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黒の帳 『一つ目の帳』
放課後デート
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先生との鬼ごっこをした私たちは、校舎外の植え込みに隠れることで先生をやり過ごしていた。
先生がバタバタと走りながら植え込みのすぐ前を通り過ぎていく。紅陵さんは大きいので、私が植え込みの隙間から少しだけ顔を覗かせて確認した。戻ってくる様子はない。
どうやら逃げきれたみたいだ。
「…………撒いたな」
「…みたいですね」
捕まれば、待っていたのはお説教だっただろう。
紅陵さんが悪いといえばそれで終わるかもしれないが、あの時のことを話すことは避けられないだろう。そんな恥ずかしいこと、私には出来ない。先生には申し訳ないが、お説教は遠慮させてもらおう。
「タケちゃん…いつもより気合い入ってたな。もう歳だと思ったんだけどな、だっていつもはアッチが体力切れで逃げ切れるんだぜ?今日はめちゃめちゃ追いかけられたなぁ…」
しかし、そう語る紅陵さんに疲れた様子は無い。
流石裏番、軽く走った程度では息が切れないのだろう。
タケちゃん、とは先生のことだろうか。
あの先生の顔には、先程何か違和感を感じた。それで顔を見ようとしたら背けられてしまったんだ。何か秘密があるに違いない。
「タケちゃんってさっきの先生ですよね。あの先生、どういう人なんですか?」
「タケちゃんはな、生徒指導担当の体育教師。保健室の先生のエミちゃんが好きで、よく保健室に来てる。名前は…何だっけ、思い出せねーや。タケだからタケ入ってると思うんだけど…」
「そうですか…」
なんだろう。この違和感。
果たして、放っておいていいものなのだろうか。
どこかで見たことがある、そんな違和感。
それにしても紅陵さん、人の名前を覚えるのが苦手なのかな。番長の氷川さんと会った時も、番長、としか言ってなかった。なんか心配になってきた。私の名前も忘れているのかな。
「紅陵さん」
「んー?」
「私の名前、分かりますか?」
「クロちゃん」
「本名で、です」
「…………………………し………しー…しら…、しら、…しらた、……あっ!紫川鈴!」
知らないと言いかけたでしょ。白田で誤魔化せると思ったら大間違いです。だって紫川の『し』しか合っていない。しかも、あっ!なんて言ったらたった今思い出したのが丸わかりだ。
でもこの人にとって、名前なんて些細なものなのだろう。だから覚えていないんだ。別に、私だけが忘れられているわけではない。他の人もそうなのだから気にしないでおこう。
「ふふ、正解です」
「よっしゃ!んじゃ、クロちゃん、俺の名前は?」
「紅陵零王、ですよね!」
「…………」
紅陵さんは、何か考え込むような顔をして私を見ている。あれ?名前が間違っていただろうか。だが、レオなんてカッコイイ名前は忘れないだろう。合っているはずだ。
「…俺、もう一個名前あるんだ」
「……何て言うお名前ですか?」
そうか、紅陵さんはハーフだ。名前もその片親の国のものがあるだろう。言うということは、聞いて欲しいということ。
「もう一個の名前はな、レオ…、あー、レオ・リードって言うんだ。レオの意味は勇敢。リードの意味は赤毛…俺の親父は、赤毛の家系らしいんだよな」
レオ・リード…素敵な名前だ。勇敢な赤毛の男、とてもいいじゃないか。親御さんのネーミングセンスはいいな。
らしい、とはどういうことだろう。親戚と仲が悪いのか?それとも、お父さんが家のことを話さないとか?…気になる。
紅陵さんは深呼吸すると、私の背中に顔を埋めてしまった。どうしたのかな。
「…重たい話していい?俺の、家族の話」
「…ええ、どうぞ。紅陵さんが嫌じゃなければ、私、知りたいですから」
「…………ありがとう」
「私は構いませんけど、ここで話すんですか?」
そう、紅陵さんの話を聞きたいが、ここは学校の植え込みの裏側だ。土が敷き詰められたこんな場所で大事な話をするのはいかがなものだろうか。
紅陵さんはそのことに気づいていなかったらしく、自分の足元を見たあと、くすっと笑った。
「あー、そうだな。放課後デートしながら話すか」
「デっ…」
「俺の好きな場所、一緒に行こうぜ。それと、このピンは没収」
そう言って紅陵さんは私の前髪を下ろした。体育の先生には付けてもらったピンだ。
「天野がどこかに居るとも限らない。それに、こんな可愛い顔、皆に注目されるだろ?クロちゃんそういうの嫌っしょ」
「…ありがとうございます」
そうして私は、紅陵さんと放課後、お出かけすることになった。
どうやら電車で行くらしい。私は柳駅まで連れて行ってもらった。
…電車の乗り方、よく、分からないな。
高校に入る前の春休み、遠出をした。だがあの時は、何度も家で確認したし、お屋敷の人にも聞いたし、行き先を何十回も確認したから出来たことだ。だって公共の場で間違えるなんて恥ずかしすぎる。
それを伝えると、紅陵さんは颯爽と財布を出して私の分の切符を買った。
…えっ?
お金を返そうとしたが、あまりにも自然にパネルを操作されたせいで金額が分からず、千円札を渡そうとしても紅陵さんは取り合ってくれなかった。うう、また自分のお金を使わず、紅陵さんのお金を使わせてしまった。…自分のお金ではないが、後々稼いで返す予定だ!
バイトを早く決めなければ。そういえば雅弘さんにはバイトの話をしていない。まあ心配はいらないだろう。
「ふふ、切符くらいで遠慮しないで」
「そういう小さい奢り、その内大きな奢りになっちゃいますよ?絶対どこかで返させてもらいます」
「塵も積もれば山となる。クロちゃんへのアピールも沢山積むからね」
「…」
たまに口説いてくるの、止めて欲しいな。どう返したらいいか分からなくなるし、そもそも赤くなってしまって返事が出来なくなる。
でも紅陵さんはその度に笑う。可愛いなクロちゃん、なんて言って。いつか紅陵さんに仕返ししてやる。紅陵さんを赤面させるんだ!
降りた駅は、桜波駅。柳駅から六つも離れた駅だ。私は紅陵さんに導かれるがまま歩いていき、駅から少し離れた横道らしいところへ入った。横道に入るところの角に、『BAR.SKR』とピンク色で書かれた袖看板が見えた。
もしかして、今から行くのってバー?
あの、大人が行く、かっこいいバー?
紅陵さんはそのまま横道を進み、一見従業員専用出入口に見える、寂れた扉を開けた。開ける時もギィィという軋む音が鳴っている。
…大丈夫かな、このお店。
でも、その扉の先は私の想像していたバーそのものだった。
薄暗いけど、寂しさは感じさせず、寧ろ大人の色気を醸し出すような店内の照明。バーカウンターとテーブル席があり、最大で二十人が座れそうな席の数だ。まだ夕方であるにも関わらず、店内にはちらほら人が見えた。
私たちが店に入ると、バーカウンターに居る店員さんらしき人がこちらを見た。明るい茶髪の男性だ。緩い黒のVネックが似合っている。
「いらっしゃい。……あら、レオじゃないの。ってことは、その後ろの子がそうなのね?」
「ああそうだ、可愛いだろ?」
茶髪さんはお姉さん口調だ。でも別に気にならない。私だって、私口調で話している。
紅陵さんはニヒルに笑い、私の腰を抱き寄せた。
これは彼氏扱いをされている。訂正しないと!
「まだ付き合ってないです」
「まだってことは脈アリね。流石レオちゃん」
「おう、絶賛アプローチ中だぜ!」
…恥ずかしい。
どうして私はこうも揚げ足をとられたり引っかかったりするのだろう。
恥ずかしくて俯いていると、紅陵さんが私をバーカウンターまで連れて行ってくれた。身長の低い私にとって少し高い椅子。
それにほんの少しだけ背伸びして乗ると、周りから可愛いだの小さいだの、笑い声が聞こえた。
うー、また恥ずかしい。
こんな大人の空間、私にはまだ早いんだ。足が長くて身長も高い紅陵さんなら、簡単に座れるだろうな。
でも紅陵さんは座らなかった。
誰かに話しかけられたからだ。
「よおレオ。コレ、この前言ってたヤツな。折角だし、オレと一緒に一服どうだ」
その人は紅陵さんと親しいらしく、紅陵さんの肩を組んで話しかけている。スキンヘッドで、眉毛が無い。ちょっとイカついけれど、お屋敷の人みたいだから別に怖くはない。
その人は私の方をちらり、と一瞬だけ見た。
今、睨まれたような…?
いや、気のせいだ。
それより、会話の内容が大事だ。
これは煙草の話に違いない。
スキンヘッドの人が、この前言ってたヤツ、と言ってふるふると振った箱には、喫煙のデメリットを語る言葉が載っている。
紅陵さんは未成年だ。それに、体に悪いからダメ。でも紅陵さんは悪~い笑顔を浮かべて頷いてしまった。
「アオイ、この子に何か飲み物出してやってくれ。勿論ノンアルでな。あ、そうだ、この子のこと怯えさせんなよ~」
「はいはい。早く帰ってきてあげなさいよ」
「えっ、紅陵さん、……うぅ…」
紅陵さんを呼び止めたが、スキンヘッドの人と、入ってきた扉とはまた別の扉から出て行ってしまった。
初めて来た場所、しかもバーで一人にされてしまった。
そ、そんなぁ…
先生がバタバタと走りながら植え込みのすぐ前を通り過ぎていく。紅陵さんは大きいので、私が植え込みの隙間から少しだけ顔を覗かせて確認した。戻ってくる様子はない。
どうやら逃げきれたみたいだ。
「…………撒いたな」
「…みたいですね」
捕まれば、待っていたのはお説教だっただろう。
紅陵さんが悪いといえばそれで終わるかもしれないが、あの時のことを話すことは避けられないだろう。そんな恥ずかしいこと、私には出来ない。先生には申し訳ないが、お説教は遠慮させてもらおう。
「タケちゃん…いつもより気合い入ってたな。もう歳だと思ったんだけどな、だっていつもはアッチが体力切れで逃げ切れるんだぜ?今日はめちゃめちゃ追いかけられたなぁ…」
しかし、そう語る紅陵さんに疲れた様子は無い。
流石裏番、軽く走った程度では息が切れないのだろう。
タケちゃん、とは先生のことだろうか。
あの先生の顔には、先程何か違和感を感じた。それで顔を見ようとしたら背けられてしまったんだ。何か秘密があるに違いない。
「タケちゃんってさっきの先生ですよね。あの先生、どういう人なんですか?」
「タケちゃんはな、生徒指導担当の体育教師。保健室の先生のエミちゃんが好きで、よく保健室に来てる。名前は…何だっけ、思い出せねーや。タケだからタケ入ってると思うんだけど…」
「そうですか…」
なんだろう。この違和感。
果たして、放っておいていいものなのだろうか。
どこかで見たことがある、そんな違和感。
それにしても紅陵さん、人の名前を覚えるのが苦手なのかな。番長の氷川さんと会った時も、番長、としか言ってなかった。なんか心配になってきた。私の名前も忘れているのかな。
「紅陵さん」
「んー?」
「私の名前、分かりますか?」
「クロちゃん」
「本名で、です」
「…………………………し………しー…しら…、しら、…しらた、……あっ!紫川鈴!」
知らないと言いかけたでしょ。白田で誤魔化せると思ったら大間違いです。だって紫川の『し』しか合っていない。しかも、あっ!なんて言ったらたった今思い出したのが丸わかりだ。
でもこの人にとって、名前なんて些細なものなのだろう。だから覚えていないんだ。別に、私だけが忘れられているわけではない。他の人もそうなのだから気にしないでおこう。
「ふふ、正解です」
「よっしゃ!んじゃ、クロちゃん、俺の名前は?」
「紅陵零王、ですよね!」
「…………」
紅陵さんは、何か考え込むような顔をして私を見ている。あれ?名前が間違っていただろうか。だが、レオなんてカッコイイ名前は忘れないだろう。合っているはずだ。
「…俺、もう一個名前あるんだ」
「……何て言うお名前ですか?」
そうか、紅陵さんはハーフだ。名前もその片親の国のものがあるだろう。言うということは、聞いて欲しいということ。
「もう一個の名前はな、レオ…、あー、レオ・リードって言うんだ。レオの意味は勇敢。リードの意味は赤毛…俺の親父は、赤毛の家系らしいんだよな」
レオ・リード…素敵な名前だ。勇敢な赤毛の男、とてもいいじゃないか。親御さんのネーミングセンスはいいな。
らしい、とはどういうことだろう。親戚と仲が悪いのか?それとも、お父さんが家のことを話さないとか?…気になる。
紅陵さんは深呼吸すると、私の背中に顔を埋めてしまった。どうしたのかな。
「…重たい話していい?俺の、家族の話」
「…ええ、どうぞ。紅陵さんが嫌じゃなければ、私、知りたいですから」
「…………ありがとう」
「私は構いませんけど、ここで話すんですか?」
そう、紅陵さんの話を聞きたいが、ここは学校の植え込みの裏側だ。土が敷き詰められたこんな場所で大事な話をするのはいかがなものだろうか。
紅陵さんはそのことに気づいていなかったらしく、自分の足元を見たあと、くすっと笑った。
「あー、そうだな。放課後デートしながら話すか」
「デっ…」
「俺の好きな場所、一緒に行こうぜ。それと、このピンは没収」
そう言って紅陵さんは私の前髪を下ろした。体育の先生には付けてもらったピンだ。
「天野がどこかに居るとも限らない。それに、こんな可愛い顔、皆に注目されるだろ?クロちゃんそういうの嫌っしょ」
「…ありがとうございます」
そうして私は、紅陵さんと放課後、お出かけすることになった。
どうやら電車で行くらしい。私は柳駅まで連れて行ってもらった。
…電車の乗り方、よく、分からないな。
高校に入る前の春休み、遠出をした。だがあの時は、何度も家で確認したし、お屋敷の人にも聞いたし、行き先を何十回も確認したから出来たことだ。だって公共の場で間違えるなんて恥ずかしすぎる。
それを伝えると、紅陵さんは颯爽と財布を出して私の分の切符を買った。
…えっ?
お金を返そうとしたが、あまりにも自然にパネルを操作されたせいで金額が分からず、千円札を渡そうとしても紅陵さんは取り合ってくれなかった。うう、また自分のお金を使わず、紅陵さんのお金を使わせてしまった。…自分のお金ではないが、後々稼いで返す予定だ!
バイトを早く決めなければ。そういえば雅弘さんにはバイトの話をしていない。まあ心配はいらないだろう。
「ふふ、切符くらいで遠慮しないで」
「そういう小さい奢り、その内大きな奢りになっちゃいますよ?絶対どこかで返させてもらいます」
「塵も積もれば山となる。クロちゃんへのアピールも沢山積むからね」
「…」
たまに口説いてくるの、止めて欲しいな。どう返したらいいか分からなくなるし、そもそも赤くなってしまって返事が出来なくなる。
でも紅陵さんはその度に笑う。可愛いなクロちゃん、なんて言って。いつか紅陵さんに仕返ししてやる。紅陵さんを赤面させるんだ!
降りた駅は、桜波駅。柳駅から六つも離れた駅だ。私は紅陵さんに導かれるがまま歩いていき、駅から少し離れた横道らしいところへ入った。横道に入るところの角に、『BAR.SKR』とピンク色で書かれた袖看板が見えた。
もしかして、今から行くのってバー?
あの、大人が行く、かっこいいバー?
紅陵さんはそのまま横道を進み、一見従業員専用出入口に見える、寂れた扉を開けた。開ける時もギィィという軋む音が鳴っている。
…大丈夫かな、このお店。
でも、その扉の先は私の想像していたバーそのものだった。
薄暗いけど、寂しさは感じさせず、寧ろ大人の色気を醸し出すような店内の照明。バーカウンターとテーブル席があり、最大で二十人が座れそうな席の数だ。まだ夕方であるにも関わらず、店内にはちらほら人が見えた。
私たちが店に入ると、バーカウンターに居る店員さんらしき人がこちらを見た。明るい茶髪の男性だ。緩い黒のVネックが似合っている。
「いらっしゃい。……あら、レオじゃないの。ってことは、その後ろの子がそうなのね?」
「ああそうだ、可愛いだろ?」
茶髪さんはお姉さん口調だ。でも別に気にならない。私だって、私口調で話している。
紅陵さんはニヒルに笑い、私の腰を抱き寄せた。
これは彼氏扱いをされている。訂正しないと!
「まだ付き合ってないです」
「まだってことは脈アリね。流石レオちゃん」
「おう、絶賛アプローチ中だぜ!」
…恥ずかしい。
どうして私はこうも揚げ足をとられたり引っかかったりするのだろう。
恥ずかしくて俯いていると、紅陵さんが私をバーカウンターまで連れて行ってくれた。身長の低い私にとって少し高い椅子。
それにほんの少しだけ背伸びして乗ると、周りから可愛いだの小さいだの、笑い声が聞こえた。
うー、また恥ずかしい。
こんな大人の空間、私にはまだ早いんだ。足が長くて身長も高い紅陵さんなら、簡単に座れるだろうな。
でも紅陵さんは座らなかった。
誰かに話しかけられたからだ。
「よおレオ。コレ、この前言ってたヤツな。折角だし、オレと一緒に一服どうだ」
その人は紅陵さんと親しいらしく、紅陵さんの肩を組んで話しかけている。スキンヘッドで、眉毛が無い。ちょっとイカついけれど、お屋敷の人みたいだから別に怖くはない。
その人は私の方をちらり、と一瞬だけ見た。
今、睨まれたような…?
いや、気のせいだ。
それより、会話の内容が大事だ。
これは煙草の話に違いない。
スキンヘッドの人が、この前言ってたヤツ、と言ってふるふると振った箱には、喫煙のデメリットを語る言葉が載っている。
紅陵さんは未成年だ。それに、体に悪いからダメ。でも紅陵さんは悪~い笑顔を浮かべて頷いてしまった。
「アオイ、この子に何か飲み物出してやってくれ。勿論ノンアルでな。あ、そうだ、この子のこと怯えさせんなよ~」
「はいはい。早く帰ってきてあげなさいよ」
「えっ、紅陵さん、……うぅ…」
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