異世界をかける少女

天地海

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第五章 滅びゆく世界と奇跡の魔法

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 クルスさんが帰ってきたのは夕方だった。
「こんなところで寝てると、本当に君も病気になるよ」
 肩を揺さぶられて目が覚める。
 天音はここまでの旅の疲れと薬を渡せたことにホッとして客間のソファーで寝てしまったみたい。
「あ、お帰りなさい」
「……ただいま」
 って、ごく自然に言ってしまったが、ここはクルスさんの家で天音の家ではない。
 客が使う言葉ではないなと思った。
 クルスさんは優しいから挨拶を返してくれたけど。
「テルヒさんのお陰で、疫病に苦しんでいた人たちは軒並み快方に向かっているそうだよ。この様子なら明日の朝には終息していると思う」
 そこまで言ってクルスさんは頭を深々と下げた。
「本当にありがとう。テルヒさんは僕の命の恩人だ。僕にできることがあったら、なんでも言って欲しい」
「だったら、私の友達になってもらっていいですか?」
「そんなことでいいの? それは、僕からも是非。だったら、テルヒさんも僕に敬語は必要ないよ」
「それは……でも、私はまだ十六歳で、クルスさんより年下ですし……」
「友達ならそう言うことは気にしなくていいよ」
「……それじゃあ、お言葉に甘えてクルスって呼ばせてもらうね」
「うん。僕もテルヒって呼ばせて――」
「待った。私の名前は天音で照日は名字なの。だから、私のことも名前で呼んで欲しいな」
「そうだったの? 最初に言って欲しかったな。改めてよろしく、アマネ」
 天音に望みはなかった。強いていうならそれはすでに叶っている。
 退屈な日常から抜け出して冒険したい。それが天音の一番の望みだった。
「異世界に友達ができたって知ったら、暦ちゃんビックリするかな……」
 独り言はクルスには聞こえなかったみたい。
 真剣な眼差しで腕組みをしながら見つめてきた。
 格好いい人に真っ直ぐ見られることに慣れていないから、どうしてもドキドキしてしまう。
「そういえば、そろそろアマネの言う異世界について教えて欲しい。アマネの世界には魔法は存在しないといっていたけど、だったらどうやってリンデート王国――いや、この世界へ来たと言うんだ?」
 ただ、クルスの話は天音の思いとは裏腹に実に真面目な話だった。
「詳しいことは私もよくわかっていないの。ただ、さらに別の異世界で『異世界跳躍』という能力らしいということはわかった」
「さらに別の異世界……!?」
 そう、ロックのいた世界。
 彼は今でもきっと、種を蒔いているんだろう。
「その能力とやらは魔法とは違うのかい?」
「……どうなんだろう。ある意味では魔法のような力だと思う。そもそも私の世界には魔法がないから、科学で証明できないような能力は魔法と同じなんだよね」
「そうなると、僕らが研究して解明することもできないか。そもそも原理が違う可能性がある」
 真剣に考えているクルスを見て、少し違和感を覚えた。
 何かが噛み合っていない。
 クルスは天音の能力を知るためにこんな話をしているわけではない。
 たぶん、きっと……あの時約束したことを守ろうとしているんだ。
 すでに、解決した問題だというのに。
「……あのさ、クルス。疫病の調査へ行く前に言ってくれたよね。私を元の世界へ帰す魔法を探すって」
「え? ああ、もちろんそのつもりだ。僕がアマネにできることと言ったらそれくらいしか……」
「ごめん。もっと早くに伝えておくべきだった」
「え?」
 クルスは目をぱちくりさせて天音をマジマジと見た。
 それは丁度ベルン国王がさっきクルスに向けた視線と似ていた。
「そうか! 君はすでに一度自分の世界に帰っている! それじゃあ、その魔法を調べる必要はないんだ!」
「……そういうこと」
 気が抜けたようにクルスもソファーに座って表情を崩した。
「僕もベルン国王と同じで冷静じゃなかったみたいだ」
「ねえ、それよりもお腹空かない?」
「ああ、そういえば僕も今日は何も食べていなかったっけ」
「じゃあ、料理教えてよ。この世界の台所は見せてもらったけど、水道もコンロもないし、どうやって料理するのか見せて欲しいんだよね」
「いいけど、僕の料理の腕前は人に見せるほどじゃないよ」
「私も手伝うから」
「わかった」
 そう言って二人で台所へ向かった。
「お米とパンが備蓄してあるのはさすがにわかったのよ。でも、流しは水が流れる穴があるだけで肝心の水道とか蛇口がないじゃない。これでどうやって水を使うの?」
 クルスは桶を流しの中に置く。そして――。
「水道というのは下水道のことかな? でも、ジャグチというのはよくわからないな。水を使いたいなら、こうすれば良い。『水』よ」
 あの響き渡る言葉を発すると、どこからともなく水が流れてきて桶に溜まった。
 ――魔法!
