺に腕枕されながら、そのまま眠りについた。
セフレで充分か……。
よく言われるし、自分でもそう思ってる。
二丁目のゲイバーmomoのカウンターで、項垂れているセフレの和樹を宥める。
「うーん、涼くんオレ振られたんだー。ずっとずーっと、好きで居てくれるって言ってたのに、女作ってどっか行っちゃった~」
そう言いながら、和樹はウイスキーのロックを飲み干す。
この世界ではよくある話だろう。バイの男が女を選ぶことは、将来や社会的な事を考えて優先した結果だ。
選択肢のあるバイは俺たちにとっては、生半可な気持ちで近付いて来られると困る。
そんな思いを持ちつつ、俺は和樹に笑顔を向ける。
「あーあ、可愛いそうに和樹。俺が慰めてやろうか? 」
「うーん。流石に振られた次の日に、誰かとヤる程のメンタルは持ち合わせてないよ~」
と言いつつ俺に頭を撫でられている、和樹は相当落ち込んでいるようだった。
誰かを好きになって最後に振られるくらいなら、最初から誰も好きにならない、それが1番楽で苦しくない。
「そっか~。ざーんねん。じゃあ、可哀想な和樹には俺が奢ってやろう……! 」
「わー本当に……! ありがとう。」
◇◆◇◆◇
俺は、暁 涼太
ゲイ、タチ。セフレは結構いる。恋人は居ない。ガムがこの世で1番好き。
そして、サラリーマンをしている27歳。性格は企画リーダーとか任されるけど、断るタイプの人かな。
面倒臭い事は、出来るだけ背負いこまない。
「はぁ……」
そして、隣で落ち込んでいるコイツは会社の後輩。食事に誘われたかと思えば、ずっと落ち込んでいる。
「はぁ……」
「あ”あ”ぁぁ、鬱陶しいなもう!? なんだっ、どうした? 」
「鬱陶しいとか言わないでくださいよぉ、先輩!! それよりも、聞いてくださいよ、彼女がぁ! 」
後輩曰く、彼女が浮気して妊娠しちゃったらしい。
はぁ、本当に女って面倒臭いな。ちょと中に出しゃすぐに子供が出来る。それに比べ、男は楽で良い。
俺は昼食に頼んだ、パスタを巻き取りながら適当に言った。
「あー、まぁ。子供が自分の血を引いていようがいまいが、授かりものだろ? 彼女ごと愛してやれよ? 」
「ゔぅ、先輩……っ! 」
「って、何でそこで泣くかな? 」
とまぁこんな感じで、俺って結構適当に生きてるタイプの人間だと思ってる。
仕事が終わればmomoに向かい、セフレと会えば適当にヤって帰る。
「ん? 」
スマホを見ていたらLINEがきた。
噂をすればそのセフレからだ。昨日の和樹とは違って今回はセックスするより、酒を呑みに行く事の方が多い臣からだった。
【涼太。今日会える? ついでに明日休み?】
「ふん、コレは珍しくヤル気満々だねぇ」
【いいよ、明日も休み。】
そう返信する。すると既読がすぐについて、スタンプが帰ってきた。
「何してるんですか? 」
「うおぁ!! 」
不意に後ろから声を掛けられた拍子に俺はスマホを落としてしまった。
コイツは後輩の小林 隆弘、俺にはクール皮を被った生意気な奴。
「恋人ですか? 会社でやり取りなんて、随分暇ですね」
「うわ~、相変わらず冷たいね。何~? そんなに気になる? 」
「いえ、別に」
「まぁまぁ、そんな事言わずにさ~」
「結構です」
あらら、行っちゃった。
スマホを覗き見るほど、俺が気になるのか。
俺って以外とノンケにも需要あったりする?
ははっー、そんなわけないか。
まぁ、冗談は置いておき今日は一応用事が出来た訳だ、さっさと仕事を終わらせて1回家に帰ろう。
そんでシャワー浴びてっと、俺は急いで手元にある資料を作り始めた。
◇◆◇◆◇
「あん……っ! はあっ……待って……! 涼太っ! 」
「んー、何? 良くない……? 」
momoで会って早々に、ラブホに雪崩れ込み臣とはヤっている。
コイツも失恋したらしく、俺に慰められにきたらしい。最近、どいつもこいつも振られただの子供が出来ただの、傷付くのがわかっているくせに。
まあ、俺には関係ないけどね。
俺は気持ち良い事が好きなだけだし、今はタチやってるけど俺って意外とゲイ受けする顔してるし?
