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第五部
第六章・広い世界に(その5)
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その翌日、ちょうどキャサリンが一家で箱根の観光を楽しんでいる頃に、天野美鈴は自宅の最寄駅のホームで待合わせをしていた。この日も神戸の夏空はすっきりと晴れ上がり、街を強い日差しが照らしつけていた。しかし真夏の暑さの中にもかかわらず、美鈴の表情や身ぶりはウキウキしていた。
やがて電車が駅に着くと、改札口から吐き出される人影に美鈴は目を凝らした。そしてその中に自分と同じくらいの歳の少女の姿を見かけたとき、美鈴は顔いっぱいに笑みを浮べた。この夏休みの間に、美鈴の小さな頃からの友達であり、今でも山あいにある小さな田舎町で暮している西森茉美が美鈴に会うために、神戸の街を訪れたのだった。
茉美の方も美鈴が改札口で待っていることに気がつくと、一気に表情をほころばせて美鈴のもとへと駆け寄った。
「美鈴、久しぶりじゃない」
「茉美こそこの暑い中、よう神戸まで来てくれたな」
美鈴と茉美は互いにそのように言い合いながら、満面に笑みをたたえて久しぶりの再会を喜び合った。しかしそこで、美鈴は茉美に対してこのように言うことを忘れなかった。
「茉美も今日はゴスロリとちゃうんやな。割と普通のかっこしとるやん」
その美鈴の言葉には、茉美も少しいやそうな顔をした。
「私だっていつもゴスロリ着てるわけじゃないよ」
「ま、立ち話もなんやし、いいかげん暑いからどっか行かへん?」
そして美鈴は、茉美を駅前にあるハンバーガーショップに誘った。日ごろ田舎で暮らしている茉美にとっては、ファストフード店に入ること自体が珍しいようで、きょろきょろと周りを見回していた。
二人が注文を済ませて席につくと、美鈴はハンバーガーをぱくつきながら茉美に話しかけた。
「今日はバスと電車を乗り継いでここまで来たわけやね」
「ああ。電車で二時間近くかかったよ」
「それにしてもあそこは、どこに行くにも親に車に乗せてもらわなあかんから不便やな。早よ車の免許取れるようになれればええんやけど」
「ところでキャサリンは今どうしてるの?」
茉美はゴールデンウィークに美鈴の実家に来たキャサリンのことが、今でも印象に残っているようだった。
「キャサリンは何日か前から両親と弟がイギリスから日本に来とってな。でキャサリンは今家族で東京に行っとるんや。今日の晩に神戸に帰ってくるみたいやけど、キャサリンも久しぶりに家族に会えて嬉しそうにしとったな」
美鈴の話を聞いて、茉美はとたんにうらやましそうな顔をした。
「いいなあ…。あたしも東京行きたいなあ」
日頃田舎で暮らしている茉美は、東京に対して格別な憧れを持っているようだった。
「茉美もそのうち東京行けるようになるよ。ところで茉美の学校って、修学旅行はどこに行くん?」
「あたしたちの学校はこの十一月に沖縄に行くんだ」
茉美の話を聞いて、美鈴はとたんに羨ましそうな顔をした。
「沖縄やったらええやん。あたしも沖縄行ってみたいわ。あたしらの学校はこの六月に北海道に行ったけど」
「北海道だっていいじゃない。こう暑い日が続くと、あたしだって北海道行ってみたくなるよ」
それからしばらく、茉美は美鈴に示されたスマホに映し出される北海道の写真に見入りながら、美鈴が話す修学旅行の土産話に興味深げに耳を傾けていた。
「やっぱり茉美は海鮮丼とかジンギスカンとかラーメンとかいう食べ物のことになると、楽しそうに話すよね。あたしも今度修学旅行で沖縄料理食べるの楽しみだわ。でもあまり食べてばかりいると太るよ」
