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第二章 村の活性化と開発
第二十一話 サリィ
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「さて、と。リンディ!」
『…なんだ?我が主』
リンディを呼び出すと、スタッと地面に着地して俺に聞いた。
実は…
「あのさ、ミルコンっていう植物の種を探して欲しいんだ。匂いはこう…なんか、ツ~ンとしててね。色はピンクなんだけど」
『了解した』
うん、と頷くリンディにめちゃくちゃありがたみを感じる。
俺はナルフィを倒さなきゃいけないからな。
「あ、出来ればナルフィっていう魔族を倒してくれない?ナルフィっていうのは…」
『葉の衣をまとったゴブリンのような魔族であろう?昔宿敵だった』
え、意外。
ていうかナルフィってリンディ…ウルフと宿敵だったんだ…
「じゃあ、よろしく」
『うむ。では』
バッと林の中に飛び込んで、木が折れるバキバキという音を響かせてリンディは消えていった。
「あ…そういえば、よくこんなさっきまで溶岩があった土地で林なんてあるね」
『この山の林や木々は「炎耐性」があるんですよ』
「へえ~…」
取得の答えたことに感心した。
耐性。あの木の枝一本でも持って帰ろう。
枝を折ろうと木に近づいた、そのとき。
「グルァ!」
「うわっ!?」
突然物影が襲いかかって来て、ギリギリをかすめた。
よくよく見ればそれは…ナルフィ。
棍棒を持ってる。
緑色の肌をしていて、非常に丈夫そう。
「でも、悪いな…ブラックフレイム!」
俺の唯一使える炎魔法が、ナルフィを包んだ。
「ぎゃ、ギュアアア!!」
断末魔の叫びをあげ、ナルフィは消えていった。
「お」
その場に、「ナルフィの皮」が現れる。倒したことの証だ。
「へえ…結構丈夫だから防具でも作れるかな?」
「ナルフィの皮」を拾い、「無限空間」でしまっておいた。
さて、もっと倒していこう…って、あれなんだ?
俺に向かってなにか飛んでくる。
鳥?いや、あれは…
「妖精?」
小さな物影が、俺の顔面の目の前で急停止した。
『ねえ!あんたがこの山の炎を消したの!?』
「え?なんだこの妖精…」
ピーピーと騒ぐ小さな妖精が、俺に向かって怒鳴る。
『しっつれいね!レディに名を名乗らせるならまず自分が名乗りなさいよ!』
「え、えっと…俺、タクヤ」
偉そうな妖精に自分の名前を名乗る。
「分かればよろしい」とどや顔をする妖精。
『私はこの「タナスの山」に住んでいたサリィよ!!まったく、炎を消してくれちゃって!』
プンスカと怒る妖精。
まあ、確かに悪かったな~…
『サリィ、ひとまず落ち着きなさい』
『え…あん、あんた…取得?』
「なに?知り合い?てか、サリィ「取得」の声聞こえて…」
そうなのだ。
「取得」の声は普通俺以外には聞こえない…はず。
だが、そんな俺にお構いなしにピョンピョンとサリィははしゃぐ。
『うっそ!?てか、「取得」がいるってことは…タクヤ!あんたって勇者なのね!』
「…いや、違うよ?」
「えぇ!?」
困惑するサリィに「取得」が説明。
『実は…カクカクシカジカで』
『ほうほう、てかアリスったらまたやらかしたのね~』
よくカクカクシカジカで分かるな。
『じゃあ、タクヤは勇者の相棒なのね!』
「まあ、そういうことになるかな~…」
『ふぅん、色々あるもんね』
納得したように頷くサリィ。
でも、昔からサリィはここに住んでいたのだろうか。
「あのさサリィ。サリィって昔からここにいたの?」
『うん?違うわよ』
違った。
『私は先代の勇者の「ユウヤ」の隷属化にある妖精だったのよ』
「隷属って?」
『そうね、あなたの言葉で言うなら「テイム」みたいなもんね』
なるほど、テイム。
ていうか…
「先代の勇者なんていたの?」
『ええ。…魔王に倒されちゃったけどね…』
その言葉を口にすると、深くサリィはため息をついた。
『私はここ、「タナスの山」を守護する炎の妖精としてここにいたのよ。でも、あんたが炎を消しちゃったから、ね』
「うぐっ」
『それになんか闇魔法の壁で私の炎の壁がはれないし』
「ご、ごめんなさい。その闇魔法の壁、俺。1日たたないと消えない…」
『…………』
「俺の魔力が残り少なくなれば消えるけどね」
明らかに不満そうなサリィ。
ごめん、ほんとごめん。
ただミルコンの種が欲しかっただけなんだああああ~…
『…あなた、勇者の相棒よね?』
「う、うん」
『なら、コイツ倒して』
「え」
サリィが指を差した先を見る。それは…
「な、なんだあれ…」
『あれは、ナルフィの親玉よ。突然変異で私の炎が効かない』
巨体を震わせ歩く親玉ナルフィ。
それは、俺に倒せるものか。
『あんたは勇者より加護とかめちゃもらってるでしょ?なら最低死なないわ』
「うん、ありがたいようなありがたくないような」
まあ、こうなったのは俺のせいだ。
とりあえず、無限空間から杖を取り出す。
「いっちょ、やりますか…!」
その杖を、ナルフィの親玉へ向けた。
『…なんだ?我が主』
リンディを呼び出すと、スタッと地面に着地して俺に聞いた。
実は…
「あのさ、ミルコンっていう植物の種を探して欲しいんだ。匂いはこう…なんか、ツ~ンとしててね。色はピンクなんだけど」
『了解した』
うん、と頷くリンディにめちゃくちゃありがたみを感じる。
俺はナルフィを倒さなきゃいけないからな。
「あ、出来ればナルフィっていう魔族を倒してくれない?ナルフィっていうのは…」
『葉の衣をまとったゴブリンのような魔族であろう?昔宿敵だった』
え、意外。
ていうかナルフィってリンディ…ウルフと宿敵だったんだ…
「じゃあ、よろしく」
『うむ。では』
バッと林の中に飛び込んで、木が折れるバキバキという音を響かせてリンディは消えていった。
「あ…そういえば、よくこんなさっきまで溶岩があった土地で林なんてあるね」
『この山の林や木々は「炎耐性」があるんですよ』
「へえ~…」
取得の答えたことに感心した。
耐性。あの木の枝一本でも持って帰ろう。
枝を折ろうと木に近づいた、そのとき。
「グルァ!」
「うわっ!?」
突然物影が襲いかかって来て、ギリギリをかすめた。
よくよく見ればそれは…ナルフィ。
棍棒を持ってる。
緑色の肌をしていて、非常に丈夫そう。
「でも、悪いな…ブラックフレイム!」
俺の唯一使える炎魔法が、ナルフィを包んだ。
「ぎゃ、ギュアアア!!」
断末魔の叫びをあげ、ナルフィは消えていった。
「お」
その場に、「ナルフィの皮」が現れる。倒したことの証だ。
「へえ…結構丈夫だから防具でも作れるかな?」
「ナルフィの皮」を拾い、「無限空間」でしまっておいた。
さて、もっと倒していこう…って、あれなんだ?
俺に向かってなにか飛んでくる。
鳥?いや、あれは…
「妖精?」
小さな物影が、俺の顔面の目の前で急停止した。
『ねえ!あんたがこの山の炎を消したの!?』
「え?なんだこの妖精…」
ピーピーと騒ぐ小さな妖精が、俺に向かって怒鳴る。
『しっつれいね!レディに名を名乗らせるならまず自分が名乗りなさいよ!』
「え、えっと…俺、タクヤ」
偉そうな妖精に自分の名前を名乗る。
「分かればよろしい」とどや顔をする妖精。
『私はこの「タナスの山」に住んでいたサリィよ!!まったく、炎を消してくれちゃって!』
プンスカと怒る妖精。
まあ、確かに悪かったな~…
『サリィ、ひとまず落ち着きなさい』
『え…あん、あんた…取得?』
「なに?知り合い?てか、サリィ「取得」の声聞こえて…」
そうなのだ。
「取得」の声は普通俺以外には聞こえない…はず。
だが、そんな俺にお構いなしにピョンピョンとサリィははしゃぐ。
『うっそ!?てか、「取得」がいるってことは…タクヤ!あんたって勇者なのね!』
「…いや、違うよ?」
「えぇ!?」
困惑するサリィに「取得」が説明。
『実は…カクカクシカジカで』
『ほうほう、てかアリスったらまたやらかしたのね~』
よくカクカクシカジカで分かるな。
『じゃあ、タクヤは勇者の相棒なのね!』
「まあ、そういうことになるかな~…」
『ふぅん、色々あるもんね』
納得したように頷くサリィ。
でも、昔からサリィはここに住んでいたのだろうか。
「あのさサリィ。サリィって昔からここにいたの?」
『うん?違うわよ』
違った。
『私は先代の勇者の「ユウヤ」の隷属化にある妖精だったのよ』
「隷属って?」
『そうね、あなたの言葉で言うなら「テイム」みたいなもんね』
なるほど、テイム。
ていうか…
「先代の勇者なんていたの?」
『ええ。…魔王に倒されちゃったけどね…』
その言葉を口にすると、深くサリィはため息をついた。
『私はここ、「タナスの山」を守護する炎の妖精としてここにいたのよ。でも、あんたが炎を消しちゃったから、ね』
「うぐっ」
『それになんか闇魔法の壁で私の炎の壁がはれないし』
「ご、ごめんなさい。その闇魔法の壁、俺。1日たたないと消えない…」
『…………』
「俺の魔力が残り少なくなれば消えるけどね」
明らかに不満そうなサリィ。
ごめん、ほんとごめん。
ただミルコンの種が欲しかっただけなんだああああ~…
『…あなた、勇者の相棒よね?』
「う、うん」
『なら、コイツ倒して』
「え」
サリィが指を差した先を見る。それは…
「な、なんだあれ…」
『あれは、ナルフィの親玉よ。突然変異で私の炎が効かない』
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それは、俺に倒せるものか。
『あんたは勇者より加護とかめちゃもらってるでしょ?なら最低死なないわ』
「うん、ありがたいようなありがたくないような」
まあ、こうなったのは俺のせいだ。
とりあえず、無限空間から杖を取り出す。
「いっちょ、やりますか…!」
その杖を、ナルフィの親玉へ向けた。
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