異世界勇者~それぞれの物語~

野うさぎ

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番外編 戦うサファイア

第1話

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 私は、青羽《あおばね》清恋《せいこ》。中学三年生。
 9月生まれで、誕生石はサファイア。
 好きな色は、青。
 嫌いな色は、赤。
 血液型は、O型。

  どこにでもいる普通の中学生に見えるかもしれないけど、変身して悪いやつと戦う女の子。
 変身したら「サファイア」と名乗ることにしてるんだよね。本名なんか名乗れな寝れないしさ。
 サファイアとやらは平和を守るために戦うけど、パートナーとなるマスコットには正体を知られてはならないなんて理由で、友達にも家族にも知られていないし、教えていない。

 だけど、普通の一般を助けたら、サファイアの存在を知られては、その人は漫画家だったらしく、漫画に取り上げられた。
 まさか、漫画家というのは知らなかった。
  仲間はもちろんいる。
 ピンクサファイア、グリーンサファイア、イエローサファイア。
 仲間の存在も漫画家に知られていて、四人が描かれるところを、書店で立ち読みして知ることになる。

 四人の中で一番小柄なのは、グリーンサファイア。
 だけど、スタイルはいいんだよな。
 中学生だけど、150センチには満たない。
 一人称は「ボク」。
 血液型は、A型。

 四人の中で一番背が高いのは、ピンクサファイア。
  中学生だけど158センチという、中学生三年生の平均身長はやや越えている。
 まだ第二次成長期は迎えてないとのこと。
一人称は「あたし」。
血液型は、B型。

イエローサファイアは、どちらかといえば150センチの前半。
一人称は「あたい」。
血液型は、AB型。

四人では戦う以外に会ったことがない。
何故なら、お互いに正体を知らないから。本当は誰なのかを知ろうと思ったこともない。
 例え、同じ戦友だとしても、それ以外の接点はない。

 マスコットはアフロヘアーの小柄すぎるおじさん。
「おじさん」なんて呼んだ際には、怒られてしまいそうだけど。
 石を蹴ったことが理由で任命された。そんな理由で?

漫画家とついているアシスタントや、担当からの新しいネタ作りのための質問責めに会う前に、両利きである私は左手で書いては、事実と空想を混同させたメモを置くことにした。

 メモの内容はというと、
 サファイアはブルー、イエロー、グリーン、ピンクの四人で戦う。
 異世界や宇宙と関わりを持つ。
 中学生の第二次成長期を迎えているか、迎えてないかぐらいの少女が戦う。
 プライベートは一切語らない。
 リーダーはブルーで、サブリーダーはピンク。
 敵は怪物とか美男美女なんてことはなく、中年のおじさんだったり、小さな小動物だったり、小人だったり、そこ らへんでパートしながら副業で悪をやっているおばさんだったりする。
 素手や魔法で戦うとかはなくて、石やコンクリートでも割れるような頭突きだったり、自由自在に爪を伸ばして引っ掻くとか、頑丈なものでも噛み砕ける歯で噛みついて、戦ったりする。
 変身したらコスプレなんてない。和服、漢服、中華服が多め。
 靴は変身したら、厚底スニーカー、下駄、サンダル、裸足、靴下のみが多い。

 ざっとこんな内容かな?
 私はメモをこっそり、漫画家の家のポストに入れた。
 家は偶然、漫画家を助けた時に知ったんだよね。

「大変だ、やつらが現れた」
 マスコットの老《ろう》が、私に呼びかけるけど‥‥。
「どうせ、地球には何の影響もないんでしょ?」
 所詮、守るのは私たちとは関係のない世界。
「サファイアは、戦うのが使命なのでは?」
「戦うにしたって、やらないからと言って、何のペナルティーもないって」
「サファイアの漫画も、どんどん売れて活躍しなかったら、新刊が出せなくなってしまうぞ?」
「出さなかったところで、私は困らない」
「サファイアは女の子の永遠の憧れの象徴となるん。
活躍するのは今だ」
「今年、受験生だし」

 私の両親は二人とも、会社は違うが編集長の社員のため、あの「戦うサファイア」というタイトルで連載する漫画家と設定があるかはわからないけど、母の働いている会社と同じなんだよ。
 だから、余計な騒ぎは起こしたくないし、編集者の娘なんて漫画家にばれたらどうなることやら。
 
 両親は共働きのため、祖父母の家にいることが多い。
  漫画家が祖父母の家に押しかけてくるとは思えないけど。
 やるしかないのか。

「やらなきゃならないんだよね?」
「その気になったか」
「なってない」

 さあ、変身だ。
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