123 / 173
7章
122話 *甘い空気
しおりを挟む
2時間後、琳太郎がマンションに戻ると、やけに静まり返っているリビングに足を踏み入れた。バイブは電池が切れたようで音が鳴っておらず、同じように晴柊自身も充電が切れたように項垂れていた。気を失い、そのまま眠っている様だった。もはや胸と亀頭に括りつけられたローターの微弱ともいえる振動は意味を成していなかった。
「晴柊、晴柊。」
琳太郎は晴柊の顔を掴む。何度かイッていたようで、身体や床は晴柊の出したもので汚れていた。晴柊がゆっくり目を開ける。ぼーっとした顔で琳太郎を見ると、現状を掴みハッとしたように目を見開いた。
「ご、ごめん、ごめんなさぃっ……おれっ、……」
「悪い子のお仕置きは後だ。風呂に入るぞ。」
琳太郎は晴柊の拘束を解き、乱雑に玩具を外しその辺に投げ捨てると晴柊を抱き上げた。
「皆に会った……?」
「ああ。」
「怒ってた……?」
「まさか。喜んでたよ。早くお前に会わせろとうるさくて仕方が無い。でも、暫くは俺が独り占めするって決めたからな。」
琳太郎はそういうと抱き上げる晴柊に顔をすり寄らせた。晴柊をシャワーの前に降ろすと、浴槽に湯を張っている間晴柊の身体を洗い始める。
「……優しい。もっと酷くして良いんだぞ。」
「俺がしたいからこうしてる。」
「……」
「不満か?殴られ、蹴られたいか?」
琳太郎は晴柊の身体に泡を乗せながら問う。
「だって……いつもシてるエッチとあんまり変わらない。」
拘束具をして監禁されてるとは言えど、晴柊はどこかこれでいいのだろうか、という感覚になる。まるで「満たされない」のだ。琳太郎への奉仕精神が極限を超え、マゾヒストだのといった嗜好状態を超えている。
「尿道ぶっ刺されてそんな言えるなら大したもんだな。それはそれでいい。満たされなくて不満なら、ある意味お仕置きになる。」
琳太郎はそういうとシャワーで晴柊の身体を洗い流すと、晴柊を浴槽に入れた。
「向こうで仕事してるから、ゆっくり浸かったら上がって来い。また居眠りでもして溺れるなよ。」
琳太郎はそういうと浴槽を出て行った。晴柊はぶくぶくと顔を半分湯船に埋めて息を吐く。ぶくぶくと水が音を立てた。まるで甘やかされている気分だった。拘束されても、苦しくて痛いことをされても、足りない。もっと、もっと。晴柊は自分のほうが欲深いことに気が付くと、目を覚ますように顔にお湯をかける。
少しの間琳太郎と離れたうえに、一生もとには戻れないと思っていたからか、相手を求めてしまっている気持ちは琳太郎より自分のほうが遥かに大きい。晴柊はそんな自分に気が付いていた。
♦
「お待たせ、あがったよ。」
晴柊は寝室に顔を出すと、ベットの上でノートPCを広げ作業している琳太郎がいた。琳太郎はパタンとパソコンを閉じると、自分の横をとんとんと叩く。晴柊はベットに上がり、琳太郎の隣にチョコンッと座った。
「まだお前にキスもしていないし抱きしめてもいない。セックスもまだだ。大分お預けさせたつもりだったんだが、お前はそれでも足りないか?」
「……」
「俺は正直、もう我慢できないんだけど。」
琳太郎は晴柊の頬に手を当て、顔を向けさせると、距離を詰めた。晴柊と琳太郎の鼻先が触れる。風呂上がりで体温が上がっている晴柊の肌が心地よかった。
「キス、されたくない?」
琳太郎は晴柊に聞く。至近距離の琳太郎の色っぽい声が、晴柊の頬を赤く染めていく。甘えてしまいそうだ。でも、琳太郎が求めているんだ。晴柊にとっての逃げ道を、言い訳を用意されると、晴柊は嫌だとは言えない。
「い、いいよ、……ん、っ……」
琳太郎は晴柊の答えを聞くなりすぐ口を塞いだ。舌を入れ、久方ぶりの晴柊とのキスに夢中になる。晴柊もまた、嬉しくて仕方が無かった。またこうして琳太郎と触れ合えることが何よりも晴柊にとって嬉しかった。自分に罰を、禊を、必死にそう思っていた気持ちが少し薄れたような気がした。
琳太郎の唇がゆっくり離れ、晴柊を抱きしめる。
「お前は頑張ったよ。好きでアイツに抱かれてたわけじゃないなんてこと、わかってる。車の中でも言ったが、相談しなかったことは癪だけどお前が俺のためにしようとしてくれた思いまで責めるつもりは無い。」
「………好き、琳太郎………」
晴柊はぎゅぅっと琳太郎にしがみつくようにして抱きしめ返した。
「ああ、俺も。好きだよ。好きなんてもんじゃない。お前がいないと生きていられないんだ。離れようとしないでくれ。」
甘ったるい空気が2人を包む。
「まあでも、せっかくだからこのチャンスは逃せないな。俺が満足するまで付き合ってもらうぞ。」
琳太郎は晴柊の身体を引きはがすと、意地の悪い笑顔を浮かべた。休戦状態だった戦が再び狼煙を上げる。完璧に油断していた晴柊は思わず顔を引きつらせると、琳太郎はまた驚くほど手際よく色々準備を始めた。
「まあ、琳太郎が楽しそうなら俺はいいんだけど……なんていうか……アンタ、結構好き物だよな。こういうの、ハードプレイっていうの?妙に色々知ってるし。」
「ヤクザなんて大体そうだろ。大体趣味嗜好最悪だ。榊なんてアイツは死人の――」
「す、ストップストップ!言わなくていいよ!!」
晴柊は必死に琳太郎の声を遮った。おぞましい言葉がすぐに連想できたからだ。琳太郎は再び晴柊の腕に拘束具をつけると、今度はベッドヘッドに繋げる。足は開脚させるようにたたませ、細いポールを膝に当てがった拘束具に固定し、足を閉じさせないような準備をした。晴柊は完全に身体を固定されてしまう。
琳太郎は晴柊のモノをゆるゆると扱き始めた。
「ぁ、ん、……はぁっ………ぁ……」
「相変わらず元気だな。ちょっと触ったらもう半勃ち。」
「ん、ん゛っ……ぅ、だっ、て…ぁあ゛、っ……!」
無防備に晒された乳首を空いた手で弾いてやれば、晴柊は嬉しそうに腰をビクつかせる。先走りが零れ始め、ぐちゃぐちゃと音を立て始めるころには、晴柊のモノは腹に付きそうなほどそそり立っていた。
「あーあ、もうこんなに汚してる。」
琳太郎は晴柊の先端から溢れる先走りを指で拭うようにしてわざと糸を引かせて見せる。晴柊はすぐに恥ずかしそうに視線を逸らすが、まるでその光景に当てられたとでも言うようにピクピクと自身のモノを揺らし返事をしていた。
琳太郎が最後の追い打ちをかけるように激しく扱き始めると、晴柊は一段と甘い声を上げた。
「ひゃっ!!ぁ、あんっ……ぅ、ぁ……んんっ…イグぅっ……!!」
晴柊が息んだ時、琳太郎はパッと手を離した。晴柊は迫りかかった射精感がただ降りていくことを感じる。
「イきそう?まだ駄目だ。」
琳太郎はそういうともう一度、ゆっくりと扱き始める。決してイけないように、それでも快感を与え続けられ、晴柊の頭はパンク寸前であった。
「ぁ、ん……あ゛、っ…焦らさない、で……はぁ、ぁんっ…!」
「留守番中気飛ばすほどイきまくってたんだろ?ちょっとは耐えてみせろ。」
「ん、あ、んんっ……!」
晴柊のモノは緩い刺激を続けられる。時々射精感が強まるも、その様子がすぐにバレて琳太郎の手は止まる。足がピンっと伸び、開いた口が塞がらなくなってくる頃。琳太郎は強めに一扱きすると、そのまま晴柊の身体から離れる。
琳太郎は事前に何かを準備していたらしく、ベッドサイドのチェストに置いていた桶から布のようなものを持ち上げた。とろりと粘着質なものが浸されている。間違いなく、ローションだ。
「……そ、れ……」
「ローションガーゼ。焦らされて焦らされて溜まんないお前に、これで亀頭磨いてやったらどうなるかな?」
「……ぁ、っ……待って…」
「もういくらイッてもいいぞ。その代わり、何度出しても止めねえけどな。」