茉美がニコニコしながら話すのを、美鈴はいやそうな顔で聞いていた。
「ええやろ。あたしはその分陸上部で脂肪燃やしとるんやから」
「でも美鈴のことだから、運動したらそれでおなか減ったとか言ってまた食べて、結局は同じことになるんじゃないの?」
「どうだってええやろ」
そう答えたときの美鈴の表情はむすっとしていた。
それから話が一段落すると、茉美と美鈴はさっそく真夏の光の照らしつける神戸の街へと繰り出した。茉美は神戸の中心の商店街を歩きながらも、街を歩く若い女性たちのファッションや、店のショーウィンドーに飾られたかわいらしい感じのする衣服に目を引きつけられていた。美鈴は茉美の生き生きとした表情を眺めているうちに、茉美がどうしてこの夏休みに自分の住む神戸に出てきたのか理解できたような気がした。
それから茉美はファッション店に入ると、そこで何点かの服を試着してみせた。美鈴は茉美の服選びを手伝ったり、どのようなコーデが似合うかを批評したりする役になったが、服を選んでいるときの茉美の嬉しそうな表情を見て美鈴も満足げな顔をした。その一方で茉美の方も美鈴にかわいい感じの服を勧めようとしたが、美鈴はそれに対して赤面しながら手を振った。
茉美が何着かの服を買いこみ、さらにファンシーショップでもかわいらしい感じのするアクセサリーや小物などを買うのを見て、美鈴は思わず声をかけた。
「茉美ってけっこうお金持っとるんやな」
「そりゃこういうときのために喫茶店でバイトして、お金も節約してきたからね。でも田舎のバイト先は他にはスーパーとかガソリンスタンドとかあるけど、どこも時給の安いとこばっかりで大変よ」
美鈴は茉美の話を聞きながら、田舎の町の中心にそれぞれi一軒だけあるスーパーやコンビニのことを思い出していた。
「今度田舎に帰ったら、茉美がバイトしてる喫茶店に行ってみようかな。茉美がどんなかっこでバイトしとるか見てみたいわ」
「そんないいもんじゃないよ。別にかわいい制服とかあるわけじゃないし」
そのようにして美鈴と茉美が神戸の中心の繁華街をぶらついているうちに、真夏の太陽もすでに西に傾いていた。茉美はこの日の晩は美鈴の家に泊まることになっていた。
美鈴が茉美を連れて自宅に戻ると、美鈴の家族も茉美を歓迎した。
「ちっちゃな頃はいつも美鈴と一緒に遊んでた茉美ちゃんが、こうして一人で神戸に来られるようになるなんてねえ」
そして茉美も美鈴の家族と一緒になって夕食のテーブルにつくと、茉美はおしゃべりに花を咲かせた。
「茉美ちゃんも来年は高三やろ? 進路はどないしようと思っとるの」
美鈴の母親に尋ねられると、茉美ははっきりとした口調で答えた。
「まだしっかり決めてはいないけど、大阪か神戸あたりの大学に行けたらと思っています。もしそうなったら親元を離れて下宿しなきゃいけないから、いろいろ大変なことはありそうだけど」
そこで美鈴の母親は美鈴の方を向き直して言った。
「茉美ちゃんだって受験や進路についてちゃんと考えとるんやから、美鈴かてもっとしっかりせなあかんな」
母親にまでこのように言われて、美鈴はいやそうな顔をした。
「あたしかて学校の補習もあるし、宿題かてやっとるのに」
「なんか美鈴の学校って、話聞いてたら勉強大変そうだよね」
そのように話す茉美の口調は、どこか美鈴に同情しているかのようだった。
「それにうちの学校って周りはお嬢ちゃんっぽい子が多いからね。勉強以外にもそこについていこうと思ったらいろいろ大変よ。でもあたしかて、大学どこ行くかまだ分からへんけど、学校によっては家出て下宿せんとあかんかもしれへんな」
「美鈴がそないにしようと思うんやったら、だらしない生活送ってへんで、身の周りのこともちゃんと自分でできるようにならへんとあかんやん」
母親にぴしゃりと言われると、美鈴も軽く舌を出して痛いところを突かれたような表情をした。そこで茉美が口を開いた。
「でもそれを言ったら、キャサリンなんかあたしたちと同い年で親元を離れて、イギリスから日本に来てるんだものね」
「あたしもこの前日本に来たキャサリンのお母さんに会ったけど、やっぱりしっかりした人やったよ。そりゃイギリスに渡ってそこで結婚して、ちゃんとキャサリンを育てたんやもの。キャサリンのお父さんかて、ダンディでかっこいいおじさんやったし」
「はっきり言ってあたしはあんな田舎なんか出て行きたいってしょっちゅう思ったこともあるけど、だったらあたしはどこ行って何がしたいんだろう。私だって外国行ってみたいと思うこともあるけど、とってもキャサリンのお母さんみたいにはできそうにないし」
「そればかりはあたしもどうしようもない、茉美が自分自身で決めなあかん問題やな。でも焦らんとゆっくり考えたらええよ」
そのようにして夕食が済むと、美鈴と茉美は入浴を済ませてパジャマに着替えた。こうなると美鈴の部屋で夜中までおしゃべりをしたりゲームをしたりするお楽しみの時間の始まりである。
さっそく美鈴と茉美がお菓子を口にしながらとりとめもないおしゃべりに花を咲かせていると、美鈴のスマホに登録したSNSにキャサリンからメッセージが届いた。キャサリンは東京や箱根を訪ねた後で、晩になってから祖父母の家に着いたところだと話していたが、そこで美鈴が今自分の家に茉美が着ていることを返信で伝えると、キャサリンも驚いたような反応をしていた。そこで美鈴は、キャサリンにメッセージを送った。
『キャサリンさえ良かったら、あたしと茉美と三人で明日プールにでも行かない? キャサリンが東京や箱根に行ったときの話もっと聞きたいわ』
それからキャサリンがメッセージを返信するまでに、少し時間がかかった。キャサリンは家族から許可をもらっているようだった。
しばらくして美鈴のスマホに、キャサリンから美鈴や茉美と一緒に出かける許可をもらったという内容のメッセージが届いた。茉美もまたキャサリンに会えるという話を聞くと、嬉しそうに笑みを浮べた。
やがて電車が駅に着くと、改札口から吐き出される人影に美鈴は目を凝らした。そしてその中に自分と同じくらいの歳の少女の姿を見かけたとき、美鈴は顔いっぱいに笑みを浮べた。この夏休みの間に、美鈴の小さな頃からの友達であり、今でも山あいにある小さな田舎町で暮している西森茉美が美鈴に会うために、神戸の街を訪れたのだった。
茉美の方も美鈴が改札口で待っていることに気がつくと、一気に表情をほころばせて美鈴のもとへと駆け寄った。
「美鈴、久しぶりじゃない」
「茉美こそこの暑い中、よう神戸まで来てくれたな」
美鈴と茉美は互いにそのように言い合いながら、満面に笑みをたたえて久しぶりの再会を喜び合った。しかしそこで、美鈴は茉美に対してこのように言うことを忘れなかった。
「茉美も今日はゴスロリとちゃうんやな。割と普通のかっこしとるやん」
その美鈴の言葉には、茉美も少しいやそうな顔をした。
「私だっていつもゴスロリ着てるわけじゃないよ」
「ま、立ち話もなんやし、いいかげん暑いからどっか行かへん?」
そして美鈴は、茉美を駅前にあるハンバーガーショップに誘った。日ごろ田舎で暮らしている茉美にとっては、ファストフード店に入ること自体が珍しいようで、きょろきょろと周りを見回していた。
二人が注文を済ませて席につくと、美鈴はハンバーガーをぱくつきながら茉美に話しかけた。
「今日はバスと電車を乗り継いでここまで来たわけやね」
「ああ。電車で二時間近くかかったよ」
「それにしてもあそこは、どこに行くにも親に車に乗せてもらわなあかんから不便やな。早よ車の免許取れるようになれればええんやけど」
