異世界勇者~それぞれの物語~

野うさぎ

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番外編 美属性軍隊

第2話

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 昨日の影が何だったのか何故か気になる。
 気のせい、その一言で終わらせられるはずなのに‥‥。

「おい、こらあ」
 誰?
 後ろを振り返れば、知らない子供?おじさん?
 子供の身長のわりには、長く伸びたひげはあるし、頭のてっぺんはハゲかかっているし、老け顔。
 こうなれば子供なのか、小さいおじさんかわからなくなる。

 おじさんか子供かわからない人が口を開いた。
「嬢ちゃん、軍隊見ただろ?」
 軍隊って、自衛隊のことかな?
「見てない、と思う」
「いや、見たんだ。知らない振りするんじゃねえ」
「そんなこと言われても‥‥自衛隊さんなんて見てないよ。テレビしか」
「自衛隊の話じゃねえ。美属性軍隊。つまり、昨日窓から覗いてたろ?」
「うん‥‥」
 「なら、見えるつーなら、なるで。
軍隊にさ」
「そんな‥‥」
「戦う使命はそなたにあり。
軍隊いなくては、誰も救われないし、救えない」
「言いたいことがよくわからないんだけど‥‥、他当たるとかないの?」
「うむ、あるにはある。だが、傍観者となった者の見てみぬふりはできん。
とにかく、何が何でも美属性軍隊になってもらおう」
「何、その強制みたいな雰囲気?
そもそも美属性軍隊って何なの?」
「教えたる。
美を追求しながら戦う軍隊さ」
 わかったようなわかってないような‥‥。
まず唐突に言われて、なれる人がいたら聞いてみたい。

「もう塾の時間、行かなきゃ」
 腕時計なんかつけてないけど、腕時計を見るような動作をして、塾なんかないのに適当な嘘をついた。
「待てい、嘘つくな」
 何で嘘だとわかるの?
「10代の若者の見えついた嘘なんか、バレバレだ」
 だけど、うちは走り続けた。

 だけど‥‥。
 追いかけてくる。そうだ。
 警察署まで走ればいいんだ。

 美属性軍隊だかなんだかしらないけど、
 いきなり言われても怪しいものでしかない。

 警察署まで走りぬいた。
「すいません。変な人がいるのですが」
 事情を話せば、その小さいおじさんは、警察から事情聴取を受けることとなった。

 うちはこれで、いつも通りの日常が遅れると思いたい。

 次の日に学校に行けば、
 廊下に新聞が貼られていて、「美属性軍隊の勧誘」とでかでかと見出しがあった。

 学校でも、美属性軍隊の勧誘の噂が流れていた。
「力湖、おはよう」
「おはよう」
「美属性軍隊の勧誘の話、聞いたー?」
「うん。うちも昨日勧誘されて」
「へー、こわーい」
「だから、警察署までかけつけたの?」
「えらいよ。
でも、美属性軍隊って何なんだろうね」
「さあ」

 噂によると、美属性軍隊の勧誘を断っても、しつこく勧誘されるらしい。
 こうゆうときは、警察に頼るのが一番だよね。
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