SANGA(神々の戦い)

當宮秀樹

文字の大きさ
6 / 19

5七人の使者-Ⅱ

しおりを挟む
5七人の使者-Ⅱ

沖縄から帰郷して2週間が経っていた。

瞑想中に啓示があり、関西空港行きのチケットを購入していた。京都に入り大原の三千院を拝観した。

「あのう・・・すみません。写真よろしいですか?」 

一人の老人が写真を撮って欲しいと頼んできた。 

「はい、よろしいですよ」 

フウキはファインダーから覗いた刹那、老人の後ろに人影を確認した。撮り終わって辺りを見て回ったが
何処にも人影はなかった。 

もともと三千院は地域的に嵯峨野の様に地域がら観光客の多い所ではない、今日は特に人影が少なかった。 

先ほどの老人もいつの間にか姿が無かった、そろそろ帰ろうかと山門近くに来ると、どこからか読経の声がした。

振り向くと数十人の僧侶がフウキのあとを追うように歩いてきた。
 
フウキは思わずその一団に道を譲った。

刹那、一人の僧侶がフウキの方を見て微笑みかけてきた。 と思った瞬間その一団は跡形もなく
消え去っていた。

フウキは立ち止まり天を仰いだ。

次の瞬間声なき声が聞こえた「僧侶」 

「僧侶か?何故に三千院まできて僧侶なのか?」不思議に思った。 

腹が空いてきたので精進料理の店に入り豆料理を注文した。
料理を待ってるとさっきの僧侶の一行が唱えていた読経の声がまたした。 

聞こえてるのはフウキだけのようだった。

「お待ちどおさま」料理を持ってきた青年は髪型は
今風だったが、さっき三千院で視た僧侶の集団で
ひとり微笑でいた彼と同じ顔だった。 

「この三千院は今日が初めてなんだけど、何時もこんなに
観光客が少ないのかい?」フウキから声をかけた。 

「今日は特別少ないですよ、たぶん重要なここに縁のある人がお出でになるやも知れまへんねえ
このお寺は少々不思議なんですわ」

「君はここの人なの?」 

「いいえ、アルバイトです」 

「何でここなの?」フウキはもう彼の事を解っていた。 

「お兄さんも変わった事、聞きはりますね?」次の瞬間その青年はフウキの事を霊視した。 

そう、青年には透視能力があった。

「あっ!あなたは?」刹那、彼の目から涙が落ちていた。

「わざわざこんな所まで出向いて頂き恐縮でございます。 お久しゅうございます」 

「私は今世では宮園風輝といいます。久しぶりですね」 

「僕は山田印度羅(インドラ)と申します。ようこそ大原へ」 

「先ほど三千院で君の前世の姿を視させてもらったよ」 

「はい、過去に僕が世話になったお寺が三千院でしたから」 

「ところで君に?・・・癒しの能力が・・・」 

「はい、僕がいると、どういう訳か周りが穏やかになるみたいです。子供の頃から親や学校の先生から
言われております」 

「癒しの人か・・・面白い」フウキは事の今までの経緯を
丁寧に話した。

インドラは「解りました。僕でよければお手伝いさせて頂きます」 

二人は堅く約束した。

「ところで急遽、札幌から来たので宿を取ってないんだ。この辺で民宿紹介してくれない?
そして今日の夜、暇なら僕に一杯付き合いなよ、ご馳走する」

その夜、二人は大原の居酒屋で会食をして別れた。

翌日、フウキは京都駅にいた。 時刻表に目を向けると「東京」の文字が金色に光った。

「・・・此処まで来たら従ってみるか」フウキはそのまま目的地を東京に変えた。
新幹線の中でこんな事を考えていた。

ここまでは順調に来た。まだ見ぬ三人との出会いが楽しみ。

東京に着きとりあえず山手線に乗り適当に渋谷駅で下車した。 

渋谷のスクランブル交差点を井の頭線への通路から眺めていた。 もう時刻は夕方になっていた。 

ホテルの部屋で瞑想をしていたが天啓がないのでとりあえず渋谷の繁華街に出る事にした。

これが物質文明の行き着いた姿・・・そんなことを考え
ながら街をぶらついた。

歩いていると突然、若者がフウキに声をかけてきた。 

「お兄さん元気?」フウキは無視して通り過ぎようとした

「チョット待ってよ」その若者は行く手を阻んだ。 

「お兄さん、チョット遊びに行かない?」 

「行かない」 

「何処から来たの?」

「札幌」 

「良いところだよね札幌ってさ」 

「で?何か用事でもあるのかい?」 

「だからぁ、遊びに行こうよ楽しい所知ってるよ。女の子も沢山いるし、渋谷に来たついでに楽しまない?」 

「女の子よりも君の方が見ていて楽しいよ・・・」

「物分かりの悪い兄さんだね。俺の言ってる意味解らない?」 

「解らない」 

そのやり取りを聞いていた仲間と思われる3人連れがやってきて、獣のような目をしてフウキを囲んだ。 

「いい店を知ってるから遊ぼうって、こいつは親切に言ってるのね。だから兄さんはハイお願いしますと
黙って、こいつについてきたらいいんだよ。 云ってる意味・・・わ・か・る・よ・ね!」 

「わからない」

その4人はいきなりフウキの両腕を抱え強引にビルの陰に誘導し、通用口のような所から地下の倉庫に連れ
込みドアに鍵をかけた。

「おい、札幌の兄さん。俺たちは遊ぼうかって云ってるのよ。その態度は好くないと思うけど・・・
言葉の意味をよく考えて」

「君たち、回りくどい言い方はよしてハッキリ言いたい事を言いな・・・」 

4人はお互いの顔を見合わせて笑った。

そのうちの一人が日本刀を持ち出しフウキの顔面に
ちらつかせた。 

「こういう事・・・解った?」

「だから、言葉で表現しなよ」

フウキはその場で禅を組み日本刀を持った若者の目に視線を向けた。 

程なくしてその若者は日本刀をその場に棄て後ずさりした。 

仲間の一人が「???・・・おい、どうした・・・?」 

もうひとりが、その日本刀を拾い上げフウキの胸元に当てた。 しばらくすると、さっきと同じように
その男も後ずさりした。 

「何だよ、お前ら。どうしたんだよ?」 

仕切っていた男が日本刀を取りフウキにかざした。 

フウキの眼光は強烈だった。 

その若者は今までの気魄をそぎ落とされた様に「じゃあ帰っていい。渋谷の街で何かあったら、
俺の名前はヤスって言うんだけど、俺の名前使って構わねえから。気をつけて・・・それじゃ」

フウキは何事も無かった様に平然と外に出た。 

後ろからその光景を見ていた若者が「ヤスさん、どうかしたんすか?三人とも狐に摘まれたような
顔して何かあったんすか?」

ヤスが口を開いた「あいつは狂気か何か知らんが、目が完全に座ってた。あんな人間初めて見た。
お前らはどうだった?」 

「あいつ絶対、変ですよ。薬の時の目とも違うし・・・
初めてですよ」 

「俺も最初はいつものように日本刀でびびって財布を出すかと思って簡単に考えたけど、なんか解らないけど
あいつの顔が鬼に見えたんだ。そしたら身体がこわばって動かなくなったんすよね・・・すいません」 

この街はいろんなのが居るからなあんなのもいるさ。

フウキは相手の波長を鏡のようにそのまま3人に送ったのであり、3人は自分自身の心に驚いたのであった。

フウキは何事も無かったようにまた渋谷の街を闊歩していた。
本屋の看板が気になったのでその本屋に入った。 

店内を歩いていると小説のコーナーに30歳前後の凛とした雰囲気の男性が立ち読みしていた。

「この人か?」フウキはその男の横に立った。 

ゆっくりとした口調で話しかけた。 

「こんにちわ。僕に合う小説、選んでくれませんか?」 

いきなり話しかけられた男だったが「宜しいですよ。どんなジャンルが好きですか?」 

「あなたが選んでくれる本なら何でも結構です」 

「はあ・・??」

男は並んでる書籍の中から一冊を取り上げ「これなんて
どうですか?」 

「はい、ありがとうございます。これに決めさせてもらいます」 

フウキが本を片手に去ろうとした瞬間男は「それ、著者は
僕なんです」 

「そうですか、この本をあなたが・・・是非拝読させて頂きます」 

本を購入し店内を廻り本屋を出たところに、先ほどの男が
立っていた。

フウキは「先ほどはありがとうございます。僕は札幌から渋谷見物に来ました。
帰りの飛行機で読む本を探していた所あなたと出会いました。この本を紹介してくれてとてもありがたく
思っています。 もしお時間があったらコーヒーをご馳走させてくれませんか?何でも唐突ですみません・・・
僕の悪い癖なんです」 

