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17 また会う日まで
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メアリは、男女のいざこざを描いたロマンス小説を好む。王太子の婚約者としてその趣味はいかがなものかと、僕は前から否定的だった。
イリス勲章授賞式でのテイラー女史とのはしゃぎっぷりに、僕は呆れた。小説の魔王への賛美を惜しまない彼女に、僕は厳しい言葉をぶつけた。
それきり彼女はおとなしくなった……はずだった。
今メアリは笑っている。問題の本のページを指さして。
指し示す先は、印刷された彼女への献辞。
勲章受賞者である作家の最新作が、王太子の婚約者に捧げられている。しかもまだ彼女は王族にはなっていないのに、献辞には「プリンセス」の称号が添えられている。
太子の婚約者がここまで讃えられたことは、本来ならば喜ばしいことだ。
しかし、これは認められない。
「メアリ、駄目だ! こんな献辞は、今すぐ削除させてやる!」
ただの男女のロマンス小説ならまだ許せる。が、エリオン教徒の宿敵魔王を賛美する小説に、我が国のプリンセスの名が載せられるなど、もってのほかだ!
「だ、駄目ですか? 私、前世も今も、こんな名誉を受けたのは初めてで……」
こんな名誉が「初めて」だと?
「君は、王太子の婚約者に選ばれるより、低俗な小説に名前を連ねる方が名誉だというのか!」
緑色の大きな眼が見開かれ、揺れている。
が、彼女の発言は王家を侮辱したに等しい。
女史が『聖王紀』とはいわないが、天才科学者アーキス・トレボーの『数的宇宙』のように近代科学の礎となった大作を書いたのなら、まだわかる。
しかしかの女史の作品は、男女の交わりを赤裸々に描写して、無知な女どもの欲望に漬け込んだ、下劣極まる小説だ。
「そ、そんな……でも、私が栄えある王太子妃に選ばれたのは、私の父がペンブルック伯で、あと自ら申し上げるのは憚られますが、私の容姿もあったかと思います」
「当然だ! 僕はただの貴族の跡取りではない。将来ネールガンドの王となるからには、衆目に耐えられる妃を選ぶ義務がある。君の生まれも美しさも、妃に相応しいからね」
「でも、それは、私の力で成し遂げたことではありません」
「何を言っているメアリ。君の所作振る舞いも、伯爵令嬢としてなんら遜色がなかった。君が『前世』なんて言わなければ、問題なかったんだ」
それでもメアリは納得できないのか、口を尖らせる。
「私、テイラー先生から本をいただき、生まれや容姿に頼らず誰かの力になれたことが嬉しくて……」
「君は王太子の婚約者だろ! 下劣な作家に協力するぐらいなら、僕の力になってくれ!」
メアリはなにも答えず、見開かれた目を僕に向ける。
「君は、魔王が聖王の生まれ変わりだと主張したり、魔王が主役の小説に肩入れしたり……どう考えても君は、魔王の手先じゃないか!」
いま僕は、なにを言った?
婚約者の滑らかな白い頬に、しずくが一筋垂れた。
こぼれた言葉はもう取り戻せない。
「ロバート様にとって私の『前世』への思いは、魔王の所業と同じことなのですね」
「あ、いや……そんなつもりではなく……」
メアリになんと答えたらいい? 駄目だ。なにも思いつかない。
「かしこまりました」
婚約者は背筋を伸ばし、僕に微笑みかけた。涙を拭おうともせず。
「ロバート様。私、もう一度、クマダ先生にお願いします。前世を忘れるための術を受けてみます。今度こそ私は、全てを忘れるでしょう」
メアリの微笑みが恐ろしい。
「そ、そうか、わかった……それは楽しみだ」
腕を伸ばして、彼女の涙を拭おうとする。が、メアリは僕の手を跳ね除けた。
「メアリ! 僕が悪かった! 君は尊敬する先生から献辞を受けたんだ。嬉しいのはわかる……だから、その……」
僕の婚約者は身をひるがえし、テーブルに置いてある真鍮のベルを鳴らす。
すぐさまマホガニーのドアがコンコンと鳴り、「お嬢様、よろしいでしょうか?」とメイドが甲高い声で呼びかけた。
メアリは、入ってきたメイドに言い放った。
「ロバート殿下がお帰りです。失礼のないようにお見送りして」
「メアリ! 待ってくれ!」
メイドは僕とメアリを見比べ、戸惑っている。
「イザベラ! 殿下はお忙しい方なのよ! 早くしなさい!」
こんな風に高飛車にメイドに当たるメアリは、見たことがない。僕は立ち去るしかなかった。
あれからセバスチャンに手紙を持たせて、ペンブルック伯を訪問させた。しかしセバスチャンは「私の力が足りず、メアリ様からお返事を頂けませんでした」と力なく帰ってきた。
たまりかねて僕自身が、屋敷に出向いた。伯爵夫妻は歓迎してくれたが、メアリには会えなかった。
伯爵に「申し訳もありません。娘のことは捨ててやってください」と、頭を下げられた。
「ロバート! いい加減にしろ。セバスチャンは決して暇ではないのだぞ! 太子侍従長はお前のお守りではない。太子宮の人事や財産管理、内閣との日程調整、仕事は山積みだ。大臣に匹敵する人物に、くだらない遣いをさせるな!」
ダイニングテーブルで父に叱られた。
「父上、申し訳もありません。メアリがその……」
「お前が他の令嬢に隙を見せるからだ。たった一度の浮気でも、女は何年も根に持つからな」
「あなた様はたった一度どころか、ハイツェーすらまともに出せないソプラノ歌手に、女男爵の位まで与えましたわね?」
母が割り込んできた。いつものことだ。
「キャロライン、もう終わったことだ。いつまでも根に持つな。それに爵位は内閣の提案で、私は指示していない」
僕も母と同感で、お世辞にも上手とはいえないソプラノ歌手がなぜ宮廷に出入りできたのか、理解に苦しむ。
「ロバート、あなたが視察した機械、音を記録する『タミュリス』でしたかしら?」
「ええ。あの装置があれば、母上のお好きなオーケストラを、寝室で楽しめますよ」
「あの女の歌のクリスタルも、『タミュリス』の発売に合わせて売り出すそうよ」
『タミュリス』は、音を記録したクリスタルを組み込むことで、音を出せる。このクリスタルはひとつ作れば、同じものをいくつも複製できる。
装置の発売と共に、オーケストラの名曲を記録したクリスタルを売り出す。なぜ問題の歌手がそんな栄誉に預かれるのか、やはり謎だ。
「母上のチェロ演奏も売り出すよう、会社に提案しましょうか?」
センスのいいジョークではなかった。失敗した。ダイニングに気まずい沈黙が流れる。
父が咳払いをした。
「結婚式延期の記者発表は、明日だな? 私は干渉しないぞ」
「はい。ひとりで対応します」
気まずいダイニングは気まずいまま終わった。
宮殿の青光の間は、王室の広報で使われるホールだ。王室広報官は、定期的に記者たちを集め、王族の動向を知らせる。
通常、両親と僕が顔を出すことはない。
が、今回のように結婚延期といった大きな事態は、僕自身で語る必要がある。結婚延期の発表シナリオはできている。父の言うとおり、クシナダとのスキャンダルを利用させてもらう。
『私はメアリを愛しているのに愚かでした。メアリの気持ちが落ち着くまで、何年も待ちます』
なにを質問されても、そう答えるだけだ。
父と同じように、やっぱりネールガンドの王族男子か、と思われるだけだ。
以前青光の間を使ったのは、メアリとの婚約発表だった。
僕とメアリは、この椅子に並んで座った。メアリはぎこちなくも微笑み、記者たちの質問にポツポツと答えた。
僕は……完全なる勝利者だった。ひとりで魔王を倒せるかのような万能感に満ちていた。
世界よ、僕の花嫁を見るがよい。彼女ほど美しい存在は、現在過去未来、どこにも存在しない。
歴史上、宇宙のあらゆる生命のなかで、僕ほど幸せな存在はいないだろう!
わずか五カ月で、こんな未来になるとは思わなかった。
一晩明けたら、感傷に浸る暇は消えてしまった。
朝の新聞に、僕とクシナダのスキャンダルなどどうでもよくなる大きなニュースが掲載されたのだ。
イリス勲章授賞式でのテイラー女史とのはしゃぎっぷりに、僕は呆れた。小説の魔王への賛美を惜しまない彼女に、僕は厳しい言葉をぶつけた。
それきり彼女はおとなしくなった……はずだった。
今メアリは笑っている。問題の本のページを指さして。
指し示す先は、印刷された彼女への献辞。
勲章受賞者である作家の最新作が、王太子の婚約者に捧げられている。しかもまだ彼女は王族にはなっていないのに、献辞には「プリンセス」の称号が添えられている。
太子の婚約者がここまで讃えられたことは、本来ならば喜ばしいことだ。
しかし、これは認められない。
「メアリ、駄目だ! こんな献辞は、今すぐ削除させてやる!」
ただの男女のロマンス小説ならまだ許せる。が、エリオン教徒の宿敵魔王を賛美する小説に、我が国のプリンセスの名が載せられるなど、もってのほかだ!
「だ、駄目ですか? 私、前世も今も、こんな名誉を受けたのは初めてで……」
こんな名誉が「初めて」だと?
「君は、王太子の婚約者に選ばれるより、低俗な小説に名前を連ねる方が名誉だというのか!」
緑色の大きな眼が見開かれ、揺れている。
が、彼女の発言は王家を侮辱したに等しい。
女史が『聖王紀』とはいわないが、天才科学者アーキス・トレボーの『数的宇宙』のように近代科学の礎となった大作を書いたのなら、まだわかる。
しかしかの女史の作品は、男女の交わりを赤裸々に描写して、無知な女どもの欲望に漬け込んだ、下劣極まる小説だ。
「そ、そんな……でも、私が栄えある王太子妃に選ばれたのは、私の父がペンブルック伯で、あと自ら申し上げるのは憚られますが、私の容姿もあったかと思います」
「当然だ! 僕はただの貴族の跡取りではない。将来ネールガンドの王となるからには、衆目に耐えられる妃を選ぶ義務がある。君の生まれも美しさも、妃に相応しいからね」
「でも、それは、私の力で成し遂げたことではありません」
「何を言っているメアリ。君の所作振る舞いも、伯爵令嬢としてなんら遜色がなかった。君が『前世』なんて言わなければ、問題なかったんだ」
それでもメアリは納得できないのか、口を尖らせる。
「私、テイラー先生から本をいただき、生まれや容姿に頼らず誰かの力になれたことが嬉しくて……」
「君は王太子の婚約者だろ! 下劣な作家に協力するぐらいなら、僕の力になってくれ!」
メアリはなにも答えず、見開かれた目を僕に向ける。
「君は、魔王が聖王の生まれ変わりだと主張したり、魔王が主役の小説に肩入れしたり……どう考えても君は、魔王の手先じゃないか!」
いま僕は、なにを言った?
婚約者の滑らかな白い頬に、しずくが一筋垂れた。
こぼれた言葉はもう取り戻せない。
「ロバート様にとって私の『前世』への思いは、魔王の所業と同じことなのですね」
「あ、いや……そんなつもりではなく……」
メアリになんと答えたらいい? 駄目だ。なにも思いつかない。
「かしこまりました」
婚約者は背筋を伸ばし、僕に微笑みかけた。涙を拭おうともせず。
「ロバート様。私、もう一度、クマダ先生にお願いします。前世を忘れるための術を受けてみます。今度こそ私は、全てを忘れるでしょう」
メアリの微笑みが恐ろしい。
「そ、そうか、わかった……それは楽しみだ」
腕を伸ばして、彼女の涙を拭おうとする。が、メアリは僕の手を跳ね除けた。
「メアリ! 僕が悪かった! 君は尊敬する先生から献辞を受けたんだ。嬉しいのはわかる……だから、その……」
僕の婚約者は身をひるがえし、テーブルに置いてある真鍮のベルを鳴らす。
すぐさまマホガニーのドアがコンコンと鳴り、「お嬢様、よろしいでしょうか?」とメイドが甲高い声で呼びかけた。
メアリは、入ってきたメイドに言い放った。
「ロバート殿下がお帰りです。失礼のないようにお見送りして」
「メアリ! 待ってくれ!」
メイドは僕とメアリを見比べ、戸惑っている。
「イザベラ! 殿下はお忙しい方なのよ! 早くしなさい!」
こんな風に高飛車にメイドに当たるメアリは、見たことがない。僕は立ち去るしかなかった。
あれからセバスチャンに手紙を持たせて、ペンブルック伯を訪問させた。しかしセバスチャンは「私の力が足りず、メアリ様からお返事を頂けませんでした」と力なく帰ってきた。
たまりかねて僕自身が、屋敷に出向いた。伯爵夫妻は歓迎してくれたが、メアリには会えなかった。
伯爵に「申し訳もありません。娘のことは捨ててやってください」と、頭を下げられた。
「ロバート! いい加減にしろ。セバスチャンは決して暇ではないのだぞ! 太子侍従長はお前のお守りではない。太子宮の人事や財産管理、内閣との日程調整、仕事は山積みだ。大臣に匹敵する人物に、くだらない遣いをさせるな!」
ダイニングテーブルで父に叱られた。
「父上、申し訳もありません。メアリがその……」
「お前が他の令嬢に隙を見せるからだ。たった一度の浮気でも、女は何年も根に持つからな」
「あなた様はたった一度どころか、ハイツェーすらまともに出せないソプラノ歌手に、女男爵の位まで与えましたわね?」
母が割り込んできた。いつものことだ。
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僕も母と同感で、お世辞にも上手とはいえないソプラノ歌手がなぜ宮廷に出入りできたのか、理解に苦しむ。
「ロバート、あなたが視察した機械、音を記録する『タミュリス』でしたかしら?」
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「あの女の歌のクリスタルも、『タミュリス』の発売に合わせて売り出すそうよ」
『タミュリス』は、音を記録したクリスタルを組み込むことで、音を出せる。このクリスタルはひとつ作れば、同じものをいくつも複製できる。
装置の発売と共に、オーケストラの名曲を記録したクリスタルを売り出す。なぜ問題の歌手がそんな栄誉に預かれるのか、やはり謎だ。
「母上のチェロ演奏も売り出すよう、会社に提案しましょうか?」
センスのいいジョークではなかった。失敗した。ダイニングに気まずい沈黙が流れる。
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「結婚式延期の記者発表は、明日だな? 私は干渉しないぞ」
「はい。ひとりで対応します」
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通常、両親と僕が顔を出すことはない。
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なにを質問されても、そう答えるだけだ。
父と同じように、やっぱりネールガンドの王族男子か、と思われるだけだ。
以前青光の間を使ったのは、メアリとの婚約発表だった。
僕とメアリは、この椅子に並んで座った。メアリはぎこちなくも微笑み、記者たちの質問にポツポツと答えた。
僕は……完全なる勝利者だった。ひとりで魔王を倒せるかのような万能感に満ちていた。
世界よ、僕の花嫁を見るがよい。彼女ほど美しい存在は、現在過去未来、どこにも存在しない。
歴史上、宇宙のあらゆる生命のなかで、僕ほど幸せな存在はいないだろう!
わずか五カ月で、こんな未来になるとは思わなかった。
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