異世界勇者~それぞれの物語~

野うさぎ

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番外編 美属性兵隊

第6話

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 通信制の中学でできた友達は、グル―プの関係に苦労した友達なので、気軽に過ごしやすかった。

 ウチは、友達なんて紙きれ同以前の薄っぺらいものでしかないと思い込んでいた。
 会いたくない。顔も見たくない。声も聞きたくない。
 口を開けば悪口か好きな人の話しかでてこない。

 親しくなってから、家庭事情も聞くと特殊な環境にいるのはウチだけではないと安心した。
 幼いママに育てられたのはウチだけだけど、友達は様々な苦労を抱えていた。
 両親が不倫していて、家庭崩壊とか、
 虐待を受けていたとか、
 大家族で、家が貧困状態だとか、
 発達障害で勉強でもコミニケーションでも苦労したとか、
 子役として有名になり、普通の生活が送れなくなり、俳優業を引退したとか、
 外国と日本人のハーフでいじめにあったとか、
 さまざまな事情を抱えている人たちだった。

 ウチの悩んでいることはちっぽけなものなのかもしれない。
 そう感じるようになっていた。

 前払いで食べれる給食、食堂で注文する学食、お弁当、自分で選べるらしいけど、ウチは給食だった。
 この中学の給食はかわいいことで有名だった。
 ラーメンがあればハート型のナルトがでてくるし、
 かまぼこもハート型で、玉に星型が出てくるくらいだった。
 カラーライスのライスはハート型にされているものや、
 パンダの形をしては、海苔で目を作ったり、耳の部分を海苔で覆っているものはランダムで運ばれて、誰に何が当たるのか楽しみにしていることもある。
 給食でついてくる牛乳パックは(アレルギーがある人は、リンゴジュース、オレンジジュース、野菜ジュース、麦茶、どちらにするか選べるらしい。いいなあ、ウチもそうしたいなあ)牛の絵柄のある牛乳パックや、空柄の牛乳パックや、青のドット柄の牛乳パックとなり、運ばれてくる形となり、その日によって柄が違うなんてこともあるし、 牛乳は追加で頼むこともできるから、柄を違うものにすることも、同じ柄にすることもできる。

 ウチはこの学校の給食が好きだし、ここは女子だけのクラスと男子だけのクラスで分かれていた。
 Aクラスが男子で、Bクラスが女子だった。

 Bクラスの給食はさっき言った通りだけど、Aクラスの給食は知らなかった。
 多分、かっこいいデザインがあるパッケージじゃないの?
 食べるときは男子と女子で分かれているし、授業も別々で、
 一緒になるときは文化祭とか体育祭とか、イベントがある時だけだった。

 磨店から「義務教育中は中学は通信でいいけれど、高校は全日制に行けるようにしてほしい」と言われた。
「なんで、高校も通信の方が楽だと思うけどな」
「就活の時に通信制は不利になるの。大学受験を考えているなら話は変わるけれど、大学まで学費を出せそうにないの」
「高校になったら、アルバイトができるんでしょ?」
「そうだけど」
「高校のアルバイト代を貯金して、大学進学を考えているの」
「大学の学費なんてばかにならない。どうせ、貯金もなくなるし、Fランに行くぐらいなら、高校で就職した方がいいかなと思っていて、勉強が好きで上の大学を目指しているならまだしも、雨湖は遊びたいでしょ?
「勝手に決めないでよ。遊びもしたいけれど、勉強もしたい」
「そんな簡単にいうけれど、両立って大変なの」
「磨店はわかってない」
「わかった。自分でもやってみて。ここでできそうなら考えてあげる。ただ、こちらも家計に余裕があるわけではないの」
「磨店が浪費しているからじゃない?」
「現実がわかってない。お金の管理がどれだけ大変か」
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