異世界勇者~それぞれの物語~

野うさぎ

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番外編 ムーンストーン編集部

第2話

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 僕とほっしーは恋人同士だけど、結婚はできないし、子供を産むことができない。

 何で神様は男女なんていう二つの性別を生み出してしまったんだろう?

 男同士とか女同士で恋愛する人も中にはいると思う。
 そういった人たちに融通をきかせられるようにできていないし、恋愛をしただけで「レズ」とか「ホモ」なんて言われてしまう。

 レズとかホモなんて言葉が何故、存在するのか。
 差別としか思えなかった。



「つっきー、付き合うのがこわいよ」

 何を急に?

「世間からどう思われるかわからないのがこわいの」

「こわいなんて‥‥」

 僕も思っていたことだった。

 まさか、ほっしーが僕の心情を読んだ?
 そんなことはない。
 そこまでほっしーは敏感じゃない。

「つっきーを困らせるんじゃないかって。

男同士の恋愛なんてさ、世間が認めないよ」

「ほっしー」

 僕より小さくて小動物みたいなほっしーを抱きしめるように手をそえた。

「世間が認めなかったら諦めるの?

 他の人を好きになるの?

君の気持ちがそれで冷めるようだとしても、僕はそんな障害ぐらいで恋が冷めるなんてことはないから」

 我ながら恥ずかしい‥‥。

 だけど、ほっしーは言わなきゃわからないんだよね。

「つっきー‥‥」

 ほっしーが僕の頬に手をそえた。

「愛してる‥‥。

どんな障害があろうとさ、僕だけが‥‥」

 最後まで言い終わらないうちに、ほっしーからキスをされた。

「ん‥‥」

 自然な流れで僕は目を閉じた。



 僕は何で好きになったのかな?

 男同士で両思いになれたのかな?

 キスも抵抗なくできてしまうから、尋常じゃないんだろうな。

 体も心も男のはずなのに、なぜか好きになるのは男だった‥‥。



 仕事だ。

 職場では、僕とほっしーは恋人同士になっていない。

 社内恋愛など基本は公にしない。



 僕が仕事に追い込まれても、社内での発表をするときも、平静を装うことができるのがビジネスマンの マナーだ。



 恋を忘れて、仕事に集中する。



 僕はパソコンとにらめっこだ。

 業務はすごくめんどくさい。

 地道に続けて、終わりとか見えないし、休憩は仕事の進み具合で小刻みにとっていた。



 だけど、最近はほっしーとはマンネリ気味だった。



 ほっしーとは、いつから恋人同士で、どちらから告白してきたか、今はどうでもいい。

 だって、告白してないけど、僕のことを好き女性社員が寄ってくる。

 いつになったら、こいつら僕から離れるんだが。



「今日は、飲みに行きませんか?」

「予定が入ってて」

「いつなら、空いてますか?」

「仕事で疲れてて、それどころじゃないですね」



 めんどくさそうに返答する。



「彼女いますか?」

「結婚してますか?」

「実家暮らしですか?」

「一人暮らしですか?」

「どんなものがお好みですか?」

 女性社員の質問攻めは止まらなかった。
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