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番外編 好きな人が二人いて

第4話

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私にも夢はある。
それは結婚して、子供も欲しい。
幸せで、愛のある家庭をきずきたかった。

小学生の頃に経験した、両親の結婚式は忘れられなかった。
お互いに同い年のため、18歳になったから、結婚ができたらしい。

だから、私は子供に苦労なんてかけたくないから、大人になってから結婚するの。
そう誓った。

火塚のことは、そんな簡単に忘れられない。
火塚のことは、今の好き。
好きな人は、何人いてもいいの。
いろいろな男を好きになる私は、嫌いじゃない。
自分を嫌いになってもしょうがない。
こんな自分をどう好きになるかが、人生だと思える。

幼馴染は、同級生だけではなかった。
私は友達はたくさんいたけど、友達では物足りない。恋人がほしかった。
今は25歳の同い年の幼馴染と、
今は24歳の一歳年下の幼馴染と、
今は23歳の二歳年下の幼馴染と、
今は22歳の三歳年下の幼馴染と、
今は21歳の四歳年下の幼馴染と、
今は20歳の五歳年下の幼馴染がいる。
異性の幼馴染はたくさんいるけど、恋愛感情はなかった。
小学の頃から、私は社交的なため、学年が違くても、仲良くなれた。

そして、私は子供が好きで、将来は子供二人以上ほしかった。
私は一人っ子で苦労したから。
血の繋がらない弟に相手にされないことを考えると、生まれた時からずっと一緒にいるきょうだいのほうがいいのかなと思うことさえあった。
テレビで見る大家族には、憧れていた。

火塚とは、今は避けられているけど、昔は仲良かったのにと振り返ることさえあった。
最初の出会いは、火塚が18歳で、私が23歳の頃だった。
お互い、新卒で入ったため、同期として仲良くなった。
最初はさんつけだったのに、お互いに呼び捨てで呼び合える仲となった。
私が避けられるようになったのは、仲良くなって、一年たってから、そう、私が24歳で、火塚が19歳になった頃に、私は火塚に告白したけど、「そうゆう対象として見れない」と振られ、何回も告白したり、アプローチしているうちに、避けられるようになった。

あの仲の良かったころのことは、今でも憶えているし、私は火塚の優しさや、年下とも思えないような聞き上手なところに惹かれていった。
もう一度、優しくしてくれないかな?
仕事でわからないことがあっても、手を差し伸べてくれたり、
年末調整とか、書類仕事も教えてくれたのに、
お菓子を交換したこともあった。
火塚は、お菓子が好きだということを今も覚えていて。

そんな優しくて、愛おしい火塚はもういない。
私も、火塚のいるところに異動になればいいのにとさえ思えてくる。
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