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番外編 アクアマリン編集部
第6話
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克の行動はいつ見ても飽きなかった。
男同士で子作りなんかできないのはわかる。
だから、オレの納得の行く形で子作りとかしたかった。そんな方法はないと、希望すら持てなかった。
養子ならある。障害や持病のある子供を養子に迎え入れればいい。
そこで親に頼み込み、克とオレの間で養子を迎えることにした。
足に障害を持つ車椅子の子供。
発達障害を持ち、コミュニケーションを困難とする子供。
寝たきりの子供。
「何で、障害や病気勝ちの子供なの?」
そう克に聞かれた時のことを考えていた時のことを考えていたから、返事はこう。
「そういった子供をほっとけないからさ」
「育てられるの?」
「育てられないってオレ達が言ったら、誰が育てる?」
「余は自信がないんだ」
そんな克をオレは無言で抱きしめた。
そんなこと、克らしくない。
オレの知っている克はいつも自信たっぷりで、誰の都合とか考えることなく突き進んでいただろ?
今更、そんな態度見せられても納得するかよ?
オレの克はいつもの克じゃなきゃだめなんだよ。別人のようになるとか許さない。そしたら、オレの中にある克のマニュアルが崩れてしまうからさ。
「何があっても前言撤回なんかさせない…。
克の意志は貫くよ。貫かなきゃ駄目なんだ」
「なんか…こわい…」
こわいって何がだ?
「玉夫がこわい。何もそこまで本気にしなくてもいいのに」
「?」
「子供の発言ぐらい適当に流して欲しかったし、玉夫はいつも本気にするから嫌なんだ」
「言い出したのは…」
「子供らしくいたいよ。
無責任でいられるのは今しかないんだし、前言撤回も子供ならではのこと。大人になったら、責任がついて回る」
「克」
「過去のことなんて、今と重ね合わせるためにあるんじゃない。
未来へ繋ぐ架け橋になるための思い出なんだよ」
許さない…。
克を、過去を、オレはどんな結果が待ち受けようと離さない。
オレの幸せは克しかいないから。
覚悟しておけ。
好きって何だろう?
オレの気持ちは本当に恋なのだろうか?
最近怒ることばかり増えてきた。
穏やかなんて、今のオレとは程遠いものへと変わった。
オレは克のためなら悪にも善にもなれる自信がある。
何度生まれ変わっても、生まれ変わることがなくなっても、オレの魂は克の魂を忘れないし、愛し続ける自信があるよ。
時は流れた。
克はなんと、オレの知らないところで女性と付き合っていて、子供を妊娠したから婚約をし出したのだ。
許せない。お腹の子供は克の子供だからいいけど、克を奪う女は許せなかった。
しかも、克は千股をしていたらしく、千人の女性がみんな妊娠していたと言う。
オレにきずかれず、どうやって千股なんてしていたんだ?
克は浮気を否定はしない人だが、まさか浮気するとか思わなかった。
とにかく、結婚させといて、女性が子供を産んでからその女性をどうするか考えよう。
女性と結婚した後も、克の浮気は続いた。
千股していた女性とは別れたらしいけど、今度は百股をするようになった。
オレは克の浮気を見逃さなかった。
克の妻となった女性も、克が浮気しているとわかっていながら何故か何も言わない。
不思議に思い、その妻を探ることにした。
妻は、嫉妬深くない。それどころか浮気を寛容している。
妻の名前は、丸《がん》。
母親が二股、父親が三股していた家庭で育ったらしい。
むしろ、浮気が当たり前みたく思っているのかもしれないな。
調べていくうちに信じられない事実が発覚していった。
丸には浮気するところはないが、DV気質であり、克の暴力を振るうところはあったみたいだ。それが克の浮気に繋がる原因のひとつとなった。
だけど、千股した女性がみんなDVであった、と。
今、百股している女性はDVするところはないが、父親の会社が倒産していたり、施設で育って親の顔を知らないとか、犯罪者の加害者家族とか、自殺した人の家族とか、不良だとか、複雑な事情を抱えた人が多い。
そして、百股している女性が妊娠したとわかった瞬間に別れ、今度は十股を始めた。
浮気を繰り返す克に怒りを覚えた。また、妊娠する旅に別れるんだろ?
浮気するくらいなら、付き合わなきゃいいんだ。
オレは、克を監禁するようになってしまった。
浮気の楽しさを覚えた克に、同じ場所にとどまることなんか我慢できるわけもなく、「ここから出してくれ」と泣きながら懇願する日々が続いた。
克がオレだけのものになんか簡単にはならない。
「子供だけなら会わせてやらなくもないが」
「余はやりやすい女とやりたいだけだ。子供なんて女が産むのだから、女の好きにすればいい」
オレは克を殴りたい衝動にかられたが、ぐっと堪えることにした。
もし、丸がこの場所にいて同じことを聞けば、平手打ちが飛んでくることだろう。
オレは克のことを理解しているようで、していなかったかもしれない。
克はどこまで自己中なのだろう?
十股している彼女の方から、克の携帯に電話とかかかってきたけど、オレが全て着信拒否をした。
悪いけど、克の携帯は没収させてもらう。
彼女とのやりとりは、ほぼ電話だった。携帯の履歴を見て知る。
克、浮気とかもうさせないからな。
オレだけの恋人になれよな。
もしかしたら、転生する旅に浮気するのでは?考えられるな。
これからは克と二人だけの生活となる。有意義に過ごすとしよう。
男同士で子作りなんかできないのはわかる。
だから、オレの納得の行く形で子作りとかしたかった。そんな方法はないと、希望すら持てなかった。
養子ならある。障害や持病のある子供を養子に迎え入れればいい。
そこで親に頼み込み、克とオレの間で養子を迎えることにした。
足に障害を持つ車椅子の子供。
発達障害を持ち、コミュニケーションを困難とする子供。
寝たきりの子供。
「何で、障害や病気勝ちの子供なの?」
そう克に聞かれた時のことを考えていた時のことを考えていたから、返事はこう。
「そういった子供をほっとけないからさ」
「育てられるの?」
「育てられないってオレ達が言ったら、誰が育てる?」
「余は自信がないんだ」
そんな克をオレは無言で抱きしめた。
そんなこと、克らしくない。
オレの知っている克はいつも自信たっぷりで、誰の都合とか考えることなく突き進んでいただろ?
今更、そんな態度見せられても納得するかよ?
オレの克はいつもの克じゃなきゃだめなんだよ。別人のようになるとか許さない。そしたら、オレの中にある克のマニュアルが崩れてしまうからさ。
「何があっても前言撤回なんかさせない…。
克の意志は貫くよ。貫かなきゃ駄目なんだ」
「なんか…こわい…」
こわいって何がだ?
「玉夫がこわい。何もそこまで本気にしなくてもいいのに」
「?」
「子供の発言ぐらい適当に流して欲しかったし、玉夫はいつも本気にするから嫌なんだ」
「言い出したのは…」
「子供らしくいたいよ。
無責任でいられるのは今しかないんだし、前言撤回も子供ならではのこと。大人になったら、責任がついて回る」
「克」
「過去のことなんて、今と重ね合わせるためにあるんじゃない。
未来へ繋ぐ架け橋になるための思い出なんだよ」
許さない…。
克を、過去を、オレはどんな結果が待ち受けようと離さない。
オレの幸せは克しかいないから。
覚悟しておけ。
好きって何だろう?
オレの気持ちは本当に恋なのだろうか?
最近怒ることばかり増えてきた。
穏やかなんて、今のオレとは程遠いものへと変わった。
オレは克のためなら悪にも善にもなれる自信がある。
何度生まれ変わっても、生まれ変わることがなくなっても、オレの魂は克の魂を忘れないし、愛し続ける自信があるよ。
時は流れた。
克はなんと、オレの知らないところで女性と付き合っていて、子供を妊娠したから婚約をし出したのだ。
許せない。お腹の子供は克の子供だからいいけど、克を奪う女は許せなかった。
しかも、克は千股をしていたらしく、千人の女性がみんな妊娠していたと言う。
オレにきずかれず、どうやって千股なんてしていたんだ?
克は浮気を否定はしない人だが、まさか浮気するとか思わなかった。
とにかく、結婚させといて、女性が子供を産んでからその女性をどうするか考えよう。
女性と結婚した後も、克の浮気は続いた。
千股していた女性とは別れたらしいけど、今度は百股をするようになった。
オレは克の浮気を見逃さなかった。
克の妻となった女性も、克が浮気しているとわかっていながら何故か何も言わない。
不思議に思い、その妻を探ることにした。
妻は、嫉妬深くない。それどころか浮気を寛容している。
妻の名前は、丸《がん》。
母親が二股、父親が三股していた家庭で育ったらしい。
むしろ、浮気が当たり前みたく思っているのかもしれないな。
調べていくうちに信じられない事実が発覚していった。
丸には浮気するところはないが、DV気質であり、克の暴力を振るうところはあったみたいだ。それが克の浮気に繋がる原因のひとつとなった。
だけど、千股した女性がみんなDVであった、と。
今、百股している女性はDVするところはないが、父親の会社が倒産していたり、施設で育って親の顔を知らないとか、犯罪者の加害者家族とか、自殺した人の家族とか、不良だとか、複雑な事情を抱えた人が多い。
そして、百股している女性が妊娠したとわかった瞬間に別れ、今度は十股を始めた。
浮気を繰り返す克に怒りを覚えた。また、妊娠する旅に別れるんだろ?
浮気するくらいなら、付き合わなきゃいいんだ。
オレは、克を監禁するようになってしまった。
浮気の楽しさを覚えた克に、同じ場所にとどまることなんか我慢できるわけもなく、「ここから出してくれ」と泣きながら懇願する日々が続いた。
克がオレだけのものになんか簡単にはならない。
「子供だけなら会わせてやらなくもないが」
「余はやりやすい女とやりたいだけだ。子供なんて女が産むのだから、女の好きにすればいい」
オレは克を殴りたい衝動にかられたが、ぐっと堪えることにした。
もし、丸がこの場所にいて同じことを聞けば、平手打ちが飛んでくることだろう。
オレは克のことを理解しているようで、していなかったかもしれない。
克はどこまで自己中なのだろう?
十股している彼女の方から、克の携帯に電話とかかかってきたけど、オレが全て着信拒否をした。
悪いけど、克の携帯は没収させてもらう。
彼女とのやりとりは、ほぼ電話だった。携帯の履歴を見て知る。
克、浮気とかもうさせないからな。
オレだけの恋人になれよな。
もしかしたら、転生する旅に浮気するのでは?考えられるな。
これからは克と二人だけの生活となる。有意義に過ごすとしよう。
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