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番外編
番外編 二人のエネルギー?
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「はぁ………」
「?どうしたの?リリーナ」
「はぁ~~~」
「ティ、ティールまで……」
二人の友人であるユリーカの姉、ノエラが二人がため息をつきまくる姿を見て困惑していた。
ここは高等部Aクラス。
今はお昼頃の時間で購買部に行く者も居れば食堂で食べる者も居れば…と移動真っ最中である。
が、二人はため息をつきっぱなしだ。
「な、何があったの?」
「ーーーーえない」
「え?」
「最近アレク君とふれあえない…」
「は…はぁ」
ポシューと息をつく二人はどうやら初等部の生徒であり、天才と言われているアレク・サルトの話をしているらしかった。
そのアレクという生徒は中等部のこれまた天才、双子のガディとエルルの弟らしいのだ。
ノエラも一度双子を見たことがあるが、美男美女であり輝かしい銀髪をなびかせていた。
あれの弟と言うから、さぞかし美形なんだろう…と思っていたのだが、まさかここまで二人が落胆しているとは思ってはいなかった。
リリーナはノエラに語る。
「アレク君…最近帰って来たら疲れてるのかすぐ寝ちゃうし……朝すっごく早いし………」
それに続いてティールも語る。
「おまけに、すっごい気遣い出来てすっごい可愛いくていい子だけど、あれは会えないと寂しすぎる………」
ズゥゥウン…とへこむ二人にノエラは思わず苦笑した。
「まさか生徒会長と風紀委員長がそんな事言ってみせるなんてね………」
そうなのだ。
リリーナは生徒会長、ティールは風紀委員長である。
その可憐な姿で朝校則違反をかます奴らに魔法で制裁を与えていて、最近では二人にお仕置きという名のご褒美をもらいたくてわざと校則違反を犯す奴らも出てくるほどだった。
だが…
最近、二人の魔法にキレが無い。
どこかボーッとしており、授業中も上の空。
原因は…それであろう。
「…さ、とりあえずご飯食べに行こ」
「分かったよぅ…」
グズグズと二人は席から立ち上がった。
そして、教室を出る。
と、
「あ」
「え」
バッタリとアレク達と出くわしたのだった。
「アレク君っ…!」
「リリ姉!ティール姉!」
ニコーッと破壊力が凄まじい笑顔を向けられ大分二人は回復したようだった。
一方、ノエラはと言うと。
「お、お姉ちゃん…!」
「ユリーカ…」
「え!?ユリーカの姉ちゃん!?」
「似てるー」
妹を含める三人と話していた。
それから七人は食堂へ行き、昼食を食べた。
「はい。じゃあ今日の魔法はテンペストって言うスッゴく危険な魔法だから気をつけてね」
昼食後の授業。
三人は、危険魔法用空間で授業を行っていた。
「ノエラ・ムルティ」
「はい」
「ルサシア・カルントル」
「はい」
二人一組のその授業は一致団結が大事だ。
ノエラとルサシアはすぅ…と息を吸った。
大きく叫ぶ。
「雨よ!雨雲よ!この地に豪腕なる力をもたらせ!テンペスト!」
ゴゥウウウッと大きな台風が作り出された。
「はい、オッケー」
教師の判断と共に、ボシュッと音をたててテンペストを消した。
「次…リリーナ・オルフィス」
「はい」
「ティール・ルージェント」
「はい」
と、突然唱えた。
「テンペスト!!」
嵐のような激しい豪雨が巻き起こった。
教師は慌てる。
「も、もういい!急いで消して!」
「はっはい!」
バシュンとテンペストは消えた。
教師は感心して言った。
「凄いね二人共…!調子を取り戻したっていうか実力が上がったって言うか…」
「エネルギー補給したんで!」
「…?」
そのエネルギー補給の正体は、ノエラが知る。
ノエラは苦笑いを続けた。
「?どうしたの?リリーナ」
「はぁ~~~」
「ティ、ティールまで……」
二人の友人であるユリーカの姉、ノエラが二人がため息をつきまくる姿を見て困惑していた。
ここは高等部Aクラス。
今はお昼頃の時間で購買部に行く者も居れば食堂で食べる者も居れば…と移動真っ最中である。
が、二人はため息をつきっぱなしだ。
「な、何があったの?」
「ーーーーえない」
「え?」
「最近アレク君とふれあえない…」
「は…はぁ」
ポシューと息をつく二人はどうやら初等部の生徒であり、天才と言われているアレク・サルトの話をしているらしかった。
そのアレクという生徒は中等部のこれまた天才、双子のガディとエルルの弟らしいのだ。
ノエラも一度双子を見たことがあるが、美男美女であり輝かしい銀髪をなびかせていた。
あれの弟と言うから、さぞかし美形なんだろう…と思っていたのだが、まさかここまで二人が落胆しているとは思ってはいなかった。
リリーナはノエラに語る。
「アレク君…最近帰って来たら疲れてるのかすぐ寝ちゃうし……朝すっごく早いし………」
それに続いてティールも語る。
「おまけに、すっごい気遣い出来てすっごい可愛いくていい子だけど、あれは会えないと寂しすぎる………」
ズゥゥウン…とへこむ二人にノエラは思わず苦笑した。
「まさか生徒会長と風紀委員長がそんな事言ってみせるなんてね………」
そうなのだ。
リリーナは生徒会長、ティールは風紀委員長である。
その可憐な姿で朝校則違反をかます奴らに魔法で制裁を与えていて、最近では二人にお仕置きという名のご褒美をもらいたくてわざと校則違反を犯す奴らも出てくるほどだった。
だが…
最近、二人の魔法にキレが無い。
どこかボーッとしており、授業中も上の空。
原因は…それであろう。
「…さ、とりあえずご飯食べに行こ」
「分かったよぅ…」
グズグズと二人は席から立ち上がった。
そして、教室を出る。
と、
「あ」
「え」
バッタリとアレク達と出くわしたのだった。
「アレク君っ…!」
「リリ姉!ティール姉!」
ニコーッと破壊力が凄まじい笑顔を向けられ大分二人は回復したようだった。
一方、ノエラはと言うと。
「お、お姉ちゃん…!」
「ユリーカ…」
「え!?ユリーカの姉ちゃん!?」
「似てるー」
妹を含める三人と話していた。
それから七人は食堂へ行き、昼食を食べた。
「はい。じゃあ今日の魔法はテンペストって言うスッゴく危険な魔法だから気をつけてね」
昼食後の授業。
三人は、危険魔法用空間で授業を行っていた。
「ノエラ・ムルティ」
「はい」
「ルサシア・カルントル」
「はい」
二人一組のその授業は一致団結が大事だ。
ノエラとルサシアはすぅ…と息を吸った。
大きく叫ぶ。
「雨よ!雨雲よ!この地に豪腕なる力をもたらせ!テンペスト!」
ゴゥウウウッと大きな台風が作り出された。
「はい、オッケー」
教師の判断と共に、ボシュッと音をたててテンペストを消した。
「次…リリーナ・オルフィス」
「はい」
「ティール・ルージェント」
「はい」
と、突然唱えた。
「テンペスト!!」
嵐のような激しい豪雨が巻き起こった。
教師は慌てる。
「も、もういい!急いで消して!」
「はっはい!」
バシュンとテンペストは消えた。
教師は感心して言った。
「凄いね二人共…!調子を取り戻したっていうか実力が上がったって言うか…」
「エネルギー補給したんで!」
「…?」
そのエネルギー補給の正体は、ノエラが知る。
ノエラは苦笑いを続けた。
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