琳太郎はらしくもなくにっこり笑って見せると、人肌に温めたローションをひたひたにしたガーゼを晴柊の亀頭に当てがった。ガーゼの両端を持ち、スライドを始める。
すると晴柊の頭は真っ白になるほどの快感に包まれた。
「だめ゛、まっ、ぁああぁ、ん、ぁ゛~~~~~、!!!♡♡♡」
晴柊の制止も虚しく、琳太郎は足を閉じることもできずただただ受け入れるしかない晴柊に容赦なく強い快感を当てがった。
「おら、気持ちいだろ?ずっと我慢させられてたもの出しちまえよ。」
「ん゛、んぁ、っ…だめ、イグ、ぁあ゛、……ん゛っ~~~~、っ!!!!♡♡♡」
晴柊は腰を浮かせガーゼめがけて射精した。堪えていた物を出した余韻に浸る間もないまま、イッた直後の亀頭を更に琳太郎に責められる。晴柊は腕をガシャガシャと慣らし必死に許しを請うた。
「まって、ぁ、ああん、イッた、ん、ぁ、っ゛!イッだばっか、ぁ゛っ、やら、ぁん゛っ…!!♡」
「はいはい、イッたばっか苦しいなぁ~。でも止めないんだってば。」
「ん゛、ぅ、なんか、ぁ、ん、なんかでるぅっ……!!♡♡♡ゃ、んっ…ぁあ゛っ~~~~!!!♡♡♡」
ぷしゃっと音を立て晴柊はガーゼ越しに潮を吹いた。喉を逸らし、開いた口から舌が覗く。虚ろな目になりガクガクと腰を震わせている様をみて、琳太郎は満足気に、それでも手は止めなかった。
暫くローションガーゼで責め立てられ、晴柊はもう少しで意識が遠のきそうになったとき、ようやく解放される。息絶え絶えに、あまりの快感の強さに涙がぼろぼろと零れていた。
「晴柊。飛んだか?……もう止める?」
琳太郎が晴柊を覗き込んだ。晴柊の目は虚ろではあるが意識は飛んでいない。欲望を孕み、まるで快感に従順にされているようにみえた。
「いやっ……やめない、で……ほしい、いれてほしぃ……琳太郎のちんぽいれてぇ、っ…♡♡」
晴柊は僅かに口角を上げ琳太郎を誘うように自分のアナをヒク付かせた。琳太郎は煽られたようにがっちりと晴柊の太ももを掴むと、艶やかな彼を見下ろしながらいきり立った自らのソレを当てがった。
「晴柊、晴柊。」
琳太郎は晴柊の顔を掴む。何度かイッていたようで、身体や床は晴柊の出したもので汚れていた。晴柊がゆっくり目を開ける。ぼーっとした顔で琳太郎を見ると、現状を掴みハッとしたように目を見開いた。
「ご、ごめん、ごめんなさぃっ……おれっ、……」
「悪い子のお仕置きは後だ。風呂に入るぞ。」
琳太郎は晴柊の拘束を解き、乱雑に玩具を外しその辺に投げ捨てると晴柊を抱き上げた。
「皆に会った……?」
「ああ。」
「怒ってた……?」
「まさか。喜んでたよ。早くお前に会わせろとうるさくて仕方が無い。でも、暫くは俺が独り占めするって決めたからな。」
琳太郎はそういうと抱き上げる晴柊に顔をすり寄らせた。晴柊をシャワーの前に降ろすと、浴槽に湯を張っている間晴柊の身体を洗い始める。
「……優しい。もっと酷くして良いんだぞ。」
「俺がしたいからこうしてる。」
「……」
「不満か?殴られ、蹴られたいか?」
琳太郎は晴柊の身体に泡を乗せながら問う。
「だって……いつもシてるエッチとあんまり変わらない。」
拘束具をして監禁されてるとは言えど、晴柊はどこかこれでいいのだろうか、という感覚になる。まるで「満たされない」のだ。琳太郎への奉仕精神が極限を超え、マゾヒストだのといった嗜好状態を超えている。
「尿道ぶっ刺されてそんな言えるなら大したもんだな。それはそれでいい。満たされなくて不満なら、ある意味お仕置きになる。」
琳太郎はそういうとシャワーで晴柊の身体を洗い流すと、晴柊を浴槽に入れた。
「向こうで仕事してるから、ゆっくり浸かったら上がって来い。また居眠りでもして溺れるなよ。」
琳太郎はそういうと浴槽を出て行った。晴柊はぶくぶくと顔を半分湯船に埋めて息を吐く。ぶくぶくと水が音を立てた。まるで甘やかされている気分だった。拘束されても、苦しくて痛いことをされても、足りない。もっと、もっと。晴柊は自分のほうが欲深いことに気が付くと、目を覚ますように顔にお湯をかける。
少しの間琳太郎と離れたうえに、一生もとには戻れないと思っていたからか、相手を求めてしまっている気持ちは琳太郎より自分のほうが遥かに大きい。晴柊はそんな自分に気が付いていた。
♦
「お待たせ、あがったよ。」
晴柊は寝室に顔を出すと、ベットの上でノートPCを広げ作業している琳太郎がいた。琳太郎はパタンとパソコンを閉じると、自分の横をとんとんと叩く。晴柊はベットに上がり、琳太郎の隣にチョコンッと座った。
「まだお前にキスもしていないし抱きしめてもいない。セックスもまだだ。大分お預けさせたつもりだったんだが、お前はそれでも足りないか?」
「……」
「俺は正直、もう我慢できないんだけど。」
琳太郎は晴柊の頬に手を当て、顔を向けさせると、距離を詰めた。晴柊と琳太郎の鼻先が触れる。風呂上がりで体温が上がっている晴柊の肌が心地よかった。
「キス、されたくない?」
琳太郎は晴柊に聞く。至近距離の琳太郎の色っぽい声が、晴柊の頬を赤く染めていく。甘えてしまいそうだ。でも、琳太郎が求めているんだ。晴柊にとっての逃げ道を、言い訳を用意されると、晴柊は嫌だとは言えない。
「い、いいよ、……ん、っ……」
琳太郎は晴柊の答えを聞くなりすぐ口を塞いだ。舌を入れ、久方ぶりの晴柊とのキスに夢中になる。晴柊もまた、嬉しくて仕方が無かった。またこうして琳太郎と触れ合えることが何よりも晴柊にとって嬉しかった。自分に罰を、禊を、必死にそう思っていた気持ちが少し薄れたような気がした。
琳太郎の唇がゆっくり離れ、晴柊を抱きしめる。
「お前は頑張ったよ。好きでアイツに抱かれてたわけじゃないなんてこと、わかってる。車の中でも言ったが、相談しなかったことは癪だけどお前が俺のためにしようとしてくれた思いまで責めるつもりは無い。」
「………好き、琳太郎………」
晴柊はぎゅぅっと琳太郎にしがみつくようにして抱きしめ返した。
「ああ、俺も。好きだよ。好きなんてもんじゃない。お前がいないと生きていられないんだ。離れようとしないでくれ。」
甘ったるい空気が2人を包む。
「まあでも、せっかくだからこのチャンスは逃せないな。俺が満足するまで付き合ってもらうぞ。」
琳太郎は晴柊の身体を引きはがすと、意地の悪い笑顔を浮かべた。休戦状態だった戦が再び狼煙を上げる。完璧に油断していた晴柊は思わず顔を引きつらせると、琳太郎はまた驚くほど手際よく色々準備を始めた。
「まあ、琳太郎が楽しそうなら俺はいいんだけど……なんていうか……アンタ、結構好き物だよな。こういうの、ハードプレイっていうの?妙に色々知ってるし。」
「ヤクザなんて大体そうだろ。大体趣味嗜好最悪だ。榊なんてアイツは死人の――」
「す、ストップストップ!言わなくていいよ!!」
晴柊は必死に琳太郎の声を遮った。おぞましい言葉がすぐに連想できたからだ。琳太郎は再び晴柊の腕に拘束具をつけると、今度はベッドヘッドに繋げる。足は開脚させるようにたたませ、細いポールを膝に当てがった拘束具に固定し、足を閉じさせないような準備をした。晴柊は完全に身体を固定されてしまう。
琳太郎は晴柊のモノをゆるゆると扱き始めた。
「ぁ、ん、……はぁっ………ぁ……」
「相変わらず元気だな。ちょっと触ったらもう半勃ち。」
「ん、ん゛っ……ぅ、だっ、て…ぁあ゛、っ……!」
無防備に晒された乳首を空いた手で弾いてやれば、晴柊は嬉しそうに腰をビクつかせる。先走りが零れ始め、ぐちゃぐちゃと音を立て始めるころには、晴柊のモノは腹に付きそうなほどそそり立っていた。
「あーあ、もうこんなに汚してる。」
