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番外編 天罰を受けた者たち

第1話

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 やつらは神か?悪魔か?わからないけど、雷を空から落とす、濁った水を飲ませようとする、炎で燃やそうとする、鋼や鉄を飲ませようとする者もいる。
 天罰には種類がある。風の天罰、炎の天罰、氷の天罰、雷の天罰、鉄の天罰、無の天罰、鋼の天罰、木の天罰、光の天罰、闇の天罰など他にも多数。天罰は一回なら優秀な力を秘めた者になるが二回目からは体質が変わってしまう。三回目からは人に被害をもたらす者へと変貌する。
 では、天罰を受けた三人の物語を始めよう。

 僕はラストリー。
 雷の天罰を受けた一人だ。
 もう誰にも会えない。
 こんなので誰かに会っていいわけない。

 雷の天罰は体に電撃を秘めているし、僕は一人の人間を守れなかった。
 天罰を下す神竜とやらから幼い少女を守ろうとして背中に何か刺された上、雷を打たれて僕は助かったけどその子は体が小さかったためか雷の衝撃に耐えられなくて死んでしまった。
 雷の衝撃に耐えれた僕は生きてるものの人でなくなってしまった。
 高い治癒能力を秘めていて怪我をしていてもすぐ治るし、きっと怪物かのような扱いをされるだろう。
 幼い少女の死はすぐに発見され、僕はしばらく動けなかったため死人かのような扱いになり、お墓に埋められたこともある。
 火葬される前になんとか這い上がったけど僕が死んだことにしておきたかったので、とにかく棺桶に重みのある人形を入れて僕はその場を去った。
 そして「ラストリー」という偽名にしてもらい、髪は伸ばし、そんなに長く伸ばさなくてもミディアムぐらい伸ばせば誰もわからないだろうし、黄色の目とプラチナブロンドへと髪の色を変えた。
 身長も5センチ、10センチ縮めばわからないだろうし、さすがにスカートをはいたりピンクの服を着ることはできなかったけど女装もして表向きは「女」ということにしておいて、親戚のところで居候もしたし、年齢も実際の年齢より5歳10歳低い設定にしたら誰が僕だと思う?
 眼の色、髪の色、髪の長さ、表向きの性別、年齢、名前を変えて人生をスタートさせた。
 どうやってそうしたかはそうゆう力をもつ姫がいるから大丈夫。
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