144 / 173
幕間
143話 *天使
しおりを挟む
琳太郎の身体を自分の出した白濁で汚した晴柊は、果てて力が抜けたのかはぁはぁと肩で息を吐きながらへたり込むように琳太郎の上で座り込んでいる。横になりたいとでも言うように琳太郎の上から退こうとする晴柊の腕を掴む。
「も、もう、……」
「まだ降りるな。今日は上に乗れ。」
こうなると琳太郎は譲らない。晴柊が一番よく知っている。晴柊は半ば諦め琳太郎のモノを手で支えながら、自分のアナへと当てがった。
「ああ、まだ慣らしてないか。」
琳太郎が徐に晴柊のアナに指を捻じ込む。自分のモノを掴み今にでも入れようとする晴柊の傍ら、ちゅぷちゅぷと音を立てながら晴柊の前立腺をピンポイントに2本の指で擦る。こりっとくすぐるようにして刺激すると、晴柊は背筋を弓なりに反らし喜んだ。
「ぁんっ……それ、きもち、ぃ……あっ……♡」
「もうぐずぐず。ガバマンになるなよ。ほら、ちゃんと締め付けろ。」
琳太郎が晴柊の柔らかい尻を叩けば、筋肉の収縮につられナカもきゅっと締まる。琳太郎の筋張った指をより意識させられ、晴柊は倒れこみそうになる体を必死に琳太郎の身体の上に置いた己の両腕で支えた。きっと耐えられず倒れこんでしまえばまたお仕置きだ何だとされるに違いない。
ひとしきり、晴柊のナカを解し終えると琳太郎は指を抜き晴柊の腰を支える。
「頑張ったな、褒美やるよ。ずっと欲しかったんだろ?」
「ジジくさいぞ、琳太郎……」
晴柊がじっと琳太郎を見つめた。
「生意気。」
そのまま、晴柊の腹を貫くように琳太郎は下から自分のモノを突き上げるようにして入れる。
「ひ、ぃ゛、ぁっ~~~!♡♡」
「まだ伸びんなよ。ほら、ぐぽぐぽしてるとこ見せな。」
ゆるゆると腰を上下に動かす晴柊に喝を入れると、晴柊はギリギリ抜けるか抜けないかというところまで腰を持ち上げ、ストンと落とし込む激しい腰使いを見せた。しかし、この動きはかなり負担がある。晴柊の軟弱な体力ではすぐに悲鳴を言うのがオチなのだ。晴柊が騎乗位をしたがらない理由の一つだ。
「ん、ぅっ、ぁ、……も、むり、り、んたろっ……んん、ぅ゛、っ♡♡♡」
懇願するような視線。困ったように下がった眉尻と、塞ぐことを忘れたように僅かに開いた口から覗くほんのり赤い舌がいやらしい。舌からの角度は晴柊の全てを余すことなく見られる。琳太郎はじっとその様子を目に焼き付け、晴柊の薄く白い身体を飾る様な勃起した乳首をきゅぅっと摘まんだ。
「仕方ねえな。」
そういうと、琳太郎はそのまま自らの腹筋で起き上り、挿入したまま器用に晴柊を仰向けに寝転がらせた。すると、普通の正常位の体勢を通り越し晴柊の足を畳むようにすると、全体重を掛けるように晴柊に圧し掛かる。
琳太郎との体格差を思い知らせるような重量感に、晴柊は圧迫感と支配感にぐずぐずにされていた。
「あ゛、ん、ぅ……ぐ、ぅっ……ぁ゛、っん……♡♡」
晴柊はとりわけ身長が低いわけではない。所謂成人男性の平均である。ただ、琳太郎は身長が高いだけでなく、無駄な脂肪も無く引き締まっている。その圧倒的な筋肉量の差に、晴柊はいつも逃れることができずされるがままになるのであった。
「このまま奥、入れるか。」
琳太郎がぐっと角度を変え晴柊の奥に捻じ込もうとしてくる。
「だ、だめ、っ……!!」
