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番外編 パラレルラブ

第3話

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あたしはユリル。
あたしはママと暮らしている。
パパが時々会いに来てくれるの。
パパか聞かされたんだけどあたしはなんの種族がわからないけど異種族とのクウォーターらしいけど実感がなかった。
ママも普通の人間だし、パパかハーフだって言うから見た感じは何の違和感もないし、人間としか思えなかった。
あたしの祖母が異種族なんて言われてもわからないし、あたしはママの方の祖父母や親戚しか会ったことがなかった。
「パパ、その話本当なの?」
「さあ、それはユリル次第だよ」
「どうしてパパはすぐにどっか行っちゃうの?あたしはパパともう少しいたい」
「ごめんね、危険に巻き込むわけにはいかないから」
「友達のパパはいいなあ、毎日パパといられて」
「いつかユリルと毎日いられたらいいね」
「ううん、毎日じゃなきゃだめなの」
あたしはパパといたい。
ママが嫌というわけではないけど、パパともいたかった。
パパとママと過ごしたかった。
ママもパパと仲が悪いわけじゃないのに仲良しの方なのに、どうしていつも一緒にいないのかが不思議だった。
「パパ、行くね」
「待ってよ、パパ。もう少しここにいて?お願い」
「そうしたいけどできないんだ」
  パパが困った顔をするけど
「どうして一緒にいられないの?」
「知りたい?」
「うん、知りたい‥‥」
「わかった。教えてあげるよ。それは‥‥」
パパから語られる真実に唖然とした。
パパからどんな口からどんなことが語られたと思う?
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