26 / 47
23.可愛い彼女(Side亮祐)
しおりを挟む
百合と気持ちを確認し合い、彼女が俺のものになった翌週、俺はこれまでの生活からの変化を感じていた。
今まで寄ってきた女性の中から後腐れがない相手とテキトーに遊ぶことはあったが、こうして好きな女性と付き合うのは初めてだ。
たかが女なのに、それがこんなに違いがあるとは思わなかった。
何が違うのか。
まず、百合が俺のことを好きでいてくれてそばにいる状態であるということ自体が俺を満足させ、精神的に満たされるのだ。
安心感、安定感という言葉がしっくりくる。
それに週末に百合に会えると思うと力がみなぎり、より仕事にもやる気が出て、パフォーマンスが上がるのだ。
好きな女の存在で男は変わると言うし、実際俺の周囲でもそういうやつはいたが、まさか自分がそうなるとは思いもよらなかった。
「本日の亮祐常務はいつもと雰囲気がどこか違われますね。週末に何かあったんですか?」
「そう?いつもと一緒だと思いますよ」
ふいに担当秘書の中野早紀に言われ、態度や表情にも出ていたかと少しバツが悪くなる。
(俺も単純だな。年甲斐もなく浮かれてるな)
しかし浮かれる気持ちは治らず、週末の百合の可愛い姿や反応を思い出しては気分が良くなった。
だが、それも月曜日の午前中までだった。
その日の午前中にイントラにアップされた例の社内報の記事が原因である。
もちろんあの記事自体は百合が仕上げただけあって素晴らしい出来だ。
だがあれをきっかけに、ここ最近は落ち着いていた女性社員からの猛アプローチが再熱したのだ。
入社直後の時のように、様々な女性社員からやたらめったら声をかけられ、なんとか俺と接点を持とうと誘われる。
「亮祐常務、記事拝見しました!お酒召し上がるのがお好きなんですね。私も好きで美味しいお店知ってるんで一緒に行きませんか?」
「亮祐常務、私最近彼氏と上手くいってなくって‥‥。大人な亮祐常務なら良いアドバイスしてくださいそうですし、お酒飲みながら相談に乗っていただけませんか?」
「亮祐常務、私今度ニューヨークに旅行に行きたいと思っているんですけど、おすすめの場所など仕事終わりに食事しながら相談に乗ってもらえませんか?ニューヨークにお住まいだった亮祐常務にしか頼めないんです!」
次々にもっともらしい理由を添えて誘われて、面倒なことこの上なかった。
社内で人気のある女性社員もいて、数々の男を落としてきたであろう潤んだ上目遣いや笑顔で迫ってこられても全く何も感じない。
中にはタチの悪い女もいて、わざとぶつかってきて飲み物で自分の服を汚して、やんわりお詫びを要求してくるものまでいた。
まるで海外でよくある詐欺の手口のようだ。
もちろんそれらすべては隙なく断った。
そんなことが一週間ずっと続き、俺は心底ウンザリだった。
そして待ちに待った週末。
ようやく百合に会えることが嬉しかった。
ただ、マンションで迎えた百合は、どこか元気がなさそうに見えた。
心ここに在らずといった風で、俺の話へも生返事を繰り返す。
気になって逃げ道をなくしつつ問い詰めると、堰を切ったように一気に白状した。
ーー亮祐さんが声をかけられたのって女性社員なのかなって思って‥‥。みんな亮祐さんを狙いに行くって言ってたし、既成事実作ってしまおうってしてる子もいたし。
ーーそうなったら亮祐さんはそっちに行っちゃうのかなって‥‥。だって私なんて亮祐さんにふさわしくないし、分不相応だし‥‥。だからただモヤモヤしてただけです。
俺は口を挟まず黙って聞き入っていたが、内心は歓喜の声が上がっていた。
(つまり言ってることは、俺が好きだから、俺を盗られたくなくて百合が他の女に嫉妬してるってことじゃないか!しかもこんな恥ずかしそうに頬を染めてこんな可愛いこと言うなんて、俺を煽るにも程がある。俺が他の女に揺れるなんてありえないのに‥‥本当に可愛い)
こんな可愛い百合のヤキモチが見られるんだったら、ウンザリだった女からの誘いも今週一週間耐えた甲斐があったなと思った。
まるでこの一週間の疲れが一瞬で癒されるようだ。
言うだけ言って逃げようとする百合を捕まえて、強引に唇を押し付け百合を静かにさせると俺は百合の心配を拭い去るように事実を話した。
反応を見ていると、そもそも百合が思っている以上に俺は百合が好きだと思うのだが、それが伝わっていないように感じる。
(もうこれは本当の意味で百合を俺のものにしてしまって分からせてしまおう。こんなに俺の方から抱きたいと思った女も初めてなんだけどな)
完全にスイッチが入った俺は、そのまま畳み掛けるように言葉を紡ぎ、百合の逃げ道を塞いで、寝室へと百合を掻っ攫った。
寝室での百合は、それはもう可愛く、色っぽく、淫らだった。
そのとろけるような顔も、艶かしい白い身体も、快感に喘ぐ姿もどれも俺の視覚を刺激する。
視覚だけではない。
俺が触れるたびに漏れる声や、肌と肌がぶつかる情事の音は聴覚を、百合が纏う花のような香りは嗅覚を、手で触れる柔らかくて滑らかな肌は触覚を、そして舌で堪能する百合のすべては味覚を。
五感すべてが百合に反応して、俺の昂りを高めた。
百合に俺の気持ちをぶつけるように肌を重ね、百合を感じ、お互いの気持ちを交じらせ合う。
俺は行為による性的な満足だけでなく今まで感じたことのない精神的な満足感が広がるのも実感した。
(これが好きな女を抱くということか。ヤバイな、これは。一度経験すると、もう色んな意味で百合を手放せないな‥‥)
行為の後、ぐったりとした百合を抱きしめながら俺はそう強く感じた。
しばらく2人とも軽く眠っていたようだ。
どちらともなく目を覚ますと、そのままベッドの中で裸のまま抱き合った。
しっとりと触れ合う百合の肌とその体温が気持ちが良い。
「俺が百合を好きだってこと、ちゃんと身体で分かった?伝わった?」
俺は少しからかうように百合にそう問いかける。
「うん、伝わりました。私の気持ちも伝わった?」
百合がいつもより砕けた口調で答える。
俺のリクエストに答えて敬語をやめようと努力していていることが伺える。
身体を重ねてさらに距離が近くなったように感じより嬉しく感じる。
「伝わったよ。そうやって敬語をやめようと努力してるところも」
「それなら良かった」
「百合は自分の思ってることを隠しがちだし、素直に言わない時があるけど、今後もちゃんと言ってほしいな。言わないなら無理やり身体に聞くことになるからね?」
そうちょっと脅し気味に言ってみる。
「分かった。頑張って言葉で伝えるように努力するね。‥‥でも、口で伝えても身体に聞くのもたまにはして欲しい‥‥」
「!」
そんな予想外に可愛くて俺を煽るに言葉が返ってきた。
言い終わったあとに自分が何を言ったのか察したのだろう、みるみる顔が赤くなる。
「えっと、その‥‥」
「やっぱり俺はまだ百合の気持ちが十分に感じ取れなかったみたいだから、もう一回聞いてみようかな」
「えっ‥‥!?」
百合の戸惑いの言葉は無視して、俺はもう一度百合に覆いかぶさる。
そしてまだまだ足りないと言わんばかりに、そのまま百合を貪った。
こうしてこの週末は、ほとんど俺のマンションで時間を過ごし、飽きることなく何度も何度もお互いを求め合ったーー。
今まで寄ってきた女性の中から後腐れがない相手とテキトーに遊ぶことはあったが、こうして好きな女性と付き合うのは初めてだ。
たかが女なのに、それがこんなに違いがあるとは思わなかった。
何が違うのか。
まず、百合が俺のことを好きでいてくれてそばにいる状態であるということ自体が俺を満足させ、精神的に満たされるのだ。
安心感、安定感という言葉がしっくりくる。
それに週末に百合に会えると思うと力がみなぎり、より仕事にもやる気が出て、パフォーマンスが上がるのだ。
好きな女の存在で男は変わると言うし、実際俺の周囲でもそういうやつはいたが、まさか自分がそうなるとは思いもよらなかった。
「本日の亮祐常務はいつもと雰囲気がどこか違われますね。週末に何かあったんですか?」
「そう?いつもと一緒だと思いますよ」
ふいに担当秘書の中野早紀に言われ、態度や表情にも出ていたかと少しバツが悪くなる。
(俺も単純だな。年甲斐もなく浮かれてるな)
しかし浮かれる気持ちは治らず、週末の百合の可愛い姿や反応を思い出しては気分が良くなった。
だが、それも月曜日の午前中までだった。
その日の午前中にイントラにアップされた例の社内報の記事が原因である。
もちろんあの記事自体は百合が仕上げただけあって素晴らしい出来だ。
だがあれをきっかけに、ここ最近は落ち着いていた女性社員からの猛アプローチが再熱したのだ。
入社直後の時のように、様々な女性社員からやたらめったら声をかけられ、なんとか俺と接点を持とうと誘われる。
「亮祐常務、記事拝見しました!お酒召し上がるのがお好きなんですね。私も好きで美味しいお店知ってるんで一緒に行きませんか?」
「亮祐常務、私最近彼氏と上手くいってなくって‥‥。大人な亮祐常務なら良いアドバイスしてくださいそうですし、お酒飲みながら相談に乗っていただけませんか?」
「亮祐常務、私今度ニューヨークに旅行に行きたいと思っているんですけど、おすすめの場所など仕事終わりに食事しながら相談に乗ってもらえませんか?ニューヨークにお住まいだった亮祐常務にしか頼めないんです!」
次々にもっともらしい理由を添えて誘われて、面倒なことこの上なかった。
社内で人気のある女性社員もいて、数々の男を落としてきたであろう潤んだ上目遣いや笑顔で迫ってこられても全く何も感じない。
中にはタチの悪い女もいて、わざとぶつかってきて飲み物で自分の服を汚して、やんわりお詫びを要求してくるものまでいた。
まるで海外でよくある詐欺の手口のようだ。
もちろんそれらすべては隙なく断った。
そんなことが一週間ずっと続き、俺は心底ウンザリだった。
そして待ちに待った週末。
ようやく百合に会えることが嬉しかった。
ただ、マンションで迎えた百合は、どこか元気がなさそうに見えた。
心ここに在らずといった風で、俺の話へも生返事を繰り返す。
気になって逃げ道をなくしつつ問い詰めると、堰を切ったように一気に白状した。
ーー亮祐さんが声をかけられたのって女性社員なのかなって思って‥‥。みんな亮祐さんを狙いに行くって言ってたし、既成事実作ってしまおうってしてる子もいたし。
ーーそうなったら亮祐さんはそっちに行っちゃうのかなって‥‥。だって私なんて亮祐さんにふさわしくないし、分不相応だし‥‥。だからただモヤモヤしてただけです。
俺は口を挟まず黙って聞き入っていたが、内心は歓喜の声が上がっていた。
(つまり言ってることは、俺が好きだから、俺を盗られたくなくて百合が他の女に嫉妬してるってことじゃないか!しかもこんな恥ずかしそうに頬を染めてこんな可愛いこと言うなんて、俺を煽るにも程がある。俺が他の女に揺れるなんてありえないのに‥‥本当に可愛い)
こんな可愛い百合のヤキモチが見られるんだったら、ウンザリだった女からの誘いも今週一週間耐えた甲斐があったなと思った。
まるでこの一週間の疲れが一瞬で癒されるようだ。
言うだけ言って逃げようとする百合を捕まえて、強引に唇を押し付け百合を静かにさせると俺は百合の心配を拭い去るように事実を話した。
反応を見ていると、そもそも百合が思っている以上に俺は百合が好きだと思うのだが、それが伝わっていないように感じる。
(もうこれは本当の意味で百合を俺のものにしてしまって分からせてしまおう。こんなに俺の方から抱きたいと思った女も初めてなんだけどな)
完全にスイッチが入った俺は、そのまま畳み掛けるように言葉を紡ぎ、百合の逃げ道を塞いで、寝室へと百合を掻っ攫った。
寝室での百合は、それはもう可愛く、色っぽく、淫らだった。
そのとろけるような顔も、艶かしい白い身体も、快感に喘ぐ姿もどれも俺の視覚を刺激する。
視覚だけではない。
俺が触れるたびに漏れる声や、肌と肌がぶつかる情事の音は聴覚を、百合が纏う花のような香りは嗅覚を、手で触れる柔らかくて滑らかな肌は触覚を、そして舌で堪能する百合のすべては味覚を。
五感すべてが百合に反応して、俺の昂りを高めた。
百合に俺の気持ちをぶつけるように肌を重ね、百合を感じ、お互いの気持ちを交じらせ合う。
俺は行為による性的な満足だけでなく今まで感じたことのない精神的な満足感が広がるのも実感した。
(これが好きな女を抱くということか。ヤバイな、これは。一度経験すると、もう色んな意味で百合を手放せないな‥‥)
行為の後、ぐったりとした百合を抱きしめながら俺はそう強く感じた。
しばらく2人とも軽く眠っていたようだ。
どちらともなく目を覚ますと、そのままベッドの中で裸のまま抱き合った。
しっとりと触れ合う百合の肌とその体温が気持ちが良い。
「俺が百合を好きだってこと、ちゃんと身体で分かった?伝わった?」
俺は少しからかうように百合にそう問いかける。
「うん、伝わりました。私の気持ちも伝わった?」
百合がいつもより砕けた口調で答える。
俺のリクエストに答えて敬語をやめようと努力していていることが伺える。
身体を重ねてさらに距離が近くなったように感じより嬉しく感じる。
「伝わったよ。そうやって敬語をやめようと努力してるところも」
「それなら良かった」
「百合は自分の思ってることを隠しがちだし、素直に言わない時があるけど、今後もちゃんと言ってほしいな。言わないなら無理やり身体に聞くことになるからね?」
そうちょっと脅し気味に言ってみる。
「分かった。頑張って言葉で伝えるように努力するね。‥‥でも、口で伝えても身体に聞くのもたまにはして欲しい‥‥」
「!」
そんな予想外に可愛くて俺を煽るに言葉が返ってきた。
言い終わったあとに自分が何を言ったのか察したのだろう、みるみる顔が赤くなる。
「えっと、その‥‥」
「やっぱり俺はまだ百合の気持ちが十分に感じ取れなかったみたいだから、もう一回聞いてみようかな」
「えっ‥‥!?」
百合の戸惑いの言葉は無視して、俺はもう一度百合に覆いかぶさる。
そしてまだまだ足りないと言わんばかりに、そのまま百合を貪った。
こうしてこの週末は、ほとんど俺のマンションで時間を過ごし、飽きることなく何度も何度もお互いを求め合ったーー。
10
あなたにおすすめの小説
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
【完結】溺愛予告~御曹司の告白躱します~
蓮美ちま
恋愛
モテる彼氏はいらない。
嫉妬に身を焦がす恋愛はこりごり。
だから、仲の良い同期のままでいたい。
そう思っているのに。
今までと違う甘い視線で見つめられて、
“女”扱いしてるって私に気付かせようとしてる気がする。
全部ぜんぶ、勘違いだったらいいのに。
「勘違いじゃないから」
告白したい御曹司と
告白されたくない小ボケ女子
ラブバトル開始
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
財閥御曹司は左遷された彼女を秘めた愛で取り戻す
花里 美佐
恋愛
榊原財閥に勤める香月菜々は日傘専務の秘書をしていた。
専務は御曹司の元上司。
その専務が社内政争に巻き込まれ退任。
菜々は同じ秘書の彼氏にもフラれてしまう。
居場所がなくなった彼女は退職を希望したが
支社への転勤(左遷)を命じられてしまう。
ところが、ようやく落ち着いた彼女の元に
海外にいたはずの御曹司が現れて?!
恋は襟を正してから-鬼上司の不器用な愛-
プリオネ
恋愛
せっかくホワイト企業に転職したのに、配属先は「漆黒」と噂される第一営業所だった芦尾梨子。待ち受けていたのは、大勢の前で怒鳴りつけてくるような鬼上司、獄谷衿。だが梨子には、前職で培ったパワハラ耐性と、ある"処世術"があった。2つの武器を手に、梨子は彼の厳しい指導にもたくましく食らいついていった。
ある日、梨子は獄谷に叱責された直後に彼自身のミスに気付く。助け舟を出すも、まさかのダブルミスで恥の上塗りをさせてしまう。責任を感じる梨子だったが、獄谷は意外な反応を見せた。そしてそれを境に、彼の態度が柔らかくなり始める。その不器用すぎるアプローチに、梨子も次第に惹かれていくのであった──。
恋心を隠してるけど全部滲み出ちゃってる系鬼上司と、全部気付いてるけど部下として接する新入社員が織りなす、じれじれオフィスラブ。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
【完結】あなた専属になります―借金OLは副社長の「専属」にされた―
七転び八起き
恋愛
『借金を返済する為に働いていたラウンジに現れたのは、勤務先の副社長だった。
彼から出された取引、それは『専属』になる事だった。』
実家の借金返済のため、昼は会社員、夜はラウンジ嬢として働く優美。
ある夜、一人でグラスを傾ける謎めいた男性客に指名される。
口数は少ないけれど、なぜか心に残る人だった。
「また来る」
そう言い残して去った彼。
しかし翌日、会社に現れたのは、なんと店に来た彼で、勤務先の副社長の河内だった。
「俺専属の嬢になって欲しい」
ラウンジで働いている事を秘密にする代わりに出された取引。
突然の取引提案に戸惑う優美。
しかし借金に追われる現状では、断る選択肢はなかった。
恋愛経験ゼロの優美と、完璧に見えて不器用な副社長。
立場も境遇も違う二人が紡ぐラブストーリー。
思わせぶりには騙されない。
ぽぽ
恋愛
「もう好きなのやめる」
恋愛経験ゼロの地味な女、小森陸。
そんな陸と仲良くなったのは、社内でも圧倒的人気を誇る“思わせぶりな男”加藤隼人。
加藤に片思いをするが、自分には脈が一切ないことを知った陸は、恋心を手放す決意をする。
自分磨きを始め、新しい恋を探し始めたそのとき、自分に興味ないと思っていた後輩から距離を縮められ…
毎週金曜日の夜に更新します。その他の曜日は不定期です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる