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第14話 洞窟の魔物2
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ニーナはリチマンの屋敷につき、ドアの前で立ち止まった。
(……いったい何を言えばいいんだろう。何も考えてなかった。)
とにかくグレイシアのことが気になり、ここまで来たもののニーナにはどうすればいいかわからなかった。
(…私なんかがグレイシアを気にしたとしてもグレイシアは迷惑よね…)
ニーナがサト子達の元へ帰ろうとするといきなりドアが空いた。
「おやまあ、どちらさんですか?」
でてきたのはグレイシアよりは年上の別のメイドだった。
「…あの、グレイシアはいますか?」
「あの子の友達かい?」
「いや……えーっと…友達ってわけじゃ…」
「ふーん。まあどっちでもいいんだけど。あの子なんだか奇妙な子よね?何か企んでそうな…いい子なんだけどね。」
(グレイシアは何か企んでる?)ニーナはまた胸騒ぎがした。
「あ、そうそう。今は屋敷にはいないわ。今朝早くにリチマンさんと一緒に村の近くの洞窟に行ったみたいね。あそこには魔物が出るって噂なのに。何の用事か知らないけど……あ、ちょっと!」
ニーナはそれを聞いた瞬間走り出した。
(まさか……グレイシアはリチマンを…)
「ニーナ遅いなー」
サト子とノペルは洞窟の前でニーナを待っていた。
「本当に来るのですかね?」
ノペルが杖をコツコツさせながら言った。
「来るよきっと……」
(もしニーナがグレイシアとここに残るって言ったらどうしよ…。)
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」その時洞窟の奥で何やら悲鳴が聞こえた。
「なに!!?今の声!」
「洞窟の奥からみたいです!行ってみましょう!」
サト子とノペルは洞窟に入っていった。
「ノペル、洞窟の中大丈夫?」洞窟の中は暗いが所々に隙間から光が漏れて微かに見えるほどだ。
「大丈夫ですよ。洞窟は音が反響して壁が分かるので僕には見えやすいぐらいです。」
しばらく歩いていくと誰かの声と嫌な獣の臭いがしてきた。
「な、何をするんだグレイシア!!そいつは…その魔物はなんだ!」
リチマンの声だ。
「あれは、リチマン…とグレイシア…と何あれ!?」サト子はリチマンとグレイシア、それに見たこともないような生き物を見た。
それは犬よりは大きく、虎のような模様をしているが頭からは前向きに角が生えた四足歩行の魔物だった。
グルル……
その魔物は涎を足らしながらリチマンを睨みつけていた。
「グ…グレイシア、お前、ここに財宝を見つけたと言ったじゃないか!嘘だったのか!?」
「えぇ……リチマン様。財宝は嘘でした。欲深いあなたをここに呼び出すためのね。この魔物は数日前にこの洞窟を住み処にして、私がそれを何とか利用できないかと考えたの。そして何とか手なずけようと鶏を与え続けたのよ。」
「何を言ってるんだグレイシア…!いったい何をするつもりなんだ?!」
「これは、私が自由になるために必要なことなのよリチマン。私の幸せのためにあなたには死んでもらうことにした!」
魔物はジリジリとリチマンに寄っていっている。
「わ、わ、わかった!お前を自由にしてやるから…そ、その魔物をどこかにやってくれ!」
「もう手遅れなのよリチマン。私は何度もあなたに自由にしてくれと頼んだ。あなたは私にこう言ったわよね?『お前は私が買ったのだ。私がお前をどうしようが私の勝手だろう?お前は一生私に仕えるのだ。』と。その時私は決めた。あなたを殺す以外道はないと。」
グルル……
魔物がリチマンに詰め寄る。
「この魔物はどれだけエサをやっても懐いてくれなくてね。私も命がけで頑張ったのよ?そして鶏を与え続けてどうしようか考えた。そしてそうだ!っと思い付いたのがこれ。」
グレイシアはリチマンに指をさした。
「あなたの服を洗濯した後に服に鶏の血を染み込ましたの。だからあなたからは鶏の臭いがするってわけ。」
「な、な、な、なんだと!?お前……なんてことを……」
「くっくっく……ハァーハッハッ!これは傑作ね!リチマン!あなたはここで終わり。………私はこの魔物に[フリー]と名付けたの。この地獄を終わらせて私を自由にしてくれる魔物。……さあ、もう終わりにしましょう!行きなさい!フリー!!」
フリーがリチマンに飛びかかった。
「あぶないっ!!」
リチマンに襲いかかろうとしている魔物の横腹にノペルの魔法の火の玉が命中した。
魔法を受けた魔物はそのまま転がってリチマンから離れていく。
「ノペル!すごい!命中した!」
サト子が感心してノペルに言った。
「当たりましたね。しかしあれで魔物を倒したかどうか……」
「ここ、今度はなんだ?!」腰を抜かしたリチマンがサト子とノペルのほうを向いて言った。
「あぁ!あんたら助けてくれ!殺される!」
「あれは……ニーナと一緒にいた人……なんで…」
サト子がリチマンとグレイシアの方に向かいながら言った。
「大丈夫ですかー?!」
「はっ!サト子さん止まって!」ノペルがサト子に声をかけた時にはすでに先程の魔物がサト子の方に向かって突進してきていた。
「やばい!来た!」サト子は棒を構えた。
しかし魔物はサト子に向かって走ってくる。
ボッ!ボッ!と音がした。
ノペルがまた火の玉を魔物に向けて放ったようだ。
だが、魔物は突進しながら左右に火の玉を躱した。
「当たらない!!」
サト子が魔物の頭目掛けて棒を振り下ろした。
「脳天かち割り!!」
バキッ!!!
と音がしてサト子の木の棒が二つに割れ、片方はどこかへ飛んでいった。
どうやら魔物の角に当たったようだ。
「あぁ!ダメ!」
魔物はサト子に噛みつこうとした。
しかしあと寸前のところでノペルがサト子を抱き抱えてよけた。
「気をつけてください!サト子さん!奴の真正面にいては危険ですよ!」
「ありがとう、ノペル…」
武器が壊れた……どうやって倒したらいいの?
(……いったい何を言えばいいんだろう。何も考えてなかった。)
とにかくグレイシアのことが気になり、ここまで来たもののニーナにはどうすればいいかわからなかった。
(…私なんかがグレイシアを気にしたとしてもグレイシアは迷惑よね…)
ニーナがサト子達の元へ帰ろうとするといきなりドアが空いた。
「おやまあ、どちらさんですか?」
でてきたのはグレイシアよりは年上の別のメイドだった。
「…あの、グレイシアはいますか?」
「あの子の友達かい?」
「いや……えーっと…友達ってわけじゃ…」
「ふーん。まあどっちでもいいんだけど。あの子なんだか奇妙な子よね?何か企んでそうな…いい子なんだけどね。」
(グレイシアは何か企んでる?)ニーナはまた胸騒ぎがした。
「あ、そうそう。今は屋敷にはいないわ。今朝早くにリチマンさんと一緒に村の近くの洞窟に行ったみたいね。あそこには魔物が出るって噂なのに。何の用事か知らないけど……あ、ちょっと!」
ニーナはそれを聞いた瞬間走り出した。
(まさか……グレイシアはリチマンを…)
「ニーナ遅いなー」
サト子とノペルは洞窟の前でニーナを待っていた。
「本当に来るのですかね?」
ノペルが杖をコツコツさせながら言った。
「来るよきっと……」
(もしニーナがグレイシアとここに残るって言ったらどうしよ…。)
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」その時洞窟の奥で何やら悲鳴が聞こえた。
「なに!!?今の声!」
「洞窟の奥からみたいです!行ってみましょう!」
サト子とノペルは洞窟に入っていった。
「ノペル、洞窟の中大丈夫?」洞窟の中は暗いが所々に隙間から光が漏れて微かに見えるほどだ。
「大丈夫ですよ。洞窟は音が反響して壁が分かるので僕には見えやすいぐらいです。」
しばらく歩いていくと誰かの声と嫌な獣の臭いがしてきた。
「な、何をするんだグレイシア!!そいつは…その魔物はなんだ!」
リチマンの声だ。
「あれは、リチマン…とグレイシア…と何あれ!?」サト子はリチマンとグレイシア、それに見たこともないような生き物を見た。
それは犬よりは大きく、虎のような模様をしているが頭からは前向きに角が生えた四足歩行の魔物だった。
グルル……
その魔物は涎を足らしながらリチマンを睨みつけていた。
「グ…グレイシア、お前、ここに財宝を見つけたと言ったじゃないか!嘘だったのか!?」
「えぇ……リチマン様。財宝は嘘でした。欲深いあなたをここに呼び出すためのね。この魔物は数日前にこの洞窟を住み処にして、私がそれを何とか利用できないかと考えたの。そして何とか手なずけようと鶏を与え続けたのよ。」
「何を言ってるんだグレイシア…!いったい何をするつもりなんだ?!」
「これは、私が自由になるために必要なことなのよリチマン。私の幸せのためにあなたには死んでもらうことにした!」
魔物はジリジリとリチマンに寄っていっている。
「わ、わ、わかった!お前を自由にしてやるから…そ、その魔物をどこかにやってくれ!」
「もう手遅れなのよリチマン。私は何度もあなたに自由にしてくれと頼んだ。あなたは私にこう言ったわよね?『お前は私が買ったのだ。私がお前をどうしようが私の勝手だろう?お前は一生私に仕えるのだ。』と。その時私は決めた。あなたを殺す以外道はないと。」
グルル……
魔物がリチマンに詰め寄る。
「この魔物はどれだけエサをやっても懐いてくれなくてね。私も命がけで頑張ったのよ?そして鶏を与え続けてどうしようか考えた。そしてそうだ!っと思い付いたのがこれ。」
グレイシアはリチマンに指をさした。
「あなたの服を洗濯した後に服に鶏の血を染み込ましたの。だからあなたからは鶏の臭いがするってわけ。」
「な、な、な、なんだと!?お前……なんてことを……」
「くっくっく……ハァーハッハッ!これは傑作ね!リチマン!あなたはここで終わり。………私はこの魔物に[フリー]と名付けたの。この地獄を終わらせて私を自由にしてくれる魔物。……さあ、もう終わりにしましょう!行きなさい!フリー!!」
フリーがリチマンに飛びかかった。
「あぶないっ!!」
リチマンに襲いかかろうとしている魔物の横腹にノペルの魔法の火の玉が命中した。
魔法を受けた魔物はそのまま転がってリチマンから離れていく。
「ノペル!すごい!命中した!」
サト子が感心してノペルに言った。
「当たりましたね。しかしあれで魔物を倒したかどうか……」
「ここ、今度はなんだ?!」腰を抜かしたリチマンがサト子とノペルのほうを向いて言った。
「あぁ!あんたら助けてくれ!殺される!」
「あれは……ニーナと一緒にいた人……なんで…」
サト子がリチマンとグレイシアの方に向かいながら言った。
「大丈夫ですかー?!」
「はっ!サト子さん止まって!」ノペルがサト子に声をかけた時にはすでに先程の魔物がサト子の方に向かって突進してきていた。
「やばい!来た!」サト子は棒を構えた。
しかし魔物はサト子に向かって走ってくる。
ボッ!ボッ!と音がした。
ノペルがまた火の玉を魔物に向けて放ったようだ。
だが、魔物は突進しながら左右に火の玉を躱した。
「当たらない!!」
サト子が魔物の頭目掛けて棒を振り下ろした。
「脳天かち割り!!」
バキッ!!!
と音がしてサト子の木の棒が二つに割れ、片方はどこかへ飛んでいった。
どうやら魔物の角に当たったようだ。
「あぁ!ダメ!」
魔物はサト子に噛みつこうとした。
しかしあと寸前のところでノペルがサト子を抱き抱えてよけた。
「気をつけてください!サト子さん!奴の真正面にいては危険ですよ!」
「ありがとう、ノペル…」
武器が壊れた……どうやって倒したらいいの?
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