上 下
92 / 92
あとがき

おわりに──2022年8月、地球の日本にて

しおりを挟む
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(2件)

crazy’s7@体調不良不定期更新中

続き

【物語の見どころ】
 鈴木ひみこの人生は、結婚式の一場面から始まっていく。
 13歳ころの彼女は、両親に捨てられてしまったものの好奇心旺盛で、活発な印象がある。だが結婚式の場面ではうつむいており、その感情が分からない。それが緊張によるものなのか、性格の変化によるものなのか、それとももっと違う理由によるものなのか、とても気になるところである。

 彼女の人生は、天才実業家の息子アレックス・ダヤルが鈴木家へ来訪することによって、ターニングポイントを迎える。
 もし彼が彼女たちに会いたいと願わなければ、恐らく生活に変化はなかっただろう。しかし彼女の両親は無責任にも見えるので、どの道そのままでは良い未来は訪れなかったに違いない。
 両親に捨てられ、彼に育てられることになったひみこは、今まで見たこともなかったものに触れることになる。一変してしまった生活。果たして彼女はこれからどんな風に成長していくのだろうか? その結末は?
 あなたもお手に取られてみませんか? お奨めです。

*備考12ページまで拝読

さんかく ひかる
2022.08.13 さんかく ひかる

なな様。素晴らしい感想をありがとうございます! 本当に感動してます。
レビューを読むと、すごい小説みたいで、ドキドキしてしまいます。
現在の人口や国数を調べてくださって、少子高齢化について深く考察されているところは、自分がこのテーマを選んだのに、なるほど、と頷くばかりです。
特に、冒頭の結婚式の場面と、13歳のひみこについて比較については、作者ながら、そういう視点で読まれるのかと驚きました。
何より、ひみこに好意的な視点をレビューをしてくださったこと、嬉しく思います。

解除
crazy’s7@体調不良不定期更新中

レビュー

【物語は】
 意味深な、はじめ書きから始まっている。
 この物語はタイトルだけを見ると”日本人最後の花嫁”とは一体どういう意味合いを持つのか、非常に想像力を掻き立てられる。
 しかしあらすじに書いてる通り、少子化問題を解決した手段。その結果、主人公が日本人最後の花嫁となってしまったようである。
 この未来は、決して笑いごとでも他人事でもないと思う。
 果たして、主人公はこれからどんな道を歩んでいくのだろうか?

【モチーフに考えさせられる物語】
 確かに日本は少子化とは言われているが、全地球の人口が75億人、国数197か国(2022年4月の時点)ある。
 そう考えた時、日本人自体の割合は多い方だと思う。
 戦争をしない国であり、医学も進み超高齢化社会となった。その上、感染症の影響で人との距離が遠くならざるを得ない。
 そして何よりも、先進国であり男女平等としながらも賃金格差、女性の負う負担の大きさにより、更に結婚から遠ざかっていると思う。
 家庭を持つことに魅力を感じない世の中なのではないだろうか?

【主人公の人生】
 本編は主人公の13歳の頃から始まり、その頃の日本人がどのような暮らしをしているのか? 純潔の日本人がどんな環境にあるのか明かされている。
 例えるならば、絶滅危惧種として保護はされているものの豊かな生活とは言えない。むしろ最低限の生活しかすることができない状態であるといえるだろう。
 それは少数派が生きづらい日本の現状を表したようなものにも感じる。
 そんな中でも、主人公は希望や夢、志を持っているように感じた。
 主人公はひみこだと思われるが、この物語は一視点ではなくアレックスとひみこの両サイドから展開されていく。

【世界観】
 近未来代的な社会。車が空を飛ぶような、今よりも更に技術が進んだ未来が舞台となっている。そして特殊な通信方法も使えるようである。
 その中で、鈴木家のみが時代から取り残されたような暮らしをしていた。

解除

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。