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一章
現実は小説より奇なり
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いつも通り学校の帰り道を歩いている時だった。
ふと、視界に入ったものがあった。確か水谷霊雨だったか。クラスにたしか、そんな名前の女子がいたはずた。いつも、分厚い英語の本を見ていた気がする。暗い印象で、喋った所も見たことがない。何やら、背中にリュックを背負い、人気のない路地に入っていく。少し、興味があった。深くは考えなかったが、何だか面白そうだった。普段、教室の隅で縮こまって本を読んでいる奴に何か秘密があったなら、少なくとも話題にはなる。
考えているうちにどんどん彼女は小さくなっていく、僕は後をつけてみることにした。
暫くすると、急に水谷の姿がなくなった。
「おかしいな、確かここに入っていったはずだ。」
と、後ろを振り返ったときだった。妙に頭がぼやっとする。
「あれ?」
おかしい。僕のはコンクリートで両脇を挟まれていたはずだ。なのに、妙に開放感がある。霞んだ目を擦り目を凝らすとあたらは緑に包まれていた。
「え?」
月明かりがあたり一面を照らし、そこには、木々がお生い茂っていた。
「この街こんな場所あったっけ?」
僕は生まれてからずっと地元暮らしだが、こんな場所は見たことがない。だが、目の前は息を飲むほど美しい景色だった。
足を進めるとふと、大きな大木が生えていた。それは、他とは違う不思議な気配を放っていて何より、木の枝か分かれる当たりに小さな家が立っていた。そこからハシゴが垂れ下がるようにして掛かっていて、入れるようになっていた。辺りには何もないので、入ってみようという気になった。ハシゴを一歩一歩登って行く。かなりの高さだ。最後の一段を登り終わると、下はまた違った景色が美しかった。高い所に登れば何かわかるかと思ったが、辺り一面木に覆われているばかりで、何もないので諦めて今日は一晩此処で休ませてもらおうと思った。誰かすんでいるなら、頼んで一晩泊めてもらう所だがそう上手くいくものか、多少不安だ。世の中そんなに甘くはない。こんな真夜中、誰かもわからない馬の骨は追い出すに違いない。だから、できれば誰もいない事を願いたい。ドアをノックしようとした直後だった。
頭上で鳴き声がした。
見上げるとカラフルな羽をした鳥…が何匹も僕を見下ろしている。しかもかなり大きい。それは、僕を見下ろしてそのうちの1匹がいきなり急降下した。
狙いは勿論僕。
何とかギリギリ避け切ったみたいだ。しかし逃げ場がない。下まではかなりの高さがあるし降りた所で、餌になるのが落ちだ。躊躇わず扉を開け中に滑り込む。
何とか扉をしめ、暫く扉を抑えていたが、何ともないみたいだ。
「いやー危なかった・・・。まさに、九死に一生だね・・・?」
すると、恐れていた事態がおきる。
「あ、あの・・・ここにすんでる・・・方ですか!?」
目が合わせられない。恐ろしすぎる。なんて言われるか分かったもんじゃない。今、放り出されたらヘンテコな鳥の餌だ。それだけは御免だ。
「すみません!?道にまよ・・・って?」
僕はあることに気づく。
「水谷 霊雨?」
そこには、さっきまで後を付けていた水谷がいた。
「どういうことだ?」
なぜ彼女が此処にいるのだろうか。状況を確認しようとすると。
「見たわね?」
彼女は一言そう言い放った。
「何か僕知っちゃいけないも・・・」
「歯ァ食いしばんな」
「ですよね!?ってうあああっ!?」
そうして現在にいたる。
「理解して頂けたでしょうか?」
彼女は信じ難いとばかりに僕の顔をジロジロみつめてくる。
「信じられない」
「信じてください!現に今、外で鳥の声がしてるでしょ!?」
「いや、嘘くさい。」
「なんで!?」
「顔が。」
「いや、それ親にいって!?僕にはどうしようも出来ないし!てか、酷い!」
何気に痛いところを付いてくる水谷は僕に液体の入ったビーカーを渡してきた。
「?」
僕が状況についていけないでいると。
「大体話はわかった。信じる。」
「あ、ありがとう。」
何とか信じてもらえたみたいだ。とにかく、一早くこの状況を説明してもらわなくては。ていうか。
「なんなの!?これ、飲み物!?何か眼球入ってるんだけど!?」
