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黒の帳 『一つ目の帳』
一悶着
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氷川さんが八連勝を決め、クリミツの悲鳴が教室中に響いている。その時だった。
「…あ、チャイム」
「お昼だねぇ」
遊びに夢中になりすぎて全く気づいていなかった。にしても、私、すっかり不良の仲間入りだ。
勉強しなければ。お屋敷の人が今の私を見たら泣いてしまう…。渡来さんと天野君の問題が解決でき次第、きちんと授業に出なくてはいけない。
中学生では何度も成績の上位に上がってはお屋敷の人達に褒めてもらえた。高校受験も、この地方で一番の進学校である、公立の西柳高校を目指していた。だが、受験日当日、私はインフルエンザにかかってしまった。会場に行けば移してしまうし、それ以前に行けるような体調ではなかった。
結局公立の高校には行けず、私立を選ぶことになった。
お屋敷の人達は励ましてくれたり慰めてくれたりしたけれど、きっと皆ガッカリしている。
せめて、大学はいい所へ行くんだ。沢山勉強して、奨学金制度のある大学へ行って、下宿して、バイトして、雅弘さんに迷惑をかけない。養育費や授業料、私にかけてもらったお金を返さないと。
そのためにも私は勉強しなきゃいけない。今日は家での自習の時間を増やそう。
「そういや…紫川は教室から出られないんでしょ?購買のパンなら買ってきてあげるよ」
「すげえ、紫川ちゃん二年生パシらせんの?」
「やっ、違います違います!大丈夫です!」
他事を考えていたせいで、全く気づかなかった。どうして私が購買に人を買いに行かせるんだ。お弁当があるし、お弁当が無かったとしても自分で買いに行く。
「私、お弁当なので大丈夫です。あと、その…屋上へ行きたいです」
私は屋上で紅陵さんに会うんだ。お昼を一緒に食べたい。話だってしたい。その為にお菓子だって買ってきた。ペッキーとトッペは気に入ってくれるかな。
だけど、いつの間にか背後にいた氷川さんから伝えられた事実は、予想外の事だった。
「今日は紅陵来てないよ。隣町行ってる」
「…え?紅陵さん…居ないんですか」
「うん。というか周りに説明した方がいいんじゃない?」
氷川さんに言われた通りに周りを見てみると、二年生が私達を囲むように離れていて、皆一様に驚愕の表情を浮かべていた。
「嘘、今屋上って」
「マジか、紅陵…守備範囲広すぎ」
「お昼一緒とか完全にアウトでしょ。かわいそー」
「…?」
「屋上は紅陵のナワバリ。それは学校中で周知の事実さ。そこに入ろうなんてのは、彼を慕う生徒しか有り得ないんだよ」
成程、裏番さんともあれば自分の場所がある。それがあの屋上だ。そして、紅陵さんに近づくのを躊躇う人は数多くいる。だから私のような地味な一年生が行こうとしているというのはとんでもない案件なのだろう。
「…私、紅陵さんと仲良くなりたくて、お話がしたいだけなんです」
「君みたいな地味男が?冗談止してよ」
「そもそも涼くんと知り合いな時点でおかしいんだよね。いくら涼くんが優しくても、一年ごときを助けるとかありえないから」
「あ、僕分かった。涼くんと零王くん両方狙ってるんでしょ、調子乗んな」
「いえ、本当にただ友達として仲良くなれないかなと思ってい」
「はァ?」
私が説明すると、華奢な人や顔立ちの美しい人が五、六人一歩進み出た。氷川さんの親衛隊(?)の人達もいる。先程まで明るい顔で談笑していたのに、私を見る彼らの目は温度を失っていた。その冷たい視線を向けながら私にどんどん近づいてくる。きっと氷川さんや紅陵さんを慕っている人達だ。私が気に入らないんだろう。
しかしすぐ隣にいる氷川さんに止める様子はなく、それどころか音もなく後ろへ下がり、無表情で私を見つめている。今からこの人達に殴られるのかな。うーん、仲良くしたいだけなんだけどなあ。
迫り来る二年生にどうしたらいいか分からず立ち尽くしていると、目の前に人が二人現れた。
「待ってくださいよ先輩」
「鈴は何も悪いことしてないっすよね」
クリミツと龍牙だ!