「ところでキャサリンは今どうしてるの?」
茉美はゴールデンウィークに美鈴の実家に来たキャサリンのことが、今でも印象に残っているようだった。
「キャサリンは何日か前から両親と弟がイギリスから日本に来とってな。でキャサリンは今家族で東京に行っとるんや。今日の晩に神戸に帰ってくるみたいやけど、キャサリンも久しぶりに家族に会えて嬉しそうにしとったな」
美鈴の話を聞いて、茉美はとたんにうらやましそうな顔をした。
「いいなあ…。あたしも東京行きたいなあ」
日頃田舎で暮らしている茉美は、東京に対して格別な憧れを持っているようだった。
「茉美もそのうち東京行けるようになるよ。ところで茉美の学校って、修学旅行はどこに行くん?」
「あたしたちの学校はこの十一月に沖縄に行くんだ」
茉美の話を聞いて、美鈴はとたんに羨ましそうな顔をした。
「沖縄やったらええやん。あたしも沖縄行ってみたいわ。あたしらの学校はこの六月に北海道に行ったけど」
「北海道だっていいじゃない。こう暑い日が続くと、あたしだって北海道行ってみたくなるよ」
それからしばらく、茉美は美鈴に示されたスマホに映し出される北海道の写真に見入りながら、美鈴が話す修学旅行の土産話に興味深げに耳を傾けていた。
「やっぱり茉美は海鮮丼とかジンギスカンとかラーメンとかいう食べ物のことになると、楽しそうに話すよね。あたしも今度修学旅行で沖縄料理食べるの楽しみだわ。でもあまり食べてばかりいると太るよ」
茉美がニコニコしながら話すのを、美鈴はいやそうな顔で聞いていた。
「ええやろ。あたしはその分陸上部で脂肪燃やしとるんやから」
「でも美鈴のことだから、運動したらそれでおなか減ったとか言ってまた食べて、結局は同じことになるんじゃないの?」
「どうだってええやろ」
そう答えたときの美鈴の表情はむすっとしていた。
それから話が一段落すると、茉美と美鈴はさっそく真夏の光の照らしつける神戸の街へと繰り出した。茉美は神戸の中心の商店街を歩きながらも、街を歩く若い女性たちのファッションや、店のショーウィンドーに飾られたかわいらしい感じのする衣服に目を引きつけられていた。美鈴は茉美の生き生きとした表情を眺めているうちに、茉美がどうしてこの夏休みに自分の住む神戸に出てきたのか理解できたような気がした。
それから茉美はファッション店に入ると、そこで何点かの服を試着してみせた。美鈴は茉美の服選びを手伝ったり、どのようなコーデが似合うかを批評したりする役になったが、服を選んでいるときの茉美の嬉しそうな表情を見て美鈴も満足げな顔をした。その一方で茉美の方も美鈴にかわいい感じの服を勧めようとしたが、美鈴はそれに対して赤面しながら手を振った。
茉美が何着かの服を買いこみ、さらにファンシーショップでもかわいらしい感じのするアクセサリーや小物などを買うのを見て、美鈴は思わず声をかけた。
「茉美ってけっこうお金持っとるんやな」
「そりゃこういうときのために喫茶店でバイトして、お金も節約してきたからね。でも田舎のバイト先は他にはスーパーとかガソリンスタンドとかあるけど、どこも時給の安いとこばっかりで大変よ」
美鈴は茉美の話を聞きながら、田舎の町の中心にそれぞれi一軒だけあるスーパーやコンビニのことを思い出していた。
「今度田舎に帰ったら、茉美がバイトしてる喫茶店に行ってみようかな。茉美がどんなかっこでバイトしとるか見てみたいわ」
「そんないいもんじゃないよ。別にかわいい制服とかあるわけじゃないし」
そのようにして美鈴と茉美が神戸の中心の繁華街をぶらついているうちに、真夏の太陽もすでに西に傾いていた。茉美はこの日の晩は美鈴の家に泊まることになっていた。
美鈴が茉美を連れて自宅に戻ると、美鈴の家族も茉美を歓迎した。
