異世界勇者~それぞれの物語~

野うさぎ

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番外編 狙われし者~恋する乙女な団長を助けるために~

第6話

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 副団長と話している時間は楽しかった。
 団員のメンバーはみんな若くて、私より年下で、一番最年少のメンバーは13歳だから、2、3歳年下までは話が合う方だとは思っている。

 副団長と私は正反対な性格だった。
 プライドが高くて負けず嫌いな私と、おおらかで誰とでも打ち解けるような副団長とはウマが合う。

 副団長の恋を応援するっていうのもいいかもしれない。

 私は幼馴染と失恋したけど、それは誰かに経験してほしいわけではない。

 副団長は、私が飼っている猫とそっくりでかわいらしかった。
 私の猫もよく私を何でも頼ってくれるから。

 16歳の副団長が団長となり、15歳の女の子が副団長となった。
 そして、私は元団長となった。

 私は新しい恋をしようと試みた。
 婚期を逃したくなくて、頑張ることにしてみた。
 何をどう頑張っていいのかわからないけど、頑張ってみたかった。


    私は赤ワインが好きなので、定番の酒場に向かった。
   この時間のお客さんは私しかいないみたい。
 夜の酒場に一人でいたので、赤ワインをひとつ注文してみた。
 そこで、私ワインを一杯飲んで、眠りについた。

 起きると、私は縄でがっちり縛られていた。
 状況を把握しようと起き上がろうとするものの、縄で固定されて動かない。
 動かない?
 私は手と足を繋がれた状態で、横向きに寝ていた。

 助けを呼ぼうにも、口には布の猿轡をされていて、どうすることもできなくなっていた。

 こわかった。
    ここには、恐怖しかない。

    どこにいるのかすら、わからない。
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