私を守るように立ち塞がっている。
二年生がこちらを睨みつけてくる。ふと気づいたが、私を睨む二年生が増えている。華奢な人ばかりではない。普通に不良さんも居るし、がっしりした体つきの人もいる。色々な人に慕われているんだな、紅陵さん。
二人が守ってくれるのはありがたいけど、その好意に甘えるわけにはいかない。こういうことは自分で解決しなきゃいけないんだ。二人を押し退け、自分で前に出た。
「守られなくても大丈夫。私は話し合いたいから」
「おい鈴!」
「はぁ?先輩を見てみろよ。話し合う雰囲気か?お前マジで馬鹿じゃね?」
二人に猛反対された。
でも、これは紅陵さんと仲良くする上で避けられないことだと思う。人気者というのは、そういうものだ。中学生の時も、マドンナのマイちゃんの親衛隊と何度も衝突した。痛い思いはするだろうけど、何度も真摯な姿を見せていけば、中学の時のように分かり合える。私にはその経験があるから、確信を持ってそう言える。
そう思って先輩方を見たのだが、別方面から唐突に声をかけられた。
「はい、ストップ」
「ちょっと涼くん!?」
「可哀想に…一年生がプルプル怯えてるじゃないか」
「あの、私怯えては…」
氷川さんが庇ってくれているのか。でも怯えてはいないし、これから話し合いがしたい。そう思って氷川さんを見た、が、
射抜かれた、軽く硬直してしまった。
目が怖すぎる。氷点下の瞳で私を見ている。
恐ろしさのあまり口を噤むと、氷川さんの目は満足気に細められ、温度も戻った。
こ、怖かった…。
「なっ、何でもないです」
「ほら、小さな小さな黒猫ちゃんだよ?この場の誰よりも背が低くて、口調も可愛らしい。紅陵が気に入るのも納得じゃないか?」
「…でも…」
「そいつ、二人をたぶらかそうとしてんじゃないの?」
「…………君は僕に喧嘩売ってるのかな?」
さっき私を見た瞳が、今度は二年生に向けられる。二年生は皆怯えた顔をして固まった。見られている本人は涙目になってしまっている。
「…仮に彼がそうであったとして、誑かそうとする下心見え見えの男に、心理戦で負け無しの僕が、引っかかるとでも?この、優秀な僕が」
「ご、ごめっ、ごめんなさいっ…」
「謝罪じゃない、聞いてるんだ。この僕が、引っかかるのか?君は僕を下に見たんだな?」
「違う、違うの、涼くんごめんなさい!!」
なんて人だ。プライドの高さがエベレスト級だ。
二年生が言うことを聞き入れないことではなく、自分が少しでも下に見られたくなくてブチ切れていたようだ。
「…自分のクラスへ帰るといい。黒猫ちゃんはここでお昼を食べる。君らが居ては落ち着いて食べられない。ほら、帰った帰った」
「はいっ、はい!」
「ごめんなさい涼くん…」
「チッ、…そこのチビ、覚えとけよ」
氷川さんがしっしと手を振る。二年生達は、謝ったり威嚇したりしながらゾロゾロと教室から出て行った。最初に前に出てきたのは五、六人だったが、出て行ったのは十人程だった。紅陵さんと氷川さんの人気って凄いなあ…。ゲーム大会でこの人数だ、この倍以上は確実にいるだろう。
「…ふう」
「ひ、氷川先輩…怖ぇな」
「………流石番長」
その場の雰囲気が少し緩くなった。危機は去った、という感じだろうか。クリミツと龍牙も肩の力を抜き、一息ついている。無言で見守っていた他の二年生もほっとしている様子だ。
私も少し安心した。話し合いをするといっても、そう思っているのは私だけだった。あのままでは何が起こるか分かったものでは無い。
氷川さんに感謝だ。
「黒猫ちゃん、すまなかったね。最近の彼らは機嫌が悪いんだ。いつもはあんな失言もしない。…僕を貶めることなんてね」
「零王には言ってるんだけどなァ。一年生に夢中だとか?毎日ヤってたのに、ここ一週間はめっきりなんだってよ。何でも放課後に寄らなくなったんだとか」
「そうそう。そのせいで、毎日相手してたあの子達がイライラしてるんだ。涼が相手するわけにもいかないしさ…。零王があの子らに何とか言ってくれたらいいんだけど…今日は隣町行ってるし」
そうか、たまたまイライラしていたのか。それだったら、その理由が無くなれば朗らかに話し合えるんじゃないか。紅陵さんのエピソードとか聞けるかもしれない。
その理由…、へえ、一年生に夢中なのか。
…ん?
ある一つの仮説が、私の中で浮上した。
それを確かめるべく、話をしている二年生に問いかけた。
「あ、あの」
「何?」
「その…その一年生って、誰ですか?」
「名前は知らないけど、零王はクロちゃんって呼んでたよ。もうヤったんだろうなぁ。僕にも貸してくれたらなーなんて、ふふっ」
「あだ名からして、俺の予想は黒髪の美人だな!アイツ…ケバいの飽きた、大和撫子がいい、なんて言ってたからさ。残念だけど、零王がああなっちゃあ誰も横入り出来ないんだ、紫川は諦めな。あーカワイイ系かな、俺も貸して欲しい…」
「面白い顔をしているね、黒猫ちゃん。さてさて、クロちゃんか、誰なんだろうなぁ?」
…うーん、
「やーっぱ紅陵先輩止めとこうぜ、マジでダメだ。鈴、絶ッ対…食われる」
「俺もそう思う。裏番は良くない。仲良くなるのは止めておこう、鈴、な?」
……うーーーん、
「…とりあえず」
「とりあえず?」
「お昼食べる!」
お腹が空いているので頭が回らない。
考えること…増えたなあ。
「…あ、チャイム」
「お昼だねぇ」
遊びに夢中になりすぎて全く気づいていなかった。にしても、私、すっかり不良の仲間入りだ。
勉強しなければ。お屋敷の人が今の私を見たら泣いてしまう…。渡来さんと天野君の問題が解決でき次第、きちんと授業に出なくてはいけない。
中学生では何度も成績の上位に上がってはお屋敷の人達に褒めてもらえた。高校受験も、この地方で一番の進学校である、公立の西柳高校を目指していた。だが、受験日当日、私はインフルエンザにかかってしまった。会場に行けば移してしまうし、それ以前に行けるような体調ではなかった。
結局公立の高校には行けず、私立を選ぶことになった。
お屋敷の人達は励ましてくれたり慰めてくれたりしたけれど、きっと皆ガッカリしている。
せめて、大学はいい所へ行くんだ。沢山勉強して、奨学金制度のある大学へ行って、下宿して、バイトして、雅弘さんに迷惑をかけない。養育費や授業料、私にかけてもらったお金を返さないと。
そのためにも私は勉強しなきゃいけない。今日は家での自習の時間を増やそう。
「そういや…紫川は教室から出られないんでしょ?購買のパンなら買ってきてあげるよ」
「すげえ、紫川ちゃん二年生パシらせんの?」
「やっ、違います違います!大丈夫です!」
他事を考えていたせいで、全く気づかなかった。どうして私が購買に人を買いに行かせるんだ。お弁当があるし、お弁当が無かったとしても自分で買いに行く。
「私、お弁当なので大丈夫です。あと、その…屋上へ行きたいです」
私は屋上で紅陵さんに会うんだ。お昼を一緒に食べたい。話だってしたい。その為にお菓子だって買ってきた。ペッキーとトッペは気に入ってくれるかな。
だけど、いつの間にか背後にいた氷川さんから伝えられた事実は、予想外の事だった。
「今日は紅陵来てないよ。隣町行ってる」
「…え?紅陵さん…居ないんですか」
「うん。というか周りに説明した方がいいんじゃない?」
氷川さんに言われた通りに周りを見てみると、二年生が私達を囲むように離れていて、皆一様に驚愕の表情を浮かべていた。
「嘘、今屋上って」
「マジか、紅陵…守備範囲広すぎ」
「お昼一緒とか完全にアウトでしょ。かわいそー」
「…?」
「屋上は紅陵のナワバリ。それは学校中で周知の事実さ。そこに入ろうなんてのは、彼を慕う生徒しか有り得ないんだよ」
成程、裏番さんともあれば自分の場所がある。それがあの屋上だ。そして、紅陵さんに近づくのを躊躇う人は数多くいる。だから私のような地味な一年生が行こうとしているというのはとんでもない案件なのだろう。
「…私、紅陵さんと仲良くなりたくて、お話がしたいだけなんです」
「君みたいな地味男が?冗談止してよ」
「そもそも涼くんと知り合いな時点でおかしいんだよね。いくら涼くんが優しくても、一年ごときを助けるとかありえないから」
「あ、僕分かった。涼くんと零王くん両方狙ってるんでしょ、調子乗んな」
「いえ、本当にただ友達として仲良くなれないかなと思ってい」
「はァ?」
私が説明すると、華奢な人や顔立ちの美しい人が五、六人一歩進み出た。氷川さんの親衛隊(?)の人達もいる。先程まで明るい顔で談笑していたのに、私を見る彼らの目は温度を失っていた。その冷たい視線を向けながら私にどんどん近づいてくる。きっと氷川さんや紅陵さんを慕っている人達だ。私が気に入らないんだろう。
しかしすぐ隣にいる氷川さんに止める様子はなく、それどころか音もなく後ろへ下がり、無表情で私を見つめている。今からこの人達に殴られるのかな。うーん、仲良くしたいだけなんだけどなあ。
迫り来る二年生にどうしたらいいか分からず立ち尽くしていると、目の前に人が二人現れた。
「待ってくださいよ先輩」
「鈴は何も悪いことしてないっすよね」
クリミツと龍牙だ!
私を守るように立ち塞がっている。
二年生がこちらを睨みつけてくる。ふと気づいたが、私を睨む二年生が増えている。華奢な人ばかりではない。普通に不良さんも居るし、がっしりした体つきの人もいる。色々な人に慕われているんだな、紅陵さん。
二人が守ってくれるのはありがたいけど、その好意に甘えるわけにはいかない。こういうことは自分で解決しなきゃいけないんだ。二人を押し退け、自分で前に出た。
「守られなくても大丈夫。私は話し合いたいから」
「おい鈴!」
「はぁ?先輩を見てみろよ。話し合う雰囲気か?お前マジで馬鹿じゃね?」
二人に猛反対された。
でも、これは紅陵さんと仲良くする上で避けられないことだと思う。人気者というのは、そういうものだ。中学生の時も、マドンナのマイちゃんの親衛隊と何度も衝突した。痛い思いはするだろうけど、何度も真摯な姿を見せていけば、中学の時のように分かり合える。私にはその経験があるから、確信を持ってそう言える。
そう思って先輩方を見たのだが、別方面から唐突に声をかけられた。
「はい、ストップ」
「ちょっと涼くん!?」
「可哀想に…一年生がプルプル怯えてるじゃないか」
「あの、私怯えては…」
氷川さんが庇ってくれているのか。でも怯えてはいないし、これから話し合いがしたい。そう思って氷川さんを見た、が、
射抜かれた、軽く硬直してしまった。
目が怖すぎる。氷点下の瞳で私を見ている。
恐ろしさのあまり口を噤むと、氷川さんの目は満足気に細められ、温度も戻った。
こ、怖かった…。
「なっ、何でもないです」
「ほら、小さな小さな黒猫ちゃんだよ?この場の誰よりも背が低くて、口調も可愛らしい。紅陵が気に入るのも納得じゃないか?」
「…でも…」
「そいつ、二人をたぶらかそうとしてんじゃないの?」
「…………君は僕に喧嘩売ってるのかな?」
さっき私を見た瞳が、今度は二年生に向けられる。二年生は皆怯えた顔をして固まった。見られている本人は涙目になってしまっている。
「…仮に彼がそうであったとして、誑かそうとする下心見え見えの男に、心理戦で負け無しの僕が、引っかかるとでも?この、優秀な僕が」
「ご、ごめっ、ごめんなさいっ…」
「謝罪じゃない、聞いてるんだ。この僕が、引っかかるのか?君は僕を下に見たんだな?」
「違う、違うの、涼くんごめんなさい!!」
なんて人だ。プライドの高さがエベレスト級だ。
二年生が言うことを聞き入れないことではなく、自分が少しでも下に見られたくなくてブチ切れていたようだ。
「…自分のクラスへ帰るといい。黒猫ちゃんはここでお昼を食べる。君らが居ては落ち着いて食べられない。ほら、帰った帰った」
「はいっ、はい!」
「ごめんなさい涼くん…」
「チッ、…そこのチビ、覚えとけよ」
氷川さんがしっしと手を振る。二年生達は、謝ったり威嚇したりしながらゾロゾロと教室から出て行った。最初に前に出てきたのは五、六人だったが、出て行ったのは十人程だった。紅陵さんと氷川さんの人気って凄いなあ…。ゲーム大会でこの人数だ、この倍以上は確実にいるだろう。
「…ふう」
「ひ、氷川先輩…怖ぇな」
「………流石番長」
その場の雰囲気が少し緩くなった。危機は去った、という感じだろうか。クリミツと龍牙も肩の力を抜き、一息ついている。無言で見守っていた他の二年生もほっとしている様子だ。
私も少し安心した。話し合いをするといっても、そう思っているのは私だけだった。あのままでは何が起こるか分かったものでは無い。
氷川さんに感謝だ。
「黒猫ちゃん、すまなかったね。最近の彼らは機嫌が悪いんだ。いつもはあんな失言もしない。…僕を貶めることなんてね」
「零王には言ってるんだけどなァ。一年生に夢中だとか?毎日ヤってたのに、ここ一週間はめっきりなんだってよ。何でも放課後に寄らなくなったんだとか」
「そうそう。そのせいで、毎日相手してたあの子達がイライラしてるんだ。涼が相手するわけにもいかないしさ…。零王があの子らに何とか言ってくれたらいいんだけど…今日は隣町行ってるし」
そうか、たまたまイライラしていたのか。それだったら、その理由が無くなれば朗らかに話し合えるんじゃないか。紅陵さんのエピソードとか聞けるかもしれない。
その理由…、へえ、一年生に夢中なのか。
…ん?
ある一つの仮説が、私の中で浮上した。
それを確かめるべく、話をしている二年生に問いかけた。
「あ、あの」
「何?」
「その…その一年生って、誰ですか?」
「名前は知らないけど、零王はクロちゃんって呼んでたよ。もうヤったんだろうなぁ。僕にも貸してくれたらなーなんて、ふふっ」
「あだ名からして、俺の予想は黒髪の美人だな!アイツ…ケバいの飽きた、大和撫子がいい、なんて言ってたからさ。残念だけど、零王がああなっちゃあ誰も横入り出来ないんだ、紫川は諦めな。あーカワイイ系かな、俺も貸して欲しい…」
「面白い顔をしているね、黒猫ちゃん。さてさて、クロちゃんか、誰なんだろうなぁ?」
…うーん、
「やーっぱ紅陵先輩止めとこうぜ、マジでダメだ。鈴、絶ッ対…食われる」
「俺もそう思う。裏番は良くない。仲良くなるのは止めておこう、鈴、な?」
……うーーーん、
「…とりあえず」
「とりあえず?」
「お昼食べる!」
お腹が空いているので頭が回らない。
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