55 / 110
裏切りの騎士編
第五十四章 暗黒歴史
しおりを挟む
がくがくと躰が揺すぶられる。
なんだか頭の上が騒々しくて、ルクレツィアはうっすらと目を開けた。
毒なのか薬なのか──意識や思考がはっきりしないうちに、定期的になにかを口に入れられ、抵抗できぬまま飲まされ続ける……そんな行為が何度も何度も続き、正常とは言い難い状況のルクレツィアでさえ、「五月蠅い」と、感じる、甲高い声……。
「ラン……ビリジャ……」
「──たはッ! 知っ──たので──……」
何を、言っているのだろう……酷い剣幕のサフィニアが、普段からは、考えられないほど半狂乱で何かを叫んでいるのだが、うまく聞き取ることができず、ルクレツィアは煩わしそうに目を瞑ると、再び意識は、深い闇の中に沈んでいった。
◆◇◆
意識を失い、がっくりと力尽きるルクレツィアに、思わずサフィニアは舌打ちし、立ち上がった。
支えを失ったルクレツィアが、どさりと石畳の堅い床に転がる。
元素騎士……指揮官としての経験値が少ないことは、誰が見ても否定できないのだが、膨大な情報収集能力と、その中から冷静に必要な情報を的確に選び取る能力。そして、ヴァイオレント・ドールの操縦技術に、純粋な白兵戦の戦闘能力……。
サフィニアから見て、騎士としてのルクレツィア=オブシディアンという人間の評価は、お世辞を抜きにしても高い。
故に、ルクレツィアを無力化するため、薬を与えることを命じたのは、紛れもなく自分ではあるが……。
「これは……どうみても効きすぎですわね」
薬量を少し減らすか、回数を減らしましょう。会話すらまともにできない状況に、サフィニアの口から、思わずため息が漏れた。
「しかし、アレイオラからは、操者を殺し、闇の精霊機を献上せよと……」
「突っぱねなさい」
きっぱりと、サフィニアは兵に答える。
「彼女はね、ある種の切り札なの。利用価値がある。……色々とね」
今は亡き、トレドット最後の皇帝の直系の血を引く孫娘。
女性が苦手であるとはいえ、フェリンランシャオ皇帝ユーディンの再従妹。
そして……精霊機に宿る神をその身に降ろした、青年との仲睦まじい様子……。
彼女がこちらにいる事を知れば、フェリンランシャオ側は、下手に動くことができないだろう。
「そんな事より、今はデメテリウスです。誰が、私の精霊機を盗んだか!」
自分がアレイオラ側についたこと、どこの誰が見抜き、そして、どうやって、精霊機を奪い去ったのか……。
苛々と、サフィニアが歯を食いしばった。
「格納庫の試作型の調整を、急いでくださいまし」
一瞬、夫の顏が、サフィニアの脳裏をよぎる。
しかし、サフィニアは雑念を払うよう、ぶんぶんと頭を振った。
「私が、直接出ますわ」
◆◇◆
『ふぅ、行ったようだな』
『なんで! 貴方が! 此処に居るんですか!』
サフィニアを見送るように、ひょっこりと赤い髪の青年が物陰から現れ、そんな彼の後ろで、同じく長い赤い髪のミカが、その髪をわなわなと震わせ、怒鳴った。
もっとも、二人とも通常の人間には見えないし、声も聴こえないので、忍ぶ必要など、無いのだが……。
『ったく、誰だよアンタ。ワシの同類? 嬢ちゃんの守護霊かなんか?』
『貴方なんかと、一緒にしないでください! ジンカイト=ゴールデンベリル!』
えぇ? と、ジンカイトが目を見開いて驚いた。
『なんでワシの名前知ってるの? しかも、よりによってそっち……?』
やだ……ワシ、有名人?
トゥンク……という効果音がつきそうな仕草をわざとらしくして、ジンカイトが体をねじるのだが、その言動が、ミカの怒りにさらに燃料を大量投下。
『おだまりなさいッ!』
「う……うるさいなぁ……」
小さなかすれるような声で、ルクレツィアの声が漏れ、思わず、二人は『シーッ!』と、お互いに人差し指を立て、口に当てた。
『嬢ちゃん。大丈夫かい?』
『ルクレツィア様。お加減は如何ですか?』
ゆっくりと深呼吸をしながら、ルクレツィアは答えた。
「大丈夫……さっきよりはマシ……」
二人とも、知り合いだったんだな……と、ルクレツィアがぎこちなく笑うと、ジンカイトはきっぱりと首を横に振る。
『いや、ワシ、ホント知らんぞこの人』
誰これ……と、遠慮なくミカを指さすジンカイト。
対してミカは、キッ! と、仇でも見るように睨みつけた。
ああ……そうだった。と、ルクレツィアは思い出す。
そもそも、モルガが『伝説級』と呼ばれた所以を。
モルガやその兄弟たち。そしてなにより自分が見えるようになったせいで忘れていたが、ミカたち精霊機に宿る封印者の存在を知る者など、過去にはほとんど存在しなかったのだ……。
故に……。
「ジンカイト殿……ミカは、ハデスヘルの精霊です……」
『へ……このねーちゃんがか?』
元闇の元素騎士が、ミカの事を知らないのは、当然の話。
まじまじと珍しそうに見つめるジンカイトに、ミカは露骨に嫌そうな顔を向けた。
『……なんで、そこまでワシを嫌うかのぉ?』
『なんでって……それは、ギード=ザインがシャダイ・エル・カイにとっての凡ミスなら、ジンカイト=ゴールデンベリルは、エロヒム様にとっての暗黒歴史だからです!』
暗黒歴史……とんでもない単語の羅列に、ルクレツィアはも思わず絶句。
『そこまで言うかよ』
そっちが選んどいて酷い……と、ジンカイトもうなだれた。
熱を帯びたミカは、ジンカイトにびしりと指をさし返し、彼女にしては珍しいほど激しく叫ぶ。
『ルクレツィア様! この男は! 元素騎士に選ばれて間もなく、任務そっちのけで、当時、次期神女長最有力と言われていた巫女を誘拐したんです!』
『人聞き悪いこと言うなーッ!』
思わず、ジンカイトが怒鳴った。
『せめて『駆け落ちした』とゆーてくれッ!』
『駆け落ち? 駆け落ちはもっと、素敵で、ときめいて、ロマンチックなモノだと、聞いています! あんな被害甚大かつ、はた迷惑な駆け落ちがありますかッ!』
いや……客観的に見ると、ときめいているのは駆け落ちしている本人たちだけで、大体置いてかれてる周囲は、ものすごくはた迷惑に感じるものだと思うけど……と、だんだん脳が覚醒してきたルクレツィア。
物語が好きな事は知っていたが、ミカの夢見がちな一面を知り、思わずふきだした。
『ルクレツィア様?』
「ゴメン。大丈夫。……とりあえず、納得した」
モルガが……否、ヘリオドールの兄弟たちが、何故、精霊機の精霊と意思疎通ができるほど相性が良いのか。
「きっと、モルガは……モルガ達は、神女長の候補になったという、その母上に、似たのだな……」
神女長。神に仕える、巫女たちを統べる長。
真偽はさておき、歴代の神女長の中には、『不思議な力を持っている』者もいたと、まことしやかにささやかれている。
何故、そこで、突然モルガの名前が出るのか。
今度はミカが、怪訝そうな表情を浮かべた。
「ミカ……ジンカイト殿は、モルガのお父上だそうだ」
『……へ?』
フフンと、得意げに笑うジンカイトに、今度はミカが、『えーッ!』と、素っ頓狂な声を上げた。
なんだか頭の上が騒々しくて、ルクレツィアはうっすらと目を開けた。
毒なのか薬なのか──意識や思考がはっきりしないうちに、定期的になにかを口に入れられ、抵抗できぬまま飲まされ続ける……そんな行為が何度も何度も続き、正常とは言い難い状況のルクレツィアでさえ、「五月蠅い」と、感じる、甲高い声……。
「ラン……ビリジャ……」
「──たはッ! 知っ──たので──……」
何を、言っているのだろう……酷い剣幕のサフィニアが、普段からは、考えられないほど半狂乱で何かを叫んでいるのだが、うまく聞き取ることができず、ルクレツィアは煩わしそうに目を瞑ると、再び意識は、深い闇の中に沈んでいった。
◆◇◆
意識を失い、がっくりと力尽きるルクレツィアに、思わずサフィニアは舌打ちし、立ち上がった。
支えを失ったルクレツィアが、どさりと石畳の堅い床に転がる。
元素騎士……指揮官としての経験値が少ないことは、誰が見ても否定できないのだが、膨大な情報収集能力と、その中から冷静に必要な情報を的確に選び取る能力。そして、ヴァイオレント・ドールの操縦技術に、純粋な白兵戦の戦闘能力……。
サフィニアから見て、騎士としてのルクレツィア=オブシディアンという人間の評価は、お世辞を抜きにしても高い。
故に、ルクレツィアを無力化するため、薬を与えることを命じたのは、紛れもなく自分ではあるが……。
「これは……どうみても効きすぎですわね」
薬量を少し減らすか、回数を減らしましょう。会話すらまともにできない状況に、サフィニアの口から、思わずため息が漏れた。
「しかし、アレイオラからは、操者を殺し、闇の精霊機を献上せよと……」
「突っぱねなさい」
きっぱりと、サフィニアは兵に答える。
「彼女はね、ある種の切り札なの。利用価値がある。……色々とね」
今は亡き、トレドット最後の皇帝の直系の血を引く孫娘。
女性が苦手であるとはいえ、フェリンランシャオ皇帝ユーディンの再従妹。
そして……精霊機に宿る神をその身に降ろした、青年との仲睦まじい様子……。
彼女がこちらにいる事を知れば、フェリンランシャオ側は、下手に動くことができないだろう。
「そんな事より、今はデメテリウスです。誰が、私の精霊機を盗んだか!」
自分がアレイオラ側についたこと、どこの誰が見抜き、そして、どうやって、精霊機を奪い去ったのか……。
苛々と、サフィニアが歯を食いしばった。
「格納庫の試作型の調整を、急いでくださいまし」
一瞬、夫の顏が、サフィニアの脳裏をよぎる。
しかし、サフィニアは雑念を払うよう、ぶんぶんと頭を振った。
「私が、直接出ますわ」
◆◇◆
『ふぅ、行ったようだな』
『なんで! 貴方が! 此処に居るんですか!』
サフィニアを見送るように、ひょっこりと赤い髪の青年が物陰から現れ、そんな彼の後ろで、同じく長い赤い髪のミカが、その髪をわなわなと震わせ、怒鳴った。
もっとも、二人とも通常の人間には見えないし、声も聴こえないので、忍ぶ必要など、無いのだが……。
『ったく、誰だよアンタ。ワシの同類? 嬢ちゃんの守護霊かなんか?』
『貴方なんかと、一緒にしないでください! ジンカイト=ゴールデンベリル!』
えぇ? と、ジンカイトが目を見開いて驚いた。
『なんでワシの名前知ってるの? しかも、よりによってそっち……?』
やだ……ワシ、有名人?
トゥンク……という効果音がつきそうな仕草をわざとらしくして、ジンカイトが体をねじるのだが、その言動が、ミカの怒りにさらに燃料を大量投下。
『おだまりなさいッ!』
「う……うるさいなぁ……」
小さなかすれるような声で、ルクレツィアの声が漏れ、思わず、二人は『シーッ!』と、お互いに人差し指を立て、口に当てた。
『嬢ちゃん。大丈夫かい?』
『ルクレツィア様。お加減は如何ですか?』
ゆっくりと深呼吸をしながら、ルクレツィアは答えた。
「大丈夫……さっきよりはマシ……」
二人とも、知り合いだったんだな……と、ルクレツィアがぎこちなく笑うと、ジンカイトはきっぱりと首を横に振る。
『いや、ワシ、ホント知らんぞこの人』
誰これ……と、遠慮なくミカを指さすジンカイト。
対してミカは、キッ! と、仇でも見るように睨みつけた。
ああ……そうだった。と、ルクレツィアは思い出す。
そもそも、モルガが『伝説級』と呼ばれた所以を。
モルガやその兄弟たち。そしてなにより自分が見えるようになったせいで忘れていたが、ミカたち精霊機に宿る封印者の存在を知る者など、過去にはほとんど存在しなかったのだ……。
故に……。
「ジンカイト殿……ミカは、ハデスヘルの精霊です……」
『へ……このねーちゃんがか?』
元闇の元素騎士が、ミカの事を知らないのは、当然の話。
まじまじと珍しそうに見つめるジンカイトに、ミカは露骨に嫌そうな顔を向けた。
『……なんで、そこまでワシを嫌うかのぉ?』
『なんでって……それは、ギード=ザインがシャダイ・エル・カイにとっての凡ミスなら、ジンカイト=ゴールデンベリルは、エロヒム様にとっての暗黒歴史だからです!』
暗黒歴史……とんでもない単語の羅列に、ルクレツィアはも思わず絶句。
『そこまで言うかよ』
そっちが選んどいて酷い……と、ジンカイトもうなだれた。
熱を帯びたミカは、ジンカイトにびしりと指をさし返し、彼女にしては珍しいほど激しく叫ぶ。
『ルクレツィア様! この男は! 元素騎士に選ばれて間もなく、任務そっちのけで、当時、次期神女長最有力と言われていた巫女を誘拐したんです!』
『人聞き悪いこと言うなーッ!』
思わず、ジンカイトが怒鳴った。
『せめて『駆け落ちした』とゆーてくれッ!』
『駆け落ち? 駆け落ちはもっと、素敵で、ときめいて、ロマンチックなモノだと、聞いています! あんな被害甚大かつ、はた迷惑な駆け落ちがありますかッ!』
いや……客観的に見ると、ときめいているのは駆け落ちしている本人たちだけで、大体置いてかれてる周囲は、ものすごくはた迷惑に感じるものだと思うけど……と、だんだん脳が覚醒してきたルクレツィア。
物語が好きな事は知っていたが、ミカの夢見がちな一面を知り、思わずふきだした。
『ルクレツィア様?』
「ゴメン。大丈夫。……とりあえず、納得した」
モルガが……否、ヘリオドールの兄弟たちが、何故、精霊機の精霊と意思疎通ができるほど相性が良いのか。
「きっと、モルガは……モルガ達は、神女長の候補になったという、その母上に、似たのだな……」
神女長。神に仕える、巫女たちを統べる長。
真偽はさておき、歴代の神女長の中には、『不思議な力を持っている』者もいたと、まことしやかにささやかれている。
何故、そこで、突然モルガの名前が出るのか。
今度はミカが、怪訝そうな表情を浮かべた。
「ミカ……ジンカイト殿は、モルガのお父上だそうだ」
『……へ?』
フフンと、得意げに笑うジンカイトに、今度はミカが、『えーッ!』と、素っ頓狂な声を上げた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる