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オアシス 後編⑤
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一方、その頃フィリカ達は、ゴーレムを見ながら別のことを話していた。
「大事な像、欠けちゃいましたよ?」
「別に何十体とあるんだ。数体くらい壊れたっていいだろう」
「スライさん、あんま信仰深くないんですね······」
「御先祖さんには感謝してるけど、アレはただの石像だしなぁ。石に感謝したってしょうがないでしょ」
「そういうもんですかねぇ?」
「そうそう。だから——」
突然、会話をやめるスライ。
「フィリカちゃん! くるぞ!」
その声と同時に顔を引っ込め、陰に隠れる二人。
左脚に隠れていた彼らを目がけ、ゴーレムは左腕を飛ばしていた。だがそれは、ゴーレムから手前の、石像の右脚に当たって砕ける。
つぶてが止んだ頃、二人は顔を出した。
「すごい威力ですね······」
先程まであったはずの像の脚が、向かいの像同様になくなっていた。
「あれはマトモに食らったらアウトだな······。ん? ······まずい! もっかいくるぞ!」
ジャック達の時とは違い、ゴーレムは、もう片方の腕も飛ばそうとしていた。
スライは、ポケットに入れてた薬を急いで飲み、フィリカを脇に抱え、後ろへと走りだす。
ゴーレムから放たれる右腕。
——ドゴオオオオン······!
間一髪、別の像へと移動した二人は、なんとかその攻撃を免れる。
「あ、ありがとうございます······」
「はぁ······はぁ······。二発は予想してなかったな······」
その時、何か崩れるような轟音と、地震のような揺れが起こる。同時に舞う、つぶて混じりの砂埃。
しばらくすると、それは静かになる。
二人が顔を覗かせてみると、槍を持った石像が、彼らが逃げたのとは逆の地面へ倒れていた。あの轟音と硬い大地を揺らしていたのは、この、両脚を失った石像だった。
「こっちに倒れなくて良かったですね······」
「ホントにな」
それは直前に右脚を失い、像の重心がズレていたおかげだった。
「あちらは大丈夫でしょうか······?」
まだ煙でよく見えない、対面のほうを見るフィリカ。
その時、彼女の頭にミーナの声が響く。
(フィリカ!?)
頭に響くその声は、顔が見えなくても焦りが伝わる。
(フィリカ聞こえる!? 大丈夫!?)
(はい、大丈夫です! 二人とも怪我ありません)
(そう。ならよかった······)
安堵の声がフィリカに伝わる。
しかしすぐに彼女の声は、打って変わり、真剣な、落ち着いた声になる。
(それで聞いてほしいの)
(どうしました?)
(作戦が決まったわ。今度はこちらの像を倒して、それをゴーレムに当てるわ)
(そんな上手くいきます?)
(一度軽く削って、重心を奴に向けてから、倒してみようと思うの)
(なるほど)
(とりあえずやってみるけど、もちろん上手くいくか分からないわ。あなた達は後ろに下がって、様子を窺ってて)
(わかりました。気を付けてください)
(ありがと。また連絡するわ)
そうして彼女との会話が途絶える。
フィリカはその報告をスライにした。
「そうか······上手くいくといいけど」
「そうですね······」
フィリカとスライは念のため、一つ後ろの像へと移動し、彼らの連絡を待つことにした。
「大事な像、欠けちゃいましたよ?」
「別に何十体とあるんだ。数体くらい壊れたっていいだろう」
「スライさん、あんま信仰深くないんですね······」
「御先祖さんには感謝してるけど、アレはただの石像だしなぁ。石に感謝したってしょうがないでしょ」
「そういうもんですかねぇ?」
「そうそう。だから——」
突然、会話をやめるスライ。
「フィリカちゃん! くるぞ!」
その声と同時に顔を引っ込め、陰に隠れる二人。
左脚に隠れていた彼らを目がけ、ゴーレムは左腕を飛ばしていた。だがそれは、ゴーレムから手前の、石像の右脚に当たって砕ける。
つぶてが止んだ頃、二人は顔を出した。
「すごい威力ですね······」
先程まであったはずの像の脚が、向かいの像同様になくなっていた。
「あれはマトモに食らったらアウトだな······。ん? ······まずい! もっかいくるぞ!」
ジャック達の時とは違い、ゴーレムは、もう片方の腕も飛ばそうとしていた。
スライは、ポケットに入れてた薬を急いで飲み、フィリカを脇に抱え、後ろへと走りだす。
ゴーレムから放たれる右腕。
——ドゴオオオオン······!
間一髪、別の像へと移動した二人は、なんとかその攻撃を免れる。
「あ、ありがとうございます······」
「はぁ······はぁ······。二発は予想してなかったな······」
その時、何か崩れるような轟音と、地震のような揺れが起こる。同時に舞う、つぶて混じりの砂埃。
しばらくすると、それは静かになる。
二人が顔を覗かせてみると、槍を持った石像が、彼らが逃げたのとは逆の地面へ倒れていた。あの轟音と硬い大地を揺らしていたのは、この、両脚を失った石像だった。
「こっちに倒れなくて良かったですね······」
「ホントにな」
それは直前に右脚を失い、像の重心がズレていたおかげだった。
「あちらは大丈夫でしょうか······?」
まだ煙でよく見えない、対面のほうを見るフィリカ。
その時、彼女の頭にミーナの声が響く。
(フィリカ!?)
頭に響くその声は、顔が見えなくても焦りが伝わる。
(フィリカ聞こえる!? 大丈夫!?)
(はい、大丈夫です! 二人とも怪我ありません)
(そう。ならよかった······)
安堵の声がフィリカに伝わる。
しかしすぐに彼女の声は、打って変わり、真剣な、落ち着いた声になる。
(それで聞いてほしいの)
(どうしました?)
(作戦が決まったわ。今度はこちらの像を倒して、それをゴーレムに当てるわ)
(そんな上手くいきます?)
(一度軽く削って、重心を奴に向けてから、倒してみようと思うの)
(なるほど)
(とりあえずやってみるけど、もちろん上手くいくか分からないわ。あなた達は後ろに下がって、様子を窺ってて)
(わかりました。気を付けてください)
(ありがと。また連絡するわ)
そうして彼女との会話が途絶える。
フィリカはその報告をスライにした。
「そうか······上手くいくといいけど」
「そうですね······」
フィリカとスライは念のため、一つ後ろの像へと移動し、彼らの連絡を待つことにした。
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