晴柊は直ぐに理解し抵抗しようとするが、この体勢ではどうにも動くことができず、口で拒否することしかできない。
「お前ココ嫌がるよな。その割にはいつも気持ちよさそうにしてるけど?」
「ち、ちがう!…嫌なんだって、あ゛ぁ、っ!!」
「ふーん。でも、嫌がられたらやりたくなるタイプだって、お前が一番よく分かってんだろ。」
そういうと琳太郎は晴柊の制止に聞く耳持たず、そのまま結腸に自分のモノを捻じ込んだ。晴柊は嗚咽感に襲われ、入っていけないところに入れられている感覚に脳みそが溶けそうになる。逃げることができない、終わりが見えない快感の恐怖に晴柊はぐぐもった喘ぎ声を漏らしながら射精した。
「ぅ゛、ぉ゛、……あ゛っ~~~~……!!♡♡」
今にでもトびそうな晴柊の表情にそそられ、琳太郎は容赦なく責め立てた。涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔が愛おしい。綺麗な晴柊を唯一自分が汚している感覚に煽られる。
「もっと、滅茶苦茶にしてやりたい。俺にだけ発情して、尻尾振ってるお前を閉じ込めて可愛がってやりたい。」
琳太郎は、自らの欲望が思わず口に出ていたことに気が付き、ハッとする。さすがに引かれただろうか。はたまた、聞いていなかったか。まるで恐る恐るというように晴柊の瞳を見て様子を伺う。
「んっ………とっくに、アンタだけのもんだよ。セックス、するのも、帰りが待ち遠しくて仕方なくなるのも、監禁されてもいいって思うのも、全部……琳太郎、だけ……」
晴柊が力の抜けた笑顔を見せる。琳太郎はたまらず、晴柊にキスを落とした。自分が欲しい言葉を惜しみなくくれる晴柊が愛おしい。守りたい。自分の独占欲と執着心すら、綺麗な感情へと昇華する晴柊が、琳太郎には天界から落っこちてきた天使に見えた。
「も、もう、……」
「まだ降りるな。今日は上に乗れ。」
こうなると琳太郎は譲らない。晴柊が一番よく知っている。晴柊は半ば諦め琳太郎のモノを手で支えながら、自分のアナへと当てがった。
「ああ、まだ慣らしてないか。」
琳太郎が徐に晴柊のアナに指を捻じ込む。自分のモノを掴み今にでも入れようとする晴柊の傍ら、ちゅぷちゅぷと音を立てながら晴柊の前立腺をピンポイントに2本の指で擦る。こりっとくすぐるようにして刺激すると、晴柊は背筋を弓なりに反らし喜んだ。
「ぁんっ……それ、きもち、ぃ……あっ……♡」
「もうぐずぐず。ガバマンになるなよ。ほら、ちゃんと締め付けろ。」
琳太郎が晴柊の柔らかい尻を叩けば、筋肉の収縮につられナカもきゅっと締まる。琳太郎の筋張った指をより意識させられ、晴柊は倒れこみそうになる体を必死に琳太郎の身体の上に置いた己の両腕で支えた。きっと耐えられず倒れこんでしまえばまたお仕置きだ何だとされるに違いない。
ひとしきり、晴柊のナカを解し終えると琳太郎は指を抜き晴柊の腰を支える。
「頑張ったな、褒美やるよ。ずっと欲しかったんだろ?」
「ジジくさいぞ、琳太郎……」
晴柊がじっと琳太郎を見つめた。
「生意気。」
そのまま、晴柊の腹を貫くように琳太郎は下から自分のモノを突き上げるようにして入れる。
「ひ、ぃ゛、ぁっ~~~!♡♡」
「まだ伸びんなよ。ほら、ぐぽぐぽしてるとこ見せな。」
ゆるゆると腰を上下に動かす晴柊に喝を入れると、晴柊はギリギリ抜けるか抜けないかというところまで腰を持ち上げ、ストンと落とし込む激しい腰使いを見せた。しかし、この動きはかなり負担がある。晴柊の軟弱な体力ではすぐに悲鳴を言うのがオチなのだ。晴柊が騎乗位をしたがらない理由の一つだ。
