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番外編 Y戦士~みちびの場合~

第5話

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 結局、何もわからない。
 異世界の説明には飽きてきたし、興味も湧いてこない。

 みちびといる時間は長すぎるし、
 みちびとは恋仲でもなければ、親友でもない。何のためにいるのかわからない。

 みちびの服の上からも、わかるスタイルと言い、可愛い顔とか、我慢とは程遠いものに感じてくる。

 異世界かあ。
 特に不自由とかないからいいかな。

 ゆとちゃまは、いつになったら我が世界に来てくれるのですか?
 最近、話していても飽き飽きしたような感じでいるからいいのです。
 おれは、ゆとちゃまには、英雄になってほしいのです。
 世界を救う勇者とは程遠いかもしれないですが、英雄ぐらいなら有名無実でも成り立つのです。
 聞いてる時のあのつまなさそうな態度、一緒にいて飽きてくるのは、こっちだと言いたくなるのです。

 まさか、おれの家庭環境でさえ触れてくるようになるとは…。
  仕方ないですね。家庭環境なんて、よくある話題なのです。
 全て語らなければいいだけの話なのです。

 ゆとちゃまから離れるとするのです。
 英雄探しをしたいだけなら、そこら辺の一般人を見つけて、最弱から最強の戦士に育てればいいのです。
 おれの役割って言うのは、育てることなのです。導きなのです。
 
 やはり、ある程度の年齢になれば、警戒心をゆとちゃまのように持つのです。
 強引に誘い込めば、勧誘と誤解され、人間世界では警察沙汰になるのです。
 人間世界の宗教は、どうやって洗脳をしているのですか?
 
 おれは、ゆとちゃまの家に訪れないことにしました。
  いつ、警察沙汰になるかわからないですし、おれも人間世界で暮らしたことがないから、人間世界での常識など知らないのです。
 
 しばらく、異世界にいるのです。
 新しい情報があれば、駆けつければいいのです。
 
 最近、身長が伸びて、142センチになったのですが、ちびはちびですね。
 ただのちびではなく、妹二人に身長を抜かされたちびなのです。
 おれの住む場所では、年齢という概念がないので、低身長の部類にはならないですが、やはり妹には抜かされたくないのです。

 緑が好きなわけではないけど、緑の髪なのです。
 髪を染めることも考えましたが、黒髪と違ってイメージ通りな色とかに染まりにくい地毛なのですよね。
 だから、そのままなのです。

 おれの世界には公国、連合王国、帝国、王国とかありますが、どれもいづらくいのです。常識から外れたことがあるからなのです。

夜になったら光るドレスを着るくらいなら、可愛いドレスでいいのです。
 何故、そこまで派手にするのですか?
 眩しくて前が見えないなんてことがあるのです。

 15センチ以上のヒールを履いては、転ぶとか。

 登山するときとか、寒い地方に向かうのに、ミニスカートをはいてくるとか。

 一人称が名前の大人。

 おじと姪っ子、おばと甥っ子などの近親結婚を繰り返しては、奇形な子供が生まれたりするのです。
きょうだいとか、親子の近親結婚はないですが、祖父と孫娘とか、祖母と孫息子との近親結婚があるのです。

 何故、おれが英雄探しをするか気になりますか?
 そうですね、最弱の一般人から最強の英雄に育てることができれば、おれは英雄でも勇者でもあるのです。
 詳しい話は後程なのです。
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