ベッドの上の花嫁

野うさぎ

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第1章 幼馴染と恋愛した場合

第8話 確信めいたヒント

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「心も、体もってどういうこと?

もしかして、変態的なこと考えていない?」

「変態?

そうかもね」

 グルームは私の髪に触りながら、匂いを嗅いだ。

「ちょっ!」

「すごーく、いい匂い。

どんなシャンプー、使っているの?」

「薬局でも買えるシャンプーだよ。

グルームって、謎多いよね」

「そうかな?

全然、普通だと思うけど?

変わっているのは、ブライドの方じゃないか。

まあいいや。

髪も綺麗に伸ばしてくれているし、女の子らしい体になってくれてさ、後で赤いビキニ来てくれない?」

「やっぱ、変態じゃん。

こんなの着ないし、着るわけがない!」

「僕も、こう見えても男だよ。

変態なことぐらい、考えるって。

ブライドが、少女漫画の王子様に憧れるのと同じくらいにね」

「それとこれとは、話が別だよ!

全く、スケベなんだから!」

 私は、とうとう顔を真っ赤にして怒ってしまった。

 だけど、グルームはなぜかニコニコと笑っていた。

「感情的なのも、かわいいなあ。

罰として、今からトイレに行かせないから」

「トイレ行けないなら、どうしたらいいの?」

「漏らしていいよ」

「そんなことしたら、お嫁に行けない!」

「大丈夫だから。

おむつ生活を送ることになっても、愛してる。

トイレのやり方忘れても、だ」

「何それ?

私がおばあちゃんになるってこと?

そのくらいなら、グルームもおじいちゃんになるってことじゃん!」

「ならない」

 グルームに、急に真顔で言われた。

「え?」

「君は時間の経過とともに年をとるかもしれない。

だけど、僕は年をとらないから、こうして君のお世話ができる。

これって、得じゃない?」

「年をとらないって、冗談でしょう?

人間なんだから、年をとることぐらいあるんじゃない?」

 グルームは一瞬考え込んだ表情をしてから、答えた。

「人間?

まあ、そうかもね。

でも、君はこうして確実に年をとることは決まっているし、僕はそのお世話をしなくてはならない日がくる。

今だってそうだ」

「それは、君がこうして縛っているから」

「あはは、それもそうだね。

とにかく、僕のことは気にしなくても平気だよ。

不死ってわけじゃないけど、こう見えても不老だからさ。

じゃあね。

お休み。

トイレは僕の許可がおりるまで、行けないと思っておいてね」

 こうして、グルームは扉を閉めた。

 グルームがいなくなってから、恐怖の方が襲ってきた。

 あの違和感は、本物だ・・・・!
 
 グルームとの会話の中で、さりげなく違和感とかだしているし、もしかしたら時間がループしていることは間違いないかもしれない。
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