異世界勇者~それぞれの物語~

野うさぎ

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番外編 ガーネット編集部

第5話

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 ガーネット編集部は、いつかつぶれるのではないか?
 原因がわからなければ、改善のしようがなかった。

 ガーネット編集部は、売上が他の編集部と比べてなかったし、
 ガーネットの雑誌は、売れ残りが多く、ロス状態が多かった。

 各編集部の売り上げを見ると、ガーネット編集部が最下位だった。
 毎月、ランキングが変わることはあっても、ガーネットが最下位であることに変わりはなかった。

 編集部の売り上げを見ると、
 アクアマリン編集部が毎月の業績がトップになっていた。
 人気の秘密は何なんだ?
 アクアマリンの雑誌を知らない人は、ほとんどいないくらいだった。
 アクアマリンは、ヤンデレをテーマにした作品が多いのに、
 これのどこがいいのかわからなかった。

 二番目に人気なのは、ムーンストーンだった。
 ムーンストーンは、女性人気の方が高いと思う。
 雑誌の表紙にラメが入っていて、きらきらするので、
「かわいい」と絶賛中だった。

 三番目に人気なのは、トルコ石だった。
 ターコイズ関係のふろく雑誌の中にあるのは、有名だった。

 四番目に人気なのは、トパーズ。
 あれは、片思いをテーマにしたものが多く、
 売り上げの差はガーネットとそんなに変わらないが、
 微妙な差でトパーズの方が人気がある。
 トパーズはぎりぎり赤字にはなっていない。

 だけど、おれの勤めるガーネットは、赤字状態だった。
 ガーネットのイメージカラーは、赤。
 赤いもの関係は、赤字になりやすいのか。
 そんなわけないか。

 副業でも、考えたんだが、副業禁止だった。

 ガーネットが赤字で、今すぐはつぶれないかもしれないけれど、
 いつかはつぶれそうなくらいだった。
 会社の方でも、節約を求められるくらいとなっていた。
 節約は、電気代、印刷代、水道代、その他も含めてだけど、
 雑誌や本を出版するのに、かなりの電気代や印刷代がかかるため、
 節約は難しそうだった。

 この会社が長くは持たない。 持たないと思うからこそ、焦ってくる。
 早く対処方法を見つけなくては。
 特に生活のかかっている社員こそ、そのプレッシャーが強かった。

 情けないように思えてくる。
 同居している人を養わなくては、という使命感がありながら、
 おれは今すぐにでも何もできなくなりそうだった。

 何もできないとか、男としての使命が終わっているように感じていたけれど、
 いつかはおれが大黒柱となり、
 家族を養うことを夢見ていたのにな。

 ガーネット編集部で、専業主婦の妻がいるなんて話を聞いたことがなかった。
 ガーネット編集部の売り上げが厳しいせいなのかもしれないけれど、
 ほとんどは妻にパートに出てもらうか、
 社員で働き続けてもらうかなどをしているらしい。
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