男は笑いながら承諾した。 

二人はドトールコーヒーに入り、向かい合わせに座った。 

「僕は札幌から来た宮園風輝と申します」 

「僕はその本の著者で芝山正彦です。通称シバ。本のご購入ありがとうございました。
このような出会いは僕も初めてです。

僕の本を購読されてから友達になる事は当たり前にありますが、
購読前にお友達になる事があるとは、考えた事ともありませんでした。
貴重な体験です。こちらこそありがとうございます」

話が弾み、そのまま渋谷で芝山行きつけの小料理屋に行った。

「今日は珍しい体験をしました。今度、僕の書くエッセイに取り上げたい題材ですよ。
ところで今日は僕の話ばかりで・・・
君の話も聞かせてよ。本以外なにかの用事で渋谷に来たんでしょ?お仕事ですか?」 

「人捜しに来ました」 

「人捜しですか?それでお探しの方は見つかりましたか?」 

「はい見つかりました。あなたです」 

「???ははは、冗談が上手いですね」 

「いえ、本当です」 

「と言いますと?」 

「いいえ芝山さんはもう気付いてるはずです」

芝山の目つきが変わった。

「やはり、あなたでしたか。今日の夕方近く、急に渋谷の紀伊国屋さんに行きたくなり気付いたらその
店の前に立ってたんです。 

何処へ行ったらいいか解らず、とりあえず自分の本を陳列している所に足を運んでみようと思いました。

すると後ろから君が声を掛けてきました。僕は流れのままにしました。 そしたら君は帰ってしまったので
勘違いかな?と思い店を出た所、再度声を掛けられたので間違いないと思い今に至っております。
どうして私を捜しに札幌からわざわざ?」 

「それもあなたは感づいていると見受けられますが?」 

「ははは、かなわないなぁ宮園さんには・・・その通りです。
僕は悟りは開いていませんが、ある程度の事は解るるつもりです。

何故、僕なのか。何故、僕が小説を書いているのか宮園さんを視て自覚しました。それで全部で
何人集める予定ですか? 現在何名なのか教えて下さい」 

フウキが人集め中なのを芝山は既に察知していた。

「僕をフウキと呼んでいただいて結構です」

「全部で僕含め7人集めようと動いております。 現在は5名で残り二人も時間の問題かと思います」 

「その5人の能力はどんな?」 

「まず僕はある人の死を切っ掛けに覚醒しました。僕の役目は人の覚醒補助。

札幌の花梨さんは音楽家。この人の音楽は感動を与えます。

沖縄のアグニ君、彼は絵描きで独特の波長を絵で表現します。

京都大原のインドラ君は人を癒す能力があります。ヒーリング能力があります。
まだ本人は自覚してませんが手かざしで身体も癒えるでしょう。 

そしてシバさんは小説家で高次元の情報を小説に書き上げる力があります。
アカシックレコードを読み、まとめる事が出来るでしょう。

今のところこの5人です」 

「あと二人ですか。7人は強い縁で繋がってると思います。
頑張って下さい。僕に出来る事でしたら何でもお手伝いします。
僕がアカシックレコードですか?面白いです試みてみます」

「大丈夫ですよ。あなたは過去世でもやってましたから充分能力はあります」 

「是非やってみます。フウキさんと話してると不思議です、何でもやれる気がします。
パワーが漲るというかフウキさんは熱い方だ、まるで澄んだ空気のような感じのする人ですね・・・
解りましたお互い頑張りましょう!」

シバは心地よい酒を久々に味わった。フウキとの運命の出会いに感謝した。 

フウキは札幌に戻った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

処理中です...