「日本人」最後の花嫁 〜大富豪の結婚式を脱出し、少女は世界へ逃走する〜
22世紀後半。人類が太陽系へ進出し、移民によって言語も文化も失われた日本。
世界で最後に「日本語」を話せる18歳の少女・鈴木ひみこは、結婚式の控室で静かに計画を実行していた。
花婿は、世界を築いた天才技術者の息子であり、大富豪のアレックス・ダヤル。
かつて両親に捨てられたひみこを「保護」し、国民的アイドルへと押し上げた男だが、その裏には歪んだ過剰な執着が隠されていた。
圧倒的な権力を持つアレックスの庇護を拒絶し、ひみこが逃げ出す理由。
それは、自分の誇りを取り戻すため。
そして――かつてスピーチ大会で一度だけ出会い、名前も知らぬままずっと胸の中で想い続けている「あの少年」の存在だった。
なぜ両親は娘を捨てたのか?
大富豪が「最後の日本人少女」に執着する本当の理由とは?
そして、逃走の果てに待つ彼女の運命は――?
世界の命運と一人の少女のプライドが交錯する、近未来サイバーディストピア・サスペンス!
運命に抗う少女の5年間を描いた、ノンストップ重厚SFドラマ。
※少女と大富豪の甘い恋愛ものではありません。世界の謎と人間の執着、少女の自立を描く物語です。
完結しています。エブリスタ・小説家になろうにも掲載してます。
続き
【物語の見どころ】
鈴木ひみこの人生は、結婚式の一場面から始まっていく。
13歳ころの彼女は、両親に捨てられてしまったものの好奇心旺盛で、活発な印象がある。だが結婚式の場面ではうつむいており、その感情が分からない。それが緊張によるものなのか、性格の変化によるものなのか、それとももっと違う理由によるものなのか、とても気になるところである。
彼女の人生は、天才実業家の息子アレックス・ダヤルが鈴木家へ来訪することによって、ターニングポイントを迎える。
もし彼が彼女たちに会いたいと願わなければ、恐らく生活に変化はなかっただろう。しかし彼女の両親は無責任にも見えるので、どの道そのままでは良い未来は訪れなかったに違いない。
両親に捨てられ、彼に育てられることになったひみこは、今まで見たこともなかったものに触れることになる。一変してしまった生活。果たして彼女はこれからどんな風に成長していくのだろうか? その結末は?
あなたもお手に取られてみませんか? お奨めです。
*備考12ページまで拝読
レビュー
【物語は】
意味深な、はじめ書きから始まっている。
この物語はタイトルだけを見ると”日本人最後の花嫁”とは一体どういう意味合いを持つのか、非常に想像力を掻き立てられる。
しかしあらすじに書いてる通り、少子化問題を解決した手段。その結果、主人公が日本人最後の花嫁となってしまったようである。
この未来は、決して笑いごとでも他人事でもないと思う。
果たして、主人公はこれからどんな道を歩んでいくのだろうか?
【モチーフに考えさせられる物語】
確かに日本は少子化とは言われているが、全地球の人口が75億人、国数197か国(2022年4月の時点)ある。
そう考えた時、日本人自体の割合は多い方だと思う。
戦争をしない国であり、医学も進み超高齢化社会となった。その上、感染症の影響で人との距離が遠くならざるを得ない。
そして何よりも、先進国であり男女平等としながらも賃金格差、女性の負う負担の大きさにより、更に結婚から遠ざかっていると思う。
家庭を持つことに魅力を感じない世の中なのではないだろうか?
【主人公の人生】
本編は主人公の13歳の頃から始まり、その頃の日本人がどのような暮らしをしているのか? 純潔の日本人がどんな環境にあるのか明かされている。
例えるならば、絶滅危惧種として保護はされているものの豊かな生活とは言えない。むしろ最低限の生活しかすることができない状態であるといえるだろう。
それは少数派が生きづらい日本の現状を表したようなものにも感じる。
そんな中でも、主人公は希望や夢、志を持っているように感じた。
主人公はひみこだと思われるが、この物語は一視点ではなくアレックスとひみこの両サイドから展開されていく。
【世界観】
近未来代的な社会。車が空を飛ぶような、今よりも更に技術が進んだ未来が舞台となっている。そして特殊な通信方法も使えるようである。
その中で、鈴木家のみが時代から取り残されたような暮らしをしていた。
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