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プロローグ
1回目の人生
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昔の私はそれはもう必死だった。次期王太子と名高い第二王子の婚約者に選ばれ、彼に相応しい妻になろうと努力をした。礼儀や国の歴史に加え、他国の言語に貿易の収入高についてだって学んだ。見た目だって気を使ってこの国一番の美姫と言われるほどになった。もちろんそれで鼻高々になってはいけないといつも謙虚でいるように。社交だって得意ではなかったが必死に頑張った。それもこれも彼を支えるため、彼を愛していたからだ。
だと言うのにだ。
「貴方がいけないんだ」
胸に突き刺さった剣は勢いよく抜かれて、血がどばどばと流れ、仕立てたばかりの桃色のドレスがどす黒い赤に染まっていく。体が傾いてゆき、冷たい床に身を投げ出す。命の素がながれだし段々冷たくなっていく体とともに目は閉じていった。私は、未来の夫に刺された。
「私のどこがいけなかったのですか。」
そう呟く事も出来ずに、私は、死んだ。
「!?」
眼が覚めると汗で衣服が濡れていた。長い髪が絡まり息は乱れ、目には涙が浮かび、先程までみていた夢の断片が思い出される。
私は知っている。これは夢ではないと。
「絶対に回避してみせる。」
そう、これは神様が私にくれたチャンスなんだ。
だと言うのにだ。
「貴方がいけないんだ」
胸に突き刺さった剣は勢いよく抜かれて、血がどばどばと流れ、仕立てたばかりの桃色のドレスがどす黒い赤に染まっていく。体が傾いてゆき、冷たい床に身を投げ出す。命の素がながれだし段々冷たくなっていく体とともに目は閉じていった。私は、未来の夫に刺された。
「私のどこがいけなかったのですか。」
そう呟く事も出来ずに、私は、死んだ。
「!?」
眼が覚めると汗で衣服が濡れていた。長い髪が絡まり息は乱れ、目には涙が浮かび、先程までみていた夢の断片が思い出される。
私は知っている。これは夢ではないと。
「絶対に回避してみせる。」
そう、これは神様が私にくれたチャンスなんだ。
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