「外に今うようよいる鳥のジュースだ。美味いぞ。」
「誰が飲むかァァァ!?」
僕の声が、森の奥にこだましていった。
ふと、視界に入ったものがあった。確か水谷霊雨だったか。クラスにたしか、そんな名前の女子がいたはずた。いつも、分厚い英語の本を見ていた気がする。暗い印象で、喋った所も見たことがない。何やら、背中にリュックを背負い、人気のない路地に入っていく。少し、興味があった。深くは考えなかったが、何だか面白そうだった。普段、教室の隅で縮こまって本を読んでいる奴に何か秘密があったなら、少なくとも話題にはなる。
考えているうちにどんどん彼女は小さくなっていく、僕は後をつけてみることにした。
暫くすると、急に水谷の姿がなくなった。
「おかしいな、確かここに入っていったはずだ。」
と、後ろを振り返ったときだった。妙に頭がぼやっとする。
「あれ?」
おかしい。僕のはコンクリートで両脇を挟まれていたはずだ。なのに、妙に開放感がある。霞んだ目を擦り目を凝らすとあたらは緑に包まれていた。
「え?」
月明かりがあたり一面を照らし、そこには、木々がお生い茂っていた。
「この街こんな場所あったっけ?」
僕は生まれてからずっと地元暮らしだが、こんな場所は見たことがない。だが、目の前は息を飲むほど美しい景色だった。
足を進めるとふと、大きな大木が生えていた。それは、他とは違う不思議な気配を放っていて何より、木の枝か分かれる当たりに小さな家が立っていた。そこからハシゴが垂れ下がるようにして掛かっていて、入れるようになっていた。辺りには何もないので、入ってみようという気になった。ハシゴを一歩一歩登って行く。かなりの高さだ。最後の一段を登り終わると、下はまた違った景色が美しかった。高い所に登れば何かわかるかと思ったが、辺り一面木に覆われているばかりで、何もないので諦めて今日は一晩此処で休ませてもらおうと思った。誰かすんでいるなら、頼んで一晩泊めてもらう所だがそう上手くいくものか、多少不安だ。世の中そんなに甘くはない。こんな真夜中、誰かもわからない馬の骨は追い出すに違いない。だから、できれば誰もいない事を願いたい。ドアをノックしようとした直後だった。
頭上で鳴き声がした。
見上げるとカラフルな羽をした鳥…が何匹も僕を見下ろしている。しかもかなり大きい。それは、僕を見下ろしてそのうちの1匹がいきなり急降下した。
狙いは勿論僕。
何とかギリギリ避け切ったみたいだ。しかし逃げ場がない。下まではかなりの高さがあるし降りた所で、餌になるのが落ちだ。躊躇わず扉を開け中に滑り込む。
何とか扉をしめ、暫く扉を抑えていたが、何ともないみたいだ。
「いやー危なかった・・・。まさに、九死に一生だね・・・?」
すると、恐れていた事態がおきる。
「あ、あの・・・ここにすんでる・・・方ですか!?」
目が合わせられない。恐ろしすぎる。なんて言われるか分かったもんじゃない。今、放り出されたらヘンテコな鳥の餌だ。それだけは御免だ。
「すみません!?道にまよ・・・って?」
僕はあることに気づく。
「水谷 霊雨?」
そこには、さっきまで後を付けていた水谷がいた。
「どういうことだ?」
なぜ彼女が此処にいるのだろうか。状況を確認しようとすると。
「見たわね?」
彼女は一言そう言い放った。
「何か僕知っちゃいけないも・・・」
「歯ァ食いしばんな」
「ですよね!?ってうあああっ!?」
そうして現在にいたる。
「理解して頂けたでしょうか?」
彼女は信じ難いとばかりに僕の顔をジロジロみつめてくる。
「信じられない」
「信じてください!現に今、外で鳥の声がしてるでしょ!?」
「いや、嘘くさい。」
「なんで!?」
「顔が。」
「いや、それ親にいって!?僕にはどうしようも出来ないし!てか、酷い!」
何気に痛いところを付いてくる水谷は僕に液体の入ったビーカーを渡してきた。
「?」
僕が状況についていけないでいると。
「大体話はわかった。信じる。」
「あ、ありがとう。」
何とか信じてもらえたみたいだ。とにかく、一早くこの状況を説明してもらわなくては。ていうか。
「なんなの!?これ、飲み物!?何か眼球入ってるんだけど!?」
「外に今うようよいる鳥のジュースだ。美味いぞ。」
「誰が飲むかァァァ!?」
僕の声が、森の奥にこだましていった。
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