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番外編 三毛猫魔法使いさくら先生

第4話

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「うん、行ってみていいかな」

 わたしは、さくらさんについて行った。
 ここで、わたしのこれからは、大きく変わっていった。
 見知らぬ場所に着いた。
 見たこともない景色。

「紹介するにゃ。あたちの仲間、三毛猫バスターを」

 三毛猫バスターと言われる猫は、みんな三毛猫で、
 名前は、
 ホワイトレディ、
 ブラックレディ、
 タマ、
 さくら子、
 ピンキー、
 スモモ、
 ねず、
 猫姫、
 姫、
 ピース、
 キュート、
 ミケ、
 ちびび、
 ヤサイウーマン、
 ヤサイマン、
 アスミン、
 ジャスミン、
 ミケレディ、
 アズキ、
 うしし、
 ネコット、
 ミカエル、
 ルシファー、
 カール、
 アシェリー、
 さくら2号、
 エリザベス、
 ベス、
 さくらんぼ、
 というメンバーで、あった。

「あたちは、桜高校、桜幼稚園、桜保育園を開設してて、三毛猫バスターにはその先生をそれぞれやってもらってるにゃ」
「どうして、桜中学校や桜小学校はないの?」
「開設するお金がなかったにゃ」

 その後、三毛猫バスターと仲良くなった。
 三毛猫バスターは、人間の言葉を話せるから。

 ヤサイマンとヤサイウーマンは双子の兄妹。
 うししはうし年に生まれたらしい。

 さくら2号は、さくらさんの弟子であるために、名乗り、本名ではないみたい。
 本名は教えてくれなかった。

 わたしは、ベリーショートヘアーの小学三年生から、さくらさんの生徒に憧れ、桜幼稚園に入りたい思いで、少しずつ異世界?で幼くなっていった。
 ボブヘアーの小学二年生になり、
 セミロングの小学一年生になり、
 髪が背中まで長い幼稚園年長になれた。

 わたしは話し方も、昔の面影がないように、
 一人称を「あたし」にして、なのです口調へと変わった。

 仲間もできたのです。
 三毛猫のさくらさん。

 同い年の櫻《さくら》君。隣の組だけど、同じ幼稚園なんだ。
 一人称は「おいら」の敬語の最後に「ぞ」がつくことが多い。
 櫻君は下の名前ではなくて、上の名前となる。

 桜保育園の桜《さくら》咲良《さくら》ちゃん。
 一人称は「あたい」のござる口調。
 桜幼稚園は年少、年中、年長があるけど、まだ幼稚園に入園できる程ではないので、2、3歳ぐらいかな。

 エリザベスお嬢様の孫娘で、桜高校に通う10代の親を持つ日本人とのハーフのサクラ様。
 正式名称は長いので、覚えてない。
 1歳はなってるみたい。
 赤ちゃんに様付けするのは、これでもお嬢様だからだよ。

 あたしは変わったの。
 昔のあたしとは変わりたいって思ったから。

 だけど、あの新しいママはきっと、あたしを探す。
 だから、髪を伸ばした。
 身長も低くなったし、幼稚園にもなった。

 勝手にいなくなったなら、探しに行きそうだ。
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