「ちっちゃな頃はいつも美鈴と一緒に遊んでた茉美ちゃんが、こうして一人で神戸に来られるようになるなんてねえ」
そして茉美も美鈴の家族と一緒になって夕食のテーブルにつくと、茉美はおしゃべりに花を咲かせた。
「茉美ちゃんも来年は高三やろ? 進路はどないしようと思っとるの」
美鈴の母親に尋ねられると、茉美ははっきりとした口調で答えた。
「まだしっかり決めてはいないけど、大阪か神戸あたりの大学に行けたらと思っています。もしそうなったら親元を離れて下宿しなきゃいけないから、いろいろ大変なことはありそうだけど」
そこで美鈴の母親は美鈴の方を向き直して言った。
「茉美ちゃんだって受験や進路についてちゃんと考えとるんやから、美鈴かてもっとしっかりせなあかんな」
母親にまでこのように言われて、美鈴はいやそうな顔をした。
「あたしかて学校の補習もあるし、宿題かてやっとるのに」
「なんか美鈴の学校って、話聞いてたら勉強大変そうだよね」
そのように話す茉美の口調は、どこか美鈴に同情しているかのようだった。
「それにうちの学校って周りはお嬢ちゃんっぽい子が多いからね。勉強以外にもそこについていこうと思ったらいろいろ大変よ。でもあたしかて、大学どこ行くかまだ分からへんけど、学校によっては家出て下宿せんとあかんかもしれへんな」
「美鈴がそないにしようと思うんやったら、だらしない生活送ってへんで、身の周りのこともちゃんと自分でできるようにならへんとあかんやん」
母親にぴしゃりと言われると、美鈴も軽く舌を出して痛いところを突かれたような表情をした。そこで茉美が口を開いた。
「でもそれを言ったら、キャサリンなんかあたしたちと同い年で親元を離れて、イギリスから日本に来てるんだものね」
「あたしもこの前日本に来たキャサリンのお母さんに会ったけど、やっぱりしっかりした人やったよ。そりゃイギリスに渡ってそこで結婚して、ちゃんとキャサリンを育てたんやもの。キャサリンのお父さんかて、ダンディでかっこいいおじさんやったし」
「はっきり言ってあたしはあんな田舎なんか出て行きたいってしょっちゅう思ったこともあるけど、だったらあたしはどこ行って何がしたいんだろう。私だって外国行ってみたいと思うこともあるけど、とってもキャサリンのお母さんみたいにはできそうにないし」
「そればかりはあたしもどうしようもない、茉美が自分自身で決めなあかん問題やな。でも焦らんとゆっくり考えたらええよ」
そのようにして夕食が済むと、美鈴と茉美は入浴を済ませてパジャマに着替えた。こうなると美鈴の部屋で夜中までおしゃべりをしたりゲームをしたりするお楽しみの時間の始まりである。
さっそく美鈴と茉美がお菓子を口にしながらとりとめもないおしゃべりに花を咲かせていると、美鈴のスマホに登録したSNSにキャサリンからメッセージが届いた。キャサリンは東京や箱根を訪ねた後で、晩になってから祖父母の家に着いたところだと話していたが、そこで美鈴が今自分の家に茉美が着ていることを返信で伝えると、キャサリンも驚いたような反応をしていた。そこで美鈴は、キャサリンにメッセージを送った。
『キャサリンさえ良かったら、あたしと茉美と三人で明日プールにでも行かない? キャサリンが東京や箱根に行ったときの話もっと聞きたいわ』
それからキャサリンがメッセージを返信するまでに、少し時間がかかった。キャサリンは家族から許可をもらっているようだった。
しばらくして美鈴のスマホに、キャサリンから美鈴や茉美と一緒に出かける許可をもらったという内容のメッセージが届いた。茉美もまたキャサリンに会えるという話を聞くと、嬉しそうに笑みを浮べた。
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