琳太郎は晴柊の先端から溢れる先走りを指で拭うようにしてわざと糸を引かせて見せる。晴柊はすぐに恥ずかしそうに視線を逸らすが、まるでその光景に当てられたとでも言うようにピクピクと自身のモノを揺らし返事をしていた。
琳太郎が最後の追い打ちをかけるように激しく扱き始めると、晴柊は一段と甘い声を上げた。
「ひゃっ!!ぁ、あんっ……ぅ、ぁ……んんっ…イグぅっ……!!」
晴柊が息んだ時、琳太郎はパッと手を離した。晴柊は迫りかかった射精感がただ降りていくことを感じる。
「イきそう?まだ駄目だ。」
琳太郎はそういうともう一度、ゆっくりと扱き始める。決してイけないように、それでも快感を与え続けられ、晴柊の頭はパンク寸前であった。
「ぁ、ん……あ゛、っ…焦らさない、で……はぁ、ぁんっ…!」
「留守番中気飛ばすほどイきまくってたんだろ?ちょっとは耐えてみせろ。」
「ん、あ、んんっ……!」
晴柊のモノは緩い刺激を続けられる。時々射精感が強まるも、その様子がすぐにバレて琳太郎の手は止まる。足がピンっと伸び、開いた口が塞がらなくなってくる頃。琳太郎は強めに一扱きすると、そのまま晴柊の身体から離れる。
琳太郎は事前に何かを準備していたらしく、ベッドサイドのチェストに置いていた桶から布のようなものを持ち上げた。とろりと粘着質なものが浸されている。間違いなく、ローションだ。
「……そ、れ……」
「ローションガーゼ。焦らされて焦らされて溜まんないお前に、これで亀頭磨いてやったらどうなるかな?」
「……ぁ、っ……待って…」
「もういくらイッてもいいぞ。その代わり、何度出しても止めねえけどな。」
琳太郎はらしくもなくにっこり笑って見せると、人肌に温めたローションをひたひたにしたガーゼを晴柊の亀頭に当てがった。ガーゼの両端を持ち、スライドを始める。
すると晴柊の頭は真っ白になるほどの快感に包まれた。
「だめ゛、まっ、ぁああぁ、ん、ぁ゛~~~~~、!!!♡♡♡」
晴柊の制止も虚しく、琳太郎は足を閉じることもできずただただ受け入れるしかない晴柊に容赦なく強い快感を当てがった。
「おら、気持ちいだろ?ずっと我慢させられてたもの出しちまえよ。」
「ん゛、んぁ、っ…だめ、イグ、ぁあ゛、……ん゛っ~~~~、っ!!!!♡♡♡」
晴柊は腰を浮かせガーゼめがけて射精した。堪えていた物を出した余韻に浸る間もないまま、イッた直後の亀頭を更に琳太郎に責められる。晴柊は腕をガシャガシャと慣らし必死に許しを請うた。
「まって、ぁ、ああん、イッた、ん、ぁ、っ゛!イッだばっか、ぁ゛っ、やら、ぁん゛っ…!!♡」
「はいはい、イッたばっか苦しいなぁ~。でも止めないんだってば。」
「ん゛、ぅ、なんか、ぁ、ん、なんかでるぅっ……!!♡♡♡ゃ、んっ…ぁあ゛っ~~~~!!!♡♡♡」
ぷしゃっと音を立て晴柊はガーゼ越しに潮を吹いた。喉を逸らし、開いた口から舌が覗く。虚ろな目になりガクガクと腰を震わせている様をみて、琳太郎は満足気に、それでも手は止めなかった。
暫くローションガーゼで責め立てられ、晴柊はもう少しで意識が遠のきそうになったとき、ようやく解放される。息絶え絶えに、あまりの快感の強さに涙がぼろぼろと零れていた。
「晴柊。飛んだか?……もう止める?」
琳太郎が晴柊を覗き込んだ。晴柊の目は虚ろではあるが意識は飛んでいない。欲望を孕み、まるで快感に従順にされているようにみえた。
「いやっ……やめない、で……ほしい、いれてほしぃ……琳太郎のちんぽいれてぇ、っ…♡♡」
晴柊は僅かに口角を上げ琳太郎を誘うように自分のアナをヒク付かせた。琳太郎は煽られたようにがっちりと晴柊の太ももを掴むと、艶やかな彼を見下ろしながらいきり立った自らのソレを当てがった。
42
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる