半世紀生きて、やっと小説完成しました

さんかく ひかる

文字の大きさ
89 / 94

ウェブ小説で、未成年の飲酒・喫煙ってOK?

しおりを挟む
 小説投稿にまつわるモヤモヤを語るエッセイ、始めます。
 はい、もう今回はタイトル通りのことで悩んでいる――それだけです。

 すっかり「コンプライアンス」って単語が、世の中に定着しております。
 私、この言葉の意味、はっきりわからず、なんとなく「ルールを守る」「真面目にする」程度に、ふんわり理解していました。

 なので、改めて検索しました。「法令遵守」だそうです。法律を守るって当たり前じゃんって思ってたら、今は法律だけではなく、会社内のルールや企業倫理も含まれるそうです。セクハラやパワハラはだめってことですね。
 私のふんわり理解でも大体あっていたようで、一安心。

 当たり前っちゃあ当たり前です。
 三十年前なんて、セクハラひどかったです。
 今じゃ絶対考えられませんが、おじさんが平気で手を握り、さらに手の甲にキスをするし、太ももタッチ、頬にキス、頼みもしない肩揉み……しかし、右にならえの私、ヘラヘラやり過ごしておりました。当時「セクハラ」なんて単語はありませんでした。

 超大手企業に勤めていた友人の話です。
 同じく三十年前、社員旅行全盛時代。女子社員は、おじさん達が並ぶお座敷で、浴衣を着ないといけません。しかもそれを強制するのが、先輩女子社員だったとか。
 うっひゃー、ですよね。
 うん、やっぱり今の方が全然いい時代ですわ。

 さて、リアルの社会で法令遵守は当然です。
 ただし、セクハラとかパワハラって微妙な問題です。
 異性の社員に「髪切ったね」はセクハラ? 部下に「しっかりしろ!」と叱るのはパワハラ? 生まれも育ちの昭和の私には、よくわかりません。
 この問題を深掘りすると沼に入りますので、小説の話に入りましょう。


 市場に出回る小説だと、現在、コンプラが厳しそうです。
 未成年の飲酒シーンを描くなら、否定的に扱わなければならない。ヤンキーが活躍する物語でも、暴力はいけないという前提に立つ必要がある。
 大昔は、「煙草=イケメン」のイメージがありましたが、今の時代、煙草を吸うヒーローなんていないよね?

 では、素人のウェブ小説の場合はどうなんでしょう?
 趣味の小説とはいえ世界中に発信する訳ですから、それなりの配慮って必要ですよね。
 投稿サイトには規約があります。「公序良俗に反する行為をするな」「残酷な表現で他人を不快にさせるな」といったところでしょうか。
 また、きわどい表現をする場合は、年齢制限を設定するよう求められます。


 ここで私、マジで悩んでおります。
 現在、禁酒法が施行された未来の日本を舞台としたSF短編を考えております。
「酒が飲めないなら、宇宙に行って酒を飲んでやる!」と、のんべえたちが地球を脱出する……実にバカバカしい話です。

 問題は、宇宙船クルーの年齢設定。
 メンバーに未成年を入れていいもんか、本気で悩んでいます。

 いや、未成年を入れなきゃいいんです。常識的に考えて、宇宙船のクルーに未成年ってあり得ません。
 そもそも未来の禁酒法という時点で、すでに常識を超えていますが。

 宇宙船クルーはたった四人です。私はキャラクターの書き分けができないので、四人が限度です。
 そもそもたった四人で宇宙船が動くかどうか? どうなんでしょう?
 まあ現実でも、国際宇宙ステーションでは三人だし、ジャンボジェットのパイロットは二人、無人で動く電車もある。
 ということで、宇宙船も四人でいいんです。

 四人の内訳は、
・主人公(プチイケメンだけど冴えない男子)
・ヒロインのキャプテン
・宇宙工学博士のじいさん
・天文学者
 です。

 四人目の天文学者を、少年にしたいんです。
 私はキャラの書き分け能力がないから、じいさんと少年を出すしかないんですよ。RPGのパーティーだって、子供とじいさん出てくるじゃん?


 ちなみに現在連載している異世界恋愛小説、なんと八人パーティーが登場します。
 このうち、リーダーは救世主で別格、勇者のひとりは女性です。
 残り六人の男性勇者をどう差別化したらいいんだ? と悩みました。
 やっぱり、じいさんと子供は定番。そしておじさんも登場させました。
 残り三人の若者は、真面目男・チャラ男・気のいいふとっちょと、昔の戦隊モノそのまんまです。
 なお、私の筆力では八人パーティー全員を生き生きと描くのは無理があり、特に、気のいいふとっちょがモブキャラとなってしまいました。ごめんね。


 話を構想中の物語に戻します。
 今回、主人公・ヒロイン・じいさん・少年にするのは、私の筆力の問題です。
 しかしSFといっても、私はイチャイチャベタベタ大好き。主人公とヒロインに恋愛させたいんです。でも、三角関係はしたくないの。だから、残りをじいさんと少年にしておけば安心じゃないですか。少年を酒が飲める年齢に引き上げると、どーしても恋のライバルになってしまう。少なくとも主人公は、意識するでしょう。

 私はドロドロ話が大好きです。なので、このSFもドロドロします。しかし、ただでさえドロドロしている話に三角関係まで混ぜたら、短編のつもりが泥沼の長編になってしまう。のんべえが酒を飲むため宇宙を脱出するだけのあほらしい話を、長編SFにはしたくない……以上が、少年キャラを出したい理由です。


 未成年の飲酒が描かれる小説もあります。ただ、それは大抵、否定的に表現されます。また歴史小説なら、事実描写として未成年の飲酒はありでしょう。昔の元服は十五歳だったらしいし。

 私は別に、未成年の飲酒をモチーフにするつもりはないんです。
 この少年は、ほぼモブキャラです。ただ、自分の筆力のなさゆえ、クルーのひとりを少年にしたいんです。

 ということで、マジで悩んでおります。
 大した必然性もないのに、令和のウェブ小説で、未成年に酒を飲ませていいもんですかね?
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

処理中です...