 思いつかなかったが、よく考えればわかることだった。
 ここは魔法の文明が発達した世界。
 天音の世界でできることは、ここではほとんど魔法がその役割を果たしているのだ。
 ってことは、コンロがないのもうなずける。
 火だって自在に扱えるのだろう。
「こういうことができるのって、クルスが王国所属の魔道士だから?」
「いや、この程度の魔法はこの世界の人間なら誰でも使えるよ。とはいっても、君も見ただろうが街外れの貧民街に住んでいるような人たちは覚醒の儀式が行えなくて魔法が使えなかったりするけど」
 クヴィスタのような環境に置かれた人間には使えないと言うことか。
「それじゃ、その覚醒の儀式っていうのを行えば、この世界では誰でも魔法が使えるの?」
「ああ。だから、最近ベルン国王は国費で国民全員に覚醒の儀式が行えるようにしたいとおっしゃっているんだ」
 それは、思いつきだったかも知れない。
 でも、試してみるだけの価値はあると思った。
「覚醒の儀式って私もできるのかな」
「誰だってできるよ。なんだったら僕がやっても……って、アマネも魔法が使えるようになりたいって言うこと?」
「うん。魔法なら、魔法で水と土を用意できたら……あの世界でも芽が出るかも知れない……」
 チラリと思い出したからか、天音の頭にはロックが一人で永遠とも思える時間を種蒔きに使っている姿が鮮明に思い出された。
「わかった。アマネが望むなら覚醒の儀式は僕が行おう。ただし、明日ベルン国王にいろいろ報告に行ってからね」
「うん。それじゃ、料理の続きをやろうか」
 天音はクルスと二人でリンデート王国の名物料理(野菜たっぷりのスープ)と日本の家庭料理(肉じゃが)を作った。
 もちろん、材料は天音が知っているようなものからよくわからないものまであった。
 その中で知っている食材に似た物をチョイスして作ったので、それほど味は悪くなかった。
 一つ驚いたのは食料貯蔵庫には魔法がかけられていて、常に気温が一定に保たれていて、いわゆる冷蔵庫のようだった。
 そうそう、お風呂も魔法で沸かしてもらったので実に快適にその日の夜は過ごせた。
 二階の左側は来客用の寝室になっていて、天音はそこで寝た。

 翌日、天音はクルスと共に三度城へやってきた。
「クルスさん、テルヒ様、おはようございます!」
 門番にそう敬礼で挨拶され、天音はクルスと顔を見合わせた。
「お、おはようございます。あの……」
「どうぞ遠慮なくお通りください。あなたは我が国の救世主様ですから」
 敬称で呼ばれた意味を聞こうと思ったら、向こうから教えてくれた。
 ……って、救世主様?
「アハハッ、ベルン国王らしいな。きっとアマネのことをそう言ったんだろう」
 クルスはそう言って笑っていたが、天音はなんだか恐縮してしまうような気持ちでいっぱいだった。
 だって、市販されてる薬を買ってきただけなのに。
 本当に褒められるべきは、天音の世界で薬を作った人たち。それから、魔法であの薬を増やしたこの世界の魔道士たちだろう。
「と、とにかく行こうよ」
「ああ、そうだね」
 門番の尊敬するような眼差しに耐えられなくなった天音はクルスの手を引いて城の中へ入った。
 城の中でも、謁見の間に行くまでにすれ違った人たち全員が敬礼をしてくる。
 もはや嫌がらせかと思いたくなるが、悪意ではないので無下にもできなかった。
「おお、よくきたな。救世主よ」
「あの、その呼び方なんですけど」
 玉座に座ったままのベルン国王に天音はずいと迫った。
「気に入っていただけたかな? 救世主のことは私が後世にまできっと伝えておこう」
「そうではなくて、ですね。止めて欲しいんですよ」
「なぜだ。お主は我が国の危機を救った者。まさしく救世主じゃないか」
 無邪気にそう言うベルン国王の目を見て、天音は早々に諦めた。
「まあ、良いじゃないか。ベルン国王に認められたなら、損はないさ」
 フォロー何だかよくわからないことをクルスは言った。
「それよりも、例の宣戦布告の件は? 今回の疫病は隣国がもたらした陰謀だったようですが……」
 急にクルスは真面目な表情をさせた。
 そういえばそうだった。疫病の終息状況も気にはなるが、それは多分あれだけ薬を配ったのだから大丈夫だろう。
 それよりも、差し迫った危機は別にあったのだ。
「ふむ。その事なんだがな……クククッ、フハハハハッ」
 ベルン国王は手で口元を押さえてはいるが、まったく笑いを隠せていなかった。
「あの……」
 さすがにクルスも戸惑っている。
「正式に撤回されたよ。まあ、向こうの言い分じゃ、軍部が勝手に動いてやったことだと言ってな」
「それは、疫病の件も含めて、ですか?」
「いや、それにはまったく触れてこなかった。だが、隣国から仕事として疫病を持ち込んだとか言った……ゲルハルトという男はすでに死んでいるんだろう? そもそも人身売買を生業としているような人間じゃ、人間関係を調べても無駄だろう」
「そう考えると、手が込んでいますね」
「ま、手は打ってある。もし本当に戦争になったら、その時はクルスにも活躍してもらわなければならないかもな」
 そう言って笑うベルン国王の表情は晴れやかで、緊張感の欠片もない。
 天音には陰謀やら戦争なんて無縁の世界で生きてきたからわかりたくもないが、このリンデート王国の危機は去ったのだと実感してホッとした。
「まあ、これも全て救世主のお陰だ。約束していた褒美は何が良い?」
 機嫌がよすぎて天音がそれを断っていたことを忘れているらしい。
「ベルン国王に何かしていただくつもりはありません。あ、できればその救世主という呼び名を改めていただきたいだけです」
「ふむ。そんなに気にいらんか? しかし、疫病から救ってくれたのはお主だと皆知っているからな。もはや私が言ったところでその呼び名をなくすことはできんよ」
「……本当に、私のしたことはそれほどのことでもないんですけど」
「まあよい。もし困ったことがあったら私に言いなさい。お主の頼みならなんでも叶えよう」
「ありがとうございます」
「いやいや、お礼を言うのは私の方だ。本当に我が国を疫病から救ってくれて、ありがとう」
「べ、ベルン国王!?」
 ベルン国王は玉座から立ち上がると、深々と頭を下げた。
 その行動にクルスが本気で驚いているから、きっとこれはありえないことなのだろう。
 一国の王が、どこの誰とも知らない一人の少女に頭を下げるなんて。
 天音はベルン国王と握手を交わして謁見室を後にした。
 城を出て二人が向かったのは魔法研究所だった。
 そういえば、あそこの人たちも疫病にやられていたから挨拶でもしに行くのかと思ったら、違った。
「昨日約束した覚醒の儀式。この施設を使わせてもらおうと思ってね」
 クルスはそう言って、研究所の入り口にいた魔道士に話しかけた。
「フロードさんはもう回復されていますか?」
「ええ、あの薬という物の効果は目を見張るものが――」
 クルスさんの横に立っていた天音を見るなり、魔道士は目を見開いた。
「あ、あなたは救世主様!? クルスさん、一体どういったご関係で?」
「……アマネ、ベルン国王の言った通り、ちょっと諦めないといけないらしいね」
「みたいね」
 うんざりしながらも、仕方ないからその呼び名はもうスルーすることにした。
「それじゃ、僕らはフロードさんに用事があるから」
 クルスが話を打ち切ってくれたので、それ以上好奇の目にさらされることはなかった。
 フロードさんというのは確か、魔法医の第一人者でこの魔法研究所の三階のフロア長を務めている。
 初めて会ったときはすでに疫病の症状が進行していてベッドに伏せっていた。
 あの時と同じ部屋に入ると、白衣のような長い服に白いマントを羽織り恰幅の良い魔道士が出迎えた。
「クルス君じゃないか! それに君は、例の薬という物を持ってきてくれた救世主殿。今日は一体どうしたのだ?」
「実は、彼女はまだ覚醒の儀式を受けていないので魔法が使えないんです。それで、ここの施設を使わせていただきたいのですが……」
「構わんよ。救世主殿のためなら、いくらでも自由に使いなさい」
「ありがとうございます」
 そう言って揃って部屋を出ようとしたら、呼び止められた。
「……救世主殿は、まだ魔法が使えない? それじゃ、一体どうやってあの疫病を治す薬とやらを用意したのだ?」
「フロードさん。その説明にはきっと長く時間がかかります。その事でアマネを待たせたくないのですが」
「そ、そうか。そうだな。私としても救世主殿の邪魔をしたいわけではないのだ。すまなかったな」
「いえ、わかっていただけると助かります。僕らの用事が一段落付いたら、僕から必ず説明しますから。それまで待っていてください」
「クルス君にそう言われてしまったら、私から言えることはないな。それじゃ、覚醒の儀式の成功を祈っておくよ。君のことだから心配はしていないがね」
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