「ん、ぅっ、ぁ、……も、むり、り、んたろっ……んん、ぅ゛、っ♡♡♡」
懇願するような視線。困ったように下がった眉尻と、塞ぐことを忘れたように僅かに開いた口から覗くほんのり赤い舌がいやらしい。舌からの角度は晴柊の全てを余すことなく見られる。琳太郎はじっとその様子を目に焼き付け、晴柊の薄く白い身体を飾る様な勃起した乳首をきゅぅっと摘まんだ。
「仕方ねえな。」
そういうと、琳太郎はそのまま自らの腹筋で起き上り、挿入したまま器用に晴柊を仰向けに寝転がらせた。すると、普通の正常位の体勢を通り越し晴柊の足を畳むようにすると、全体重を掛けるように晴柊に圧し掛かる。
琳太郎との体格差を思い知らせるような重量感に、晴柊は圧迫感と支配感にぐずぐずにされていた。
「あ゛、ん、ぅ……ぐ、ぅっ……ぁ゛、っん……♡♡」
晴柊はとりわけ身長が低いわけではない。所謂成人男性の平均である。ただ、琳太郎は身長が高いだけでなく、無駄な脂肪も無く引き締まっている。その圧倒的な筋肉量の差に、晴柊はいつも逃れることができずされるがままになるのであった。
「このまま奥、入れるか。」
琳太郎がぐっと角度を変え晴柊の奥に捻じ込もうとしてくる。
「だ、だめ、っ……!!」
晴柊は直ぐに理解し抵抗しようとするが、この体勢ではどうにも動くことができず、口で拒否することしかできない。
「お前ココ嫌がるよな。その割にはいつも気持ちよさそうにしてるけど?」
「ち、ちがう!…嫌なんだって、あ゛ぁ、っ!!」
「ふーん。でも、嫌がられたらやりたくなるタイプだって、お前が一番よく分かってんだろ。」
そういうと琳太郎は晴柊の制止に聞く耳持たず、そのまま結腸に自分のモノを捻じ込んだ。晴柊は嗚咽感に襲われ、入っていけないところに入れられている感覚に脳みそが溶けそうになる。逃げることができない、終わりが見えない快感の恐怖に晴柊はぐぐもった喘ぎ声を漏らしながら射精した。
「ぅ゛、ぉ゛、……あ゛っ~~~~……!!♡♡」
今にでもトびそうな晴柊の表情にそそられ、琳太郎は容赦なく責め立てた。涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔が愛おしい。綺麗な晴柊を唯一自分が汚している感覚に煽られる。
「もっと、滅茶苦茶にしてやりたい。俺にだけ発情して、尻尾振ってるお前を閉じ込めて可愛がってやりたい。」
琳太郎は、自らの欲望が思わず口に出ていたことに気が付き、ハッとする。さすがに引かれただろうか。はたまた、聞いていなかったか。まるで恐る恐るというように晴柊の瞳を見て様子を伺う。
「んっ………とっくに、アンタだけのもんだよ。セックス、するのも、帰りが待ち遠しくて仕方なくなるのも、監禁されてもいいって思うのも、全部……琳太郎、だけ……」
晴柊が力の抜けた笑顔を見せる。琳太郎はたまらず、晴柊にキスを落とした。自分が欲しい言葉を惜しみなくくれる晴柊が愛おしい。守りたい。自分の独占欲と執着心すら、綺麗な感情へと昇華する晴柊が、琳太郎には天界から落っこちてきた天使に見えた。
52
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる