役立たずの俺は異世界で「取得」と呼ばれるスキルで成り上がります

雪塚 ゆず

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第二章 村の活性化と開発

第二十話 タナスの山

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「タクヤ様、見えてきました。…あれがタナスの山です」
「あれが…」

そびえたつ山々の中にひときわ大きめの山が見えた。
あれがタナスの山か…
と、

「わわっ!あ、あつっ!」
「…っ、フィーリー!!」

吹っ飛んできた溶岩をギリギリの所で避ける。
これ、どこから飛んできたんだ…

「タクヤ様…探索の時は充分気をつけてくださいね。ここ、タナスの山は宝が多い…その理由は、非常に危険な山だからです」
「…同感だよ。なんせ、溶岩なんて飛んでくるんだから」

ゴボゴボと音をたてて沸騰するマグマを見ると、冷や汗なのか暑くて出た汗なのかは分からないが汗は出てくる。
熱気がこの空気全体にこもってる。

「では…おります」
「ちょっと待って…タツ!!」
『…呼んだか?我が友よ』

タツを呼び出し、お願いをする。

「マグマを消してくれない?…いや、消してくれたら嬉しいな~、的な」
『よかろう』

あ、オッケー?
タツはクンッと上に首を振り、大きく息を吸う。そして…

ブワァッ!!

「っっつあっあつ!」
「くっ…」
『………ふん。こんなものか』

フシュウ、とタツが息をつき、飛び散ったマグマを眺める。
マグマはすっかり冷めて、触っても大丈夫そうだ。

『タクヤ様。大魔法「青龍の咆哮」が先ほど使われましたが、魔力はどんな感じでしょう?』
「あれ、…タツが大技使ったのにそこまで苦しくない」

そうなのだ。
俺がテイムした魔族や召喚獣の使用する魔力は俺に繋がっているのだが、タツが大きな魔法を使っても前よりかはバテていない。

『きっと魔力の容量が増えたのでしょう』
「えっと、どれどれ」

一応、ステータス確認。




名前 タクヤ・サカモト
性別 男
種族 人間
称号 魔法使い レベル2
   テイマー レベル5
   タイムマスター レベル1
属性 水 レベル2ー〉3、光 レベル1ー〉2、闇 レベル3、聖 レベル2
   召喚の加護
   創造神アリスの加護
スキル 取得 レベル2
    瞬時着替え
    採集 レベル4
    無限空間
    裁縫 レベル35
    意志疎通 レベル1
    合成 レベル1
テイム ウルフ(リンディ)
    青龍(タツ)
    体力 140
    攻撃力 130
    守備力 115
    魔力 250ー〉200
    気力 180




えっと、色々変わってるけど結構変わったのが「魔力」と「気力」。
気力は最近気絶が多いから上がったのかな?
魔力は魔法バカバカ使ってるし。
でも、体力も上げないとな。

「タツ、ありがとう」
『うむ…』

頷くとタツは消えていった。

「じゃあカストルさん。もう降りて大丈夫だから、ってあれ?」
「タクヤ様…大変ですよ…」

すっかりと青ざめた顔をしたカストルさんはブルブルと震えながらこちらを見る。

「実は…このタナスの山に住み込む魔族「ナルフィ」は、暑さが苦手でありまして…そこで、タナスの山をマグマで覆って閉じ込めたのですが…」
「あ…」

そうか。
俺が今マグマを消しちゃったからー…
しまった。

「ここここ、ここれはマズいですよ、一刻も早くナルフィを倒さねば…」
「ほ…ほんっとごめん。大丈夫、倒すから下ろして?」

謝罪もかねて大根みたいなやつ、「ミルコン」の種を探すことになるとは…
ナルフィ、か。
さっさと倒してしまおう。
フィーリーを着地させ、俺は魔法を唱える。

「闇よ、この山を囲え。ダークウォール」

ズズズ…と闇が動き、山を囲う壁となる。

「これで魔族は出られません。触れたら人体が破裂しますから」

自分の言っていることに少々ビビる。

「でも俺の魔力は永遠ではないので、倒してきます」

そして、探すこととなったのだった。
ナルフィと、ミルコンを。
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