44 / 110
混乱のメタリア編
第四十三章 ソル
しおりを挟む
「って、ことがあったの!」
キラキラと目を輝かせる妹に、モリオンとカイヤが、顔を見合わせて苦笑を浮かべた。
「それにね、わたしの事、「お嬢さん」……だって!」
キャーッ! っと、サフィリンは顔を赤らめて、悶える。
チェーザレはあの後すぐに帰ったそうだが、サフィリンは終始、こんな調子だった。
光の元素騎士──チェーザレ=オブシディアンといえば、元素騎士の隊長にて、亡きトレドット帝国最後の皇帝の血を引く直系男子。世が世なら、皇太子だったかもしれない人物。
にもかかわらず、早い者は十歳を迎える前に婚約が決まると言われる貴族社会において、齢二十でありながら、ことごとく婚約が破談になるという、地雷──げふん、未婚の男。
彼の噂は、帝都の庶民にも広まっている話であるし、マルーンから出てきたばかりのカイヤでも、彼に関する話は、何度か耳にしている。
うん、子どもの夢を、壊してはいけない。なにせ、可愛い妹の『初恋』なのだから──。
モリオンとカイヤが頷いたその時、舌打ちをしながらスフェーンが口を開いた。
「やめとけ。奴はいけ好か……」
同族嫌悪の似た者同士──チェーザレの本質を瞬時に見抜いたスフェーンだが、サフィリンは背の高い兄の長い脛を、おもいっきり蹴飛ばした。
「痛った……サフィリンッ!」
幸いにも、蹴られたのはトラファルガー山の噴火の際、地震で怪我をした逆の足ではあるが、身動きできず、痛みに悶える兄に、べーッ──と舌を出して、サフィリンは部屋を飛び出す。
「あのお兄ちゃんは、サフィリンの、白馬に乗った王子様なの!」
「はぁ?」
ふざけんなッ! ──足を引きずりながら末の妹を追いかけるスフェーンを見送り、カイヤが微笑ましそうに笑った。
「白馬……ねぇ……」
「確か、あの方が乗ってらっしゃるのは……デウスヘーラーですよね?」
お姉ちゃん……そういう話じゃない……。がっくりと肩を落として、カイヤがため息を吐いた。
◆◇◆
医務室の扉を、ソルが開く。
珍しい人間の来訪に、一瞬、室内がざわめいた。
「なんだ、その顔は」
「いえ……その、班長殿がこちらにいらっしゃるとは、珍しいと思いまして……」
衛生兵たちは、一斉にソルから視線をそらした。
「まぁいい。とりあえず、酔い冷ましの薬はあるか?」
あぁ……と、衛生兵の一人が頷いた。
「……お気持ちはわかりますが、深酒は、程々に」
「貴様に言われなくても、わかっているッ!」
ソルに怒鳴られ、衛生兵が震える。
しかし、そんな彼をそれ以上問い詰めることもなく、ため息を一つ吐くと、ソルは諦めたように──しかし、声を張り上げて、怒鳴った。
「……ついでだ。ラジェ・ヘリオドールに会わせろ」
◆◇◆
隣接する病室の寝台に横たわるモルガは、ぼんやりと天井を見つめている。
二人きりにしてほしいと人払いをし、隣の寝台に腰かけ、彼の様子を観察した。
──そして。
「これでは、廃人同然ではないか……」
微動だにせず、近づいたソルの存在を認識しないモルガ。
ソルは目を細め、ため息を一つ吐く。
自分が破門を撤回しなくとも……。
「モルガナイト=ヘリオドール……貴様の、技師への道は、既に途絶えた」
立ち上がった拍子に、ソルの指先が、一瞬、モルガの手に触れた。
ピリッと、電気のようなモノが走り、何かが、ソルの視界に映る。
「し……しょ……」
モルガの口が動き、彼の手が、空間を彷徨った。
おそるおそる、ソルは彼の手を握る。
そして。
「うぇ……」
耐えきれず、ソルが口を押える。モルガの手を払いのけ、そして、部屋の端にある流し台に移動し、一気に吐いた。
優しく微笑むルクレツィア。
白い大地に、爆発、大破する無数のヴァイオレント・ドール。
人形を抱え、満面の笑顔の少女。
妖艶にほほ笑みながらナイフを振りかざし、そして石になり、砂となった女。
泣きながらついてくる、幼い少年。
見上げた青い空と、戦闘を繰り広げるヴァイオレント・ドールのシルエット──。
手を握った一瞬で、ソルの脳に、視界に、一気に情報が雪崩れ込んだ。
「貴様の走馬燈なぞ、縁起でもないモノを、オレに視せるな……」
そう、まさしくこれは、走馬燈だ。
「ししょ……し……しょ……」
空を切り、彷徨うモルガの手を、覚悟を決め、ソルは再度握る。
流れ込む、膨大な情報の洪水。
たかが人間の脳では処理しきれず、意識が何度も飛びかけたが、ソルはそれら全てを、受け止める。
「あぁ、そうか……」
ぜーぜーと荒い息を吐きながら、ソルは頭を抱えた。
「貴様は、自ら、その目を、その耳を、そして心を、塞いだか……」
頭を抱えた手を、そのまま、自分の目に、そして顔にずらす。
これでは、どうにもならない──否、どうにもできない。
◆◇◆
嗅いだことのある、強いにおい。
それが、師匠がいつも飲んでいた、酒の匂いだと気がついて。
ふと気がつくと、暗闇の中、子どもが立っていた。
赤い髪に、赤い瞳の幼い少年。
しかし、その目は、死んでいた。
彼の、その暗い目が気になって、周囲に纏わりつく気配を、モルガは読み取る。
同情、憐憫……そして、厄介、迷惑、煩わしさ……。
彼は、モルガの前で、徐々に成長していく。しかし、死んだ目に、光は灯らない。
その原因は、すぐに判明した。
「精霊の、加護が無いくせに!」
強い言葉を浴びるたびに、彼の瞳は暗く濁る。
「兄様は兄様です! 兄様は、そのままでいいんです!」
無邪気な妹が、じゃれつくように少年に纏わりつく。
しかし。
赤い髪に、朱色の瞳。
皇族色の瞳を持ち、周囲から一目置かれていた妹の無責任な言動は、蔑まれてきた少年にとって、煩わしさしか無かった。
ある時、少年は家を出た。
両親から数名の使用人を付けてもらい、追い出されるように別邸に移る。
そして、誰とも会わない日々を送ったある日、父に呼び出され、渋々宮殿に向かった。
似たような年齢の男子数名と一緒に引き合わされたのは、自分より少し年上の、一人の少女。
緑色の髪と瞳。身に纏うのは、フェリンランシャオのものではない、民族衣装。
少女に向かっておべっかを使う他の男子を無視し、少年はぼんやりと窓によりかかり、ずっと、外を見ていた。
(……ここから落ちれば、死ぬだろうか?)
近頃、彼の脳は、そういう事ばかり考える。
「何を、見ていらっしゃるのです?」
少女の問いを、少年は無視した。
彼女はしきりに話しかけるが、少年の心には、届かない。
「貴方、最初から、私の方を一度も見てくださらないのですね……」
決めました。と、少女は微笑む。
「私、貴方の妻になりますわ」
何を言われたか、少年には、解らなかった。
「安心してください! 私、いつか絶対、貴方が私しか見えなくなるくらい、魅力的になってみせる自信がありますから!」
「……やれるものなら、やってみろ」
かろうじて絞り出した少年の声は、震えていた。
少女の言葉は有言実行で、徐々に、彼の凍りきった、荒んだ心を、溶かしていく。
いつしか、本当に、少年は、少女を──彼女を目で追うようになっていった。
彼女は、彼と出会う前から、精霊機の操者だった。
彼は、少しずつ変わってゆく。
まずは、VD技師の道を選び、勉強を始めた。
本当は、彼女を直に助けたかった。
けれど、自分には『精霊の加護』が無く、騎士にはなれない。
それに、僅かではあるが他人に心を許せるようになったとはいえ、直接的な支援は、彼の性格上、恥かしくてできなかった。
故に。
VD技師となった彼は、物理的な攻撃力や火力をあげる事より、操者の『生還率の向上』を目指した。
そうすれば、フェリンランシャオの兵は──彼女の部下は、死ななくて済む。
誰が生きて、誰が死ぬか──戦場に立つ兵個人の事情など、ソルの知ったことではない。
しかし、彼女の指揮下に入り、戦場で彼女の側で戦い、彼女を守る人間の数が減らなければ、遠回りではあるが──巡り巡って、彼女が生きて帰ってくる確率も、格段に上がってくるだろう……。
◆◇◆
なんじゃぁ……と、モルガは小さく笑った。
決して、ソルのことを、馬鹿にしているわけではない。
けれど。
師匠の志のきっかけも、これ以上もなく私的で、ひねくれて、たいがいじゃ、ないですか。
でも、きっかけなんて、きっと誰もが、ほんの些細なことなのかもしれない。
キラキラと目を輝かせる妹に、モリオンとカイヤが、顔を見合わせて苦笑を浮かべた。
「それにね、わたしの事、「お嬢さん」……だって!」
キャーッ! っと、サフィリンは顔を赤らめて、悶える。
チェーザレはあの後すぐに帰ったそうだが、サフィリンは終始、こんな調子だった。
光の元素騎士──チェーザレ=オブシディアンといえば、元素騎士の隊長にて、亡きトレドット帝国最後の皇帝の血を引く直系男子。世が世なら、皇太子だったかもしれない人物。
にもかかわらず、早い者は十歳を迎える前に婚約が決まると言われる貴族社会において、齢二十でありながら、ことごとく婚約が破談になるという、地雷──げふん、未婚の男。
彼の噂は、帝都の庶民にも広まっている話であるし、マルーンから出てきたばかりのカイヤでも、彼に関する話は、何度か耳にしている。
うん、子どもの夢を、壊してはいけない。なにせ、可愛い妹の『初恋』なのだから──。
モリオンとカイヤが頷いたその時、舌打ちをしながらスフェーンが口を開いた。
「やめとけ。奴はいけ好か……」
同族嫌悪の似た者同士──チェーザレの本質を瞬時に見抜いたスフェーンだが、サフィリンは背の高い兄の長い脛を、おもいっきり蹴飛ばした。
「痛った……サフィリンッ!」
幸いにも、蹴られたのはトラファルガー山の噴火の際、地震で怪我をした逆の足ではあるが、身動きできず、痛みに悶える兄に、べーッ──と舌を出して、サフィリンは部屋を飛び出す。
「あのお兄ちゃんは、サフィリンの、白馬に乗った王子様なの!」
「はぁ?」
ふざけんなッ! ──足を引きずりながら末の妹を追いかけるスフェーンを見送り、カイヤが微笑ましそうに笑った。
「白馬……ねぇ……」
「確か、あの方が乗ってらっしゃるのは……デウスヘーラーですよね?」
お姉ちゃん……そういう話じゃない……。がっくりと肩を落として、カイヤがため息を吐いた。
◆◇◆
医務室の扉を、ソルが開く。
珍しい人間の来訪に、一瞬、室内がざわめいた。
「なんだ、その顔は」
「いえ……その、班長殿がこちらにいらっしゃるとは、珍しいと思いまして……」
衛生兵たちは、一斉にソルから視線をそらした。
「まぁいい。とりあえず、酔い冷ましの薬はあるか?」
あぁ……と、衛生兵の一人が頷いた。
「……お気持ちはわかりますが、深酒は、程々に」
「貴様に言われなくても、わかっているッ!」
ソルに怒鳴られ、衛生兵が震える。
しかし、そんな彼をそれ以上問い詰めることもなく、ため息を一つ吐くと、ソルは諦めたように──しかし、声を張り上げて、怒鳴った。
「……ついでだ。ラジェ・ヘリオドールに会わせろ」
◆◇◆
隣接する病室の寝台に横たわるモルガは、ぼんやりと天井を見つめている。
二人きりにしてほしいと人払いをし、隣の寝台に腰かけ、彼の様子を観察した。
──そして。
「これでは、廃人同然ではないか……」
微動だにせず、近づいたソルの存在を認識しないモルガ。
ソルは目を細め、ため息を一つ吐く。
自分が破門を撤回しなくとも……。
「モルガナイト=ヘリオドール……貴様の、技師への道は、既に途絶えた」
立ち上がった拍子に、ソルの指先が、一瞬、モルガの手に触れた。
ピリッと、電気のようなモノが走り、何かが、ソルの視界に映る。
「し……しょ……」
モルガの口が動き、彼の手が、空間を彷徨った。
おそるおそる、ソルは彼の手を握る。
そして。
「うぇ……」
耐えきれず、ソルが口を押える。モルガの手を払いのけ、そして、部屋の端にある流し台に移動し、一気に吐いた。
優しく微笑むルクレツィア。
白い大地に、爆発、大破する無数のヴァイオレント・ドール。
人形を抱え、満面の笑顔の少女。
妖艶にほほ笑みながらナイフを振りかざし、そして石になり、砂となった女。
泣きながらついてくる、幼い少年。
見上げた青い空と、戦闘を繰り広げるヴァイオレント・ドールのシルエット──。
手を握った一瞬で、ソルの脳に、視界に、一気に情報が雪崩れ込んだ。
「貴様の走馬燈なぞ、縁起でもないモノを、オレに視せるな……」
そう、まさしくこれは、走馬燈だ。
「ししょ……し……しょ……」
空を切り、彷徨うモルガの手を、覚悟を決め、ソルは再度握る。
流れ込む、膨大な情報の洪水。
たかが人間の脳では処理しきれず、意識が何度も飛びかけたが、ソルはそれら全てを、受け止める。
「あぁ、そうか……」
ぜーぜーと荒い息を吐きながら、ソルは頭を抱えた。
「貴様は、自ら、その目を、その耳を、そして心を、塞いだか……」
頭を抱えた手を、そのまま、自分の目に、そして顔にずらす。
これでは、どうにもならない──否、どうにもできない。
◆◇◆
嗅いだことのある、強いにおい。
それが、師匠がいつも飲んでいた、酒の匂いだと気がついて。
ふと気がつくと、暗闇の中、子どもが立っていた。
赤い髪に、赤い瞳の幼い少年。
しかし、その目は、死んでいた。
彼の、その暗い目が気になって、周囲に纏わりつく気配を、モルガは読み取る。
同情、憐憫……そして、厄介、迷惑、煩わしさ……。
彼は、モルガの前で、徐々に成長していく。しかし、死んだ目に、光は灯らない。
その原因は、すぐに判明した。
「精霊の、加護が無いくせに!」
強い言葉を浴びるたびに、彼の瞳は暗く濁る。
「兄様は兄様です! 兄様は、そのままでいいんです!」
無邪気な妹が、じゃれつくように少年に纏わりつく。
しかし。
赤い髪に、朱色の瞳。
皇族色の瞳を持ち、周囲から一目置かれていた妹の無責任な言動は、蔑まれてきた少年にとって、煩わしさしか無かった。
ある時、少年は家を出た。
両親から数名の使用人を付けてもらい、追い出されるように別邸に移る。
そして、誰とも会わない日々を送ったある日、父に呼び出され、渋々宮殿に向かった。
似たような年齢の男子数名と一緒に引き合わされたのは、自分より少し年上の、一人の少女。
緑色の髪と瞳。身に纏うのは、フェリンランシャオのものではない、民族衣装。
少女に向かっておべっかを使う他の男子を無視し、少年はぼんやりと窓によりかかり、ずっと、外を見ていた。
(……ここから落ちれば、死ぬだろうか?)
近頃、彼の脳は、そういう事ばかり考える。
「何を、見ていらっしゃるのです?」
少女の問いを、少年は無視した。
彼女はしきりに話しかけるが、少年の心には、届かない。
「貴方、最初から、私の方を一度も見てくださらないのですね……」
決めました。と、少女は微笑む。
「私、貴方の妻になりますわ」
何を言われたか、少年には、解らなかった。
「安心してください! 私、いつか絶対、貴方が私しか見えなくなるくらい、魅力的になってみせる自信がありますから!」
「……やれるものなら、やってみろ」
かろうじて絞り出した少年の声は、震えていた。
少女の言葉は有言実行で、徐々に、彼の凍りきった、荒んだ心を、溶かしていく。
いつしか、本当に、少年は、少女を──彼女を目で追うようになっていった。
彼女は、彼と出会う前から、精霊機の操者だった。
彼は、少しずつ変わってゆく。
まずは、VD技師の道を選び、勉強を始めた。
本当は、彼女を直に助けたかった。
けれど、自分には『精霊の加護』が無く、騎士にはなれない。
それに、僅かではあるが他人に心を許せるようになったとはいえ、直接的な支援は、彼の性格上、恥かしくてできなかった。
故に。
VD技師となった彼は、物理的な攻撃力や火力をあげる事より、操者の『生還率の向上』を目指した。
そうすれば、フェリンランシャオの兵は──彼女の部下は、死ななくて済む。
誰が生きて、誰が死ぬか──戦場に立つ兵個人の事情など、ソルの知ったことではない。
しかし、彼女の指揮下に入り、戦場で彼女の側で戦い、彼女を守る人間の数が減らなければ、遠回りではあるが──巡り巡って、彼女が生きて帰ってくる確率も、格段に上がってくるだろう……。
◆◇◆
なんじゃぁ……と、モルガは小さく笑った。
決して、ソルのことを、馬鹿にしているわけではない。
けれど。
師匠の志のきっかけも、これ以上もなく私的で、ひねくれて、たいがいじゃ、ないですか。
でも、きっかけなんて、きっと誰もが、ほんの些細なことなのかもしれない。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる