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3「ギジムナー」
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3「ギジムナー」
ミルキーが「まだ青石の気配が無いのでカムイの窓から青石の居場所を突き止めるから
もうチョット待っててくださいダニ。 あっ、それと、お土産。
ミミズクの涙で作った丸薬と丹頂鶴の爪で作った丸薬ダニ。
ミミズクは夜でも遠くの物がよく見えるダニ。 丹頂鶴の爪は疲れた時に飲むと身体が軽くなるダニ」
「ありがとう」
ミルキーはカムイの窓から一時間ほどで戻ってきた。
「ミルキーさんどうだった?」
「解りました。 青石は沖縄の小さい島にあったダニ。 今すぐ飛ぶダニよ。
サキさんの膝に乗らして下さいダニ」
ミルキーはサキの膝の上に乗った。
「じゃあ行きます。 エイ!」
二人は沖縄の伊江島に飛んだ。
「ヨイショット!」
二人は小高い山の頂に立っていた。
「あれ? ミルキーさん、身体が大きくなってるよ?」
「違うダニ。 サキさんが小さくなってるダニよ」
「たぶんミルキーに同調したダニ。 あっ、赤石が同調し始めたダニ」
二人は青々とした海岸を見渡した。
「あっ居た!」ミルキーが叫んだ。
そしてミルキーはサキの手を握った。 次の瞬間二人は浜辺に立っていた。
「あんた何やってるダニ?」ミルキーはいきなり語気を強めて青年に言った。
ビックリした青年は「なんでこんな所まであんたが来たダニ?」
「長老があんたに青石を盗まれたから取り返してこいって、命令されたダニ。
あなたどういうことダニ? それになんでこんな所にいるダニ?」
「ご、ご、ごめん盗む気は無かったダニよ。
お婆が最近妙に塞ぎ込んでいてオッカァもオドも心配さしてお婆に聞いたダニよ。
『お婆どうかしたか』って?
そんだら沖縄の島にギジムナー族の人で昔大変世話になったお人が居て、
ひと目会いたいって言ったダニ」
「お前のお婆幾つになったダニ?」
「二百五十才くらいダニ」
「おめえの婆さま、達者だな。 それにしても青石を持ち出すのは違反ダニ。
長老は怒ってしまったダニ。 お前の両親は肩身の狭い思をいしてるダニよ。
それで見つかったダニかそのお方?」
「カムイの窓から視たらこの辺だったから来たけどまだ見つかんね」
「そっか……」
「ここの人たちは皆のんびりしてるから、こっちまでいい気分になって、
つい探すのを忘れるとこだったダニ」
「事情は判ったダニ。 でも違反は違反。 帰ったら覚悟するダニよ」
「うん! でこの女性、見た事無いダニね、どなたさん?」
「札幌であんたを捜す手伝いと、私の面倒を見てくれてるサキさんダニ」
「こんにちは」
「サキさんご迷惑掛けますダニ。 そのような事情で本当にすみません。
ところで黒砂糖食べます? ここの美味しいダニよ」
ミルキーが「あんたそれどころじゃないダニ。 私達も一緒に探すから、
早く探して二風谷に帰るダニ。 で、特徴は?」
「ギジムナーで二百五十才くらいダニ」
「それで?」
「……? そんだけ……?」
「あんた、ばっかじゃないの!」
サキが「まず、ギジムナーの長老を探そうよ。 そして相談するのよ」
「サキさん頭いいダニ」
「あんたがバカなの。 ダニ」
三人は長老を捜した。
サキが提案した「ミルキー、あなた達は笛持ってないの?」
「あるダニ、それが?」
「笛の音色は吹く側の特徴が出るのよ。 つまりギジムナーと違うあなた達の笛の
音色に興味を持ち、もしかしたら向こうから寄ってくるかも……」
「さすがサキさん。 じゃあミルキーが吹くダニね」
ミルキーの音色はアイヌの民族音楽に近い独特な音色。
笛を吹き始めてから一時間ほど経つと。 沖縄の夕日が空一面を赤く染め、
笛の音が島の空に響いた。 三人の後ろの方でザワザワと音がした。
ミルキーは振り返った。 数人のギジムナーが居た。
ミルキーが「あっ、初めまして。 私たち北海道から妖精探しに来た三人組です。
宜しくお願いしますダニ」
ひとりの長老らしき者が「ニングルか?」
「いえ、どちらかというとコロポックルです」
「そっか、懐かしいなあ」
「懐かしいと言いますと、コロポックルの誰かとお知り合いでしたか?」
「そうよのう、もう二百数十年前かな。 ひとりのコロポックルのメノコが船に乗って
ここに来たことがあったワイ。 ギジムナー衆と何年か暮らしたあと台風に乗って本土に帰って行ったワイ」
「もしかしたら僕の婆ちゃんかもしれないダニ」ひととおり経緯を話した。
「そっか、それはそれはご苦労さんでしたワイ。 もしかしたらワシの事かもな。
じゃが、わしも会いたいが会いに行く元気がないワイ」
「それが良い方法があるダニよ。 時空を超えて行けばすぐ着くダニ。
もし良ければ僕に触ってくださいダニ。 すぐ飛んで行って婆さんと会って戻るダニ。 どうダニ?」
「そっか、時空超えか… じゃあ頼むかワイ」そのまま二人は消えた。
ミルキーが「まあ、勝手なこと。 なんの挨拶もなく、さっさとあの子行ってしまったダニ」
「でも、願いが叶って良かったじゃないの」
「サキさん、迷惑掛けてすみませんダニ」
「いいのよ。 それよりもせっかくギジムナーさん達が居るんだから少し遊んでいこうよ」
「そうダニね」
それから二人は三日間ギジムナー達と飲めや歌えやで沖縄を満喫して帰郷した。
ここはサキの家。
「ギジムナーさん達とても楽しかったね。 ずっとユンタクだもの。 肉体が無いから酔わないはずなのに、
ほろ酔いになったわね。 観念だけでも酔うのね」
「本当に楽しかったダニ。 サキちゃんミルキーせっかくここに来たからもう少し札幌に居たいダニ。
それにシリパの会の人ともっと話しをしたいダニ……」
「じゃそうしよう。決まり!」
ミルキーが「まだ青石の気配が無いのでカムイの窓から青石の居場所を突き止めるから
もうチョット待っててくださいダニ。 あっ、それと、お土産。
ミミズクの涙で作った丸薬と丹頂鶴の爪で作った丸薬ダニ。
ミミズクは夜でも遠くの物がよく見えるダニ。 丹頂鶴の爪は疲れた時に飲むと身体が軽くなるダニ」
「ありがとう」
ミルキーはカムイの窓から一時間ほどで戻ってきた。
「ミルキーさんどうだった?」
「解りました。 青石は沖縄の小さい島にあったダニ。 今すぐ飛ぶダニよ。
サキさんの膝に乗らして下さいダニ」
ミルキーはサキの膝の上に乗った。
「じゃあ行きます。 エイ!」
二人は沖縄の伊江島に飛んだ。
「ヨイショット!」
二人は小高い山の頂に立っていた。
「あれ? ミルキーさん、身体が大きくなってるよ?」
「違うダニ。 サキさんが小さくなってるダニよ」
「たぶんミルキーに同調したダニ。 あっ、赤石が同調し始めたダニ」
二人は青々とした海岸を見渡した。
「あっ居た!」ミルキーが叫んだ。
そしてミルキーはサキの手を握った。 次の瞬間二人は浜辺に立っていた。
「あんた何やってるダニ?」ミルキーはいきなり語気を強めて青年に言った。
ビックリした青年は「なんでこんな所まであんたが来たダニ?」
「長老があんたに青石を盗まれたから取り返してこいって、命令されたダニ。
あなたどういうことダニ? それになんでこんな所にいるダニ?」
「ご、ご、ごめん盗む気は無かったダニよ。
お婆が最近妙に塞ぎ込んでいてオッカァもオドも心配さしてお婆に聞いたダニよ。
『お婆どうかしたか』って?
そんだら沖縄の島にギジムナー族の人で昔大変世話になったお人が居て、
ひと目会いたいって言ったダニ」
「お前のお婆幾つになったダニ?」
「二百五十才くらいダニ」
「おめえの婆さま、達者だな。 それにしても青石を持ち出すのは違反ダニ。
長老は怒ってしまったダニ。 お前の両親は肩身の狭い思をいしてるダニよ。
それで見つかったダニかそのお方?」
「カムイの窓から視たらこの辺だったから来たけどまだ見つかんね」
「そっか……」
「ここの人たちは皆のんびりしてるから、こっちまでいい気分になって、
つい探すのを忘れるとこだったダニ」
「事情は判ったダニ。 でも違反は違反。 帰ったら覚悟するダニよ」
「うん! でこの女性、見た事無いダニね、どなたさん?」
「札幌であんたを捜す手伝いと、私の面倒を見てくれてるサキさんダニ」
「こんにちは」
「サキさんご迷惑掛けますダニ。 そのような事情で本当にすみません。
ところで黒砂糖食べます? ここの美味しいダニよ」
ミルキーが「あんたそれどころじゃないダニ。 私達も一緒に探すから、
早く探して二風谷に帰るダニ。 で、特徴は?」
「ギジムナーで二百五十才くらいダニ」
「それで?」
「……? そんだけ……?」
「あんた、ばっかじゃないの!」
サキが「まず、ギジムナーの長老を探そうよ。 そして相談するのよ」
「サキさん頭いいダニ」
「あんたがバカなの。 ダニ」
三人は長老を捜した。
サキが提案した「ミルキー、あなた達は笛持ってないの?」
「あるダニ、それが?」
「笛の音色は吹く側の特徴が出るのよ。 つまりギジムナーと違うあなた達の笛の
音色に興味を持ち、もしかしたら向こうから寄ってくるかも……」
「さすがサキさん。 じゃあミルキーが吹くダニね」
ミルキーの音色はアイヌの民族音楽に近い独特な音色。
笛を吹き始めてから一時間ほど経つと。 沖縄の夕日が空一面を赤く染め、
笛の音が島の空に響いた。 三人の後ろの方でザワザワと音がした。
ミルキーは振り返った。 数人のギジムナーが居た。
ミルキーが「あっ、初めまして。 私たち北海道から妖精探しに来た三人組です。
宜しくお願いしますダニ」
ひとりの長老らしき者が「ニングルか?」
「いえ、どちらかというとコロポックルです」
「そっか、懐かしいなあ」
「懐かしいと言いますと、コロポックルの誰かとお知り合いでしたか?」
「そうよのう、もう二百数十年前かな。 ひとりのコロポックルのメノコが船に乗って
ここに来たことがあったワイ。 ギジムナー衆と何年か暮らしたあと台風に乗って本土に帰って行ったワイ」
「もしかしたら僕の婆ちゃんかもしれないダニ」ひととおり経緯を話した。
「そっか、それはそれはご苦労さんでしたワイ。 もしかしたらワシの事かもな。
じゃが、わしも会いたいが会いに行く元気がないワイ」
「それが良い方法があるダニよ。 時空を超えて行けばすぐ着くダニ。
もし良ければ僕に触ってくださいダニ。 すぐ飛んで行って婆さんと会って戻るダニ。 どうダニ?」
「そっか、時空超えか… じゃあ頼むかワイ」そのまま二人は消えた。
ミルキーが「まあ、勝手なこと。 なんの挨拶もなく、さっさとあの子行ってしまったダニ」
「でも、願いが叶って良かったじゃないの」
「サキさん、迷惑掛けてすみませんダニ」
「いいのよ。 それよりもせっかくギジムナーさん達が居るんだから少し遊んでいこうよ」
「そうダニね」
それから二人は三日間ギジムナー達と飲めや歌えやで沖縄を満喫して帰郷した。
ここはサキの家。
「ギジムナーさん達とても楽しかったね。 ずっとユンタクだもの。 肉体が無いから酔わないはずなのに、
ほろ酔いになったわね。 観念だけでも酔うのね」
「本当に楽しかったダニ。 サキちゃんミルキーせっかくここに来たからもう少し札幌に居たいダニ。
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「じゃそうしよう。決まり!」
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