よくネコと間違えられて、声を掛けられたりする。タチが圧倒的に少ないこの世界じゃ、俺は結構モテる。
セフレとして、だけど。
「はっ……ん"! ま、待ってッ……出ちゃ……う、からっ……! 」
「ははっ、いーよ?何回目だっけ? 俺に教えて……? 」
俺は口角が上がっているのがわかる程に今、意地の悪い顔をしているのだろう。
臣もそれを見てさらに興奮したのか締め付けが強くなった。
「さん……っ! あっ……ん…さんかぃ……! 3回目っ! ダメっ……出るっ……!」
「っ! くっ……! はぁ」
たまに、自分がネコ側だったのを思い出す。
今考えると、こっちの方が向いていたんだなと感じる。
こんな風に、可愛いセフレを虐める事の方が好きだったりするからかな。
「相変わらず意地悪だね涼太は。」
気だるげな色気を漂わせながら臣が俺の腕枕に頭を預けてきた。
「そうかな? 臣が煽ったんでしょ? 」
「よく言うよ」
臣は呆れた顔をしながら俺と目線を合わせた。
「まあまあ。ほらおいで甘やかして欲しいんでしょー? 」
「はぁ。お前に惚れる男達の事がよく分かる」
「なになに? 惚れちゃった……? 」
「俺にはセフレで充分」
「そりゃ、残念」
臣は俺に腕枕されながら、そのまま眠りについた。
セフレで充分か……。
よく言われるし、自分でもそう思ってる。
10
あなたにおすすめの小説
ヤンキーDKの献身
ナムラケイ
BL
スパダリ高校生×こじらせ公務員のBLです。
ケンカ上等、金髪ヤンキー高校生の三沢空乃は、築51年のオンボロアパートで一人暮らしを始めることに。隣人の近間行人は、お堅い公務員かと思いきや、夜な夜な違う男と寝ているビッチ系ネコで…。
性描写があるものには、タイトルに★をつけています。
行人の兄が主人公の「戦闘機乗りの劣情」(完結済み)も掲載しています。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
またのご利用をお待ちしています。
あらき奏多
BL
職場の同僚にすすめられた、とあるマッサージ店。
緊張しつつもゴッドハンドで全身とろとろに癒され、初めての感覚に下半身が誤作動してしまい……?!
・マッサージ師×客
・年下敬語攻め
・男前土木作業員受け
・ノリ軽め
※年齢順イメージ
九重≒達也>坂田(店長)≫四ノ宮
【登場人物】
▼坂田 祐介(さかた ゆうすけ) 攻
・マッサージ店の店長
・爽やかイケメン
・優しくて低めのセクシーボイス
・良識はある人
▼杉村 達也(すぎむら たつや) 受
・土木作業員
・敏感体質
・快楽に流されやすい。すぐ喘ぐ
・性格も見た目も男前
【登場人物(第二弾の人たち)】
▼四ノ宮 葵(しのみや あおい) 攻
・マッサージ店の施術者のひとり。
・店では年齢は下から二番目。経歴は店長の次に長い。敏腕。
・顔と名前だけ中性的。愛想は人並み。
・自覚済隠れS。仕事とプライベートは区別してる。はずだった。
▼九重 柚葉(ここのえ ゆずは) 受
・愛称『ココ』『ココさん』『ココちゃん』
・名前だけ可愛い。性格は可愛くない。見た目も別に可愛くない。
・理性が強め。隠れコミュ障。
・無自覚ドM。乱れるときは乱れる
作品はすべて個人サイト(http://lyze.jp/nyanko03/)からの転載です。
徐々に移動していきたいと思いますが、作品数は個人サイトが一番多いです。
よろしくお願いいたします。
宵にまぎれて兎は回る
宇土為名
BL
高校3年の春、同級生の名取に告白した冬だったが名取にはあっさりと冗談だったことにされてしまう。それを否定することもなく卒業し手以来、冬は親友だった名取とは距離を置こうと一度も連絡を取らなかった。そして8年後、勤めている会社の取引先で転勤してきた名取と8年ぶりに再会を果たす。再会してすぐ名取は自身の結婚式に出席してくれと冬に頼んできた。はじめは断るつもりだった冬だが、名取の願いには弱く結局引き受けてしまう。そして式当日、幸せに溢れた雰囲気に疲れてしまった冬は式場の中庭で避難するように休憩した。いまだに思いを断ち切れていない自分の情けなさを反省していると、そこで別の式に出席している男と出会い…
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
【短編BL┊︎完結】世話焼き未神さんは恋がしたい
三葉秋
BL
リーマンラブ・ロマンス。
ある日、同じ会社で働く営業部の後輩である屋島のフラれ現場に遭遇してしまう主任の未神佑。
世話焼きの佑はその状況にいてもたってもいられず、声をかけることに。
なんでも相談に乗るからと言った佑は、屋島からある悩みを打ち明けられる。
過去に縛られる佑と悩みを解決したい屋島の解決物語。
本編後にSS「あの夜のはなし」を公開
※2025/11/21誤字脱字などの修正を行いました。
※この作品はBLoveサイトにて公開、コンテストに応募した作品を加筆修正したものです。
相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~
柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】
人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。
その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。
完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。
ところがある日。
篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。
「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」
一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。
いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。
合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)
その男、ストーカーにつき
ryon*
BL
スパダリ?
いいえ、ただのストーカーです。
***
完結しました。
エブリスタ投稿版には、西園寺視点、ハラちゃん時点の短編も置いています。
そのうち話タイトル、つけ直したいと思います。
ご不便をお掛けして、すみません( ;∀;)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる